新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)で主に在宅勤務をすることになったキムさん(35)は「今だ」と思って二重まぶた手術で評判の整形外科を検索している間、「災難支援金整形外科」という投稿を見つけた。
ある整形外科で11日から申請が始まった全国民緊急災難支援金で「二重まぶたの手術を負担なく受けることができる」と広報していた。キムさんは「整形外科でも緊急災難支援金を使うことができるのかどうかは知らなかったが、ポータルサイトに掲示されている広告を見て知って予約した」と話した。
キムさんだけではない。新型コロナのために「ステイホーム」を余儀なくされている間、整形外科・皮膚科で使用可能な緊急災難支援金まで支給されると「この際、整形手術を受けよう」という人が増加する傾向にある。13日、ソウル狎鴎亭洞(アプクジョンドン)のある整形外科相談職員は「来週初めまでは予約がすべて埋まっている」と明らかにした。
◆災難支援金でボトックス・整形手術予約
依然として緊急災難支援金を整形外科・皮膚科で使用できるのかどうか迷う人は多い。災難支援金はマッサージ業者など衛生業者やオリーブヤングのようなヘルス・ビューティーストアで使えないようになっているためだ。キムさんも「美容に関連した企業等を制限して整形外科や皮膚科もだめだと思っていた」と話した。地域別オンライン掲示板では「XX病院で災難支援金を使ってボトックスは可能か」「OO整形外科で脂肪吸入するのに災難支援金で可能か」などの質問が続いている。
これに先立ち支給された社会脆弱階層対象の災難支援金は年間売上10億ウォン(約8700万円)以上の病院では使用できなかったが、今回の全国民緊急災難支援金は売上に関係なく給与・非給与項目すべての病院で利用することができる。新寺洞(シンサドン)で皮膚科を運営するある医師は「災難支援金でボトックス注射はできるかという問い合わせ電話が多かった」とし「可能だと言うと『災難支援金で施術を受けたい』と言って予約を入れる客がかなりいる」と話した。
◆「地域貨幣でも決済できる」 積極的に広報
整形外科でも「災難支援金を逃すな」と呼び込みに余念がない。病院のオンラインブログに「災難支援金使用方法」と使用可能場所を載せて「整形手術が可能」と知らせているほか、最初から「災難支援金整形外科」というタイトルを付けて広報している。江南(カンナム)のある整形外科は「災難支援金で手術費の負担を減らして軽い気持ちで来て」と紹介している。地域のある整形外科では「地域貨幣でも決済可能」と広報している。
◆「マスクつけて回復可能」オフシーズンだが客集まる
回復期間が負担になって整形手術をすることができなかった客が集まったおかげで新型コロナ事態でも整形外科は「盛業」中だった。ソウル江南区で10年以上整形外科を経営しているある専門医は「先月から在宅勤務をする会社員、学校に行けない大学生が主にやってきて相談を受けている」とし「4月は整形オフシーズンだが一部の人気病院はかえって普段よりも列ができた」と話した。整形外科医師会関係者は「在宅勤務などで出勤しない会社員がこの機会を利用して回復期間が長い整形をしようと相談しに来た」とし「新型コロナの余波で売上が大きく落ちるのではないかと思っていたが幸いな雰囲気」と伝えた。
◆「災難支援金の趣旨から外れる」指摘も
災難支援金を整形外科・皮膚科まで許容したことは「趣旨」に合わないという指摘も出ている。会社員のパクさん(36)は「災難支援金は新型コロナによって所得が減った家庭や小商工人を助けるための制度なのに、美容を目的とする整形外科や皮膚科まで許可したのは行き過ぎのようだ」とし「災難支援金をボトックス注射に使うという文章そのものがおかしくないか」と指摘した。小商工人連合会側もこの日「趣旨に沿って災難支援金を使ってほしい」と訴えた。
反面、ある皮膚科医師は「災難支援金でおいしい物を買って食べ、自動車のタイヤを変えて、ゴルフ用品を買うことと美容施術を受けることは何が大きく違っているのか」とし「自身の好みと便宜に合うように支援金を使用できるもの」と話した。
行政安全部側は「一部の美容整形医院が広告を通じて手術を誘導しているが、過度な広告やイベント性広告については注意を与える予定」と明らかにした。
