【ソウル=桜井紀雄】国連安全保障理事会の新たな対北制裁決議の採択について、韓国外務省は6日、報道官論評で採択を歓迎しつつ、北朝鮮は「韓国と国際社会が提示した非核化と平和のための対話の道に速やかに出なければならない」と、早期の対話の必要性を強調した。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、条件が整えば「いつどこでも会う用意がある」と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に「対話」を呼びかけ、軍当局間会談や南北赤十字会談の開催を求めたが、金正恩政権は回答を示さず、無視する姿勢を貫いている。
北朝鮮は、韓国向け宣伝サイトなどで「対話を望むなら、米国の制裁圧迫策動への加担をやめるべきだ」と主張。
今回、新たな国連制裁に同調したことを、文政権への非難を強める口実に用いる可能性が高い。
http://www.sankei.com/world/news/170806/wor1708060034-n1.html
演説を行う「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)氏=5月9日午後、韓国・ソウル(川口良介撮影)