ヴィーネ「ガヴー?学校行くわよー?」
ガヴリール「むにゃむにゃ…あと5分…」
ヴィーネ「全く…だらしないんだから…」
………
ヴィーネ「ほら起きなさい!学校行くわよ!」
ガヴリール「むにゃむにゃ…あと5分…」
ヴィーネ「さっきと同じこと言ってるじゃない…いいから起きなさい!」ガバッ
ガヴリール「うわぁ!なんだよもー、こちとらイベントで徹夜明けだっていうのに…」
ヴィーネ「それはあんたの自業自得でしょうに…」
怠惰リール「うう…学校めんどい…家でゴロゴロしてたい…」
ガヴリール「げっ!昨日の宿題忘れてた!ヴィーネ見せてー」
ヴィーネ「あのね…こういうのは自分でやらないと身につかないのよ」
傲慢リール「なんだよもー、私が見せろって言ってるんだから見せろよー」
ヴィーネ「頼む側の態度じゃないわね…ほら、教えてあげるから」
サターニャ「ガヴリール!!勝負よ!!今日こそあなたに勝つんだから!!」
ガヴ「あーはいはい、私は宿題で忙しいからあとでなー」
サターニャ「宿題?…あっ!」
ヴィーネ「その顔はやってないわね…ほら、一緒に教えてあげるからこっち持ってきて」
………
ヴィーネ「…で、ここをこうして…」
サターニャ「あ、間違えた。ガヴリール、消しゴム借りるわよ」スッ
ゴトッ バシャアー
サターニャ「…あっ」
ヴィーネ(机の上の缶が倒れて…ガヴのノートがジュースまみれに…)
怒リール「…サターニャ」ゴゴゴ
サターニャ「ひぃ…!」
ガヴリール「はぁ…やっと宿題終わった…」
ヴィーネ「今度からはちゃんと家でやりなさいよ…、さて、こっちはもう少しかかりそうね」
サターニャ「ヴィネットぉ…、全然わかんない…」
ヴィーネ「はいはい、教えてあげるから…」
ガヴリール「………」
ヴィーネ「…で、ここはこの公式を…」
サターニャ「ここは?」
ヴィーネ「ここはこれとこれを使って…」
ガヴリール(…なんか、思ったより早く終わったせいで暇だな…)
サターニャ「出来たー!」
ヴィーネ「はいはい、よくできました」ナデナデ
サターニャ「ふぇ?」
ガヴリール「!?」
ヴィーネ「あっ!!ごめんサターニャ、この前近所の子供達と遊んだからそのノリで…」
サターニャ「大悪魔であるこの私を子供扱いなんて…」
ヴィーネ「ごめんねー」
サターニャ「まあ、褒められるのは悪い気はしないから許してあげる!」
ガヴリール「………」
ヴィーネ「ん?どうしたのガヴ?」
ガヴリール「…いや、なんでもない」
ヴィーネ「?」
自販機前
ガヴリール(なんかさっきの一軒からヴィーネのことばっか考えてるな…)
ガヴリール(なんかこう…もやっとするような…)
ラフィエル「ガヴちゃーんー?」
ガヴリール「うわぁ!?…なんだラフィエルか…」
ラフィエル「何か思い悩んでるようでしたので、お声がけしてみました」
ガヴリール「え?…ああ顔に出てたか…別に大したことじゃないよ」
ラフィエル「サターニャさんがヴィーネさんに撫でてもらったことがそんなにも羨ましいんですね」
ガヴリール「!?」
ラフィエル「ふふ、図星みたいですね」
ガヴリール「ち、違う!第一、撫でられるのが羨ましいなんて…そんな子供みたいなこと…」
ラフィエル「やっぱりそうなりますか…」
ヴィーネ「あっ居た!ガヴ、ラフィ、学食にお昼食べに行かない?」
サターニャ「この私も相席してあげるんだから感謝しなさい!」
ラフィエル(うふふ、ちょうどいいところに…)
ラフィエル「ヴィーネさーん!」ムギュ
ガヴ・サタ「!?」
ヴィーネ「ちょっとラフィ!?どうしたの!?」
ヴィーネ(む、胸が当たって…)ドキドキ
ラフィエル「うふふ、やってみたかっただけです」
ヴィーネ「もう…」
ムギュ
ヴィーネ「へっ?」
ガヴリール「………」ムギュ
ヴィーネ「え?ガヴ?どうしたの?」
ガヴリール「別に…ただなんとなくやってみただけ」
ガヴリール(そうだ…別に…)
嫉妬リール(ラフィが抱き着かれてまんざらでもなさそうなヴィーネにイラっとしたなんて…そんなこと…)
学校終了
ガヴリール宅
ガヴリール「はぁ…なんか今日はいつにもまして疲れた…」
ガヴリール「さっさとご飯食べてネトゲでもするか…」ゴソゴソ
ガヴリール「あれ!?冷蔵庫に何もない…だと…?」
ガヴリール(あ、そういえばこの前…)
………
強欲リール「え!?期間限定ガチャ!?回すしかねぇ!!」
………
ガヴリール(あれで食費が尽きて買いだめ出来なかったんだった…)
ガヴリール(試食部はもう帰っただろうし…仕方ない、もやもやはまだ晴れないが…)
ガヴリール「ヴィーネになにか食べさせてもらおう…」
ヴィーネ宅
ピンポーン
ガヴリール「ヴィーネー、いるかー?」
「ひゃあ!?ガヴ!?ちょっと待ってて!」
ガヴリール(ん?やけに慌ててるな…?)
