ガヴリール 「……ねぇヴィーネ? その頭にかぶってるの、なに?」
ヴィーネ「ん? ガヴのパンツよ」
ガヴリール「どっから持ってきたんだよ!! 返せ!!」」
ヴィーネ「ダメ! これはガヴからドロップした装備アイテムなんだから私のものなの!!」
ガヴリール 「は!? なに言ってんの!?」
【昨夜】
ガヴリール『……ZZZ……』
ヴィーネ『ガヴちょっと失礼するわね』ゴソゴソ
ヴィーネ『ふふ、ガヴの生脱ぎパンツ』
ヴィーネ『はぁぁ……ほのかにあたたかい』スリスリ
ヴィーネ「ほらね!?」
ガヴリール「全然ドロップじゃないじゃん!? 盗んでるじゃん!! ていうか起きろよ私!!」
ラフィエル「ガヴちゃんヴィーネさん! 見てくださいやっと集まりました!」
ガヴリール 「なんだその手いっぱいのゴミは……」
ラフィエル「ガヴちゃんの清らかな羽毛×70とガヴちゃんの美しい毛髪×50です」
ガヴリール「」
ラフィエル「やっとこの素材で装備品を作れるようになりましたよー」ニコニコ
ヴィーネ「えー! いいなぁラフィ」
ラフィエル「幸福値が+50も追加されるのは魅力的ですよねっ!」
タプリス「ふっふっふ……お二人ともそんなもので喜んでいるなんてまだまだですね」
ラフィエル「タプちゃん?」
ヴィーネ「どんな物でもガヴからドロップしたアイテムなら尊い物に変わりはないはずよ!」
タプリス「これを見てもそんな事言えますか?」チャプン
ラフィエル「その液体の輝きはまさか!?」
ヴィーネ「USR(ウルトラスーパーレア)ドロップアイテム!?」
タプリス「そう。天使の聖水です」
ガヴリール「やめろお前!!?」
ヴィーネ「よこしなさい!」バッ
タプリス「ダメです先週の尿検査イベントでやっと入手したものなんですから! これは私の家宝にするんです!」
ガヴリール「今すぐ捨てなさい!! お前の実家に多大な迷惑がかかるだけだから!!」
ヴィーネ「それを飲めば一週間は無敵状態になれると聞いたわ……とんでもないチートアイテムじゃない!」
ラフィエル「タプちゃんには手に余る代物です! ヴィーネさん、ここは協力しましょう!」
ヴィーネ「ええ、私達に自慢したのが運の尽きね」
タプリス「しまった、1対2のPVP……!? き、汚いですよ!!」
ガヴリール「いや、汚いの持ってるのはお前だろ」
ヴィーネ「ガヴのおしっこは汚くない!!!」
タプリス「先輩には価値が分からないんです!」
ラフィエル「ガヴちゃんは黙ってて下さい!!」
ガヴリール(もうやだ)
タプリス「あっ」ツルッ
天使の聖水『』パシャン
ヴィーネ「あああああああああ!!」
ラフィエル「タプちゃん!? なんでフタしてなかったんですか!?」
タプリス「ささささっきまでアロマを楽しんでいたばかりだったので……!」ワタタタタ
ヴィーネ「……しかたないわ。無くなってしまったものは元に戻らないもの」
ラフィエル「そうですね。こうなったら方法は1つです」
タプリス「天真先輩……」
ヴィーネ「課金するから聖水ちょうだい」
ラフィエル「お金なら沢山ありますから」
タプリス「とりあえず3人分でお願いします」
ガヴリール「……………………」
ガヴリール「」スッ
世界の終わりを告げるラッパ『ぷあーーーーー』
完
三人に無理やり聖水採集されてほしい
そしてボロボロになった所をサターニャにお持ち帰りされてほしい
ガヴリール「おいバカ!! 早くこのロープを外せ!!」ガッタガッタ
タプリス「ほら天真先輩、ジュースですよー」
ガヴリール「がぼがぼがぼ!?」
ヴィーネ「ガヴを椅子に縛り付けて30分」
ラフィエル「ジュースもたくさん飲ませましたし、そろそろですかね?」
ヴィーネ「ガヴ、今度はなに飲みたい? 何でも買ってくるし作ってあげるわよ」
ガヴリール「もういいから! トイレ行きたい!」
タプリス「!」ガタッ
ラフィエル「来ましたか!」
ヴィーネ「ペットボトルを用意して! 早く!」
タプリス「これでいいですか!?」
