光復節前後の三日間、韓国外相・安保室長ポスト空席
韓国外交部(省に相当)の康京和(カン・ギョンファ)長官は11日、5泊6日の日程で夏休みに出掛けた。韓国大統領府(青瓦台)の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長も14日から18日にかけて五日間の夏休みを取る予定と伝えられている。
15日の光復節前後の三日間(14−16日)、大統領府の国家安保室長と外交部の長官がそろって席を空けるというわけだ。北朝鮮は今月9日と10日、米領のグアムに向けてミサイルによる包囲射撃を行う旨を表明し、今月中旬までに計画を完成させると主張した。
米国のドナルド・トランプ大統領も「炎と怒り、力に直面することになるだろう」と北朝鮮側に対抗し、米朝間の緊張はぎりぎりにまで高まっている。
韓国政府の当局者は「厳しい状況ということは認識しているが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領も『年次休暇を全部使いたい』と公言しているだけに、休暇の重視は現政権の方針。今でなければ休暇の時期は決めづらいので、予定通りに行く」とコメントした。
文在寅政権発足後、6月末に韓米首脳会談、先月はG20(主要20カ国・地域)サミット、さらに今月8日に閉幕したASEAN(東南アジア諸国連合)地域フォーラム(ARF)など外交日程が続き、安保室長と外相いずれも休暇が取れなかったという。
また、9月にはロシアの東方経済フォーラム出席や韓ロ首脳会談、国連総会といった大掛かりな外交日程があるので、8月下旬からは再びその準備に入らなければならないという。
康外相は、16日まで続く休暇の間、主に家族と一緒に時間を過ごすと伝えられている。
金真明(キム・ジンミョン)記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/08/12/2017081200457.html
北朝鮮危機:韓国大統領府「米朝間の舌戦に韓国の大統領が介入して意味があるのか」
韓国大統領府(青瓦台)の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長と米国ホワイトハウスのハーバート・マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)は11日に電話会談を行い、北朝鮮の挑発に対する、軍事的措置を含んだ「段階別の措置」について話し合った。
この日の話し合いには、北朝鮮との戦争を前提にした「予防的攻撃」は含まれなかったと伝えられている。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、11日も北朝鮮向けのメッセージを出さなかった。
大統領府の関係者は「今、朝米の間を行き来しているのは言葉の戦い。直接ミサイルを撃ったりしているわけではない状況。(そんな状況で)韓国の大統領が介入することに、安全保障上どういう意味があるのかについて考えている」と語った。
■「国民の安全のための段階的措置を話し合った」
鄭安保室長とマクマスター補佐官は11日午前8時から40分間、電話会談を行った。大統領府の朴洙賢(パク・スヒョン)報道官は「二人は北朝鮮の挑発や緊張をあおる行為に伴う、最近の韓半島(朝鮮半島)および周辺の安全保障をめぐる状況への対応案を協議した。
双方は、両国の安全保障と国民の安全を確保するために取っていく『段階別の措置』について、緊密かつ透明に協力するという約束を再確認した」と語った。今回の電話会談は、韓国側の要請に基づいて行われたという。
大統領府の中心的な関係者は「電話会談開催の事実を公開したのは、『朝米間の緊張が高まっているのに、なぜ韓国政府は何もしないのか』という指摘があり、そうではないということを伝えるためという目的もある」と語った。
ここで話し合われた「段階別の措置」の具体的な内容について、大統領府側は「いかなる言葉も付け加えられない」と口を閉ざした。
これに関して韓国政府の関係者らは、非公式な形で「軍事的措置を含む『あらゆる措置』を意味する。北朝鮮によるミサイル挑発、局地挑発などさまざまな挑発に対し、韓米が連合作戦で対応するということ」と語った。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/08/12/2017081200467.html
(>>2以降に続く)
▲康京和外相、鄭義溶国家安保室長