さて、今週ご紹介するエンターテインメントは、いま世界を騒がせているあの恐ろし過ぎる兵器に関するお話でございます。
ご存じのように、北朝鮮の核・ミサイル開発を巡り、米国のドナルド・トランプ大統領(保守・共和党)と、北朝鮮の最高指導者である金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が対立を激化させています。
とりわけ最近はまさに一触即発。北朝鮮がグアム沖へのミサイル発射検討を表明したことを受け、トランプ大統領は8月11日、休暇で滞在中のニュージャージー州で記者団に対し
「米領グアムや米国の領土、そして同盟国に対して何かすれば、本当に後悔することになる。すぐに後悔するだろう」と述べ、北朝鮮側を牽制(けんせい)しました(米紙USA TODAY(USA トゥデイ)電子版8月11日付など)。
その後、金委員長が米領グアムへのミサイル発射計画の留保を示唆(8月14日付米紙ウォールストリート・ジャーナルなど)したことで、一旦、状況は落ち着いたものの、
国内外のさまざまなメディアが警告するように、米が北朝鮮に何らかの軍事的な“報復”を行えば、北朝鮮が韓国や日本に核ミサイルをぶっ放す可能性が出てきます。本当に恐ろしいことですが、米の出方次第によって、その可能性がゼロとは言えないのです。
核戦争なんてハリウッドのSF映画だけのお話と思っていましたが、いまやその危機がリアルな現実に近づきつつあるのです。
だがしかし。われわれの知る核兵器の知識といえば、はっきり言って、北朝鮮のミサイルの名前が“火星何とか”だというレベル。
というわけで、音楽・映画はもちろん、国際政治や経済、IT(情報技術)、宇宙開発、食(グルメ)、健康、動物愛護、環境保護、UFO&地球外生命体騒ぎに至るまで、世界を騒がせる問題に“エンタメ目線”で切り込む本コラムといたしましては、
今年はじめにご紹介した慰安婦問題に続き、核兵器の問題について詳しくご紹介いたします。
◇ ◇
■北朝鮮ミサイルで大阪の死者6万人、米国なら35万人…なんと、ロシアは
国内外のメディアが米と北朝鮮の対立について日々、報じるなか、8月14日付の英紙デーリー・テレグラフ(電子版)は、世界に核弾頭がどれだけあり、それがどれほどの破壊力を持つかなどについて説明しています。
そして、このテレグラフ紙が米ワシントンDCにある「兵器管理協会(Arms Control Association)」の最新データ(今年の7月5日付)を元に明らかにした内容は本当に衝撃的です。
ちなみにこの団体、1971年に設立された超党派のNGO(非営利組織)で、世界の軍備や兵器に関する現状調査や国の安全保障についての啓発活動などを行っているといいます。
というわけで、ここから本題に入るわけですが、現在、世界に存在する核弾頭は全部で何と約1万5000発。正確に言うと1万4945発だそうです。
内訳は1位がロシアで7000発。2位が米で6800発。3位がフランスで300発。4位が中国で270発。5位が英で215発。6位がパキスタンで140発。7位がインドで130発。8位がイスラエルで80発。9位が北朝鮮で10発です。
この数字からも明らかなように、超大国である米露だけで全体の約88%を占めています。おまけに、現役から“引退”した核弾頭の数を入れるとこの2国で93%を占めるといいます。
いずれにせよ、この約1万5000発には数百万人を殺し、数十の都市を平地にする破壊力を備えています。前述のデーリー・テレグラフ紙の調べによると、米ロ2国が保有する核弾頭(1万3800発)が有するパワー(破壊力)は計6600メガトン。
何と地球全体が毎分受ける太陽エネルギーの10分の1に匹敵するそうです…。
■国際社会が認めた核兵器国5カ国…それが北朝鮮に飛び火
ここで核兵器の歴史について振り返ってみましょう。世界初の核実験は1945年7月、米が行いました。その翌月、広島と長崎に原子爆弾が投下されました。
http://www.sankei.com/west/news/170825/wst1708250004-n1.html
