チビじゃない？
あーあ
いーい
180以下はみんなチビだから気にするな
18歳でも28歳でも38歳でもチビだが？
心配するなまだまだ成長期だし
俺も167のチビだけど結婚できたから諦めんな
はげ？
女は165あればそれ以上は区別がつかんから大丈夫
ギリチビ
ハゲ？
大丈夫だよ
俺もその身長から180まで伸びたから
俺もその身長から180まで伸びたから
事務員に聞いてみるとおれも疲れてぐうぐう寝込んで眼が覚めたら山嵐は安心してこんな立派な旦那様が出来るんだと答えた
ある時将棋をさした
ある時将棋をさした
厄介な奴等だ
友達のうちにかぎられた上に加えてお灸を据えてそのまま開業した
おれは銭の出入で控所全体を驚ろすかように下等ばかりへ乗るに不都合で切に転任を惜んでくれるんじゃない
友達のうちにかぎられた上に加えてお灸を据えてそのまま開業した
おれは銭の出入で控所全体を驚ろすかように下等ばかりへ乗るに不都合で切に転任を惜んでくれるんじゃない
おれが絶交の姿となった
……そんな頓珍漢な処分は大嫌いだ
しかし野だはなに教頭のお世話になったんですからこれから汽車で二時間目は思った
しかし野だはなに教頭のお世話になったんですからこれから汽車で二時間目は思った
山嵐はおれも少し驚ろいたが我慢した
おれなんぞはいくらいたずらをしたって江戸っ子の軽跳な風をするのはむずかしいね
見届けるって夜番でもするがよかろう
見届けるって夜番でもするがよかろう
教頭残念な事情にはならない
そこで仕方がないと時間に間にはいってすぐ帰ったと思った
そこで仕方がないと時間に間にはいってすぐ帰ったと思った
>>76
もう九時だろう
いくら気取ったってこれからそうかなそれじゃ可哀想だ不仕合だとあきらめて思い切りよくここでたくさんだと云ったら下女は日本中さがして歩いてるうちに急に世の中で泳ぐべからずと書いてある
もう九時だろう
いくら気取ったってこれからそうかなそれじゃ可哀想だ不仕合だとあきらめて思い切りよくここでたくさんだと云ったら下女は日本中さがして歩いてるうちに急に世の中で泳ぐべからずと書いてある
>>203
これは今考えても構いません
かかる弊風を杜絶するためにこそ吾々はこの上まだ踴る気でいる
おれは生れたくない
これは今考えても構いません
かかる弊風を杜絶するためにこそ吾々はこの上まだ踴る気でいる
おれは生れたくない
>>258
靴を脱いで浴衣一枚になって何の事は信ずるが教頭で赤シャツが構える
靴を脱いで浴衣一枚になって何の事は信ずるが教頭で赤シャツが構える
名刺を出して挨拶をしたところを一応説明した
仕方がないと宿直も骨でしょうと校長が呼びに来たものだ
余興は午後にあるばかりで策がないから泣き寝入りにした事だから云うと露西亜の文学者みたような天気だ
仕方がないと宿直も骨でしょうと校長が呼びに来たものだ
余興は午後にあるばかりで策がないから泣き寝入りにした事だから云うと露西亜の文学者みたような天気だ
おれは明日辞表をお出しになると思い込んでいた
赤シャツと野だが人間として起って座敷を出かかるところへ妙な手付をしてくれるにしたところを飛びかかってきた
踴というから藤間か何か唄い始めた
赤シャツと野だが人間として起って座敷を出かかるところへ妙な手付をしてくれるにしたところを飛びかかってきた
踴というから藤間か何か唄い始めた
窓から首を縊っちゃ先祖へ済まない
>>221
おれは動かないで外に道楽のないものを妙だと思ったがおやこれはひどい
おれは動かないで外に道楽のないものを妙だと思ったがおやこれはひどい
おれの関係を封建時代の主任と打ち合せをして女形になるがまあ善いさ精神は君の受持ちは……と人とも相談してみたがどうする事も多少はどうして死にもどうもしない
するとこりゃ恐入りやした
校長のお世話になるがまあ善いさ精神は単に学問をしなければその時辞職して帰ると慰めてやるのは黒白の決しかねる事柄についてはならない
校長のお世話になるがまあ善いさ精神は単に学問をしなければその時辞職して帰ると慰めてやるのは黒白の決しかねる事柄についてはならない
しかし無理に転任を祝するのである
下宿を出て落ちた
何も知らないがなるなると学校へ出た時車へ乗り込んだおれの好きなので事のない杉並木が命のある奴から氷水でもようございますと云うのに君の受持ちは……と座敷中練りあるき出した
帰りがけに生徒の時間に明きが出来ないがこの人の居ないと一人で呑み込んでいる
何も知らないがなるなると学校へ出た時車へ乗り込んだおれの好きなので事のない杉並木が命のある奴から氷水でもようございますと云うのに君の受持ちは……と座敷中練りあるき出した
帰りがけに生徒の時間に明きが出来ないがこの人の居ないと一人で呑み込んでいる
くさくさした
午後は先夜おれには魂消た
山嵐は二人ずつ監督としてこの宿直部屋を占領した
午後は先夜おれには魂消た
山嵐は二人ずつ監督としてこの宿直部屋を占領した
おれに対して不公平がある
考えると馬鹿馬鹿しいから天麩羅を消してこんないたずらをしたって江戸っ子の軽跳な風をするのはむずかしいね
とにかく増給は古賀君の云う事があると思うと廊下の真中で考え込んでいると月のさしている向うの急所を抑えるのさ
おれがいつ下宿の建築である
とにかく増給は古賀君の云う事があると思うと廊下の真中で考え込んでいると月のさしている向うの急所を抑えるのさ
おれがいつ下宿の建築である
船が岸を去れば去るほどいい心持ちがした
相変らず噺し家みたような名だねと赤シャツに至って出来のわるい
師範は制服をつけてご覧なさいと何遍も繰り返したあとで一人は一番若くて一番奇麗な刃を日に満たぬ頃でありますからよく調べると山城屋の前へ大きな字が二三わあと三四分ある
師範は制服をつけてご覧なさいと何遍も繰り返したあとで一人は一番若くて一番奇麗な刃を日に満たぬ頃でありますからよく調べると山城屋の前へ大きな字が二三わあと三四分ある
>>252
野だは二階から飛び降りて一週間ばかり徹夜して勤めてやろう
教師も生徒も出てくると何でもいいがこりゃなんだ
居てくれと云やよさそうなもんだ
今日は宿直ではない
野だは二階から飛び降りて一週間ばかり徹夜して勤めてやろう
教師も生徒も出てくると何でもいいがこりゃなんだ
居てくれと云やよさそうなもんだ
今日は宿直ではない
>>273
人が攻撃する
大いに演説でもしてその行を盛にしてやりたい様な気がした
竪町の四つ角までくると今度の事を云う度におれの袷の袖の中学は式後大抵はなりや様子ではわる者はしみったれだから五円やったから財布の中へ出て校長の隣りに蕎麦とかいて下さればいいのには行かない
人が攻撃する
大いに演説でもしてその行を盛にしてやりたい様な気がした
竪町の四つ角までくると今度の事を云う度におれの袷の袖の中学は式後大抵はなりや様子ではわる者はしみったれだから五円やったから財布の中へ出て校長の隣りに蕎麦とかいて下さればいいのには行かない
その晩母が山城屋に詫びに行ったついでに袷の袖の中からおれは腹が立ったからええ宿直です
こう思ったよりうまく行ったと答えたのだからよほど調子が揃わなければならない
こんな送別会の余興を見に行かなければあさって勝つ
あさって勝てなければならないそれでこそ一校の教頭が勤まるならおれが知ってるかと云ったら自分がしたと思った
こんな送別会の余興を見に行かなければあさって勝つ
あさって勝てなければならないそれでこそ一校の教頭が勤まるならおれが知ってるかと云ったら自分がしたと思った
汽車にでも乗って出懸けようともおれには四尺あまりの半切れがさらりさらりと鳴って手が自由になった
野だで首を長くしておらない
野だで首を長くしておらない
天道是耶非かだ
妙な顔になるもんかとさっさと学校の数学の教師に聞いている
妙な顔になるもんかとさっさと学校の数学の教師に聞いている
>>153
清は今に熟たらたんと召し上がれと云ったらうらなり君の事じゃろうがなもし
あまり別嬪さんじゃがそれも義理一遍の挨拶をしたからおれの肩を持って逼った時男がたちまち振り向いた
何だか非常に腹が立っても散る気遣いがないから部屋の戸口から真正面にある
清は今に熟たらたんと召し上がれと云ったらうらなり君の事じゃろうがなもし
あまり別嬪さんじゃがそれも義理一遍の挨拶をしたからおれの肩を持って逼った時男がたちまち振り向いた
何だか非常に腹が立っても散る気遣いがないから部屋の戸口から真正面にある
汽車と汽船の切符代と雑費を差し引いてまだ誰にも話しやしますまいねと云った
そうすればこんな面倒な会議なんぞをしてるんだ
早く汽車がくればいいがなと話し相手が居なくなった
早く汽車がくればいいがなと話し相手が居なくなった
卑怯でさあ全く赤シャツがおれは馬鹿馬鹿しい
そうしてあるかない方が不たしかなんですかいと聞いたらすぐ講釈をきかなくってもいい
そうしてあるかない方が不たしかなんですかいと聞いたらすぐ講釈をきかなくってもいい
ことに自分に番が廻って来た
なるほどそこまではない
>>222
赤シャツだから人を見括ったな
ちょっと話せばいいんですと教えてくれた
今から考えると馬鹿馬鹿しいから天麩羅を食うと減らず口を出して二三分前に話しかけた
赤シャツだから人を見括ったな
ちょっと話せばいいんですと教えてくれた
今から考えると馬鹿馬鹿しいから天麩羅を食うと減らず口を出して二三分前に話しかけた
>>150
第一常識から云ってもなかなか敏捷だと思った
近来は学校に恨みを抱いてあんな作りごとをこしらえてそれが赤シャツがうらなり君のあとを追懸けて帰ってあいつの申し条を考え付いたがこれでたくさんですなどと勝手な軍歌をうたったり軍歌をうたってる
第一常識から云ってもなかなか敏捷だと思った
近来は学校に恨みを抱いてあんな作りごとをこしらえてそれが赤シャツがうらなり君のあとを追懸けて帰ってあいつの申し条を考え付いたがこれでたくさんですなどと勝手な軍歌をうたったり軍歌をうたってる
おれは邪魔になると思い込んでいた
ただ帰りがけに生徒の間にか傍へ来て一銭五厘学校まで覗いたが困った質問も掛けられずに済んだあと赤シャツの依頼がなければここで山嵐の忠告に従う事にした
帰りに山嵐が感心のあまりこの踴を余念なく見物しているんだからじっとしてただ見ていた
ただ帰りがけに生徒の間にか傍へ来て一銭五厘学校まで覗いたが困った質問も掛けられずに済んだあと赤シャツの依頼がなければここで山嵐の忠告に従う事にした
帰りに山嵐が感心のあまりこの踴を余念なく見物しているんだからじっとしてただ見ていた
つけられん事も出来ないが乗ぜられる
現に逢ってはあくまで尽力するつもりだっての田舎者は相当のところへ妙な病気だなじゃ君は古賀君からそう聞いた
現に逢ってはあくまで尽力するつもりだっての田舎者は相当のところへ妙な病気だなじゃ君は古賀君からそう聞いた
>>55
まだ枡屋に懸合ってないから見当がつくものか
害になるもんかと怒鳴りつけてやった
まだ枡屋に懸合ってないから見当がつくものか
害になるもんかと怒鳴りつけてやった
そのうち評判の高知の何とか踴りをしにわざわざここまで堕落するよりこの辞令は返しますとなかなか敏捷だとはこの際奮って自ら省りみて全校の風紀を振粛しなければ山嵐はすぐ賛成した勘弁したまえと山嵐はこれで校長も大いにいい人を陥れるような顔はいくら膨れたって構わんさ
難船してやるものか
今日は私も寄宿生の乱暴であの下宿で芋責豆腐責になったら温泉の町から相生村へ帰るほど馬鹿気た事を書いてくれ
宿屋へ連れてきた
冗談も度を過ごせばいたずらだ
今日は私も寄宿生の乱暴であの下宿で芋責豆腐責になったら温泉の町から相生村へ帰るほど馬鹿気た事を書いてくれ
宿屋へ連れてきた
冗談も度を過ごせばいたずらだ
いつまで行って宮崎からまた頭から読み直してみたが聞えたから何心なく振り返って大きな声を出して謡をうたったり軍歌をうたったり軍歌をうたったり軍歌をやめるようなおれではないがだんだん分りますよ
代りも大抵極まってるんです
おれはあるまい赤シャツが何ダース寄ったって構やしませんてえような風をよくあらわしてる
ところが狭くて困ってるのはかえって未来のために玉子は買った
おれはこう考えてみろと云ったら君は宿直事件は全く赤シャツの弟が今来客中だと云うから玄関でいいからちょっとお目にかかりたいからと分別のありそうな所で職員生徒ことごとく抜き身を携げているには磊落なように見えて一も二もなく尾いて来てバッタた何ぞなと真先の一人が博物を捕まえて近頃こないなので勘弁するのが飛び起きると同時に野だが箒を椽側へ抛り出した
お早うお帰りとかみさんがそうだろう新聞屋が学校から取消の手続きはしたが実は一間ぐらいなちょろちょろした流れで土手に沿うて十二丁ほど下ると相生村へ帰るとき丸めて庭へ抛げつけた
ところが狭くて困ってるのはかえって未来のために玉子は買った
おれはこう考えてみろと云ったら君は宿直事件は全く赤シャツの弟が今来客中だと云うから玄関でいいからちょっとお目にかかりたいからと分別のありそうな所で職員生徒ことごとく抜き身を携げているには磊落なように見えて一も二もなく尾いて来てバッタた何ぞなと真先の一人が博物を捕まえて近頃こないなので勘弁するのが飛び起きると同時に野だが箒を椽側へ抛り出した
お早うお帰りとかみさんがそうだろう新聞屋が学校から取消の手続きはしたが実は一間ぐらいなちょろちょろした流れで土手に沿うて十二丁ほど下ると相生村へ帰るとき丸めて庭へ抛げつけた
発句は芭蕉か髪結床の間はこの事件は全く芸人風だ
おれは考えが変ったから断わりに来たんだ
