日本サッカー界の現状についても言及 「創造性を殺しているという批判が出ている」
バヒド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表とシン・テヨン監督率いる韓国代表は、10月の2連戦を終えてともに課題が浮上した。しかし、韓国内ではハリル監督の姿勢から学ぶべきとの声があるようだ。韓国紙「スポーツ朝鮮」は「周囲の視線を気にせず、目標に前進するハリル監督の姿をシン・テヨン監督も注視すべき」と報じている。
日本代表は6日の国際親善試合ニュージーランド戦で2-1と勝利した一方、10日の同ハイチ戦は後半アディショナルタイムにMF香川真司が劇的な同点弾を決め、辛うじて3-3のドローに持ち込んだ。ハリル監督は試合後、「長年監督をしてきて、こんなに良くない試合は初めてだ。様々な良くない現象が起こった」と失望を露わにし、「私は私自身に怒りを感じている。監督が第一の責任者だからだ」と選手起用に関して自責の念に駆られていた。
一方の韓国代表は、7日の国際親善試合ロシア戦(モスクワ)で二つのオウンゴールを含め2-4と惨敗し、10日の同モロッコ戦も1-3と敗戦。2戦7失点の惨状に韓国紙「スポーツソウル」は「自動ドア」と守備の脆弱性を指摘し、「惨敗を認める。あまりの低パフォーマンスに驚いた」というシン・テヨン監督の声も伝えた。低調な試合内容に国内で批判が巻き起こっているという。
そうしたなか「スポーツ朝鮮」紙は、「日本サッカー界では、ハリル監督のチーム作りが創造性を殺しているという批判が出ている」と触れつつ、日本サッカー界の現状について次のように続けている。
ハリル監督の断固たる姿勢を韓国紙が評価
「日本サッカー界は否定的な視線でハリルジャパンを見つめている。監督の色は理解するが、日本が誇ってきたパスの創造性を無視するのが不満な様子だ」
一方で、ハリル監督が就任以降、“デュエル”(1対1の強さ)や“体脂肪率12%以下”というテーマを掲げてチーム作りを進めている点に言及。さらに「これまで日本サッカーが得意とみなしたパスの評価は否定的だった。代表招集するたびに体脂肪率を入念にチェックし、基準に満たなかった選手には公然と恥を与えることも躊躇わなかった」と記している。
事実、ハリル監督は会見で体脂肪率のリストが書かれた紙を報道陣に見せつけるような振る舞いを見せ、一部の選手たちからは戸惑いの声も浮上した。同記事では「宇佐美貴史は日本の次世代ストライカーとして脚光を浴び、体脂肪率の基準を満たさなかったなか、ハリル監督に直接名前を挙げられて恥をかいたことがある」と伝えている。
もっとも、同紙はそうしたハリル監督の断固たる姿勢を評価。“デュエル”と“体脂肪率12%以下”を「明確なメッセージ」と見なし、「選考やチーム作りの基準が明確になるという肯定的な効果がある」とした。ハリル監督の姿勢を見習い、7月に就任したばかりのシン・テヨン監督も“明確なメッセージ”を打ち出すべきだと同紙は提言している。
「韓国サッカーは本大会出場という1次関門を越えた。監督はこれから自分が求めるチームを作っていくためには、簡潔でありながら、具体的なメッセージを選手たちに伝えなければならない」
12月16日、味の素で“日韓戦”が実現
「ハリルジャパンの馬鹿力、シン・テヨンも明確にすべき」というタイトルの同記事では、目標に邁進するハリル監督の姿勢を称賛し、“その姿勢を見よ”と一貫してメッセージを送っている。
「周囲の視線を気にせず、目標に前進するハリル監督の姿を、アジア代表の看板を背負い韓国代表を率いる監督も注視すべき」
日本代表は11月の欧州遠征で10日にフランスのリールでFIFAランク2位ブラジル、14日にベルギーのブルージュで同5位ベルギーと対戦予定。一方の韓国代表は、現時点で11月の対戦相手は未定だ。12月に日本で開催するE-1選手権で、同16日に日本と韓国は味の素スタジアムで激突する。
アジアのライバル国として鎬を削ってきた両国。ハリル監督とシン・テヨン監督の下、ともにさらなる成長を遂げて、最高の形で来年6月のロシアW杯を迎えられるだろうか。
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
http://news.livedoor.com/article/detail/13747088/
