韓国政府の「殺虫剤タマゴ」検査がずさんだった上、殺虫剤が含まれている可能性のある鶏卵の流通まで許可していたことが発覚、「食品の安全を守るべき政府が、逆に食品に対する不安をあおっている」と指摘する声が上がっている。
農林畜産食品部(省に相当)の金瑛録(キム・ヨンロク)長官は18日、全数調査完了を受けて、「今後出荷されるすべての鶏卵は安全性が確認されたものなので問題ない」と発表した。ところが、その翌日の19日にずさんな検査が明らかになり、追加検査が始まった。
同部はさらに、「安全性に大きな問題はない」と、追加検査中の養鶏場の鶏卵に対して流通禁止措置を取らなかったが、全羅北道金堤市の養鶏場から有害物質が検出されると、遅まきながらこの養鶏場に出荷禁止措置を取った。
■後手に回るばかりの農林畜産食品部
今回の「殺虫剤タマゴ」問題では、「農林畜産食品部は問題解決に向けて先手を打つどころか、後手後手の対応ばかりになっている」と批判されている。養鶏場420カ所でずさんな検査があったことを、同部は18日の報道後に確認したという。
検査員は検査時、養鶏場で鶏卵を無作為に抽出しなければならないが、この規定に違反して養鶏場主が渡した鶏卵をそのまま受け取っていたことも、同部は報道を通じて知った。
これらの養鶏場121カ所に対して実施された再検査では、2カ所から殺虫剤成分が検出された。
農林畜産食品部発表した「殺虫剤タマゴ」養鶏場リストにもずさんな点が多かった。養鶏場の名前と卵の殻に印字されている生産者情報の表示が一日に何度も変わった。
調査対象の養鶏場や不適合と判定された養鶏場の数が間違っていたのも一度や二度ではない。
また、発がん性物質で1973年から使用が全面禁止されている「DDT」が「環境にやさしい(エコ認証)養鶏場」2カ所で検出されたのにもかかわらず、農林畜産食品部は公表していなかった。
同部は「DDTは自然界で長期間にわたり分解されないため、土壌などに残っていた成分が流入する可能性がある。こうしたケースを考慮し、設定された残留許容基準を下回っていたため、特に公表しなかった」と遅ればせながら釈明した。
キム・ウォンソプ記者 , 金成謨(キム・ソンモ)記者 , ヤン・モドゥム記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/08/21/2017082100678.html
殺虫剤汚染:追加検査中にも鶏卵流通、韓国管轄省庁が容認
殺虫剤成分の含有有無について検査を受け、合格判定を受け、出荷が認められた鶏卵農場420カ所で一部の殺虫剤成分に関する検査が行われなかったことが20日までに判明し、追加検査が進められている。
韓国農林水産畜産部(省に相当)が全数検査を完了したと発表した農場1239カ所の3分の1で検査が適切ではなかったことになる。
また、追加検査中の農場による鶏卵の継続出荷を認めた中、全羅北道の農場で毒性物質が検出され、食の安全に対する認識の甘さが改めて浮き彫りとなった。
農林水産畜産部によると、農場420カ所では規定で検査が必要とされた殺虫剤成分27種類のうち、一部に関する検査が行われなかったという。
検査に問題が生じたのは、4月に鶏卵に対する殺虫剤検査対象の成分が19種類から27種類に増えたが、検査を担当する地方自治体で試薬を確保できなかったためだという。
農林水産畜産部は「安全性に大きな問題がないため、検査中の農場の鶏卵についても流通を認めた。追加検査で不合格判定が出た場合、その段階で流通を中止させる」と説明した。
しかし、同日夜に全羅北道金堤市の農場で、追加検査の結果、検出が認められない毒性物質「フルフェノクスロン」が検出され、出荷が中断された。政府の措置に問題があったことになる。
辛殷珍(シン・ウンジン)記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/08/21/2017082100675.html
農林畜産食品部(省に相当)の金瑛録(キム・ヨンロク)長官は18日、全数調査完了を受けて、「今後出荷されるすべての鶏卵は安全性が確認されたものなので問題ない」と発表した。ところが、その翌日の19日にずさんな検査が明らかになり、追加検査が始まった。
同部はさらに、「安全性に大きな問題はない」と、追加検査中の養鶏場の鶏卵に対して流通禁止措置を取らなかったが、全羅北道金堤市の養鶏場から有害物質が検出されると、遅まきながらこの養鶏場に出荷禁止措置を取った。
■後手に回るばかりの農林畜産食品部
今回の「殺虫剤タマゴ」問題では、「農林畜産食品部は問題解決に向けて先手を打つどころか、後手後手の対応ばかりになっている」と批判されている。養鶏場420カ所でずさんな検査があったことを、同部は18日の報道後に確認したという。
検査員は検査時、養鶏場で鶏卵を無作為に抽出しなければならないが、この規定に違反して養鶏場主が渡した鶏卵をそのまま受け取っていたことも、同部は報道を通じて知った。
これらの養鶏場121カ所に対して実施された再検査では、2カ所から殺虫剤成分が検出された。
農林畜産食品部発表した「殺虫剤タマゴ」養鶏場リストにもずさんな点が多かった。養鶏場の名前と卵の殻に印字されている生産者情報の表示が一日に何度も変わった。
調査対象の養鶏場や不適合と判定された養鶏場の数が間違っていたのも一度や二度ではない。
また、発がん性物質で1973年から使用が全面禁止されている「DDT」が「環境にやさしい(エコ認証)養鶏場」2カ所で検出されたのにもかかわらず、農林畜産食品部は公表していなかった。
同部は「DDTは自然界で長期間にわたり分解されないため、土壌などに残っていた成分が流入する可能性がある。こうしたケースを考慮し、設定された残留許容基準を下回っていたため、特に公表しなかった」と遅ればせながら釈明した。
キム・ウォンソプ記者 , 金成謨(キム・ソンモ)記者 , ヤン・モドゥム記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/08/21/2017082100678.html
殺虫剤汚染:追加検査中にも鶏卵流通、韓国管轄省庁が容認
殺虫剤成分の含有有無について検査を受け、合格判定を受け、出荷が認められた鶏卵農場420カ所で一部の殺虫剤成分に関する検査が行われなかったことが20日までに判明し、追加検査が進められている。
韓国農林水産畜産部(省に相当)が全数検査を完了したと発表した農場1239カ所の3分の1で検査が適切ではなかったことになる。
また、追加検査中の農場による鶏卵の継続出荷を認めた中、全羅北道の農場で毒性物質が検出され、食の安全に対する認識の甘さが改めて浮き彫りとなった。
農林水産畜産部によると、農場420カ所では規定で検査が必要とされた殺虫剤成分27種類のうち、一部に関する検査が行われなかったという。
検査に問題が生じたのは、4月に鶏卵に対する殺虫剤検査対象の成分が19種類から27種類に増えたが、検査を担当する地方自治体で試薬を確保できなかったためだという。
農林水産畜産部は「安全性に大きな問題がないため、検査中の農場の鶏卵についても流通を認めた。追加検査で不合格判定が出た場合、その段階で流通を中止させる」と説明した。
しかし、同日夜に全羅北道金堤市の農場で、追加検査の結果、検出が認められない毒性物質「フルフェノクスロン」が検出され、出荷が中断された。政府の措置に問題があったことになる。
辛殷珍(シン・ウンジン)記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/08/21/2017082100675.html