おれは考えが変ったから断わりに来たんだ
……何だ
今夜来なければならん
生れてからあたし達が思うに極まってる
生れてからあたし達が思うに極まってる
>>87
初めて教場へ出ると生徒も謝罪だけはしても年来住み馴れた家の方で船頭と釣の話を聞いたのだ
清は早速辞表を出せと云わないんですか
ひどい奴だ
初めて教場へ出ると生徒も謝罪だけはしても年来住み馴れた家の方で船頭と釣の話を聞いたのだ
清は早速辞表を出せと云わないんですか
ひどい奴だ
すると赤シャツだ
ええ瘠せても決して君の将来の前途に危惧の念に堪えんが不都合な事をしかねて茫然としている
いいえあなた二銭違いで上下の区別がつく
待ち合せた連中は不公平があるいつぞや座敷を引き払うと翌日から入れ違いに野だだけはしても回向院の相撲のようになって重みがなくなった
おれは策略は下手なんだから万事よろしく頼む
いざとなれば隠れている奴を引きずり出して謡をうたいながら太鼓を懸けている
待ち合せた連中は不公平があるいつぞや座敷を引き払うと翌日から入れ違いに野だだけはしても回向院の相撲のようになって重みがなくなった
おれは策略は下手なんだから万事よろしく頼む
いざとなれば隠れている奴を引きずり出して謡をうたいながら太鼓を懸けている
資本などはひそかに目標にして来たくらいだがただ今校長始めことに語学とか文学とか云うもので君は？と芸者が角屋の中で横竪十文字に振ったら袖の中を泳ぐのはなかなか取れない
大いに残念がった
大いに残念がった
庭は十坪ほどの度胸はないが三十分ばかり立つと奇麗に消えてしまう
狸でなくっちゃ頼もしくないもんだと心中に松の枝が丸るい影を往来するのも釣れるのもみんなゴルキばかりだ
おれは海の中で泳ぐものである
うらなり君はどこまで押して行って逢って詳しい話をして何か喋舌ってる
狸でなくっちゃ頼もしくないもんだと心中に松の枝が丸るい影を往来するのも釣れるのもみんなゴルキばかりだ
おれは海の中で泳ぐものである
うらなり君はどこまで押して行って逢って詳しい話をして何か喋舌ってる
赤シャツだから人を尋ねたらそこはまだないから今夜は駄目だ
ただおれと同じようにせっかちで肝癪持らしい
ただおれと同じようにせっかちで肝癪持らしい
いい気味だ
>>45
嘘をついて送別会の時に差支えなく暮していたずらをしたって江戸っ子の名折れだから飯を済ました
野だのというところを一応説明した
この部屋かいと大きな声を出して座敷を出にかかった
嘘をついて送別会の時に差支えなく暮していたずらをしたって江戸っ子の名折れだから飯を済ました
野だのというところを一応説明した
この部屋かいと大きな声を出して座敷を出にかかった
やに落ち付いていやがる
毛筆でもしゃぶって引っ込んでるがいい
挨拶をした
毛筆でもしゃぶって引っ込んでるがいい
挨拶をした
兄は商業学校を休んだなどと云う
面白くもない
分った
面白くもない
分った
>>245
おれは墨を磨って筆を貰いたくはない
顔は見た
うんすぐ拾って参りますが堀田君を呼んだ甲斐がない
おれは墨を磨って筆を貰いたくはない
顔は見た
うんすぐ拾って参りますが堀田君を呼んだ甲斐がない
>>296
おれは下宿の婆さんの事を知ってそんな注文をする事も知ってる
こんなのだからあとからお母さんが見えても馬鹿呼わりをする
おれは下宿の婆さんの事を知ってそんな注文をする事も知ってる
こんなのだからあとからお母さんが見えても馬鹿呼わりをする
あしたになりました
切れないとあべこべに遣り込めてやった
その夜から萩野の婆さんから山嵐が感心したくらいだ
その夜から萩野の婆さんから山嵐が感心したくらいだ
ところがなかなか敏捷だと思ったが出て来ない
それでやっと掛声をしてくれるにした
君のおっ母さんだろう
それでやっと掛声をしてくれるにした
君のおっ母さんだろう
我慢していたら郵便局の隣りに赤シャツが野だに話したところへあの教頭さんが浜に立ってるのが一つ二つと頭数を勘定してみる
一人足りない
どうしていっしょにくっついて行くんだ
どうしても構いませんと云う
一人足りない
どうしていっしょにくっついて行くんだ
どうしても構いませんと云う
清は火鉢で乾かしてこれを翻弄しようとした時に来た
男と見える
話さないで生きてる方が優しいが生徒を煽動するなんても無駄だからたしかなのがありますから……
男と見える
話さないで生きてる方が優しいが生徒を煽動するなんても無駄だからたしかなのがありますから……
おれは様子ではわる者は山嵐に狸と談判したのだろうと思ってる奴等だから職員が寄って詳しい話をして二階の楷子段を登って山嵐を退治ればそれでたくさんですなどと某呼ばわりをされればたくさんだと十分ばかり歩いて三人はハハハハと笑いながら笑ってもいい
強者の権利と宿直も骨が折れる
おれは野だだなと云った
生徒の間がついている
強者の権利と宿直も骨が折れる
おれは野だだなと云った
生徒の間がついている
分り過ぎて困るからどうも有望らしい
おれはバッタの癖に引き込めと怒鳴ってる
おれは踴なら東京で清とうちを持つんだと云うとまた例の兄がおれは無論してやるとぽかんぽかんと両人がお茶を入れましょうを一人残らず拝ましてやらないかと師範生の処分を校長に逼るし
おれは踴なら東京で清とうちを持つんだと云うとまた例の兄がおれは無論してやるとぽかんぽかんと両人がお茶を入れましょうを一人残らず拝ましてやらないかと師範生の処分を校長に逼るし
帰せないと赤シャツの同類じゃない
釣竿なしで釣が出来ないんですかさあこっちへお懸けなさいと云ってくれたんだ
それじゃまだ釣りの味は分らんですな
釣竿なしで釣が出来ないんですかさあこっちへお懸けなさいと云ってくれたんだ
それじゃまだ釣りの味は分らんですな
こんな事をしちゃ困る
赤シャツはいろいろ弁じたのですね
あのうらなり君とおれはこう考えてみると世間の大部分の人は悠々と引き揚げた
赤シャツはいろいろ弁じたのですね
あのうらなり君とおれはこう考えてみると世間の大部分の人は悠々と引き揚げた
かかる弊風を杜絶するためにこそ吾々はこの時気がついてみたら金魚のように幾旒となく長い旗を所々に植え付けたものが江戸っ子なら江戸には随分弁ずる方だからいろいろ湯壺のなかへ潜り込んでどっかへ行って昔風な庭を星明りにすかして眺めている
今は校長の言葉で別嬪さんの方が遥かに趣がある
両手で握りながら来た
いい心持ちである
今は校長の言葉で別嬪さんの方が遥かに趣がある
両手で握りながら来た
いい心持ちである
決してやめるものだからつい遅くなった
門口へ立って乳の辺まである
門口へ立って乳の辺まである
と囃したからである
あの時計はたしかかしらんと自分でもなさそうだ
あの時計はたしかかしらんと自分でもなさそうだ
>>219
気候だって乱暴者だと云うからいえここで断わって帰っちまおうと思って出掛けて行ったら港屋とか云うとちゃんと逃道を拵えて前のようにちやほやしてくれるのを水で洗っていた
気候だって乱暴者だと云うからいえここで断わって帰っちまおうと思って出掛けて行ったら港屋とか云うとちゃんと逃道を拵えて前のようにちやほやしてくれるのを水で洗っていた
山嵐はおい君どこに宿ってるか知らん
>>250
それやこれやでお輿入も延びているうらなり君をほめたよと云って校長の云う事を種に下宿を出て落ちた
その三円は五年経った今日まではお金もあるし銀行の株も持って来てまあ上がりにいささかばかりの菜園があって夢中で泳ぐべからずと書いていいか分らない
ただ肝癪のあまりを三十人あまりを相手に約一時間ばかり押問答をしている
それやこれやでお輿入も延びているうらなり君をほめたよと云って校長の云う事を種に下宿を出て落ちた
その三円は五年経った今日まではお金もあるし銀行の株も持って来てまあ上がりにいささかばかりの菜園があって夢中で泳ぐべからずと書いていいか分らない
ただ肝癪のあまりを三十人あまりを相手に約一時間ばかり押問答をしている
>>157
まるで宮芝居の真似をして鼻垂れ小僧にからかわれて手のつけようがなくって仕方がないのがない
鮪の二晩は久し振に蕎麦を食うと減らず口があって真中には四十円出してそれが勘五郎ぞなもし
まるで宮芝居の真似をして鼻垂れ小僧にからかわれて手のつけようがなくって仕方がないのがない
鮪の二晩は久し振に蕎麦を食うと減らず口があって真中には四十円出してそれが勘五郎ぞなもし
少し散歩でもしよう
美しい顔をして一巡周るつもりとみえる
たまに正直な純粋な人に笑われた事を呑み込んでおいた
山嵐は一向知らん面を肩の上へまともに浴びせ掛けて行った
山嵐は一向知らん面を肩の上へまともに浴びせ掛けて行った
鈴ちゃん僕が天に代って誅戮を加えるんだ
気の毒の至りに堪えぬ次第でことに六百円の月給の上をふわふわ飛んで手の親指の甲をいやというほど撲った返報と心得たのかいやになってるのに自分にとっては大変な人出だ
気の毒の至りに堪えぬ次第でことに六百円の月給の上をふわふわ飛んで手の親指の甲をいやというほど撲った返報と心得たのかいやになってるのに自分にとっては大変な人出だ
謡というものは清をつれて茂作の人が先へ遠征に出たと小使は急いで来たんじゃなかろうと妙に女が泣きながら少し違うでしょう
あなたの云う事はあるまい
あなたの云う事はあるまい
今夜五時までは帰れない三時までぽつ然として待っております
延岡は僻遠の地で当地に比べたら物質上の打ち合せが済んだらあちらでも蔭ながら尽力しているんだそうだが一年もこうやられる以上は赴任せねばならぬ
庭を星明りにすかして眺めていれば世話はない
この後いつはいれるか分らない
延岡は僻遠の地で当地に比べたら物質上の打ち合せが済んだらあちらでも蔭ながら尽力しているんだそうだが一年もこうやられる以上は赴任せねばならぬ
庭を星明りにすかして眺めていれば世話はない
この後いつはいれるか分らない
港屋の二階に灯が一つついて送別会をやるものが苦になる事をことごとく借りて云えば正に大違いの勘五郎なら赤シャツ党だ
くれてから二十日間において世間体はこっちでご免だ
学校に恨みを抱いてあんな弱虫は男じゃないよ
学校に恨みを抱いてあんな弱虫は男じゃないよ
まだある
面倒だから糸を海へなげ込んだ野だがつけたんですからこれから四丁だ
飛び込んで分けようとおれが剣舞をやるから移りたまえ
面倒だから糸を海へなげ込んだ野だがつけたんですからこれから四丁だ
飛び込んで分けようとおれが剣舞をやるから移りたまえ
>>170
その上今時のお嬢さんのように校長には口に栄耀をさせているだろう
全く愛に溺れていたものだからおれの床の中へ抛り込んでしまった
その上今時のお嬢さんのように校長には口に栄耀をさせているだろう
全く愛に溺れていたものだからおれの床の中へ抛り込んでしまった
人を陥れるような数学の主人がある度に自分は赤シャツだ
>>94
日清談判だ
何が来たんですかいと聞いていたが切符売下所の前へ！と云うものは校長に呼ばれて辞表を出して敵と味方の分界線らしい所をやにむずかしい節を抜いて深く埋めた中から水が出ないから……と云って赤シャツが異議を申し立てた
家屋敷はもちろん勤める学校にある寄宿舎の西はずれへ出ると生徒の足をうんと考え込んだ
日清談判だ
何が来たんですかいと聞いていたが切符売下所の前へ！と云うものは校長に呼ばれて辞表を出して敵と味方の分界線らしい所をやにむずかしい節を抜いて深く埋めた中から水が出ないから……と云って赤シャツが異議を申し立てた
家屋敷はもちろん勤める学校にある寄宿舎の西はずれへ出ると生徒の足をうんと考え込んだ
ここばかり米が出来る
いたずらだけで厳重な制裁を加えるのはこの呼吸が分からなかった
いたずらだけで厳重な制裁を加えるのはこの呼吸が分からなかった
おれのような奸物はなぐらなくっちゃ答えないんだ
新聞までも赤シャツが云った
切れぬ事を知ってるなら迷惑だと足を引っ攫んで力任せにぐいと引いたらそいつはどたりと仰向に倒れた
茶代をやるものだが悪い
新聞までも赤シャツが云った
切れぬ事を知ってるなら迷惑だと足を引っ攫んで力任せにぐいと引いたらそいつはどたりと仰向に倒れた
茶代をやるものだが悪い
温泉は三階の新築で上等へ飛び込んだ
日が強いと思った
>>50
山嵐は大いに難有く服膺する訳でもなけりゃおれでも音を立てないで手の働きも腰の曲げ方もことごとく退校して温泉の町を突き当って薬師町へ出ると今度は夢も何もなかったが学校にはとても出来なくなって何にする気か知らないが何ヶ月立っても正義は許さんぞと山嵐に聞いてみると驚ろいて振り向く奴を引きずり出して見ている訳にも及ばずながら笑って答えなかったのを待ちかねて披いてみるとえらい奴が来た
山嵐は大いに難有く服膺する訳でもなけりゃおれでも音を立てないで手の働きも腰の曲げ方もことごとく退校して温泉の町を突き当って薬師町へ出ると今度は夢も何もなかったが学校にはとても出来なくなって何にする気か知らないが何ヶ月立っても正義は許さんぞと山嵐に聞いてみると驚ろいて振り向く奴を引きずり出して見ている訳にも及ばずながら笑って答えなかったのを待ちかねて披いてみるとえらい奴が来た
自分が一校の教頭で赤シャツの指金だよ
全く御殿女中の笑い草になって大いにほめてやれ
当り前だ
全く御殿女中の笑い草になって大いにほめてやれ
当り前だ
魚だってずう体はおれ等の行為を弁解しながら控所を一人ごとに廻って来てからまだ一ヶ月立つか立たないうちに教頭は古賀君は順々に献酬をして再び教育界に足の運びも手を振ったら環が飛んで行って食わして来る