ヴィーネ「はぁはぁ…お待たせ」
………
ヴィーネ「…で、ネトゲに課金しすぎて食費がないから来たと…」
ガヴリール「いやぁ、面目ない」
ヴィーネ「まぁいいわ…ちょうど作り置きを処分しなきゃならなかった所だし」
ヴィーネ「今用意するから待っててね」
ガヴリール「はーい」
ガヴリール(用意が出来るまで暇だな…)
ガヴリール(そういや、ヴィーネはなんで出るときあんな慌ててたんだ?)
ガヴリール(聞こえてきた音的に…いたのはベッドのあたりか…)
ガヴリール(…ん?あのベッドの下に落ちてるのって…写真か?拾ってみるか…)
ガヴリール「…え?これって…」
ヴィーネ「ガヴー?準備できたからちょっと運ぶの手伝ってー」
ガヴリール「あ、ああ…わかった…」
暴食リール「ハムッ!ムシャムシャモグモグ」
ヴィーネ「ガヴ、そんなにがっついて…」
ガヴリール「おかわり!!」
ヴィーネ「はいはい…」
………
ガヴリール「いやぁ、食べた食べた」
ヴィーネ「そんなにお腹空いてたの?」
ガヴリール「ギリギリまで削ったせいでここ1ヵ月ぐらい安いカップ麺生活だったもんで…」
ヴィーネ「それで学食でも一番安いかけうどんしか食べてなかったのね…」
ガヴリール「だからヴィーネの手料理がすごく美味しくて…思わず…」
ヴィーネ「全く…今度からは自炊もちゃんとするのよ?」
ガヴリール「あとは…ちょっと覚悟するための景気づけにな」
ヴィーネ「え?覚悟?」
ガヴリール「なあ…ヴィーネ、私のことどう思ってる?」
ヴィーネ「どうって…ちょっと駄目なところもあるけど友達だと思ってるわよ?」
ガヴリール「…本当に?本当にそれだけ?」
ヴィーネ「え?ちょっとどうしたのよガヴ!?」
ガヴリール「じゃあさ…」
ガヴリール「この写真は何?」
(ガヴリールの着替え写真)
ヴィーネ「ッ!?なんでそれを!?」
ガヴリール「ベッドの下で見つけてな…」
ヴィーネ「それは…その…」ダラダラ
ガヴリール「申し訳ないが千里眼で何をしてたかも見させてもらった」
ヴィーネ「」
ヴィーネ(ああ…終わった…)
ガヴリール「ヴィーネ」
ヴィーネ「…罰なら受けるわ」
ガヴリール「今日さ…ヴィーネがサターニャの頭を撫でたり、ラフィエルに抱き着かれた時から…私…すごいもやもやしてたんだ…」
ヴィーネ「…え?」
ガヴリール「あのときは素直になれなかったけど…今わかった」
ガヴリール「多分…私もヴィーネと同じ気持ちなんだと思う…」
ヴィーネ「ガヴ…」
ガヴリール「だからヴィーネ…妄想で私にしたみたいに…」
色欲リール「私のこと…ヴィーネの好きにしていいよ…///」
END