欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表は14日、米領グアム沖へのミサイル発射を検討する北朝鮮と米国の緊張激化をめぐり、北朝鮮に一層の挑発を、米国には軍事力行使をそれぞれ避けるよう訴える声明を発表した。
モゲリーニ氏は「こうした重大局面で、EUは緊張緩和と、完全かつ検証可能な朝鮮半島非核化を目指す外交活動を支持する」と指摘。武力行使ではなく平和的手段をとることが「持続的平和に向けた唯一の方策だ」と訴えた。
韓国や米中ロシア、日本と一層緊密に協力する考えも示した。
EUは14日、北朝鮮問題で大使級の緊急会合を開いた。ただ、声明は北朝鮮労働者の受け入れ停止などの制裁強化に触れていない。加盟国間で考えが割れている可能性がある。(共同)
http://www.sankei.com/world/news/170815/wor1708150016-n1.html