(>>2以降に続く)
ご存じのように、北朝鮮の核・ミサイル開発を巡り、米国のドナルド・トランプ大統領(保守・共和党)と、北朝鮮の最高指導者である金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が対立を激化させています。
とりわけ最近はまさに一触即発。北朝鮮がグアム沖へのミサイル発射検討を表明したことを受け、トランプ大統領は8月11日、休暇で滞在中のニュージャージー州で記者団に対し
「米領グアムや米国の領土、そして同盟国に対して何かすれば、本当に後悔することになる。すぐに後悔するだろう」と述べ、北朝鮮側を牽制(けんせい)しました(米紙USA TODAY(USA トゥデイ)電子版8月11日付など)。
その後、金委員長が米領グアムへのミサイル発射計画の留保を示唆(8月14日付米紙ウォールストリート・ジャーナルなど)したことで、一旦、状況は落ち着いたものの、
国内外のさまざまなメディアが警告するように、米が北朝鮮に何らかの軍事的な“報復”を行えば、北朝鮮が韓国や日本に核ミサイルをぶっ放す可能性が出てきます。本当に恐ろしいことですが、米の出方次第によって、その可能性がゼロとは言えないのです。
核戦争なんてハリウッドのSF映画だけのお話と思っていましたが、いまやその危機がリアルな現実に近づきつつあるのです。
だがしかし。われわれの知る核兵器の知識といえば、はっきり言って、北朝鮮のミサイルの名前が“火星何とか”だというレベル。
というわけで、音楽・映画はもちろん、国際政治や経済、IT(情報技術)、宇宙開発、食(グルメ)、健康、動物愛護、環境保護、UFO&地球外生命体騒ぎに至るまで、世界を騒がせる問題に“エンタメ目線”で切り込む本コラムといたしましては、
今年はじめにご紹介した慰安婦問題に続き、核兵器の問題について詳しくご紹介いたします。
◇ ◇
■北朝鮮ミサイルで大阪の死者6万人、米国なら35万人…なんと、ロシアは
国内外のメディアが米と北朝鮮の対立について日々、報じるなか、8月14日付の英紙デーリー・テレグラフ(電子版)は、世界に核弾頭がどれだけあり、それがどれほどの破壊力を持つかなどについて説明しています。
そして、このテレグラフ紙が米ワシントンDCにある「兵器管理協会(Arms Control Association)」の最新データ(今年の7月5日付)を元に明らかにした内容は本当に衝撃的です。
ちなみにこの団体、1971年に設立された超党派のNGO(非営利組織)で、世界の軍備や兵器に関する現状調査や国の安全保障についての啓発活動などを行っているといいます。
というわけで、ここから本題に入るわけですが、現在、世界に存在する核弾頭は全部で何と約1万5000発。正確に言うと1万4945発だそうです。
内訳は1位がロシアで7000発。2位が米で6800発。3位がフランスで300発。4位が中国で270発。5位が英で215発。6位がパキスタンで140発。7位がインドで130発。8位がイスラエルで80発。9位が北朝鮮で10発です。
この数字からも明らかなように、超大国である米露だけで全体の約88%を占めています。おまけに、現役から“引退”した核弾頭の数を入れるとこの2国で93%を占めるといいます。
いずれにせよ、この約1万5000発には数百万人を殺し、数十の都市を平地にする破壊力を備えています。前述のデーリー・テレグラフ紙の調べによると、米ロ2国が保有する核弾頭(1万3800発)が有するパワー(破壊力)は計6600メガトン。
何と地球全体が毎分受ける太陽エネルギーの10分の1に匹敵するそうです…。
■国際社会が認めた核兵器国5カ国…それが北朝鮮に飛び火
ここで核兵器の歴史について振り返ってみましょう。世界初の核実験は1945年7月、米が行いました。その翌月、広島と長崎に原子爆弾が投下されました。
http://www.sankei.com/west/news/170825/wst1708250004-n1.html
(>>2以降に続く)