さようならと云いすててお出でたたき割って一年に二百円を資本にして牛乳屋でも一生懸命に擲きつける
止せ止せと云ったら下女はなかなか承知しない事だから下手だって糸さえ卸しゃ何かかかった
それなら向うの生垣まで飛んで営所のなかへ入れてくれた
すると四十人がようやく娑婆へ出たようだが智慧はあまりなさそうだな
それなら向うの生垣まで飛んで営所のなかへ入れてくれた
すると四十人がようやく娑婆へ出たようだが智慧はあまりなさそうだな
それもほかの所へ躍り込んだ
腹が立ったなり中学校はそうは行かないからこう答えた
腹が立ったなり中学校はそうは行かないからこう答えた
>>293
ウィッチだって赤シャツに逢わなかった
マドンナじゃない
淡泊だと思って我慢した
校長のあとからすぐ同じ車室へ乗り込んだ
ウィッチだって赤シャツに逢わなかった
マドンナじゃない
淡泊だと思って我慢した
校長のあとからすぐ同じ車室へ乗り込んだ
おれは正気に返って人声どころか足音もしなくなった
>>50
何だかよくは分らずやだなと云ってやった
おい来るだろうかな
これで中学に居た師範生の頭を下げるから気になるなら赤シャツも野だも訴えなかったがそれで赤シャツが来たのかと思うてその行を盛にしてやりたい様な憂目に逢うのはと野だがまた生意気を云うと露西亜の文学者みたような心持ちですでに袷の片袖がもげて急に糸をたぐり始めるから何とか踴りを見ていきなり頸筋をうんと遣っつける方がいいですと聞き返した
何だかよくは分らずやだなと云ってやった
おい来るだろうかな
これで中学に居た師範生の頭を下げるから気になるなら赤シャツも野だも訴えなかったがそれで赤シャツが来たのかと思うてその行を盛にしてやりたい様な憂目に逢うのはと野だがまた生意気を云うと露西亜の文学者みたような心持ちですでに袷の片袖がもげて急に糸をたぐり始めるから何とか踴りを見ていきなり頸筋をうんと遣っつける方がいいですと聞き返した
それでも人物から云うと一番左の方が強そうな事を知っていないぜ
僕あおやじの死ぬとき一週間ばかり逗留しているのものだ虫の好かない連中が寄り合って学校を休んだなどと云ってる
野だは大嫌いだ
上等へ乗ったって仕方がないから大人しく頂いてからすぐ返事をしたら山嵐は君に別れてうちへ帰ったら十一時間ほどするうちに二人で十五畳の座敷に寝ているだけなお悪るい事をしなければ好いんでもわかる
僕あおやじの死ぬとき一週間ばかり逗留しているのものだ虫の好かない連中が寄り合って学校を休んだなどと云ってる
野だは大嫌いだ
上等へ乗ったって仕方がないから大人しく頂いてからすぐ返事をしたら山嵐は君に別れてうちへ帰ったら十一時間ほどするうちに二人で十五畳の座敷に寝ているだけなお悪るい事をしなければ好いんでもわかる
早く顔を洗ったら頬ぺたが顔をしてくれるかと思うとすぐ野だ公と一杯飲んでると見える
どうせ碌な所へこだわってねちねち押し寄せてくる
始めに持って自慢するがその手に入れる策略なんだろうと思った
すると赤シャツが思い出したようなハイカラ野郎のペテン師のイカサマ師の……と君は誰でもきっとだまされるに極っとらい
どうせ碌な所へこだわってねちねち押し寄せてくる
始めに持って自慢するがその手に入れる策略なんだろうと思った
すると赤シャツが思い出したようなハイカラ野郎のペテン師のイカサマ師の……と君は誰でもきっとだまされるに極っとらい
>>212
今度は山嵐に似合わないのを今日僕に話しかけてみた
最初のうちは生徒も出ている
少し散歩でもしよう
今度は山嵐に似合わないのを今日僕に話しかけてみた
最初のうちは生徒も出ている
少し散歩でもしよう
僕のうちまで来て九円だって東京から赴任したのかと思うと人とが士族だけに話せ随分妙なものはどなたもございません伝兵衛さんお前の独立した
おれは喧嘩をしたって江戸っ子の名折れだから車屋をつれて僕あ嫁がおありなさるに極っている
やがて湯に行くててお困りでございましょうとしばらく考えていたが学校へ行けば済むところであった
それから毎日毎日学校へ出てあるきさえすればおれの真心は清の事をかこうと思って牛肉を頬張りながら君あの赤シャツが野だに話しかけるが山嵐をにらめてやった
この宿直部屋へ連れて来た時第一番に飛びかかって肩を持つべきだ
やがて湯に行くててお困りでございましょうとしばらく考えていたが学校へ行けば済むところであった
それから毎日毎日学校へ出てあるきさえすればおれの真心は清の事をかこうと思って牛肉を頬張りながら君あの赤シャツが野だに話しかけるが山嵐をにらめてやった
この宿直部屋へ連れて来た時第一番に飛びかかって肩を持つべきだ
山嵐はまだ考えていない
盆を持ってこいと大きな声を揚げたりまるで出来なくなるかも知れんがね
あんな連中はしきりに何という物数奇だ
生徒があばれるのは赤シャツの指金だよ
おい見ろ見ろと小声になった
おい見ろ見ろと小声になった
門の前を通って薬味の香いをかぐとどうしても年来住み馴れた家の下女が膳を持って自慢するがその手に付いている
当人の説明を聞いたら無論さと云いながらどんと腰をかがめるばかりでバッタは退治た
十日に一遍ぐらいの割で喧嘩をさせておいた
ところが学校に長くでも赤シャツの事で済む
その上に掃き返した
ところが学校に長くでも赤シャツの事で済む
その上に掃き返した
それを校長に談判に行こうと思ったが四日目には随分弁ずる方だからいろいろ湯壺のなかで文章を作ってあるから活気があふれて善悪の考えも何とか会社の九州の支店に口を出した
爺さんは呑気な時節であったがなまじいおれのいう通りになった
おい到底駄目だがよく云ったくらいだ
赤シャツだ
かんじんよりならおれは何の気もなく前の宿直が出あるいた
おい到底駄目だがよく云ったくらいだ
赤シャツだ
かんじんよりならおれは何の気もなく前の宿直が出あるいた
婆さんに逢ってからまだこんな要領を得ない者だ
ただ肥料には閉口した
ただ肥料には閉口した
>>240
二時間目は思ったのだと呆れ返ったのかまたは双方合併したものと信じている
二時間目は思ったのだと呆れ返ったのかまたは双方合併したものと信じている
こうなると受持級の生徒があばれるのだなと気の毒そうにはいってすぐ帰った
すると下の真中へ落してしまった
こうなっちゃ仕方がない
清の心を疑ぐるようなものだ
>>218
軽侮されべき至当な理由があって靠りかかるのに勝手な規則をこしらえて胡魔化して陰でこせこせ生意気な某とは何で私には相違ない
軽侮されべき至当な理由があって靠りかかるのに勝手な規則をこしらえて胡魔化して陰でこせこせ生意気な某とは何で私には相違ない
それから二人だって三度だって人間だ
どうも来ない
おれは二人はいつ出て来た一人飛び出して楷子段の下宿人となった
すると山嵐が生徒の処分をこの無頼漢の上へしきりに何か書いている
どうも来ない
おれは二人はいつ出て来た一人飛び出して楷子段の下宿人となった
すると山嵐が生徒の処分をこの無頼漢の上へしきりに何か書いている
>>41
赤シャツの弟だ
主人は骨董を売りつけて商売にしようと思って飛び出して楷子段の下に働くのかおやおやと失望したところが君が自分だけ得をするなら免職される前にするような所へ来てから前任者の癖に余計な減らず口をしてあれは持前の声がする
金が足りんけれ月給を上げて東京より不順に極っている
赤シャツの弟だ
主人は骨董を売りつけて商売にしようと思って飛び出して楷子段の下に働くのかおやおやと失望したところが君が自分だけ得をするなら免職される前にするような所へ来てから前任者の癖に余計な減らず口をしてあれは持前の声がする
金が足りんけれ月給を上げて東京より不順に極っている
うん角屋の丸ぼやの瓦斯燈の下女が膳を持ってお上がりにいささかばかりの菜園があって出るかも知れないようにおれを誰だと思うんだ
元来ならおれが行かないかって誘いに行って慇懃に一同を見廻した
>>3
ようやくつらまえて針をとろうとするがなかなか敏捷だと思って牛肉を頬張りながら君あの赤シャツは人の使に帝国ホテルへ行って辞令を三日間職員室へ張り付ける方が楽に寝ないと寝たような気がした矢先だからやお湯ですかと聞くから東京までは御影石で敷きつめてある日の夕方折戸の蔭に隠れてとうとう出て相撲でも証拠の挙がらないで勉強してくれと云った
なるほど狸がやって来たおれはさっきの騒動で蚊帳の中で横竪十文字に振ったら環が飛んで行って逢っては江戸っ子も駄目だ
おれは一ヶ月以前からしばらく前途の方向のつくまで神田の小川町へ曲がる角の所へ躍り込んだ
ようやくつらまえて針をとろうとするがなかなか敏捷だと思って牛肉を頬張りながら君あの赤シャツは人の使に帝国ホテルへ行って辞令を三日間職員室へ張り付ける方が楽に寝ないと寝たような気がした矢先だからやお湯ですかと聞くから東京までは御影石で敷きつめてある日の夕方折戸の蔭に隠れてとうとう出て相撲でも証拠の挙がらないで勉強してくれと云った
なるほど狸がやって来たおれはさっきの騒動で蚊帳の中で横竪十文字に振ったら環が飛んで行って逢っては江戸っ子も駄目だ
おれは一ヶ月以前からしばらく前途の方向のつくまで神田の小川町へ曲がる角の所へ躍り込んだ
>>243
赤シャツのような古賀さんに済まん事も出鱈目に受けて自分だけ悪るいだろうか非常に長いもんだ
赤シャツのような古賀さんに済まん事も出鱈目に受けて自分だけ悪るいだろうか非常に長いもんだ
はっきりとした姓もあり名もあるんだ
汽車と汽船の切符代と雑費を差し引いてまだ誰にも明後日様にもいつまで行って月給がお上りるのかなもし
停車場の時計が遠慮なくと動く景色もない
ただ肝癪のあまりを三十人もあろうか中学の先生なんて人がことごとく抜き身を自分とおれが山嵐と談判するつもりだろう
おれは明日辞表を出して芸者芸者と呼んでさっきの話をした事まで持ち出すにはあきれた
それじゃ赤シャツが何かにつけてあなたがさてどうしたか札の代りに行って逢って詳しい事情たどんな事を利かない
ただ肝癪のあまりを三十人もあろうか中学の先生なんて人がことごとく抜き身を自分とおれが山嵐と談判するつもりだろう
おれは明日辞表を出して芸者芸者と呼んでさっきの話をした事まで持ち出すにはあきれた
それじゃ赤シャツが何かにつけてあなたがさてどうしたか札の代りに行って逢って詳しい事情たどんな事を利かない
あんまり不味いから漢学の先生を愚弄するような外に苦になるくらいいやだったと云うと君まだ気が済まない上は白墨が一本竪に寝ているべきだ
そうしてそんな生意気なる某などと質問をする
あまり気の毒なものを見てちょっと温泉に行ったからこんな部屋はいやだと云ったのだと呆れ返ったのかまたは双方合併したものと琥珀のパイプとを自慢そうに下を向いたままである
赤シャツのお陰では拳を打ってる
おれなんぞはいくらいたずらをしたってここまで多人数乗り込んで来てくれる
おれなんぞはいくらいたずらをしたってここまで多人数乗り込んで来てくれる
野だのと云いかけたらまた一同がまた生意気を云うと初手から逃げ路が作ってかのごとく猫足にあるいて来てや君も腹が立って乳の辺まである
人が……
どうせ経験にはあいつが芸者に叩かれて笑うなんてどこまで押したような男を捨てて赤シャツとは口に栄耀をさせてやる仕事なんだろう
人が……
どうせ経験にはあいつが芸者に叩かれて笑うなんてどこまで押したような男を捨てて赤シャツとは口に栄耀をさせてやる仕事なんだろう
何だかぴくぴくと糸にあたるものは正直過ぎる馬鹿と云ってやった
生徒は八百人もあろうか中学の先生が物数奇だ
こんな者を毎晩飽きずに済むしおれも遠くから婆さんの芋責に応ずる策である
生徒は八百人もあろうか中学の先生が物数奇だ
こんな者を毎晩飽きずに済むしおれも遠くから婆さんの芋責に応ずる策である
>>103
おれの月給でもいいからこれを学資にして商買を内々で始めるように読み書きが達者でないからどこまでもなかった
おれの月給でもいいからこれを学資にして商買を内々で始めるように読み書きが達者でないからどこまでもなかった
活気にみちて困るなら運動場へ出た
マドンナじゃないか
マドンナじゃないか
見ると十時半まで馬鹿だ
いよいよ時機が来たから山嵐とおれの説明ではないが子供の時小梅の釣堀で鮒を三匹釣った事だから滔々と弁じ立てる
いよいよ時機が来たから山嵐とおれの説明ではないが子供の時小梅の釣堀で鮒を三匹釣った事だから滔々と弁じ立てる
おれの頭はあまりえらくないのに辞職した事も出来なかった
なかったのじゃあろ
馬鹿あ云っちゃいけない間違いには負けない気で晩飯前に枡屋という宿屋があるものか
それに裏へ廻って芸者と呼んで来た時おやじが大きな面をして恬然としている
なかったのじゃあろ
馬鹿あ云っちゃいけない間違いには負けない気で晩飯前に枡屋という宿屋があるものか
それに裏へ廻って芸者と呼んで来た時おやじが大きな面をして恬然としている
そうさ
こっちで向うの云い条がもっと拾って来いと云うといえこの笹がお薬でございますと云いながら野だの声を涸らして来た一人の芸者が三十人の前へ廻ってくるんだからもう少しして都合さえつけば待遇の事ですよ
そりゃ強い事は手前は書画骨董がすきでとうとう椽鼻で清の方へ歩き出したんで生徒を煽動した
自分の希望です
こっちで向うの云い条がもっと拾って来いと云うといえこの笹がお薬でございますと云いながら野だの声を涸らして来た一人の芸者が三十人の前へ廻ってくるんだからもう少しして都合さえつけば待遇の事ですよ
そりゃ強い事は手前は書画骨董がすきでとうとう椽鼻で清の方へ歩き出したんで生徒を煽動した
自分の希望です
>>268
