1年生の夏休みが終わり
サターニャ「忘れてた!!」
ヴィーネ「急にどうしたのよ」
サターニャ「ガヴリール駄天編よ!夏休みの宿題のとき結局教えてもらってないじゃない!」
ラフィエル「ああ……サターニャさん、結局問題が解けませんでしたからね」
サターニャ「い、いいじゃない別に!それより教えなさいよ、どうしてガヴリールがここまで変わったのか!」
ラフィエル「あー……」
ヴィーネ「ラフィエルは知ってるの?」
ラフィエル「当時ガヴちゃんとは時々会って話は聞いていましたので、だいたいの内容は知っています」
ヴィーネ「そう……」
ヴィーネ「あのねサターニャ、前も言ったけどこの話は思い出したくないというか少し話しづらいというか……」
ガヴリール「いや、話そう」
ヴィーネ「ガヴ……」
ガヴリール「あれから半年くらい経つ。いい機会だしサターニャにも話してやろう」
サターニャ「ずいぶん偉そうね……まあいいわ、聞かせなさい!」
ガヴリール「入学前にヴィーネと知り合ったところまでは話したな」
ガヴリール「これから話すのはその続きだ……」
回想
ガヴリール「それー♪」
回復!回復!回復!
プレイヤー1『ありがとうございます天使様!』
プレイヤー2『あなたが神か!』
ガヴリール「聖天使の杖はすごいですね、買って正解でした!」
ガヴリール「私が天使であることがばれてしまったと思いましたが、比喩だったんですね」ホッ
ガヴリール「それにしても、このゲームでは何をすればよいのでしょうか」
ガヴリール「ただ他のプレイヤーの方をサポートするだけのゲームではないはず……」
女勇者『ねぇ、あなた初心者だよね。サポートばっかしてて楽しい?』
ガヴリール「は、話しかけられてしまいました……」アセアセ
ガヴリール「ええっと、『私は始めたばかりの初心者です。もしよろしければ教えていただけませんか?』っと」
女勇者『ずいぶん丁寧な天使さんだね。いいよ、教えてあげる』
ガヴリール「なんて親切な方でしょう!ありがとうございます!」
それがあの子との出会いだった
ゲーム教えるの上手でさ、どんどんゲームにつぎ込む時間と金が増えていった
連絡先も交換して、ゲームに関係ない話もするようになって、ヴィーネとはまた違った形でできた大切な友達だった
現実世界で会って遊んだりしてさ。いろんな遊びを知ってる子だった
待ち合わせ場所
ガヴリール「ネットで出会った人と会うなんて緊張しますね……「おーい!」」
女の子「もしかしてあなたがガヴリールさん?」
ガヴリール「は、はいそうです!女勇者さん……ですよね?」
女の子「そ、よろしくね!」
女の子「てか、めっちゃかわいいね。本当に天使みたい……」
ガヴリール「そ、そんなことないですよ……?」
ガヴリール「それより、早く遊びに行きましょう!」
ゲームショップ、アニメイト、電気屋……いろんなところに行ったな
暗くなるまで遊んでた
ガヴリール「一日中歩き回ると疲れますね……」
女の子「ゲームばっかしてると体力落ちるからね……ガヴちゃんも気をつけたほうがいいよ……」ゼェゼェ
ガヴリール「そろそろ解散にしますか?」
女の子「待って、最後に」
ゲームセンター
ガヴリール「見たことないゲーム機がいっぱい……!」キラキラ
女の子「やっぱゲーセンも知らなかったか」
女の子「ここの格闘ゲームは私のお気に入りでさ、ちょっと遊んでいこうよ」
ガヴリール「はい!」
K.O.
ガヴリール「す、すごいです。素人目に見ても上手だということが伝わってきます……」
ガヴリール「まるで一方的な蹂躙です……!」
女の子「あはは、ありがと」
女の子「ここで開催されるゲームの大会で何度か優勝してたからちょっと自信あるんだ」
ガヴリール「優勝!?すごいですね!」
女の子「それでさ、今度の大会一緒に出ない?」
ガヴリール「わ、私がですか!?無理です無理です!」
女の子「大丈夫大丈夫、丁寧に教えるから、ね?」
ガヴリール「で、では私でよければ」
女の子「よし、決まり!」
女の子「今日は楽しかったよ!また遊ぼうね」
ガヴハウス
ガヴリール「っていう流れで、最近友達ができたんですよ!」
ヴィーネ「よかったじゃない!」
ヴィーネ(ちょっと部屋が散らかってきたけど、まあ気にするほどじゃないわよね……)
ガヴリール「ヴィーネも一緒に来ませんか?」
ヴィーネ「私はいいわよ。ゲームとかよくわからないし、大会の練習の邪魔しちゃ悪いし」
ヴィーネ「それよりガヴ、そろそろ敬語やめてみない?」
ガヴリール「え、私天使ですよ!?」
ヴィーネ「いや天使関係ないし……どうせその人とも敬語で話してたんでしょ?」
ガヴリール「ええ、まぁ……」
ヴィーネ「せっかく友達同士なんだから、タメ語でいいわよ!」
ガヴリール「わ、わかりま…………ふぅ、わかったよ、ヴィーネ」
ヴィーネ「かわいいのう♪」
ガヴリール「もうっ///」
それからあの子とは何度か遊ぶ機会があった
ゲームセンター
ガヴリール「ええええええい!」
女の子「その攻撃は隙がデカいからやめたほうがいいよ」
ガヴリール「あっ……」
YOU LOSE!
女の子「でもだいぶ上手くなってきたね」
ガヴリール「師匠のおかげだよ?」
女の子「そんな師匠だなんて……あっ!」テレテレ
ガヴリール「?」
女の子「ごめん!この後病院行かなきゃいけないんだった!」
ガヴリール「病院?大丈夫なの?」
女の子「まあただの定期検診なんだけどね」
ガヴリール「そっか、よかった!」
女の子「そういえば敬語やめたんだね」
ガヴリール「!」
女の子「なんか接しやすくなった!」
女の子「今日は楽しかったよ!またね!」タッタッ
ガヴリール「……♪」
ガヴハウス
ガヴリール「上手くいった!ヴィーネのおかげだよ!」
ヴィーネ「やっぱり敬語じゃないほうがいいでしょ?」
ガヴリール「ゲームも上達してきたし、最近楽しいなぁ……!」
ヴィーネ「ねぇ、ガヴ……」
ガヴリール「なに?」
ヴィーネ「……最近ちょっと部屋が散らかってきてない?」
ガヴリール「あー……ま、大丈夫だよ!」
ヴィーネ(あれ、もしかして堕落しかけてる……?)
ヴィーネ「本当?天界の成績落ちたり天使の力が弱まったりとかはしないの?」
ガヴリール「堕天使に近づくほど天使の力は弱まるけど、私なら大丈夫でしょ!」
ガヴリール「天界学校主席だし!ヴァルハラ王国で人類救ってるし!」
ヴィーネ(あっ、ダメなやつだわこれ)
ヴィーネ(なんとかしなきゃいけないけど、天使を助けていいものなのか……)
ピロロロロロ
ガヴリール「あっ、LINEだ」タプタプ
女の子『ごめん、入院することになったからしばらく遊べないかも』
ガヴリール「…………えっ?」