(台北中央社)厳徳発(げんとくはつ)国防部長(国防相)は19日、行方不明となっている空軍のF16戦闘機について、ブラックボックスからの信号を18日に探知したと明らかにした。信号が探知されたのは、東部沿岸9カイリ(約17キロ)地点で、現在、機体の捜索を急いでいるという。
不明となったF16戦闘機は17日午後6時5分ごろ、夜間飛行訓練のため、花蓮基地を離陸。約2分後に基地から北東約9カイリ(約17キロ)地点でレーダーから姿を消した。
空軍司令の熊厚基上将(大将)は18日夜、会見を開き、調査状況について報告した。レーダーの記録では、同機の高度は離陸直後の午後6時6分7秒時点で7000フィート(約2133メートル)に達し、午後6時6分21秒には4000フィート(約1219メートル)に低下、午後6時6分27秒でゼロとなったといい、同機はわずか20 秒で7000フィートの高さから急降下し、墜落したことになる。
熊上将は訓練当時、天候は訓練可能な水準を満たしており、機体にも異常はなかったと説明。離陸してから高度がすぐに7000メートルまで上昇していることからも機体が故障していたとは考えにくいとした。
熊上将は、夜間の訓練だった上、機体の高度が上がって雲の中に入ったことで、操縦士が一時的に平衡感覚を喪失する「空間識失調」に陥った可能性があると指摘した。事故と最近頻繁に飛来している中国軍機への対応との関連については、直接の関連はないとの見方を示した。
(陳韻聿、陳俊華/編集:楊千慧)
中央社フォーカス台湾 2020/11/19 13:47
https://japan.cna.com.tw/news/apol/202011190004.aspx
17日夜から行方不明となっている空軍のF16戦闘機=資料写真、読者提供
不明となったF16戦闘機は17日午後6時5分ごろ、夜間飛行訓練のため、花蓮基地を離陸。約2分後に基地から北東約9カイリ(約17キロ)地点でレーダーから姿を消した。
空軍司令の熊厚基上将(大将)は18日夜、会見を開き、調査状況について報告した。レーダーの記録では、同機の高度は離陸直後の午後6時6分7秒時点で7000フィート(約2133メートル)に達し、午後6時6分21秒には4000フィート(約1219メートル)に低下、午後6時6分27秒でゼロとなったといい、同機はわずか20 秒で7000フィートの高さから急降下し、墜落したことになる。
熊上将は訓練当時、天候は訓練可能な水準を満たしており、機体にも異常はなかったと説明。離陸してから高度がすぐに7000メートルまで上昇していることからも機体が故障していたとは考えにくいとした。
熊上将は、夜間の訓練だった上、機体の高度が上がって雲の中に入ったことで、操縦士が一時的に平衡感覚を喪失する「空間識失調」に陥った可能性があると指摘した。事故と最近頻繁に飛来している中国軍機への対応との関連については、直接の関連はないとの見方を示した。
(陳韻聿、陳俊華/編集:楊千慧)
中央社フォーカス台湾 2020/11/19 13:47
https://japan.cna.com.tw/news/apol/202011190004.aspx
17日夜から行方不明となっている空軍のF16戦闘機=資料写真、読者提供