日本を訪れる中国人が急増したことや、日本に関する情報がネット上にあふれていることが影響したのか、中国国内では日本料理の愛好者が増えているという。
中国メディア・今日頭条にこのほど「どうして日本料理は中国でこれほどまで人気になり得たのか」との質問が掲示され、多くの有識者や一般ネットユーザーが回答している。
北京晩報でグルメ系コラムを執筆しているという人物は
「中国人が日本料理に新鮮味を持っていること」、「牛肉をはじめとする日本の肉類の品質がとても高く、飼育技術や加工技術が中国よりも優れていること」、「現代人の健康志向にマッチしていること」、「日本料理の持つ調理法や調理の理念が優れていること」、「日本料理には匠の精神が体現されていること」という5点の理由を挙げて説明した。
また、四川旅遊学院の調理コースで副教授を務めるという専門家は
「中国人は洋食に比べて日本料理に接する機会が少なかったこと」、「日本料理の味付けが比較的中国の料理に近く、比較的受け入れやすいこと」、「盛り付けにこだわりを持つ日本料理は目でも楽しめ、食器の美も追求されていること」、「食材の新鮮さ、栄養バランスが重んじられていること」の4点から論じている。
この専門家はさらに、日本料理は中国の影響を多分に受けており、麺やギョウザ、ワンタンなど料理や、箸などの食器に代表されるように、共通する部分も多いと指摘。
一方で、中国料理と日本料理の最大の違いは、日本料理は海産物を用いることを最も好み、最も得意としている点にあるとした。
見た目の美しさ、素材を生かした調理法、そして文化的、習慣的な近さが、中国における日本料理ブームの大きな要因になっているようだ。
また、食の安全が大きなテーマになっている中国において、日本の食材や料理に安全なイメージが持たれていることも関係しているかもしれない。(編集担当:今関忠馬)
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