林芳正外相は10日の衆院外務委員会で、中国の呉江浩駐日大使による台湾を巡る発言が
「極めて不適切」として外交ルートを通じて抗議したと明らかにした。
呉氏は4月に東京都内で開いた記者会見で、日本が台湾問題を安全保障政策と結び付ければ
「日本の民衆が火の中に」引きずり込まれるなどと発言し牽制した。立憲民主党の松原仁氏への答弁。
呉氏は、「台湾有事は日本有事」との認識に関し「荒唐無稽」と批判。
日本が台湾問題に関われば日中関係の基盤が損なわれると訴えていた。
林氏は台湾海峡の平和と安定は日本の安全保障にとって重要だと強調し、
「対話により平和的に解決されることを期待するとの日本の立場を中国側に首脳レベルを含めて伝えている」と説明した。
2023/5/10 12:54
https://www.sankei.com/article/20230510-FTHXLVYDMBMC7P5NS6QXIFNPDI/