マクマスター前米大統領補佐官「韓米軍事演習中止は無責任」
「北朝鮮、武力統一しようと核保有」
ハーバート・マクマスター前大統領補佐官=写真=は、韓米両国が大規模な合同軍事演習を中止したことについて、「無責任だ」と語った。これは、2017年3月から18年4月までトランプ政権で外交・安保担当として補佐官を務めたマクマスター氏が5日、朝日新聞のインタビューで述べたもので、米国と同盟国は北朝鮮に対して軍事行動が可能な選択肢を維持することが非常に重要だと批判した。ドナルド・トランプ米大統領は昨年6月12日、シンガポールで行われた1回目の米朝首脳会談直後の記者会見で、「高価な『戦争ゲーム』を中止する」として、韓米合同軍事演習を中止する意向を明らかにした。
マクマスター氏はカリフォルニア州スタンフォードで行われたインタビューで、北朝鮮が核兵器を保有する目的について、「米韓同盟を破壊し、武力で南北統一をするためだ」と言った。また、北朝鮮が抑止力として核兵器を保有しているという見方については「間違いのある解釈だ」と強調した。
マクマスター氏は大統領補佐官だった時、北朝鮮に核・ミサイル開発を放棄させるため軍事行動を含む最大限の圧力をかける政策を主導した。同氏は昨年3月に韓国の高官が「金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がトランプ大統領と会談したがっている」と米国側に伝えた時、「最大限の圧力」の効果が出るには時間がかかると判断、懸念を表明していた。朝日新聞はマクマスター氏が具体的にどのような懸念を見せたのか明らかにしていないが、韓国政府が米朝首脳会談の仲裁に乗り出すことにより「最大限の圧力をかける」という政策の効果がなくなるかもしれない、と警告したものと見られる。
マクマスター氏はトランプ政権初期に、当時のジェームズ・マティス国防長官、レックス・ティラーソン国務長官らと共に良識派とされ、トランプ大統領の政策が軌道を外れないように尽力していた。マクマスター氏は近く、保守系シンクタンクのハドソン研究所で日本関連業務を担当する予定だ。
東京=李河遠(イ・ハウォン)特派員
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/05/06/2019050680012.html
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2019/05/06 10:00