北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が窮地に立たされている。正恩氏は、2月の米朝首脳会談の決裂を受け、クーデターに怯えて虚勢を張っている。文氏は経済失政に加え、「米朝の仲介者」としての信頼を失い、国際的に孤立した。北朝鮮は15日、民族最大の祝日「金日成(キム・イルソン)主席の誕生日(太陽節)」を迎えた。ジャーナリストの加賀孝英氏が、南北朝鮮のリーダーの断末魔に迫った。
「太陽節の平壌(ピョンヤン)は祝賀ムード一色だったが、水面下ではクーデターの動きがあり、正恩氏は真っ青になっている。韓国から、北朝鮮関係の極秘情報がもれている。ドナルド・トランプ大統領は、文氏に激怒し、『何だ、アイツは!』と吐き捨てている」
旧知の米情報当局関係者は、こう語った。北朝鮮情報を解説する前に、文氏について説明しておく。
ご承知の通り、先週11日、ホワイトハウスで米韓首脳会談が行われた。文政権は「米朝の非核化問題を集中的に話し合った」「文大統領の(米朝)仲裁者としての役割がさらに大きくなった」などとメディアにリークし、自画自賛した。
ふざけるな。大ウソもいいところだ。首脳会談の「成果はゼロ」だ。それどころか、文氏は非礼も行っていた。以下、米政府関係者の話だ。
▽トランプ夫妻と文夫妻4人が、記者団を前に並んだ。その時、文氏は横からトランプ氏に右手を差し出した。トランプ氏が気づかないでいると、文氏は、右手の甲でトランプ氏の腹を小突くように握手を強要した。トランプ氏は文氏をにらみ、文氏の手をたたくように握った。
▽トランプ氏と文氏との「一対一の会談」は、実質2分間だけだった。トランプ氏が文氏を嫌いだからだ。通訳も入っており、2人が交わした会話は、わずか1分以下。それも、こんなお粗末な内容だった。
トランプ氏「何か言いたいことがあれば、どうぞ」
文氏「近いうちに南北首脳会談を推進するつもりだ」(ニコニコ顔で)
トランプ氏「いつ?」
文氏「分からない。何も決まっていない」
トランプ氏「ハァ?」
デタラメそのもの。トランプ氏はあきれ、怒った顔で「じゃあ、その時は、北朝鮮が何を言ったか、伝えてくれ」と、吐き捨てた−。
どこが集中的に話し合ったというのか。トランプ氏に見捨てられただけではないか。大笑いだ。
外務省関係者は「こんなひどい首脳会談は見たことがない。歴史に残る屈辱外交だ」「野党・自由韓国党の羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)院内代表は『この政府は恥知らず』と酷評し、正恩氏までが12日の最高人民会議施政演説で『おせっかいな仲裁者の振る舞いをするな』と罵倒した。全世界に恥をさらした」と語った。
北朝鮮問題に話を移す。
正恩氏はクーデターの動きに、異常に怯え、心底震えている。
最大の焦点は、北朝鮮の独裁体制打倒を掲げる反体制組織「自由朝鮮」(=3月1日に『千里馬民防衛』から改称)の動きだ。「自由朝鮮」は、正恩氏の命令で暗殺された異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の長男、ハンソル氏を救出した。CIA(米中央情報局)とは関係が深い。彼らは4月7日、ネット上で「大きなことを準備している」と宣言した。
続く。
■加賀孝英(かが・こうえい)
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190417/soc1904170007-n1.html
夕刊フジ 2019.4.17
「太陽節の平壌(ピョンヤン)は祝賀ムード一色だったが、水面下ではクーデターの動きがあり、正恩氏は真っ青になっている。韓国から、北朝鮮関係の極秘情報がもれている。ドナルド・トランプ大統領は、文氏に激怒し、『何だ、アイツは!』と吐き捨てている」
旧知の米情報当局関係者は、こう語った。北朝鮮情報を解説する前に、文氏について説明しておく。
ご承知の通り、先週11日、ホワイトハウスで米韓首脳会談が行われた。文政権は「米朝の非核化問題を集中的に話し合った」「文大統領の(米朝)仲裁者としての役割がさらに大きくなった」などとメディアにリークし、自画自賛した。
ふざけるな。大ウソもいいところだ。首脳会談の「成果はゼロ」だ。それどころか、文氏は非礼も行っていた。以下、米政府関係者の話だ。
▽トランプ夫妻と文夫妻4人が、記者団を前に並んだ。その時、文氏は横からトランプ氏に右手を差し出した。トランプ氏が気づかないでいると、文氏は、右手の甲でトランプ氏の腹を小突くように握手を強要した。トランプ氏は文氏をにらみ、文氏の手をたたくように握った。
▽トランプ氏と文氏との「一対一の会談」は、実質2分間だけだった。トランプ氏が文氏を嫌いだからだ。通訳も入っており、2人が交わした会話は、わずか1分以下。それも、こんなお粗末な内容だった。
トランプ氏「何か言いたいことがあれば、どうぞ」
文氏「近いうちに南北首脳会談を推進するつもりだ」(ニコニコ顔で)
トランプ氏「いつ?」
文氏「分からない。何も決まっていない」
トランプ氏「ハァ?」
デタラメそのもの。トランプ氏はあきれ、怒った顔で「じゃあ、その時は、北朝鮮が何を言ったか、伝えてくれ」と、吐き捨てた−。
どこが集中的に話し合ったというのか。トランプ氏に見捨てられただけではないか。大笑いだ。
外務省関係者は「こんなひどい首脳会談は見たことがない。歴史に残る屈辱外交だ」「野党・自由韓国党の羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)院内代表は『この政府は恥知らず』と酷評し、正恩氏までが12日の最高人民会議施政演説で『おせっかいな仲裁者の振る舞いをするな』と罵倒した。全世界に恥をさらした」と語った。
北朝鮮問題に話を移す。
正恩氏はクーデターの動きに、異常に怯え、心底震えている。
最大の焦点は、北朝鮮の独裁体制打倒を掲げる反体制組織「自由朝鮮」(=3月1日に『千里馬民防衛』から改称)の動きだ。「自由朝鮮」は、正恩氏の命令で暗殺された異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の長男、ハンソル氏を救出した。CIA(米中央情報局)とは関係が深い。彼らは4月7日、ネット上で「大きなことを準備している」と宣言した。
続く。
■加賀孝英(かが・こうえい)
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190417/soc1904170007-n1.html
夕刊フジ 2019.4.17