政府は午前7時すぎ、北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたと発表しました。発射は去年3月29日以来で、2発だということで、菅総理大臣は関係閣僚と情報の分析などを進めたあと「わが国と地域の平和と安全を脅かすもので国連決議違反でもある。厳重に抗議し強く非難する」と述べました。
発射された数は2発だということで、日本の領域には飛来せず排他的経済水域にも落下しないものと推定されるとしています。
菅総理大臣は直ちに、
▽情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対して迅速・的確な情報提供を行うこと
▽航空機、船舶などの安全確認を徹底すること、
▽不測の事態に備え万全の態勢をとることを指示しました。
総理大臣官邸ではNSC=国家安全保障会議の閣僚会合が開かれ、菅総理大臣をはじめ茂木外務大臣や岸防衛大臣らが出席し、情報を分析するとともに今後の対応などを協議しました。
このあと菅総理大臣は「先ほど北朝鮮が弾道ミサイルを2発発射した。去年の3月29日以来、およそ1年ぶりのミサイル発射は、わが国と地域の平和、安全を脅かすものだ。国連決議違反でもあり厳重に抗議し強く非難する」と述べました。
そのうえで「政府としては、わが国の排他的経済水域の外の日本海に落下したことは確認しているが、これまで以上に警戒・監視を強める必要があり、先ほど国家安全保障会議を緊急に開催し情報の集約や対応について協議した。アメリカや韓国をはじめ関係諸国と緊密に連携し国民の命と平和な暮らしを断固として守り抜く決意だ」と述べました。
また、菅総理大臣は来月前半に予定されている日米首脳会談でも25日の発射をめぐって対応を協議する考えを示しました。
北朝鮮 ミサイル発射は去年3月29日以来
北朝鮮が弾道ミサイルを発射したのが確認されるのは去年3月29日以来で、ことしに入って初めてです。
防衛省によりますと、前回は日本海に面する東部のウォンサン(元山)から2発の短距離弾道ミサイルが発射され、およそ250キロ飛行して北朝鮮東部の沿岸部に落下したと推定されています。
北朝鮮は、
▽おととしは13回、合わせて25発の弾道ミサイルなどを発射し、
▽去年は3月の1か月間で4回、合わせて8発の発射が確認されていました。
2発は短距離弾道ミサイルとみられる 防衛省関係者
防衛省関係者によりますと、25日午前7時6分ごろと午前7時半前の合わせて2回、北朝鮮から弾道ミサイルが発射されたということです。発射されたのは、いずれも短距離弾道ミサイルとみられ、2発とも北朝鮮の東部から発射されたと推定されるということです。いずれも日本の排他的経済水域の外に落下したとみられ、日本への直接の影響はないということです。防衛省は引き続き情報収集を進めています。
岸防衛相「情報分析に全力」
岸防衛大臣は午前8時20分すぎに防衛省に入る際、記者団に対し「北朝鮮から弾道ミサイルの可能性のあるものが発射された。情報分析について全力あげることを私から指示を出している。わが国の領域、排他的経済水域には落下していない」と述べました。
※続きます
NHK NEWS WEB 2021年3月25日 9時03分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210325/k10012934531000.html
発射された数は2発だということで、日本の領域には飛来せず排他的経済水域にも落下しないものと推定されるとしています。
菅総理大臣は直ちに、
▽情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対して迅速・的確な情報提供を行うこと
▽航空機、船舶などの安全確認を徹底すること、
▽不測の事態に備え万全の態勢をとることを指示しました。
総理大臣官邸ではNSC=国家安全保障会議の閣僚会合が開かれ、菅総理大臣をはじめ茂木外務大臣や岸防衛大臣らが出席し、情報を分析するとともに今後の対応などを協議しました。
このあと菅総理大臣は「先ほど北朝鮮が弾道ミサイルを2発発射した。去年の3月29日以来、およそ1年ぶりのミサイル発射は、わが国と地域の平和、安全を脅かすものだ。国連決議違反でもあり厳重に抗議し強く非難する」と述べました。
そのうえで「政府としては、わが国の排他的経済水域の外の日本海に落下したことは確認しているが、これまで以上に警戒・監視を強める必要があり、先ほど国家安全保障会議を緊急に開催し情報の集約や対応について協議した。アメリカや韓国をはじめ関係諸国と緊密に連携し国民の命と平和な暮らしを断固として守り抜く決意だ」と述べました。
また、菅総理大臣は来月前半に予定されている日米首脳会談でも25日の発射をめぐって対応を協議する考えを示しました。
北朝鮮 ミサイル発射は去年3月29日以来
北朝鮮が弾道ミサイルを発射したのが確認されるのは去年3月29日以来で、ことしに入って初めてです。
防衛省によりますと、前回は日本海に面する東部のウォンサン(元山)から2発の短距離弾道ミサイルが発射され、およそ250キロ飛行して北朝鮮東部の沿岸部に落下したと推定されています。
北朝鮮は、
▽おととしは13回、合わせて25発の弾道ミサイルなどを発射し、
▽去年は3月の1か月間で4回、合わせて8発の発射が確認されていました。
2発は短距離弾道ミサイルとみられる 防衛省関係者
防衛省関係者によりますと、25日午前7時6分ごろと午前7時半前の合わせて2回、北朝鮮から弾道ミサイルが発射されたということです。発射されたのは、いずれも短距離弾道ミサイルとみられ、2発とも北朝鮮の東部から発射されたと推定されるということです。いずれも日本の排他的経済水域の外に落下したとみられ、日本への直接の影響はないということです。防衛省は引き続き情報収集を進めています。
岸防衛相「情報分析に全力」
岸防衛大臣は午前8時20分すぎに防衛省に入る際、記者団に対し「北朝鮮から弾道ミサイルの可能性のあるものが発射された。情報分析について全力あげることを私から指示を出している。わが国の領域、排他的経済水域には落下していない」と述べました。
※続きます
NHK NEWS WEB 2021年3月25日 9時03分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210325/k10012934531000.html