食品に使用できない勃起不全治療剤成分を紅参製品に入れて販売した韓国の業者が摘発された。
韓国の衛生当局である食品医薬品安全処(食薬処)は4日、韓国内の健康機能食品専門メーカーである株式会社コスパームが製造・販売した紅参製品「眞参サーキュオン」を回収して検査した結果、勃起不全治療剤として使われるタダラフィル(Tadalafil)が1g当たり1.28mg検出されたため、販売を中断してリコールすると4日明らかにした。
リコール対象は合計495.7㎏に達する。メーカーは当該製品の効能について「血行改善・記憶力増進・免疫力増進・疲労改善・記憶力改善・抗酸化・更年期女性の健康に役立つ」などと詐称し、一日一包の服用を推奨していた。
しかし、タダラフィルは勃起不全や前立腺肥大症治療に使われる薬成分であり、食品や健康機能食品には使ってはいけない。 メーカーの推奨どおり一日に一包(5.5g)を服用すれば計7.04mgのタダラフィルを服用することになる。前立腺肥大症治療には5mg、勃起不全治療には10~20mgを使用しており、それら患者と同等かそれに近い容量を服用していることになる。
このような薬は、医師の処方なしに誤って服用すると、眼の出血や心筋梗塞、持続勃起症などの深刻な副作用が生じることがある。食薬処はYouTubeなどオンラインで不当な表現を使って販売される食品を随時調査・検査しており、この過程でこの製品の違反事項を摘発したと説明した。
食薬処は該当製品を購入した消費者は摂取を中止し、購入先に返品するよう要請した。
一方、食薬処が2022年1月から11月までオンライン上の医薬品販売・広告を点検した結果、計2万1052件の違法医薬品が確認され、不法流通事例が最も多い製品は泌尿生殖機関・ 肛門用薬だったと明らかにした。
韓国の医療系メディア「ヘルスチョソン」はこの問題を取り上げ、「(韓国の)オンラインで流通する勃起不全治療薬はすべて違法製品で、命を脅かす可能性がある」とし、必ず病院で処方してもらうよう喚起している。
コリアエコノミクス 2023年1月5日
https://korea-economics.jp/posts/23010501/
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