中央日報/中央日報日本語版2020.05.14 15:06
https://japanese.joins.com/JArticle/265942
ある整形外科で11日から申請が始まった全国民緊急災難支援金で「二重まぶたの手術を負担なく受けることができる」と広報していた。キムさんは「整形外科でも緊急災難支援金を使うことができるのかどうかは知らなかったが、ポータルサイトに掲示されている広告を見て知って予約した」と話した。
キムさんだけではない。新型コロナのために「ステイホーム」を余儀なくされている間、整形外科・皮膚科で使用可能な緊急災難支援金まで支給されると「この際、整形手術を受けよう」という人が増加する傾向にある。13日、ソウル狎鴎亭洞(アプクジョンドン)のある整形外科相談職員は「来週初めまでは予約がすべて埋まっている」と明らかにした。
◆災難支援金でボトックス・整形手術予約
依然として緊急災難支援金を整形外科・皮膚科で使用できるのかどうか迷う人は多い。災難支援金はマッサージ業者など衛生業者やオリーブヤングのようなヘルス・ビューティーストアで使えないようになっているためだ。キムさんも「美容に関連した企業等を制限して整形外科や皮膚科もだめだと思っていた」と話した。地域別オンライン掲示板では「XX病院で災難支援金を使ってボトックスは可能か」「OO整形外科で脂肪吸入するのに災難支援金で可能か」などの質問が続いている。
これに先立ち支給された社会脆弱階層対象の災難支援金は年間売上10億ウォン(約8700万円)以上の病院では使用できなかったが、今回の全国民緊急災難支援金は売上に関係なく給与・非給与項目すべての病院で利用することができる。新寺洞(シンサドン)で皮膚科を運営するある医師は「災難支援金でボトックス注射はできるかという問い合わせ電話が多かった」とし「可能だと言うと『災難支援金で施術を受けたい』と言って予約を入れる客がかなりいる」と話した。
◆「地域貨幣でも決済できる」 積極的に広報
整形外科でも「災難支援金を逃すな」と呼び込みに余念がない。病院のオンラインブログに「災難支援金使用方法」と使用可能場所を載せて「整形手術が可能」と知らせているほか、最初から「災難支援金整形外科」というタイトルを付けて広報している。江南(カンナム)のある整形外科は「災難支援金で手術費の負担を減らして軽い気持ちで来て」と紹介している。地域のある整形外科では「地域貨幣でも決済可能」と広報している。
◆「マスクつけて回復可能」オフシーズンだが客集まる
回復期間が負担になって整形手術をすることができなかった客が集まったおかげで新型コロナ事態でも整形外科は「盛業」中だった。ソウル江南区で10年以上整形外科を経営しているある専門医は「先月から在宅勤務をする会社員、学校に行けない大学生が主にやってきて相談を受けている」とし「4月は整形オフシーズンだが一部の人気病院はかえって普段よりも列ができた」と話した。整形外科医師会関係者は「在宅勤務などで出勤しない会社員がこの機会を利用して回復期間が長い整形をしようと相談しに来た」とし「新型コロナの余波で売上が大きく落ちるのではないかと思っていたが幸いな雰囲気」と伝えた。
◆「災難支援金の趣旨から外れる」指摘も
災難支援金を整形外科・皮膚科まで許容したことは「趣旨」に合わないという指摘も出ている。会社員のパクさん(36)は「災難支援金は新型コロナによって所得が減った家庭や小商工人を助けるための制度なのに、美容を目的とする整形外科や皮膚科まで許可したのは行き過ぎのようだ」とし「災難支援金をボトックス注射に使うという文章そのものがおかしくないか」と指摘した。小商工人連合会側もこの日「趣旨に沿って災難支援金を使ってほしい」と訴えた。
反面、ある皮膚科医師は「災難支援金でおいしい物を買って食べ、自動車のタイヤを変えて、ゴルフ用品を買うことと美容施術を受けることは何が大きく違っているのか」とし「自身の好みと便宜に合うように支援金を使用できるもの」と話した。
行政安全部側は「一部の美容整形医院が広告を通じて手術を誘導しているが、過度な広告やイベント性広告については注意を与える予定」と明らかにした。
中央日報/中央日報日本語版2020.05.14 15:06
https://japanese.joins.com/JArticle/265942