女子ゴルフ界の「スマイルキャンディ」はいったいどうしてしまったのか?美貌と実力を兼ね備え、昨年まで2年連続で日本ツアーで賞金女王に輝いたイ・ボミは今季、絶不調に陥った。通算20勝をあげた女王の面影なく、今季は夏場を迎えてもまだ0勝。
しかし、28歳の1年間を締めくくる最後の日、自らの復活を宣言する今季初Vを成し遂げた。8月21日の誕生日を前にして、21回目の優勝トロフィーを掲げ、「一生記憶に残る優勝」と涙した。
久々の「ボミちゃんスマイル」
昨年も優勝したCATレディース杯。縁起の良い大会で、首位タイで20日の最終日に臨んだイ・ボミは通算12アンダーで2位に3打差をつけて優勝した。
コース上に駆けつけたファンを前に久々のボミちゃんスマイル≠振りまき、「すごくうれしい。頭が真っ白。信じられない。昨年よりいいプレーを見せようと思っていた。一生記憶に残る優勝です」と語った。
2012年の初優勝以来、年に必ず2勝以上をあげ、賞金女王に輝いた15年と16年では合計12勝。圧倒的な強さを誇った。
しかし、今季は開幕戦の3位が最高で、優勝から遠ざかっていた。5月の大会には40位に沈み、韓国に戻るため空港に向かう途中で号泣。キャディーにして、「もう日本に戻ってこないではないか」と思わせる落胆ぶりだった。
不調ぶりは大会の記録が物語る。
昨年、ツアー参加選手中1位だったパーオン率は74.47%から7ポイントも下がり、今季66.36%で27位。平均バーディー数は1ラウンド3.6回の3位から同3.05回まで下がって今季は26位。
特にパー4のコースやパー5のコースの平均スコアが極端に下がった。平均パット数はそれほど変わりないため、ショットのぶれが目立つことは明らかだった。
樋口久子会長がアドバイス
CATレディース杯ではショットが復調した。この豹変ぶりには、日本女子プロ協会の樋口久子相談役がイ・ボミの相談に乗ったことが功を奏したようだ。樋口会長は「シンプル・イズ・ベスト」の言葉とともに、体重移動について指南していた。
さらに、腕の使い方を気にしていた賞金女王に「バックスイングで右足に体重を乗せれば、ダウンの時には左足に乗る。体の回転で手はついてくる」とアドバイス。イ・ボミは「おかげでショットがすごくよくなったのだ」という。
これで、賞金ランキングは16位に浮上。1位で今季3勝を上げているキム・ハヌルとまだ獲得賞金6千万以上の差があるが、秋を迎えると、優勝賞金の高いツアー大会が目白推し。このまま勢いにのれば、逆転で3年連続賞金女王に輝く可能性はまだまだ残されている。
自身のインスタグラムでも、早速、優勝トロフィーを掲げる笑顔の写真を掲載した。そして、「きょうもたくさんのおうえんほんとうにありがとうございます。とてもしあわせです」と文末にハートマークのメッセージをつづった。
29歳の1年間も、たくさんの「スマイルキャンディ」を見せて欲しい。
http://www.sankei.com/west/news/170821/wst1708210011-n1.html
http://www.sankei.com/west/news/170821/wst1708210011-n2.html
女子ゴルフCATレディース最終日、優勝したイ・ボミのはにかみ=大箱根CC(撮影・高橋朋彦)
しかし、28歳の1年間を締めくくる最後の日、自らの復活を宣言する今季初Vを成し遂げた。8月21日の誕生日を前にして、21回目の優勝トロフィーを掲げ、「一生記憶に残る優勝」と涙した。
久々の「ボミちゃんスマイル」
昨年も優勝したCATレディース杯。縁起の良い大会で、首位タイで20日の最終日に臨んだイ・ボミは通算12アンダーで2位に3打差をつけて優勝した。
コース上に駆けつけたファンを前に久々のボミちゃんスマイル≠振りまき、「すごくうれしい。頭が真っ白。信じられない。昨年よりいいプレーを見せようと思っていた。一生記憶に残る優勝です」と語った。
2012年の初優勝以来、年に必ず2勝以上をあげ、賞金女王に輝いた15年と16年では合計12勝。圧倒的な強さを誇った。
しかし、今季は開幕戦の3位が最高で、優勝から遠ざかっていた。5月の大会には40位に沈み、韓国に戻るため空港に向かう途中で号泣。キャディーにして、「もう日本に戻ってこないではないか」と思わせる落胆ぶりだった。
不調ぶりは大会の記録が物語る。
昨年、ツアー参加選手中1位だったパーオン率は74.47%から7ポイントも下がり、今季66.36%で27位。平均バーディー数は1ラウンド3.6回の3位から同3.05回まで下がって今季は26位。
特にパー4のコースやパー5のコースの平均スコアが極端に下がった。平均パット数はそれほど変わりないため、ショットのぶれが目立つことは明らかだった。
樋口久子会長がアドバイス
CATレディース杯ではショットが復調した。この豹変ぶりには、日本女子プロ協会の樋口久子相談役がイ・ボミの相談に乗ったことが功を奏したようだ。樋口会長は「シンプル・イズ・ベスト」の言葉とともに、体重移動について指南していた。
さらに、腕の使い方を気にしていた賞金女王に「バックスイングで右足に体重を乗せれば、ダウンの時には左足に乗る。体の回転で手はついてくる」とアドバイス。イ・ボミは「おかげでショットがすごくよくなったのだ」という。
これで、賞金ランキングは16位に浮上。1位で今季3勝を上げているキム・ハヌルとまだ獲得賞金6千万以上の差があるが、秋を迎えると、優勝賞金の高いツアー大会が目白推し。このまま勢いにのれば、逆転で3年連続賞金女王に輝く可能性はまだまだ残されている。
自身のインスタグラムでも、早速、優勝トロフィーを掲げる笑顔の写真を掲載した。そして、「きょうもたくさんのおうえんほんとうにありがとうございます。とてもしあわせです」と文末にハートマークのメッセージをつづった。
29歳の1年間も、たくさんの「スマイルキャンディ」を見せて欲しい。
http://www.sankei.com/west/news/170821/wst1708210011-n1.html
http://www.sankei.com/west/news/170821/wst1708210011-n2.html
女子ゴルフCATレディース最終日、優勝したイ・ボミのはにかみ=大箱根CC(撮影・高橋朋彦)