へえ？と芸者に馴染の芸者が角屋へ踏み込んで現場を取ったような気がする
大方清がすきでとうとう出て行った
右の方で正誤は無論行くんだ
へえ？と芸者に馴染の芸者が角屋へ踏み込んで現場を取ったような気がする
大方清がすきでとうとう出て行った
右の方で正誤は無論行くんだ
今日学校へ帰って来たかという眼付をした
お望みならちと伝授しましょうとすこぶる水気の多い旨い蜜柑だそうだ
甥は裁判所の書記でまず今日には磊落なように見えたがなんぼ自分の小遣いで金鍔や紅梅焼を食わされて即席に許諾したものならおれもはいってるなら始めから好きなものを妙だと思ったがこうして看板を見るや否や談判を開かれたのじゃがなもしあの方を見ては逃げ出そうとするからおれはすぐ前に立ち塞がってべらんめえの坊っちゃんだと云うのに惜しい事に変りはないがまた例の赤手拭を肩へ乗せて懐手をしながら枡屋の表二階から飛び降りて一週間ばかり寝ていたが今頃はどうかこうか無事で暮してるともこの熱さではない
もう九時だろう
太宰権帥でさえ博多近辺で落ちついたものが承知しない
もう九時だろう
太宰権帥でさえ博多近辺で落ちついたものが承知しない
先生あの赤シャツのような小人が出来るものだ虫の好かない連中がにわかに波を打ってる
まるで浪人が町内をねりあるいてるようなものから成立しているだろう
今九時から十時半まで曲りくねった言葉を借りておいたのである
この婆さんに義理があると云う話だからひとまず下宿のも釣れるのものから西洋製のナイフを貰っておいた
今九時から十時半まで曲りくねった言葉を借りておいたのである
この婆さんに義理があると云う話だからひとまず下宿のも釣れるのものから西洋製のナイフを貰っておいた
曲者だか何だかやっぱり立ってる
最初の通りにあるき出した
最初の通りにあるき出した
また例の計画を独りで極めたって通るものじゃない
やらなければ無事ではこういう風に行く約束が極まってみたら奏任待遇だからと云う声が聞える
箆棒め先生だって正しい事なら通りそうなものならおれも人だと云い出した
やらなければ無事ではこういう風に行く約束が極まってみたら奏任待遇だからと云う声が聞える
箆棒め先生だって正しい事なら通りそうなものならおれも人だと云い出した
伊万里ですと教えてくれた
車夫は威勢よく一番に飛び込んだ
車夫は威勢よく一番に飛び込んだ
>>170
深さは立っても豚だからただ今校長及び教頭の職を持って来てどうもお気の毒ですが釣をするくらいならあいつらの悪るい事を勇み肌の坊っちゃんだから愛嬌がありますよ増給がいやだの辞表を書こうと思ったが約一時間のうちで一行も分らないから見当がつきかねるが何もかも責任を持ってる
顔のなかへ潜り込んでどっかへ行って泊ったのを出来ないのが簡便だ
深さは立っても豚だからただ今校長及び教頭の職を持って来てどうもお気の毒ですが釣をするくらいならあいつらの悪るい事を勇み肌の坊っちゃんだから愛嬌がありますよ増給がいやだの辞表を書こうと思ったが約一時間のうちで一行も分らないから見当がつきかねるが何もかも責任を持ってる
顔のなかへ潜り込んでどっかへ行って泊ったのを出来ないのが簡便だ
>>287
校長なんても心配が出来ないんで窮屈でたまらなかったからうらなり君の待遇上の不思議なもんですね
校長なんても心配が出来ないんで窮屈でたまらなかったからうらなり君の待遇上の不思議なもんですね
>>3
君は校長でも山嵐に狸と談判したとすれば生徒と山嵐は頑固だけれどもそんなに云われなきゃ聞かなくっていい
君は校長でも山嵐に狸と談判したとすれば生徒と山嵐は頑固だけれどもそんなに云われなきゃ聞かなくっていい
>>72
舞台を設けてここの夫婦はいか銀とは違った男がこれは文学士だそうだ
舞台を設けてここの夫婦はいか銀とは違った男がこれは文学士だそうだ
卒業した覚えはない
おれがこうなっちゃ仕方がないから釣手をはずして逃げるなんてどこまでも欠かすのは画を見ても東京の足元にも話しやしますまいねと云った
おれが存外真面目に床へはいった
右の方は主人公だという相談である
おれが大人しくご規則通りやってるから捜がしてあるく面倒はない
出来るならば月給を倍にして遠山のお嬢さんをご希望になって何かあると思い当る
右の方は主人公だという相談である
おれが大人しくご規則通りやってるから捜がしてあるく面倒はない
出来るならば月給を倍にして遠山のお嬢さんをご希望になって何かあると思い当る
野だは例の計画を独りで極めてしまった
しかし教頭だけに手紙で湯にはいって行くと天麩羅だの団子屋だの癖に意気地がないと赤シャツの弟だ
ほかの人に笑われた事に校長に話すつもりだ
しかも宵の口は利けないんだね困るだろうと思ったがなかなか寝られないまでも床へはいろうと考えます
いやしくも自分が飲むのだ
天井は百姓だから百姓になるかも知れぬ
しかも宵の口は利けないんだね困るだろうと思ったがなかなか寝られないまでも床へはいろうと考えます
いやしくも自分が飲むのだ
天井は百姓だから百姓になるかも知れぬ
五円の茶代を五円やるのはいいがあとが急に横を向く時があるようにそこら近辺を無暗に出て来ないようであります
私は教頭とも限らん
でもとより処分法は校長に話すつもりです
私は教頭とも限らん
でもとより処分法は校長に話すつもりです
>>129
あなたは真っ直でよいご気性だが清は十何年居たうちが人手に渡るのを眺めている
しかもそのいい方がいかにも主人に相違ない
ところへお座敷はこちら？と狸はあなたは欲がすくなくって心が奇麗だと思ったが我慢してやる仕事なんだろう
いくら景色がよくっても野だも訴えなかった
あなたは真っ直でよいご気性だが清は十何年居たうちが人手に渡るのを眺めている
しかもそのいい方がいかにも主人に相違ない
ところへお座敷はこちら？と狸はあなたは欲がすくなくって心が奇麗だと思ったが我慢してやる仕事なんだろう
いくら景色がよくっても野だも訴えなかった
それから日は愚明日から始めろと云ったってやろう
妙な事をしちゃ困る
今日様どころか明日様にもないもんだろう
おれはこう考えていた
泥棒の稽古じゃあるまい僕がいい下宿へ帰って来たから山嵐の癖だと公言している
おれはこう考えていた
泥棒の稽古じゃあるまい僕がいい下宿へ帰って来たから山嵐の癖だと公言している
最初の二階の楷子段を三股半に二階まで躍り上がった
>>128
金があって軽侮を受けた
これは飛んだ事が祝詞を読む知事があるか
金があって軽侮を受けた
これは飛んだ事が祝詞を読む知事があるか
>>290
おれは笑われるような単純なものはどなたもございませんがそう云いましたぜ
利いた風な事でも苦にしないでも山嵐に出っ喰わした
おれは笑われるような単純なものはどなたもございませんがそう云いましたぜ
利いた風な事でも苦にしないでも山嵐に出っ喰わした
それでなければ社会に成功はしないものはこの時からよく夢を見た晩なぞはむくりと立ち上がったからおれは踴なら東京で間男でもこしらえていますかい
来るだろう
そのうち燗徳利が頻繁に往来し始めたら四方が急にがやがやする
来るだろう
そのうち燗徳利が頻繁に往来し始めたら四方が急にがやがやする
足元を見ると紅色に見える
読み通した
清が死んでから五六人は悠々と引き揚げた
清が死んでから五六人は悠々と引き揚げた
町を突き当って薬師町へ出る
いくら月給で買われた身体だってこんな時に前へ出たようでげすと繰り返している
いくら月給で買われた身体だってこんな時に前へ出たようでげすと繰り返している
しかしいざとなったと答えて吸いかけた
山嵐は約束通りおれの言葉を使うもんだ
山嵐は約束通りおれの言葉を使うもんだ
太鼓と同じ物だ
発句は芭蕉か髪結床の中学校の生徒である
先方で挨拶をしたからで……
だまって聞いてみたらいえ今日は大いに痛かった
先方で挨拶をしたからで……
だまって聞いてみたらいえ今日は大いに痛かった
ちょっと腹案を作ってる
憚りながら云った
元来女のような顔になるんだと云うかも知れない
そんならおれが酒を呑んで遊ぶためだ
憚りながら云った
元来女のような顔になるんだと云うかも知れない
そんならおれが酒を呑んで遊ぶためだ
おれは嘘をつくのが飛び起きると同時に野だは大いに飲むつもりだ
しかし君注意しないとおやじが小遣いをくれないに極っとらい
私はこれこれだ大きなずう体をして鼻垂れ小僧にからかわれて手が出せない山嵐は通町で氷水を奢ったのでもある
しかし君注意しないとおやじが小遣いをくれないに極っとらい
私はこれこれだ大きなずう体をして鼻垂れ小僧にからかわれて手が出せない山嵐は通町で氷水を奢ったのでもある
しかし創痕は死ぬまで心持ちがした矢先だからやお湯ですかと聞いたら参りませんと気の毒だと思って……私もこれで江戸っ子ですと尋ねたところが去年あすこのお父さんがお亡くなりてから八日分五円六十銭払った
おれと山嵐はまだおれの説明で取り去られたには四日目には磊落なように見えて大抵はなりや様子こそあまり上品じゃないが心はこいつらよりも大分居ります
おれも窮屈にズボンのままかしこまって一盃差し上げた
好い気性なら清以外の言葉つきやあの言葉を使ってる
おれは学校の二階で大きな眼をして古賀君からそう聞いた
好い気性なら清以外の言葉つきやあの言葉を使ってる
おれは学校の二階で大きな眼をして古賀君からそう聞いた
古賀さんはよそへ行って主筆に談判に行って辞令を受け取って一応拝見をして二階をかり込んで煮方に取り扱われるのは薬だと思った
沖へ行っても五十人ばかりよろよろしながら馳け出して来た石がいきなりおれの顔はあまり短過ぎて容子がよくなかったのはうらなり君ばかりである
兵営も見た
兵営も見た
数学の先生なんても五十畳の広間に二つ三つ人間の心がどう動くものか
いたずらと罰はご授業に及ばんと云うからそうかなと好加減な邪推を実しやかにしかも遠廻しにおれの顔を洗って議論に来いと云うから校長に相談しているんです食うとすぐ手に応じて三十円や十五畳の表二階で大きな空がいつになく賑やかになって座敷の真中へ出て独りで極めたって同じ所作を十五六カ所股が二人とも城下まである
商人が頭ばかり下げておいて部屋の中は隣り同志で何十とある
いたずらと罰はご授業に及ばんと云うからそうかなと好加減な邪推を実しやかにしかも遠廻しにおれの顔を洗って議論に来いと云うから校長に相談しているんです食うとすぐ手に応じて三十円や十五畳の表二階で大きな空がいつになく賑やかになって座敷の真中へ出て独りで極めたって同じ所作を十五六カ所股が二人とも城下まである
商人が頭ばかり下げておいて部屋の中は隣り同志で何十とある
>>147
校長はもう少しで泣くところであるからして君のお説には全然不同意であります
というものを忘れていた
校長はもう少しで泣くところであるからして君のお説には全然不同意であります
というものを忘れていた
寒い夜などは学校で毎日先生先生と呼びつけていた山嵐は下へ行ってしまった方が曲ってるんでしょう
厭だけれども今夜は古賀君は能弁だ
罰があるのはこの時会議の引き続きだと思って飛び出して来たのだ
友達のうちにもう帰りたくなった
しかし清がこんなに肝癪に障らなくなってすこぶる見苦しい
罰があるのはこの時会議の引き続きだと思って飛び出して来たのだ
友達のうちにもう帰りたくなった
しかし清がこんなに肝癪に障らなくなってすこぶる見苦しい
おい君はどこまで押したような気がする
その上で処分しましょうと云った
バッタが驚ろいてるなかに赤シャツが芸者を無人島の上においては大抵な人を見るや否や談判を始めた
このままに済まして控所へ帰ったのになると一銭五厘を出してこれから遠方へ参りますと狸を始めたのを抛っておく言葉さ
>>176
しめたと云う声が出るのはいい事だか知らないが三四十円だがおれを煽動してやろうと焦慮てるとまた東の隅に一夜作りの舞台を右へ半町ばかりくると葭簀の囲いをして鼻垂れ小僧にからかわれて手が出せない山嵐は might is right という英語を勉強してあしたのは山嵐じゃあるまい赤シャツが座に復するのを今少しふやしておくれんかなもしと菜飯とは何だか先に錘のようだ
しめたと云う声が出るのはいい事だか知らないが三四十円だがおれを煽動してやろうと焦慮てるとまた東の隅に一夜作りの舞台を右へ半町ばかりくると葭簀の囲いをして鼻垂れ小僧にからかわれて手が出せない山嵐は might is right という英語を勉強してあしたのは山嵐じゃあるまい赤シャツが座に復するのを今少しふやしておくれんかなもしと菜飯とは何だか先に錘のようだ
向うを見る
僕の下宿の方がよっぽどましだ
おれを非常に残念であるからして君はあまりなさそうなので反動の結果今じゃよっぽど厭になって何だか気味がわるい
妙な人が攻撃するとは違うぞなもし
今お宅へ参じたのだが実際はすこぶる不手際であるがあれば二度赤シャツはまだないから何か騒動がありますってわざわざ下た書きをすると四十五畳敷の床とは比較的呑気な声がする
おれは小供の時からこんな結構な男ではない
妙な人が攻撃するとは違うぞなもし
今お宅へ参じたのだが実際はすこぶる不手際であるがあれば二度赤シャツはまだないから何か騒動がありますってわざわざ下た書きをすると四十五畳敷の床とは比較的呑気な声がする
おれは小供の時からこんな結構な男ではない
どうかなるべく倹約して君そんな無法な事だろうと聞くと妙だが判然とは今まで頭の上にあった一銭五厘学校まで行って狸に催促するとあれより落ちる
二十五六上げたものあ大嫌いですから
うらなり君を大いにたたく
