「停滞している」、「衰退している」と言われながらも、日本の経済規模は今でも世界第3位だ。国民の生活も先進国としての生活水準を保っている。中国メディアの網易は20日、「日本人の生活水準は明らかに高いというのに、なぜ日本は衰退していると言われるのか」と問いかけつつ、「本当の日本」を紹介する記事を掲載した。
記事はまず、「日本衰退」と、日本人の「生活水準の高さ」は、矛盾しているようだが「どちらも本当のことだ」と紹介している。中国のGDPが日本を追い越したのはずいぶん前のことだが、今でも日本の一人当たりのGDPは中国の4倍だ。経済発展が緩やかになっても、これまで蓄積してきたものに支えられ、国民の生活水準はおしなべて高いと伝えた。
しかし、より正確に言えば、これは日本の本当の姿ではないという。「衰退したのに生活水準の高い国」というのは、中国と比較した日本の姿だからであり、西洋諸国と比べると、日本人の生活はストレスが大きく暮らし向きもそれほど良くないと主張した。
そのうえ、「将来性」から言えば、日本どころか西洋諸国でさえ今一つだという。経済成長率とアフターコロナで一番勢いがあるのは中国で、そのうち「中国は世界一の経済大国になり、一人当たりのGDPで日本を追い抜くことになる」と自信を見せた。
記事は、日本の強さを認めてはいるが、結局は自賛したかっただけのようだ。しかし自信の根拠にしている「経済成長率」は、発展途上国のほうが先進国より高いのは当然のことだ。そもそも中国には一時ほどの勢いはなく、「世界一の経済国」への道は険しいのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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