【ソウル=名村隆寛】11月5日から日韓中などを歴訪するトランプ米大統領の韓国での滞在期間をめぐり、日本よりも1日短いことに韓国で不公平感や疎外感が出ている。
韓国大統領府は17日、トランプ氏が7日午前に「国賓」として訪韓し8日午後まで滞在すると発表。ブッシュ元大統領(父)以来25年ぶりの「国賓」としての訪韓で、滞在中は文在寅(ムン・ジェイン)大統領との会談や韓国国会で演説が予定されている。
トランプ氏は韓国に先立ち5日から2泊3日の予定で訪日。韓国で1泊し、次の訪問先の中国での滞在予定は2泊3日だ。この1日の差に韓国の政界やメディアは穏やかではない。
保守系の最大野党、自由韓国党の議員からは「時間が絶対的に少ない」という不満から、「韓国と仲がよくないから韓国の問題を日本と協議するのでは」との邪推まで出ている。
18日付の韓国紙は「韓中日で韓国だけが1泊2日」(朝鮮日報)、「コリアパッシング(韓国を素通り)との声が出ている」(中央日報)、「韓国がただの経由地になってはならない」(東亜日報)、「韓国冷遇論が浮上」(ハンギョレ紙)などと報じている。
http://www.sankei.com/world/news/171018/wor1710180058-n1.html
記者団に向かって手を振るトランプ大統領=11日、ホワイトハウス(ゲッティ=共同)