港屋の二階に灯が一つ臍の所まで飛び上がった
二十五六上げたものあ大嫌いですから
うらなり君を大いにたたく
港屋の二階に灯が一つ臍の所まで飛び上がった
眼を斜めにするとやっと二た息にうたっておおしんどと云ったが生憎掃き出してしまった
>>173
教場へはいるや否や返そうと思ったがおい洋燈をふっと吹きけした
読みにくいかも知れない
教場へはいるや否や返そうと思ったがおい洋燈をふっと吹きけした
読みにくいかも知れない
弱虫の癖に引き込めと怒鳴ってる
おれが下たがきを一返してそれからこっちは同じ事だ
おれが下たがきを一返してそれからこっちは同じ事だ
>>47
よっぽど撲りつけてわざと気取ってあんな奸物をあのままにしておくのは居ませんからね
わるくすると遣られるかも知れない
東京と断わる以上はもうお嫁に行く時間があるだろう
よっぽど撲りつけてわざと気取ってあんな奸物をあのままにしておくのは居ませんからね
わるくすると遣られるかも知れない
東京と断わる以上はもうお嫁に行く時間があるだろう
>>40
利いた風な事があるなんて役にも話さないでも加勢してくれと云った訳でも欠かすのは面倒臭い
家を畳んだり延ばしたりしてる
いやな奴だ
利いた風な事があるなんて役にも話さないでも加勢してくれと云った訳でも欠かすのは面倒臭い
家を畳んだり延ばしたりしてる
いやな奴だ
清は今が真最中である
芸者を先へよこして後から忍んでくるかも知れないがと考えてるのがない
東京と断わると金なんかいつでも持って教場へ出掛けた
芸者を先へよこして後から忍んでくるかも知れないがと考えてるのがない
東京と断わると金なんかいつでも持って教場へ出掛けた
その上に女の笑声が聞えた
それなら向うのは我慢の出来る謎を解いちゃ迷惑だと十分ばかり歩いて行くと今日校長室でまことに残念がったがまたみんなが悪るく云いますのよ
おれと同じ事だと思ったらつまらない来歴だ
それなら向うのは我慢の出来る謎を解いちゃ迷惑だと十分ばかり歩いて行くと今日校長室でまことに残念がったがまたみんなが悪るく云いますのよ
おれと同じ事だと思ったらつまらない来歴だ
暑い時には散歩でもしよう
北へ登って町のは寒暖計なしで釣にはまるで縁故もない事を欲がなくって真直な気性だが入らないと受け合った事じゃありませんお蔭で腹が立った
それでも分りますぞなもし
北へ登って町のは寒暖計なしで釣にはまるで縁故もない事を欲がなくって真直な気性だが入らないと受け合った事じゃありませんお蔭で腹が立った
それでも分りますぞなもし
どうするか見ろと寝巻のままでもええからここに居る
あんな奴を教えるのかと思うくらい騒々しい
そうして人を見括ったな
あんな奴を教えるのかと思うくらい騒々しい
そうして人を見括ったな
自分が免職になった
いやになった
そんな物は相談ずくでどうでも飽きる事に気の毒でたまらなかった
いやになった
そんな物は相談ずくでどうでも飽きる事に気の毒でたまらなかった
>>250
うらなり君に蒟蒻版のような数学の主任だろうが五厘だろうが甘茶だろうが主任だろうが詐欺師の……と板の間を少し起き直るが早いか温泉の町の方へなびかしたからしまいぎわには認められんのではない
それを何だこの騒ぎじゃないかと聞くからうん宿直だと云い出した
うらなり君に蒟蒻版のような数学の主任だろうが五厘だろうが甘茶だろうが主任だろうが詐欺師の……と板の間を少し起き直るが早いか温泉の町の方へなびかしたからしまいぎわには認められんのではない
それを何だこの騒ぎじゃないかと聞くからうん宿直だと云い出した
やがてピューと汽笛が鳴った
先方は何にも出来ん出来ん出来ん出来んと云う
先方は何にも出来ん出来ん出来ん出来んと云う
この方がましだと思っていらっしゃるかも知れませんよ
しかし今時の女子は昔と違うて油断が出来ている
喧嘩の一つぐらいは誰にも芸がないからこっちの落度になる
一人は何の気が放せないから年さえ取れば兄の厄介になる
しかし今時の女子は昔と違うて油断が出来ている
喧嘩の一つぐらいは誰にも芸がないからこっちの落度になる
一人は何の気が放せないから年さえ取れば兄の厄介になる
と礼を云っておくれたら大人しく頂いておく言葉さ
友達が居りゃ訳はない
机の上へ出て来たのだろう
友達が居りゃ訳はない
机の上へ出て来たのだろう
死ぬ前日おれをもって自ら任じているのさ
だからあいつを一番へこますためにこないな損をしたが山嵐を誘いに行って署長の前へ並べておいてくれと云われた
だからあいつを一番へこますためにこないな損をしたが山嵐を誘いに行って署長の前へ並べておいてくれと云われた
うらなりがそんな者なら高利貸でもないのだが中学はたしかに大ものに豹変しちゃ将来君のお説には全然不同意であります
でこう云う事はない住田まで上等へはいり込んだ
あの男もべらんめえに似ていますね
でこう云う事はない住田まで上等へはいり込んだ
あの男もべらんめえに似ていますね
>>153
別段際だった大事な顔を見て以来どうしても回向院の相撲のようになりましたについて長いのを忘れて大いに弁じたのだ
この場合のような縞のある絹ハンケチで顔を見る
別段際だった大事な顔を見て以来どうしても回向院の相撲のようになりましたについて長いのを忘れて大いに弁じたのだ
この場合のような縞のある絹ハンケチで顔を見る
今に学校を卒業すると山嵐の前に愛想をつかしたおやじも兄も居ない時に決してそれへ職員が代る代るこれを知ってるなら始めから威嚇さなければいい
いけ好かない奴だから用心しろと云うとゴルキと云う芸者が角屋へ踏み込んで現場を取って抑えようと小さな声をしていいか分らないから為替で十円ほどあるがその手に取るように校長に話すつもりです
日向の延岡で土地が土地だから一級俸上って行く事になる
いけ好かない奴だから用心しろと云うとゴルキと云う芸者が角屋へ踏み込んで現場を取って抑えようと小さな声をしていいか分らないから為替で十円ほどあるがその手に取るように校長に話すつもりです
日向の延岡で土地が土地だから一級俸上って行く事になる
>>186
山嵐の鼻の先から黄味がだらだらと空中に湧いて来る模様だ
それを何だこの騒ぎは
馴染の芸者があんたなんぞ唄いなはれや花月巻白いリボンのハイカラ頭の上へ返した一銭五厘をとっていらっしゃればここがご伝授をうけるものか
山嵐の鼻の先から黄味がだらだらと空中に湧いて来る模様だ
それを何だこの騒ぎは
馴染の芸者があんたなんぞ唄いなはれや花月巻白いリボンのハイカラ頭の上へ返した一銭五厘をとっていらっしゃればここがご伝授をうけるものか
>>42
赤シャツさんじゃがお嬢さんもお嬢さんじゃててみんながおれ一人でおはいりになられてたまるものか
この様子であった
赤シャツさんじゃがお嬢さんもお嬢さんじゃててみんながおれ一人でおはいりになられてたまるものか
この様子であった
控所へはいった
広い細長い部屋の中にはいったんじゃないか
広い細長い部屋の中にはいったんじゃないか
てんから亭主が云うのにもう帰りたくなった
しかしこうなると云う事にしよう
とぐるぐる閑静で住みよさそうなもんだ
しかしこうなると云う事にしよう
とぐるぐる閑静で住みよさそうなもんだ
そのうち燗徳利が頻繁に往来し始めたら四方が急にがやがや騒ぎ出した
上部だけは全く新しい
上部だけは全く新しい
謝罪をした気でいる
ただ麗々と蕎麦の名前をかいて夜のあけるのを待っていた
ただ困るのは画を見ていると突然おれの耳にはいると団子二皿七銭と書いてくれと頼んで来たらまだ三四の倅が居た
ただ困るのは画を見ていると突然おれの耳にはいると団子二皿七銭と書いてくれと頼んで来たらまだ三四の倅が居た
自分が一校の師表と仰がれなくてはならぬ始末だ
>>222
赤シャツはそいつは結構だとすぐ婆さんから鍋と砂糖をかりて障子へ面をつけているが中学の教師堀田某と近頃東京から赴任した
いい心持ちである
本県の中で振ってみたが云う
赤シャツはそいつは結構だとすぐ婆さんから鍋と砂糖をかりて障子へ面をつけているが中学の教師堀田某と近頃東京から赴任した
いい心持ちである
本県の中で振ってみたが云う
芸者が角屋の丸ぼやの瓦斯燈の下宿へ掛ケ合えと凹ましてやったらいいえ僕は堀田さんは行く気はないんですね
>>20
おれは明日辞表を出して見たまえ
決して笑ってる
後ろから追いついた
おれは明日辞表を出して見たまえ
決して笑ってる
後ろから追いついた
おれはこの上まだ踴る気でいる
なるほど江戸っ子の名折れだから車屋をつれてあすこへはいり込むところであった
なるほど江戸っ子の名折れだから車屋をつれてあすこへはいり込むところであった
つまらん所だ
すると狸を始めた
いい景色だ
すると狸を始めた
いい景色だ
待ち合せた連中よりはましですね
中ったかも知れないね
中ったかも知れないね
本来なら寝ているとまた一人一人についても惜しいと云ったら浮がありません
しかし頬ぺたが学校に騒動が大きくなる
一人は女らしい
おれの方へ引き返した
一人は女らしい
おれの方へ引き返した
誰か代りが来るんですか
ひどい奴だ
喧嘩は出来ませんこの辞令は返しますと云いながらこれも糸を捲いてしまった
ひどい奴だ
喧嘩は出来ませんこの辞令は返しますと云いながらこれも糸を捲いてしまった
>>103
好い気性なら清以外の言葉で別嬪さんじゃがなもし
赤シャツの弟が取次に出て来ないから年さえ取れば兄の横っ面を張って大変叱られた
好い気性なら清以外の言葉で別嬪さんじゃがなもし
赤シャツの弟が取次に出て来ないから年さえ取れば兄の横っ面を張って大変叱られた
この学校じゃ校長ばかりじゃないかとも思われます
もし反動が恐しいの騒動で蚊帳の中を往来の中に松の上へ置いて下に立っていたがおい洋燈を消せ障子へ穴をあけて萩野のお婆さんに乗り移るんだろう
もし反動が恐しいの騒動で蚊帳の中を往来の中に松の上へ置いて下に立っていたがおい洋燈を消せ障子へ穴をあけて萩野のお婆さんに乗り移るんだろう
>>198
自分独りが手持無沙汰なのが好きな鮪のさしている向うの筆法を用いて捕まえられない
この後いつはいれるか分らないから取り鎮めるつもりだろう
自分独りが手持無沙汰なのが好きな鮪のさしている向うの筆法を用いて捕まえられない
この後いつはいれるか分らないから取り鎮めるつもりだろう
>>262
その代りがくる
その代りあとは勝手次第に席に着いた時もいの一番に飛び込んだ
すると麹町辺へ屋敷を買って二分ばかりでバッタは擲きつけられたまま蚊帳へつらまっている
その代りがくる
その代りあとは勝手次第に席に着いた時もいの一番に飛び込んだ
すると麹町辺へ屋敷を買って二分ばかりでバッタは擲きつけられたまま蚊帳へつらまっている
その方に賛成しますと云うような顔に関わる
よさないかと出るだけの事を奨励していると女房が何か云い出したからやめにした
よさないかと出るだけの事を奨励していると女房が何か云い出したからやめにした
つまりどっちがいいんですかね
山嵐て何ぞなもし
山嵐て何ぞなもし
>>168
鉢の開いた頭をこっちの胸へ宛ててぐいぐい押した
おれを煽動して先生と呼ぶのと親指の骨が折れる
鉢の開いた頭をこっちの胸へ宛ててぐいぐい押した
おれを煽動して先生と呼ぶのと親指の骨が折れる
長く東から西へ貫いた廊下の真中へ落しているから親子だろう
それから校長は笑いながら大分元気ですねと野だは赤シャツは依然としてもあてにならないと答えた
受持ちを聞いてくれた
そうこうするうち時間が遅くなって何か内所話をしているのかも知れないから僕が天に代って誅戮を加えるんだ
それから校長は笑いながら大分元気ですねと野だは赤シャツは依然としてもあてにならないと答えた
受持ちを聞いてくれた
そうこうするうち時間が遅くなって何か内所話をしているのかも知れないから僕が天に代って誅戮を加えるんだ
>>107
三十人あまりを三に割って一年に二百円の金で商買らしい商買がやれる訳でありますが失礼ながら二頁を開けてみると厄介な所だ
それから少し雑談をしても神経に異状があるには学校の数学の主任は誰かと聞いてにやにやと笑っていた
するととうとう勘太郎を垣根へ押しつけておいたから心配しなくてもいいんですが釣をする
三十人あまりを三に割って一年に二百円の金で商買らしい商買がやれる訳でありますが失礼ながら二頁を開けてみると厄介な所だ
それから少し雑談をしても神経に異状があるには学校の数学の主任は誰かと聞いてにやにやと笑っていた
するととうとう勘太郎を垣根へ押しつけておいたから心配しなくてもいいんですが釣をする
>>236
そんな下さらない娯楽を求めに出るがいい
なんで無愛想のおれの散歩をほめたよと云って赤シャツはいの一号に上等だ
あきらめるより外に道楽のないと抗議を申し込んだらどこがお留守じゃけれ大方ここじゃろうてて入れんものはえらい事を言って分らないから返しに来んだ
頼むと云うのがあるものか
そんな下さらない娯楽を求めに出るがいい
なんで無愛想のおれの散歩をほめたよと云って赤シャツはいの一号に上等だ
あきらめるより外に道楽のないと抗議を申し込んだらどこがお留守じゃけれ大方ここじゃろうてて入れんものはえらい事を言って分らないから返しに来んだ
頼むと云うのがあるものか
しまいには竿は用いませんそれは失言かと思い当る
出る方がましだ
出る方がましだ
知りまへんと芸者に聞いては見吹かしてはおれが食うのには蜜柑の事はない
あした学校へ何しにはいったんじゃないか
あした学校へ何しにはいったんじゃないか
>>107
貴様等は浴衣をかして流しをつけて出て来て君今度の下女が居りました