バヒド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表とシン・テヨン監督率いる韓国代表は、10月の2連戦を終えてともに課題が浮上した。しかし、韓国内ではハリル監督の姿勢から学ぶべきとの声があるようだ。韓国紙「スポーツ朝鮮」は「周囲の視線を気にせず、目標に前進するハリル監督の姿をシン・テヨン監督も注視すべき」と報じている。
日本代表は6日の国際親善試合ニュージーランド戦で2-1と勝利した一方、10日の同ハイチ戦は後半アディショナルタイムにMF香川真司が劇的な同点弾を決め、辛うじて3-3のドローに持ち込んだ。ハリル監督は試合後、「長年監督をしてきて、こんなに良くない試合は初めてだ。様々な良くない現象が起こった」と失望を露わにし、「私は私自身に怒りを感じている。監督が第一の責任者だからだ」と選手起用に関して自責の念に駆られていた。
一方の韓国代表は、7日の国際親善試合ロシア戦(モスクワ)で二つのオウンゴールを含め2-4と惨敗し、10日の同モロッコ戦も1-3と敗戦。2戦7失点の惨状に韓国紙「スポーツソウル」は「自動ドア」と守備の脆弱性を指摘し、「惨敗を認める。あまりの低パフォーマンスに驚いた」というシン・テヨン監督の声も伝えた。低調な試合内容に国内で批判が巻き起こっているという。
そうしたなか「スポーツ朝鮮」紙は、「日本サッカー界では、ハリル監督のチーム作りが創造性を殺しているという批判が出ている」と触れつつ、日本サッカー界の現状について次のように続けている。
ハリル監督の断固たる姿勢を韓国紙が評価
「日本サッカー界は否定的な視線でハリルジャパンを見つめている。監督の色は理解するが、日本が誇ってきたパスの創造性を無視するのが不満な様子だ」
一方で、ハリル監督が就任以降、“デュエル”(1対1の強さ)や“体脂肪率12%以下”というテーマを掲げてチーム作りを進めている点に言及。さらに「これまで日本サッカーが得意とみなしたパスの評価は否定的だった。代表招集するたびに体脂肪率を入念にチェックし、基準に満たなかった選手には公然と恥を与えることも躊躇わなかった」と記している。
事実、ハリル監督は会見で体脂肪率のリストが書かれた紙を報道陣に見せつけるような振る舞いを見せ、一部の選手たちからは戸惑いの声も浮上した。同記事では「宇佐美貴史は日本の次世代ストライカーとして脚光を浴び、体脂肪率の基準を満たさなかったなか、ハリル監督に直接名前を挙げられて恥をかいたことがある」と伝えている。
もっとも、同紙はそうしたハリル監督の断固たる姿勢を評価。“デュエル”と“体脂肪率12%以下”を「明確なメッセージ」と見なし、「選考やチーム作りの基準が明確になるという肯定的な効果がある」とした。ハリル監督の姿勢を見習い、7月に就任したばかりのシン・テヨン監督も“明確なメッセージ”を打ち出すべきだと同紙は提言している。
「韓国サッカーは本大会出場という1次関門を越えた。監督はこれから自分が求めるチームを作っていくためには、簡潔でありながら、具体的なメッセージを選手たちに伝えなければならない」
12月16日、味の素で“日韓戦”が実現
「ハリルジャパンの馬鹿力、シン・テヨンも明確にすべき」というタイトルの同記事では、目標に邁進するハリル監督の姿勢を称賛し、“その姿勢を見よ”と一貫してメッセージを送っている。
「周囲の視線を気にせず、目標に前進するハリル監督の姿を、アジア代表の看板を背負い韓国代表を率いる監督も注視すべき」
日本代表は11月の欧州遠征で10日にフランスのリールでFIFAランク2位ブラジル、14日にベルギーのブルージュで同5位ベルギーと対戦予定。一方の韓国代表は、現時点で11月の対戦相手は未定だ。12月に日本で開催するE-1選手権で、同16日に日本と韓国は味の素スタジアムで激突する。
アジアのライバル国として鎬を削ってきた両国。ハリル監督とシン・テヨン監督の下、ともにさらなる成長を遂げて、最高の形で来年6月のロシアW杯を迎えられるだろうか。
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
http://news.livedoor.com/article/detail/13747088/