ヴィーネ「中はきちんと消毒してあるわね! あっ、ラベルは剥がさなきゃダメよ! おしっこしてるところがよく見えないじゃない!」
ヴィーネ「ほらガヴ? しーしー」
ラフィエル「いっぱい出しましょうねー」ニコニコ
ガヴリール「うわあああああん! どっか行けよお前ら!! 私は絶対漏らさないぞ!!」ジタバタ
ラフィエル「もー、ガヴちゃんったら」
ヴィーネ「しょうがない。出しやすいようにマッサージしてあげるわね」ワキワキ
ガヴリール「ひっ、ち、近づいてくるなーー!」
窓『』ガッシャアアアアアン
サターニャ「ガヴリール!! 迎えに来たわよ!」
ガヴリール 「サターニャ!」パァァ
タプリス「頭に窓ガラス刺さってますよ!?」
サターニャ「ふふん! 赤い髪のおかげで流血してても目立たないでしょう!」
ラフィエル「目立つか目立たないかの問題じゃないですけど!?」
サターニャ「くらいなさい!!」パンパン
タプリス「あだぁ!? ……あっはっはっはっはっは!!!!」
ヴィーネ「そ、それは! 44口径リボルバーマグナム……デビル・パイソン!」
ラフィエル「厄介なものを、きゃっ!? うふふふふふふふふふふふふふふ」
サターニャ「さぁ、あとはあんただけよヴィネット!!」
ヴィーネ「そう……私も本気を出すしかないようね」ジャキン
サターニャ「悪魔のヤリ……!!」
ヴィーネ「覚悟しなさい!!」ズアッ
ガヴリール「逃げてサターニャ!!」ガシッ
ヴィーネ「なっ、ガヴ!? 私の事抱きしめてくれるなんて♡」
サターニャ「!!」パンパンパンパンパンパン
ヴィーネ「ちょっ、私だけ撃つ数多すぎ……うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」
サターニャ「行くわよガヴリール!」
ガヴリール「サターニャ……」
サターニャ「あんたを置いて逃げるわけないでしょ? さあ、おぶってあげるわ」ニコッ
【サタニキア邸宅前】
サターニャ「もう少しよガヴリール!」
ガヴリール「〜〜〜〜〜〜!」
ガヴリール「だめ、さたーにゃ、わたしもう」
サターニャ「ガヴリール?」
ジョロ……ジョロロロロロロロロロロロ
サターニャ「ひゃぁぁ!?」
ガヴリール「あ、あああぁぁ……!」
ガヴリール「う……ふえぇ……ぐすっ、ごめん……背中汚しちゃった……」
サターニャ「……別にいいから。ひとまず一緒にお風呂入りましょう」
ガヴリール「ごめん、ごめんなさい。助けてくれたのにっ、私、おしっこで……ひっく、汚くしちゃって」
サターニャ「身体洗ったし全然気にしてないわよ。もう泣かないでガヴリール 。いつものあんたらしくないじゃない」ナデナデ
ガヴリール「ふぇぇ、でも、でもぉ」ギュ-
サターニャ(弱気なガヴリール可愛いわね)
ガヴリール「うえーん」グスグス
サターニャ(よく見ると手足に縛られたロープの跡がいやらしいし)
ガヴリール「うぅぅ」
サターニャ(ガヴリールの身体、柔らか)
ガヴリール「さたーにゃぁ……」ギュウ
サターニャ「」ムラッ
サターニャ「ちょっとごめんねガヴリール」
ガヴリール「え、なに?」
サターニャ「ちょっとだけだから。ちょっとだけ」
ガヴリール「え? え、なにが?」
サターニャ「大丈夫、安心して」ポスン
ガヴリール「ベッドまで運んでなにするの? 一緒に寝るの?」
サターニャ「出来るだけ優しくするから」
ガヴリール「なにを?」
サターニャ「いただきます」
玄関『』ドンガラガッシャ-ン
ラフィエル「サターニャさん!! 出てきなさい!」
ヴィーネ「ガヴを取り返しにきたわ!」
タプリス「今度は油断しませんよ!」
「くっくっく、最大級の闇の力を手に入れたこの私に今さら勝てると思うの?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ヴィーネ「!? なんなのこの力は!?」
大魔王サタニキア「んなーっはっはっはっはぁ!!」
ラフィエル「サターニャさん、ガヴちゃんに何をしたんですか!?」
タプリス「大罪を犯しましたね!!」