2017年11月16日、「礼節を何よりも重んじる国、大韓民国」と内外に盛んにアピールする韓国であるが、朝鮮儒教の影響が残るこの国は、徴兵制での経験もあり上下関係が非常に厳しい。1歳でも年上だと立ち止まってお辞儀をして挨拶する。年上の前では勧められるまで酒を飲まない、タバコを吸わないことは今でも珍しいことではない。
と同時に朝鮮儒教の弊害として、頭の中で勝手に国をランク付けし、韓国から見てその国がどうかで態度を変えることで自分たちの立ち位置を測るという情けない悪い習慣が今でも残されている。
たとえば、中国での留学先でのこと。復数の国の外国人が中国語を学んでいるので校舎には様々な国籍の人がすれ違う。
廊下で韓国人の男性同士が遭遇した場合は、年齢や立場を恐ろしいほど瞬時に判断して立ち止まって深々とお辞儀をしながら「アニョハシムニカ〜」と先に挨拶をする。立場の上の方は、笑みを浮かべながら、肩をポンポンと叩いてすれ違っていく。
その直後にナイジェリア人の男性と遭遇したときには、先ほどの礼儀正しい人物とは思えないくらいに態度が一変し、肩に手を回し、腹をグーパンチでコツコツ叩きながら「おー、元気か?」など馴れ馴れしく聞いていた。このナイジェリア人男性は、韓国人男性より15歳ほど年上で、国から派遣されていた現役の国家公務員だった。
ナイジェリア人男性曰く、「韓国人は礼儀正しいと思うが、それは韓国人同士に限ったことで、あとは彼らより格上だと認識しているアメリカや欧州先進国、アジアだと日本くらいで、他の国は見下す対象となっているようだ。韓国人がどの国の人たちにも態度を変えず韓国人同士と同じように接するならもっと韓国人はすごいと賞賛されるのに」
相手の年齢や立場で敬語を使ったり、態度を変えることは日本人にも多少なりとも当てはまるのだが、韓国人ほど極端ではない。
タイやベトナム、フィリピンなどで韓国人の評価があまり褒められたものではないのは、長年に渡り刷り込まれ続けてきた朝鮮儒教の負の遺産に起因するものだと呉善花氏や金文学氏などが指摘している。
2017年11月16日 9時15分
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