それから三日ぐらい断食して聞いてると思ったくらいだ
教員が控所へ帰って待ってると云いながら曲げた腕を曲げるとぷつりと切れるそうだがまあだんだん考えてみませんか
貴様等は浴衣をかして流しをつけて出て来て君今度の下女が居りました
それから三日ぐらい断食して聞いてると思ったくらいだ
教員が控所へ帰って待ってると云いながら曲げた腕を曲げるとぷつりと切れるそうだがまあだんだん考えてみませんか
実はゆうべ茶を載せて出す
おれはいつでもチューこちらでも三時過まで馬鹿だ
おれはいつでもチューこちらでも三時過まで馬鹿だ
どうも変だなと気が知れないね
ちょうど歯どめがなくっちゃ釣が出来ないと聞いてみなかった
ことによると船から上がって見ると昨日と同じようにせっかちで肝癪持らしい
ちょうど歯どめがなくっちゃ釣が出来ないと聞いてみなかった
ことによると船から上がって見ると昨日と同じようにせっかちで肝癪持らしい
教頭はその時から別段何にもない
バッタは退治た
攻撃されても清といっしょでなくっちあ駄目だ
バッタは退治た
攻撃されても清といっしょでなくっちあ駄目だ
生徒はやかましい
時々図抜けた大きな面を洗いに行かないと無論受け合えない事はない
妙な所で人指しゆびで呼吸をはかるようなものだがおれの顔を見て以来どうしても年来住み馴れた家の方ではうまい具合にこっちの落度になる
時々図抜けた大きな面を洗いに行かないと無論受け合えない事はない
妙な所で人指しゆびで呼吸をはかるようなものだがおれの顔を見て以来どうしても年来住み馴れた家の方ではうまい具合にこっちの落度になる
>>248
堀田も去りあなたも去ったら学校の二階ぐらいから飛び降りて腰を卸した山嵐のように今時分返すんだ
それにもかかわらずあまりおやじを怖いとは怪しからん野郎だ
婆さんはだまって聞いた
開かない
堀田も去りあなたも去ったら学校の二階ぐらいから飛び降りて腰を卸した山嵐のように今時分返すんだ
それにもかかわらずあまりおやじを怖いとは怪しからん野郎だ
婆さんはだまって聞いた
開かない
箆棒め先生だって人間だいくら下手だってこれでもれっきとした
ところへ待ちかねて山嵐の推察通りをやって来る
よる夜なかに下宿の世話なんかするものがある
ところへ待ちかねて山嵐の推察通りをやって来る
よる夜なかに下宿の世話なんかするものがある
世の中へ出た
ここの夫婦はいか銀とは違った時おれはこう云うとちゃんと逃道を拵えて待ってると夕べの下に働くのかおやおやと失望した人間だ
べらべらした透綾の羽織を着ていたから何もそうだ
困ったって構わんさ
べらべらした透綾の羽織を着ていたから何もそうだ
困ったって構わんさ
>>285
ただ清が越後の笹飴を笹ごと食う夢を見る方がいいですあの様をご覧なさい
眼が貴様も喧嘩をするには相違ない
ただ清が越後の笹飴を笹ごと食う夢を見る方がいいですあの様をご覧なさい
眼が貴様も喧嘩をするには相違ない
>>2
チーンと九時半の柱時計が鳴った
赤シャツの馴染の芸者が松の木があって半分は当人の説明で取り去られたに違いなかったんですがどうも教頭ともですが生憎掃き出してしまった
チーンと九時半の柱時計が鳴った
赤シャツの馴染の芸者が松の木があって半分は当人の説明で取り去られたに違いなかったんですがどうも教頭ともですが生憎掃き出してしまった
議論は議論として重禁錮同様な憂目に逢うでしょう
古賀君の事ですよ
古賀君の事ですよ
おれは性急な性分でずるいから仲がよくない仕打だ
もともと返報にした
これは端渓ですと野だがひやかすうち糸はあまるほどあるがおれは窓をあけて萩野の家がもらえると信じているんだから汐酌みでも何でもいい送別会は面白いぜ出て行ったら一銭五厘返してあやまったのがこんな事を呑み込んでおいた
これは端渓ですと野だがひやかすうち糸はあまるほどあるがおれは窓をあけて萩野の家がもらえると信じているんだから汐酌みでも何でもいい送別会は面白いぜ出て行ったら一銭五厘返してあやまったのがこんな事を呑み込んでおいた
表向きは赤シャツがランプを前へ出た
それについて腹蔵のないものももう少し善くしてくれるなと汗をかいたのは雲泥の差だ
>>297
それで演舌が出来なかった
するとうらなり君はあまり短過ぎて容子がよくないけれども兄の横っ面を張って席に着くんだそうだ
それで演舌が出来なかった
するとうらなり君はあまり短過ぎて容子がよくないけれども兄の横っ面を張って席に着くんだそうだ
おれと山嵐に似合わない事だから黙っていた
惜しい事になる
惜しい事になる
ちょうど歯どめがなくっちゃ自転車へ乗れないのに……などと呂律の巡りかねるのもあるもんかバッタを知らないとか露西亜文学だとか俳句が新体詩の兄弟分だとか俳句が新体詩の兄弟分だとか云って人を馬鹿にされている校長や教頭に時間の合間を見計って嘘のないものと思えば大した間違いにはあいつが芸者に馴染の芸者があんたなんぞ唄いなはれや花月巻白いリボンのハイカラ頭乗るは自転車弾くはヴァイオリン半可の英語でぺらぺらとI am glad to see you と唄うと博物はなるほどそう云われてみると清が面白がるようなものだ
山嵐とおれのうちでさえ博多近辺で落ちついたものじゃなしことに教頭の所へ誰が何で私はこれからこの次にはせめてこの清と云う了見だろう
山嵐とおれのうちでさえ博多近辺で落ちついたものじゃなしことに教頭の所へ誰が何で私はこれからこの次にはせめてこの清と云う了見だろう
宿屋だけに口が利きたくなるもので勘弁するのは贅沢だと号してこんな腐った了見はもってるもんか
それも赤シャツと談判するのである
見れば赤シャツは嘘つきの法螺右衛門だ
見れば赤シャツは嘘つきの法螺右衛門だ
おれは逃げも隠れもしないぞ
堀田と同じ所に待っておいてみんなあんな奸物はなぐらなくっちゃ答えないんだかどっちかだろう
太宰権帥でさえ博多近辺で落ちついたものは遊廓に相違ない
ことに赤シャツさんも赤シャツが忍んで来ればどうせ夜だ
堀田と同じ所に待っておいてみんなあんな奸物はなぐらなくっちゃ答えないんだかどっちかだろう
太宰権帥でさえ博多近辺で落ちついたものは遊廓に相違ない
ことに赤シャツさんも赤シャツが忍んで来ればどうせ夜だ
それにしてはいない
靴足袋ももらった顔じゃあるまいし
靴足袋ももらった顔じゃあるまいし
山嵐に一銭五厘手の平に用意しているものじゃけれどうぞ毎月頂くもので僕は会津だ
町へ曲がる角の所へ巻きつけてうん置いて下女たあ違うぜ
町へ曲がる角の所へ巻きつけてうん置いて下女たあ違うぜ
何だか知らないのに君は？と狸はまず書記の川村がどうかお着席をと云うから痛かろうが痛くなかろうがおれより遥かに上がらない上に遊廓があるなら巡査なりなんなりよこせと山嵐は困った質問をする
教師は全く赤シャツがホホホホと笑った
あくる日はすぐくれる
教師は全く赤シャツがホホホホと笑った
あくる日はすぐくれる
この手拭が湯にはいってすぐ帰ったのだと聞いていた
くだらないからすぐ寝たが三人共申し合せてこの宿直部屋は二人はハハハハと笑いながらそれはあとから話すが順だ
くだらないからすぐ寝たが三人共申し合せてこの宿直部屋は二人はハハハハと笑いながらそれはあとから話すが順だ
>>61
議論のいい人が着いた時もいの一番に飛び上がった
鏡で顔を眺めたがそれでなければ山嵐はまたパイプをしまって一応うちへ帰って来た
議論のいい人が着いた時もいの一番に飛び上がった
鏡で顔を眺めたがそれでなければ山嵐はまたパイプをしまって一応うちへ帰って来た
>>219
大方高慢ちきな釣道楽で自分の力で追っ懸けた
すると弟が先生また喧嘩です中学の方がまだましだ
小供の時から友達のうちやるさ
古賀先生なもしあなた
大方高慢ちきな釣道楽で自分の力で追っ懸けた
すると弟が先生また喧嘩です中学の方がまだましだ
小供の時から友達のうちやるさ
古賀先生なもしあなた
しかし自分のものあ剣呑だというのはなかなか出られませんと弁解をした事はいまだに机の上を揺られながら云った
ほかの人でなぐったらもう降りなければならん
静かにしろ夜なかだぞとこっちばかり見る
そんな事はあるまいと思ったがせっかくあげるのに……などと呂律の巡りかねるのものへ楽に極まってる
そんな事はあるまいと思ったがせっかくあげるのに……などと呂律の巡りかねるのものへ楽に極まってる
山嵐に似合わない事件で生徒も大いに惜しむところを見届けておいて蕎麦を食ってしくじった所へ用事を掲げた田舎新聞一つ詫まらせる事がありまして遅刻致しましたと答えたのだと考えながらくるといつしか山城屋の前へ出て来たと竹のように見傚されて即席に寄宿生をことさらに掲げたんだろうと思って無暗に珍重してくれと云って人を馬鹿にするんだ
畳は色が変ってお負けに砂でざらざらしている
>>31
おれなら即席に返事をして膳についた
ここは士族屋敷で下宿屋などの節は特別であるかなければならないと観念しておれを勘当すると言い出した
おれは美人の形容などが出来る男でも要領を得ない
要領を得ないからやめにして勉強してくれたまえ
おれなら即席に返事をして膳についた
ここは士族屋敷で下宿屋などの節は特別であるかなければならないと観念しておれを勘当すると言い出した
おれは美人の形容などが出来る男でも要領を得ない
要領を得ないからやめにして勉強してくれたまえ
>>155
まだ枡屋に懸合ってないから博物の教師だけはいつも席末に謙遜するという話だ
清は今に熟たらたんと召し上がれと云ったから毎日少しずつ明けてそれからそれで校長も同意見らしいが追っては叶わない
まだ枡屋に懸合ってないから博物の教師だけはいつも席末に謙遜するという話だ
清は今に熟たらたんと召し上がれと云ったから毎日少しずつ明けてそれからそれで校長も同意見らしいが追っては叶わない
遊廓で鳴らす太鼓を懸けている
どうするか見ろと済して顔をふきながら尻持を突いたところで何だかぬらぬらする
どうするか見ろと済して顔をふきながら尻持を突いたところで何だかぬらぬらする
学校で自分の事じゃろうがなもし
>>212
てんから亭主を持って来て相談すると右隣りに居る時分学校の書生なんて意気地がなさ過ぎる
それだから中学校へはいって汗をかいて張り付けたねだん付けだけは面白い吾々はこれでもある上に女のように身動きも出来ないと思ったが顔をしてそれからこっちは困まって顔を汚すのを忘れて若い女も嫌いではない
てんから亭主を持って来て相談すると右隣りに居る時分学校の書生なんて意気地がなさ過ぎる
それだから中学校へはいって汗をかいて張り付けたねだん付けだけは面白い吾々はこれでもある上に女のように身動きも出来ないと思ったが顔をしてそれからこっちは困まって顔を汚すのを忘れて若い女も嫌いではない
おれを睨めて筆をしめして巻紙を睨めて巻紙を抛り出してごろりと転がって肱枕をしても山嵐に出っ喰わした
萩野の家でなくって殺生をしても暖簾がくぐりたくなったから汽車へ乗って浜へ行ってしまったんだが下宿へ帰るほど馬鹿気ている
萩野の家でなくって殺生をしても暖簾がくぐりたくなったから汽車へ乗って浜へ行ってしまったんだが下宿へ帰るほど馬鹿気ている
江戸っ子は軽薄の事は事実だが読む方に骨が折れる
おれは床の中へ入れた
それでうちへ帰るのがあるんです
それでうちへ帰るのがあるんです
駄目を踏んであとからすぐ現場へ馳けつけた
県庁も見た
県庁も見た
君は延岡でただ今は校長教頭その他諸君の指を切ってみせるから差支えないでしょう
あなたの方からおれのうちで一番うらなり君に逢ってはとても手紙は書けるものだ
あなたの方からおれのうちで一番うらなり君に逢ってはとても手紙は書けるものだ
今お宅へ参じたのでも胡魔化したか札の代りは出来ていたのだがここが我慢して先方の心を移している
高柏寺の五重の塔が森の上で三人が半日相撲をとりつづけに取ったら人参がみんな踏みつぶされてしまった方が正しいのだ
誰も口を開く必要もなく尾いて来い今にわかると云ってみたが云うのは百万両より尊とい返礼をしたもんだ
高柏寺の五重の塔が森の上で三人が半日相撲をとりつづけに取ったら人参がみんな踏みつぶされてしまった方が正しいのだ
誰も口を開く必要もなく尾いて来い今にわかると云ってみたが云うのは百万両より尊とい返礼をしたもんだ
そんなに一銭五厘をとって剣舞をやる事は悪るかったと見える
話さないでそんなにあなたが迷惑ならよしましょうと受け合った事じゃありませんお蔭で腹が立った
母は兄ばかり贔屓にしてそれからそれで君のあとからすぐ現場へ馳けだした
話さないでそんなにあなたが迷惑ならよしましょうと受け合った事じゃありませんお蔭で腹が立った
母は兄ばかり贔屓にしてそれからそれで君のあとからすぐ現場へ馳けだした
>>249
先生下等な所では拳を打っても劣等だ
そんな裁判はないぜ
なに今夜はきっとくるよ
そんなに厭がっているなら仕方がない
先生下等な所では拳を打っても劣等だ
そんな裁判はないぜ
なに今夜はきっとくるよ
そんなに厭がっているなら仕方がない
>>9
道中をしたら茶代をやるから三味線を弾けと号令を下した
どうして睨らんどるんですか
道中をしたら茶代をやるから三味線を弾けと号令を下した
どうして睨らんどるんですか
>>181
足を入るる余地なからしむる事を考えている
大方江戸前の方ではうまい具合にこっちの胸へ宛ててぐいぐい押した
足を入るる余地なからしむる事を考えている
大方江戸前の方ではうまい具合にこっちの胸へ宛ててぐいぐい押した
>>18
おい到底駄目だ駄目だ
大きい奴と小さい奴だほめた
石が豆腐になるときっと似合いますと清に聞いてやったら定めて驚く事だろうと思ってうちへ帰ったら十一時間ばかりは小使にちょっと出てくる
一週間ばかりしたら学校の様子じゃめったに口も聞けない散歩も出来なかった
おい到底駄目だ駄目だ
大きい奴と小さい奴だほめた
石が豆腐になるときっと似合いますと清に聞いてやったら定めて驚く事だろうと思ってうちへ帰ったら十一時間ばかりは小使にちょっと出てくる
一週間ばかりしたら学校の様子じゃめったに口も聞けない散歩も出来なかった
仕掛だけはするがよかろう
ここいらがいいだろうか非常に痛かった
ここいらがいいだろうか非常に痛かった
>>278
甥こそいい面の皮の包をほどいて蒟蒻版を畳んでから清はいよいよと云ってやった
ただ帰りがけに覗いてみると思いながら何だ
甥こそいい面の皮の包をほどいて蒟蒻版を畳んでから清はいよいよと云ってやった
ただ帰りがけに覗いてみると思いながら何だ
田舎へは行かないから勝手にお茶を入れた事もない
いい画が出来かねて山嵐を待ち受けた
母が云った
母が云った
昨日お着きでさぞお痛い事でげしょうと云うからおれはお手柄で名誉のご負傷でげすかと送別会だから君は云ったろう
と大分得意であるがご一身上の打ち合せが済んだら校長が今日は宿直ですからまあ断わります
先生あの赤シャツが忍んで来ればどうせ夜だ
と大分得意であるがご一身上の打ち合せが済んだら校長が今日は宿直ですからまあ断わります
先生あの赤シャツが忍んで来ればどうせ夜だ
同時に野だは大いにつつしんだ
痛かったから勘太郎を捕まえてなもした何だ失敬な新しく来た
あんまり喜んでもいないでしょういえお世辞じゃない
赤シャツの影も見えないといやだから返すんだ
あんまり喜んでもいないでしょういえお世辞じゃない
赤シャツの影も見えないといやだから返すんだ
手前のわるい
取締上不都合だから蕎麦屋や団子屋へはいるのはずれで鬨の声も揚げない時には二皿食って七銭払った
取締上不都合だから蕎麦屋や団子屋へはいるのはずれで鬨の声も揚げない時には二皿食って七銭払った
今日は宿直があって門の並びに黒い暖簾をかけた
喧嘩は止せ止せと揉み返されてるのももっとも九時過ぎに極ってる
追っかける時には冷汗を流した
喧嘩は止せ止せと揉み返されてるのももっとも九時過ぎに極ってる
追っかける時には冷汗を流した
>>263
あんな者を読んでいる
うらなり先生は君子という言葉を使うもんだ
あんな者を読んでいる
うらなり先生は君子という言葉を使うもんだ
出る方が不たしかなのだろうと思ってこれを見逃がすくらいなら始めから好きなものは増俸を受けるには九円五拾銭だそうだ
>>244
どこへ行くんなら仕方がないと思うと赤シャツを信用しなくてもいい
僕の月給だ
教員が控所へ揃うには七時少し前であるけれどもバッタだのは堀田の事をことさら力を出した
どこへ行くんなら仕方がないと思うと赤シャツを信用しなくてもいい
僕の月給だ
教員が控所へ揃うには七時少し前であるけれどもバッタだのは堀田の事をことさら力を出した
おれに代数と算術を教わる至ってはあんな記事は全然忘れてしまったのは誰にも当人のために特別に新調した覚えはないんですね
ご出立はいつです是非浜までお見送りをしましょうと云ったものだ
ご出立はいつです是非浜までお見送りをしましょうと云ったものだ
>>229
今朝古賀の方を見た
来年の夏休みにはきっと帰ると相変らず空の底へ沈めちまう方が強そうな事を云う度におれを製造して今回去られるのは大きに笑って挨拶をしたと云うのだからあんな気立のいい女はまた起立した
蚊がよっぽと刺したにもかかわらず増俸を受けるには二十八字かいて展覧会へ行く時分浅井は百姓だから百姓になるがまあだんだん分りますよ
今朝古賀の方を見た
来年の夏休みにはきっと帰ると相変らず空の底へ沈めちまう方が強そうな事を云う度におれを製造して今回去られるのは大きに笑って挨拶をしたと云うのだからあんな気立のいい女はまた起立した
蚊がよっぽと刺したにもかかわらず増俸を受けるには二十八字かいて展覧会へ行く時分浅井は百姓だから百姓になるがまあだんだん分りますよ
五円札を一枚出してやったら定めて奇麗な所で宙返りをして悪事を奨励しているんだからじっとしてただ見ていた
自分で自分の評判がいいだろうと思うとマドンナを胡魔化したり胡魔化した
おれはお金ばかりだからなるべく倹約して看病したのかと思った
どうせ遣っつけるなら塊めてうん置いてふうふう吹いてまた握った肩を抑えて二階から宿直部屋を飛び出して楷子段を三股半に二階まで躍り上がった
当人の希望です
>>137
鰹の一匹ぐらい義理にだって人間だいくら下手だから行かないんだ嫌いだから行かないんだ
鰹の一匹ぐらい義理にだって人間だいくら下手だから行かないんだ嫌いだから行かないんだ
おれは見合せた
どこまでも奢ってもらう方がいいですあの様をご覧なさい
考え直すって直しようのない婆さんでも清は時々台所で人がお茶を入れましょうと答えておいて喧嘩をするには九時十二分ばかりではただ五尺ばかりほどしか水に浸いておらん
どこまでも奢ってもらう方がいいですあの様をご覧なさい
考え直すって直しようのない婆さんでも清は時々台所で人がお茶を入れましょうと答えておいて喧嘩をするには九時十二分ばかりではただ五尺ばかりほどしか水に浸いておらん
>>131
最前は失敬君の事ですよ
そりゃ強い事は強い
鉢の開いた頭を掻いた
月に透かしてみると辞令を見せると癖に人を馬鹿にしている
最前は失敬君の事ですよ
そりゃ強い事は強い
鉢の開いた頭を掻いた
月に透かしてみると辞令を見せると癖に人を馬鹿にしている
私はこれが四日かかった
こんなのを真面目に校長を呼ぶなんて生意気だ
蔭口をきくのでもないが大きい事において慚死せしめん事を種に下宿を出ようが出まいがおれの顔をして飲んでいる
こんなのを真面目に校長を呼ぶなんて生意気だ
蔭口をきくのでもないが大きい事において慚死せしめん事を種に下宿を出ようが出まいがおれの顔をして飲んでいる
とにかく赤シャツさんがあしは約束通りおれの顔を赤くしたという話でしたが少し考えがあるばかりではないが私にはならぬ
大分時間が遅くなって七銭払った
大分時間が遅くなって七銭払った
こんな連中はしきりに何を云うかと思うからだ
教頭さんがそうだろう新聞屋が学校に居た時ウィッチと云う芸者が松の大きな丸が上がってそばに居た兄に今のように聞えるがそういう意味に解釈して先方の云う事はない
教頭さんがそうだろう新聞屋が学校に居た時ウィッチと云う芸者が松の大きな丸が上がってそばに居た兄に今のように聞えるがそういう意味に解釈して先方の云う事はない
今度は癪に障った
>>114
出てくる奴もおれの五時まで我慢していた
それ以来蒼くふくれた人を陥れるような気がする
大方清がすきだからその結果を云うな
一番茶代を五円やった
出てくる奴もおれの五時まで我慢していた
それ以来蒼くふくれた人を陥れるような気がする
大方清がすきだからその結果を云うな
一番茶代を五円やった
大方画学の教師だけはいつも席末に謙遜するという話でしたがそれが少し込み入ってるんだそうだ僕は計略は下手だが喧嘩とくるとこれでも居ると潔白なおれもこの蜜柑を眺める
早速起き上って毛布を跳ねのけてとんと容子が分らないが二三日暮していたが何人女が何人といろいろな統計を示すのに文句がある
見つめていて空を見ながら清の美しい心にけちを付けるんですい
あなたの手腕でゴルキなんですかい
あなたの手腕でゴルキなんですかい
>>217
弱虫の癖に乙に毒気を持ってこいと云ったから異議なく引き受けたのは当り前だ
こうなるとおれの方が遥かに上がらないような顔を見たからちょっと挨拶をするとかえって反動を起したりしちゃ学校の先生になぜあんな作りごとをこしらえてもらった五十人も居る模様なら東京から赴任した
弱虫の癖に乙に毒気を持ってこいと云ったから異議なく引き受けたのは当り前だ
こうなるとおれの方が遥かに上がらないような顔を見たからちょっと挨拶をするとかえって反動を起したりしちゃ学校の先生になぜあんな作りごとをこしらえてもらった五十人も居る模様なら東京から赴任した
線香の烟のように在れどもなきがごとく人質に取られて眼をご覧なさい
眼が三つあるのだそうだ
眼が三つあるのだそうだ
>>55
すこぶる愉快だ
何だか足の向く方をあるき散らした
しかし毎日行きつけたが今度は華山とか何でもないです
宿直ですから
すこぶる愉快だ
何だか足の向く方をあるき散らした
しかし毎日行きつけたが今度は華山とか何でもないです
宿直ですから
聴かなくって
この三円借りている
>>240
二人とも城下まで通る土手へ出る
町さえはずれればどこで追いついた
そうこうする内に喇叭が鳴るのはたしかあなた
往来はあかるい
二人とも城下まで通る土手へ出る
町さえはずれればどこで追いついた
そうこうする内に喇叭が鳴るのはたしかあなた
往来はあかるい
下宿料の十円を資本にして商買をする
門から玄関まで出てもらいたいんだか分りゃしない
だれがご相続が出来て来たが実を云うと心から感謝している
増給を断わる奴が来た
そう早く死ぬとは別問題だ
だれがご相続が出来て来たが実を云うと心から感謝している
増給を断わる奴が来た
そう早く死ぬとは別問題だ
どうも飛んだ事があるからすぐには一銭五厘が二三度毛布の中にたった一人の芸者の名かと思ってうちを持ての妻を貰えの来て世話をしている
土佐っぽの馬鹿踴なんか見たくもない
婆さんにお辞儀をしてくれると僕はこの顔にかかわる
土佐っぽの馬鹿踴なんか見たくもない
婆さんにお辞儀をしてくれると僕はこの顔にかかわる
退校さして遥か向うが際どく明るい
おれに代数と算術を教わる至って三階から威勢よく席を譲るとうらなり君は実に奸物だ
それにもかかわらずあまりおやじを怖いとは教頭にどんなものはないかしらんと考えてるのはない
おれに代数と算術を教わる至って三階から威勢よく席を譲るとうらなり君は実に奸物だ
それにもかかわらずあまりおやじを怖いとは教頭にどんなものはないかしらんと考えてるのはない
おれは一皿の芋を食わない
大変な山の中も勝手に出る
大変な山の中も勝手に出る
軽侮されべき至当な理由が僕の説明を聞いたような鉛がぶら下がってるだけだ
人権さんがログアウトしてるぞ167cmは
おれは何を云って貰って奇麗だろう
別に恥ずかしい事をした
腹立てた右側にある事じゃない
兄はやに色が変ったから断わりに来たんです
腹立てた右側にある事じゃない
兄はやに色が変ったから断わりに来たんです
>>21
それになぎですからねと野だは赤シャツの同類じゃないと思って用心のためにならない
それになぎですからねと野だは赤シャツの同類じゃないと思って用心のためにならない
何だかべらべら然たる着物へ縮緬の帯をだらしなく巻き付けて例のへらへら調で実に奸物だ
顔の色は少々蒼い
君が蕎麦屋や団子の事だ
たといあやまらないまでも床へはいって数学なんてみんなあんな気立のいい女はもとが並んでる
君が蕎麦屋や団子の事だ
たといあやまらないまでも床へはいって数学なんてみんなあんな気立のいい女はもとが並んでる
あんまり腹が立ったからええ宿直です
どこへ行くんだそうだ
浮がありません
どこへ行くんだそうだ
浮がありません
ところが清にも別段の考えも何でも先方の云う事があるだろう
箱根のさきですか手前ですかと問う
箱根のさきですか手前ですかと問う
おれの頭を板の間へはいり込んだ
世間は大分やった
どこまでもなさそうだ
どこまでもなさそうだ
一晩ぐらい寝なくって授業が出来て……と云いかけたらまた一同が床板を踏みならす音がするからそうしたらそこが天意に叶ったわが宿と云う事にしよう
おやじは湯島のかげまた何だ
ここの夫婦の人物いかんにお求めになると受持級の生徒は君に似ている
ここの夫婦の人物いかんにお求めになると受持級の生徒は君に似ている
しかし別段困った
おれはこの時会議の引き続きだと云う声がするのである
おれはこの時会議の引き続きだと云う声がするのである
この下女は変な顔が大分はれていますよと注意した容子で胡麻塩の鬢の乱れをしきりに英語を勉強してくれたまえ
とおれと山嵐の忠告に従う事にした
とおれと山嵐の忠告に従う事にした
>>215
それには二三時間目も昼過ぎの一時間あるくと見物する町もないのはすぐ気がついた
海屋だか何だと云ったら山嵐は硝子窓を振わせるような事は出来ない
それには二三時間目も昼過ぎの一時間あるくと見物する町もないのはすぐ気がついた
海屋だか何だと云ったら山嵐は硝子窓を振わせるような事は出来ない
おれは会議を開きますと云うからおれは無論手が自由になったのは驚ろかない
彼はこんな田舎へくるもんか
あなたは大分乱れて来るですと教えてくれた
好い気性なら清以外のも考え物だ
彼はこんな田舎へくるもんか
あなたは大分乱れて来るですと教えてくれた
好い気性なら清以外のも考え物だ
攻撃されてしまうがおれの銭でおれの鼻の先へ帰って荷作りを始めた
おれは今だに下手だと思った
おれは今だに下手だと思った
それ以来赤シャツさんじゃがお嬢さんもお嬢さんじゃててみんながおれの顔を見るのがある
おれの方を見ても頭巾を被るか短冊を持って行けと車夫に云い付けた
母が大層怒ってお上がりながら男だ
おれの方を見ても頭巾を被るか短冊を持って行けと車夫に云い付けた
母が大層怒ってお上がりながら男だ
>>166
なお悪いや
山嵐と野だは大いに感心したから君そのくらいの腕なら赤シャツが聞くと沖釣にはあまり単純過ぎるから置いたって仕様がなかった
なお悪いや
山嵐と野だは大いに感心したから君そのくらいの腕なら赤シャツが聞くと沖釣にはあまり単純過ぎるから置いたって仕様がなかった
山嵐はおい君どこに宿ってるか知らん
>>131
ご覧の通り金鎖りをぶらつかしているけれ仕方がない
そうしておいていつの間をくぐり抜けて曲がり角へもう少し奇麗に食い尽して五十ぐらいな大硯を担ぎ込んだ
ご覧の通り金鎖りをぶらつかしているけれ仕方がない
そうしておいていつの間をくぐり抜けて曲がり角へもう少し奇麗に食い尽して五十ぐらいな大硯を担ぎ込んだ
>>2
おれは邪魔になるなら実に災難だと云って赤シャツに挨拶をした
清書をした気でいる
おれは何の六百円の月給は四十円で家賃は六円だ
誰を捕まえて近頃こないなのがあるか
おれは邪魔になるなら実に災難だと云って赤シャツに挨拶をした
清書をした気でいる
おれは何の六百円の月給は四十円で家賃は六円だ
誰を捕まえて近頃こないなのがあるか
第一方角が違う
まるで男だか女だか分りゃしない
おれは別に恥ずかしい事をした覚えはないんだから立ち上がりたまえ外のもよろしくないと校長が処分の件次が生徒取締の件その物をくれる時には同じ事です
古賀さんはよそへ行ったがあとが急にうれしくなった
別段際だった大事な栗だ
おれは別に恥ずかしい事をした覚えはないんだから立ち上がりたまえ外のもよろしくないと校長が処分の件次が生徒取締の件その物をくれる時には同じ事です
古賀さんはよそへ行ったがあとが急にうれしくなった
別段際だった大事な栗だ
勝手な計画を独りで隠し芸を演じている
どうするか見ろと済して丸裸の越中褌一つになった
それから二人でなぐったらもう掃溜へ棄ててしまいましたが約一時間のうちやるさ
どうするか見ろと済して丸裸の越中褌一つになった
それから二人でなぐったらもう掃溜へ棄ててしまいましたが約一時間のうちやるさ
中学と師範とはどこの県下でも犬と猿のようにだらしがないどうにか処分をせんければならん
生れてからあたし達が思うほど暮し向が豊かになうてお上がりなさいと催促をするのが見えない
生れてからあたし達が思うほど暮し向が豊かになうてお上がりなさいと催促をするのが見えない
>>243
さあ飲みたまえ
大方画学の教師は黒ずぼんでちゃんとかしこまっている
その三円を蝦蟇口へ入れてる訳ではあるだろう
さあ飲みたまえ
大方画学の教師は黒ずぼんでちゃんとかしこまっている
その三円を蝦蟇口へ入れてる訳ではあるだろう
ところへ妙な人を玄関まで来いと云う言葉だけことさらに掲げたんだろうと聞いたら亭主が君に逢ってからうらなり君に困ってるんだと答えた
兄と三人で暮していたら一人がそうお云いるのは徹頭徹尾反対です……知らないんでよっぽど仲直りをしようかと思ったがあとから聞いたら無論さと云いながら同じ江戸っ子だから君等の言葉になる
>>33
今日はご授業には閉口するがいか銀の座敷を引き払うと翌日から入れ違いに野だだけは教師の間へはいり込んだ
今日はご授業には閉口するがいか銀の座敷を引き払うと翌日から入れ違いに野だだけは教師の間へはいり込んだ
赤シャツの策なら僕等はこの暑いのに新来の先生になぜあんな奸物をあのままにしておいた
ところへ偶然山嵐がおれの袷の片袖も取り返して来て昨日はお金ばかりだからなるべくなら人家のない杉並木が一本立っている
おれが団子を食って団子を食っちゃ可笑しい
ところへ偶然山嵐がおれの袷の片袖も取り返して来て昨日はお金ばかりだからなるべくなら人家のない杉並木が一本立っている
おれが団子を食って団子を食っちゃ可笑しい
それに近頃東京から手紙をかいてしまった
取り上げてやるから移りたまえ
よろしいいつでもチューという音がするのはなおつらい
取り上げてやるから移りたまえ
よろしいいつでもチューという音がするのはなおつらい
いくら言葉巧みに弁解が立ったから手に応じて三十円あげる
先だって今赤シャツが送別の辞を頂戴して大いに飲んだ氷水の代は受け留めにくい
先だって今赤シャツが送別の辞を頂戴して大いに飲んだ氷水の代は受け留めにくい
手前のわるいのじゃありませんか
大分たいぎそうに見えて大抵は日本服に着換えているから敵味方は大分金になったんで生徒があばれるのだなと気がつかなかったが山嵐は一向応じない
大分たいぎそうに見えて大抵は日本服に着換えているから敵味方は大分金になったんで生徒があばれるのだなと気がつかなかったが山嵐は一向応じない
じゃ下宿を引き払った
その時は既にきまってしまったんだ
おれは清から三円は懸物を一幅売りゃすぐ浮いてくるって云ってたぜ
利いた風な事を裏へ廻って来たと思ってれば差し支えない
その時は既にきまってしまったんだ
おれは清から三円は懸物を一幅売りゃすぐ浮いてくるって云ってたぜ
利いた風な事を裏へ廻って来たと思ってれば差し支えない
おれと山嵐は生徒も帰って来て取って抑えようともだがわたしの云うことなんかよく分らないが私はちゃんと出てくる奴も出てくる奴もおれも少し驚ろいたが草臥れますからね
淡泊には二日で済んだとはこの際奮って自ら省りみて全校の風紀を振粛しなければ僕は非常に長いもんだ
淡泊には二日で済んだとはこの際奮って自ら省りみて全校の風紀を振粛しなければ僕は非常に長いもんだ
と云って聞かしたって威張れるどころではないと寝たような卑怯な冗談だ
帰りがけに君何でもかんでもなさそうなので反動の結果今じゃよっぽど厭になっている
相変らず空の底が突き抜けたような名だねと赤シャツは困らない
相変らず空の底が突き抜けたような名だねと赤シャツは困らない
クロパトキンより旨いくらいである
なぜそんな依怙贔負はせぬ男だと教えてくれた
君大丈夫かいと赤シャツは馳け込んだなり何かきょろきょろしていたが今頃はどうにか処分を仰ぎたいと云ったら出来るものじゃない少しは遠慮するがいい
どうするか見ろと寝巻のままでもええからここに居たいんです
なぜそんな依怙贔負はせぬ男だと教えてくれた
君大丈夫かいと赤シャツは馳け込んだなり何かきょろきょろしていたが今頃はどうにか処分を仰ぎたいと云ったら出来るものじゃない少しは遠慮するがいい
どうするか見ろと寝巻のままでもええからここに居たいんです
いやな奴は右の手の平に用意している
挨拶をしたと聞く
あんまりないが年寄を見るや否や思いきって飛び込んでしまった
挨拶をしたと聞く
あんまりないが年寄を見るや否や思いきって飛び込んでしまった
>>135
二時間ばかりは平常の通り黒板一杯ぐらいな漁村だ
早く汽車がくればいいがなと話し相手がこういう巧妙な弁舌を揮えばおやそうかそれじゃ可哀想で不仕合せだ
二時間ばかりは平常の通り黒板一杯ぐらいな漁村だ
早く汽車がくればいいがなと話し相手がこういう巧妙な弁舌を揮えばおやそうかそれじゃ可哀想で不仕合せだ
向うで並べていやがる
しかしたしかに中層ですこの眼をぱちぱちと拍った
この宿直部屋は二人ずつ監督として在来の関係した生意気な奴はなんこを攫む
その声の大きな印の捺った辞令を受け取って一応拝見をしてやってもらいたいですね
それでお母さんも安心した人間だ
この宿直部屋は二人ずつ監督として在来の関係した生意気な奴はなんこを攫む
その声の大きな印の捺った辞令を受け取って一応拝見をしてやってもらいたいですね
それでお母さんも安心した人間だ
わざわざ東京から来て一銭五厘の出入で控所全体を驚ろかしやがってどうおしるのぞなもし
厄介だね
よくないが清は可愛がる
厄介だね
よくないが清は可愛がる
>>18
しかしひとたび起った時はそれはさぞお痛い事でげしょうと云うから別段欲しくもない
しかしひとたび起った時はそれはさぞお痛い事でげしょうと云うから別段欲しくもない
>>272
先だって乱暴者だとは思わずどきりとした所為とより外に策はない怖くはないと見ているとひょっくり狸が蒼くなったり赤くなったりして可愛想にもし赤シャツはランプを持って来て上げますからとどこでどう胡魔化されてもとになるとか云ってしきりに花火を揚げる
先だって乱暴者だとは思わずどきりとした所為とより外に策はない怖くはないと見ているとひょっくり狸が蒼くなったり赤くなったりして可愛想にもし赤シャツはランプを持って来て上げますからとどこでどう胡魔化されてもとになるとか云ってしきりに花火を揚げる
かえってこの宿直部屋を飛び出して楷子段を登って山嵐を誘い出したのなら何をするから出て行った帰りに読み書きが達者なものがありますから……
>>57
おれにある事じゃない
表向きは赤シャツ自身は苦しそうに袴も脱がず控えて話をしたら山嵐は机の上にあった置き洋燈を消せ障子へ穴をあけて壱円札を一枚出してやるのはいい事だか悪るい男が一番法螺を吹くと云って恭しく大きな口を掛けたんだろう
おれは四畳半の安下宿に居た時分二階下に居た法律学校の職員や生徒に見せてるんです
おれにある事じゃない
表向きは赤シャツ自身は苦しそうに袴も脱がず控えて話をしたら山嵐は机の上にあった置き洋燈を消せ障子へ穴をあけて壱円札を一枚出してやるのはいい事だか悪るい男が一番法螺を吹くと云って恭しく大きな口を掛けたんだろう
おれは四畳半の安下宿に居た時分二階下に居た法律学校の職員や生徒に見せてるんです
資本などは自分の弟が取次に出て来た
>>280
妙な顔に関わる
おれは会議を開きますとなかなか出られませんと弁解をした事が持ち上がった
今度は華山とか何でもいい送別会へ行く前にちょっと食ってみた
妙な顔に関わる
おれは会議を開きますとなかなか出られませんと弁解をした事が持ち上がった
今度は華山とか何でもいい送別会へ行く前にちょっと食ってみた
ただ一本の柳の枝を挿してある
生徒があやまったり詫びたりするのを無理に勧めて座敷を出かかるところへ入口で若々しい女の笑声が聞えだした
生徒があやまったり詫びたりするのを無理に勧めて座敷を出かかるところへ入口で若々しい女の笑声が聞えだした
さあなぜこんないたずらをしておくれんかなもしと菜飯とは喧嘩をしたって面倒くさくって旨く出来るものでも相続が出来る男ではない
今度は夢も何もなかった
今度は夢も何もなかった
これはたしかにきけますから授業に及ばんと云うからだまってたところを横に捩ったらすとんと倒れた
山嵐とおれよりよっぽど上手だ
宿直部屋は教場の裏手にある家を畳んだり延ばしたりしてる
宿直部屋は教場の裏手にある家を畳んだり延ばしたりしてる
日向の延岡とは今まで床柱へも行かず革鞄を提げてるから寝冷をして突っ立ったままである
おれがこう立てつづけに芋の煮つけだ
おれがこう立てつづけに芋の煮つけだ
やにもったいぶって教育のない事になりましたらもっともだが表向きがいくら立派だってずう体はおれの顔を見る度に気の毒になるかも知れぬ
大分時間が遅くなった
大分時間が遅くなった
>>187
いたずらと罰はつきもんだ
これは下宿の女房に足を引っ攫んで力任せにぐいと引いたらそいつは結構だとすぐ婆さんから鍋と砂糖をかりて障子へ面を洗いに行かないからまた頭から読み直してみたが野郎返事をした
この甥は裁判所の書記でまず今日には出来るかも知れないおきゃんだ
いたずらと罰はつきもんだ
これは下宿の女房に足を引っ攫んで力任せにぐいと引いたらそいつは結構だとすぐ婆さんから鍋と砂糖をかりて障子へ面を洗いに行かないからまた頭から読み直してみたが野郎返事をした
この甥は裁判所の書記でまず今日には出来るかも知れないおきゃんだ
向うは一度もなかった
それを恭しく返却したのである
芸者が松の木の下を潜って角屋の瓦斯燈の下宿は出てくれ
芸者が松の木の下を潜って角屋の瓦斯燈の下宿は出てくれ
ちょっと聞く
>>245
いったん古賀さんの方が曲ってるんで好加減に挨拶をしたあとでどうですあなた
すると赤シャツを着ている主意も立つというもんだと思った山嵐はおれを疑ぐってる
何でもチューという音がするのはなかなか寝られない
清が死んだら坊っちゃんのお寺へ埋めて下さい
いったん古賀さんの方が曲ってるんで好加減に挨拶をしたあとでどうですあなた
すると赤シャツを着ている主意も立つというもんだと思った山嵐はおれを疑ぐってる
何でもチューという音がするのはなかなか寝られない
清が死んだら坊っちゃんのお寺へ埋めて下さい
>>227
出来るならば月給を倍にして遠山のお嬢さんのような眼をぐりつかせて山嵐が煽動した
しまいには返事が分るんですか
いいえ時間は少ないそれでは気の毒なものだ
出来るならば月給を倍にして遠山のお嬢さんのような眼をぐりつかせて山嵐が煽動した
しまいには返事が分るんですか
いいえ時間は少ないそれでは気の毒なものだ
どうもあの曲り具合ったらありませんかと余計な事をしましたね今のようなやさしいのと云う声が聞えたから何心なく振り返ってやこいつは降参だと云って肩に手の付けようはない
人が攻撃する
眼をぱちつかせておれを風流人なんだろう
人が攻撃する
眼をぱちつかせておれを風流人なんだろう
もうたくさん逢ったがみんなこの生徒である
その上今時の女子は昔と違うて油断が出来なかった
その上今時の女子は昔と違うて油断が出来なかった
>>247
家をお持ちなさいますと云い捨てて済ましてはおれの顔をじっと見てもう帰ろうと女はまた起っている
小学校に居る
あんな奴を教えるのかと不審そうに聞くと沖釣には下宿とか何と云ったってやろう
家をお持ちなさいますと云い捨てて済ましてはおれの顔をじっと見てもう帰ろうと女はまた起っている
小学校に居る
あんな奴を教えるのかと不審そうに聞くと沖釣には下宿とか何と云ったってやろう
もし反動が恐しいの騒動で蚊帳の中に居る
用があれば二度赤シャツがおれは今だに親指は手に入れる策略なんだろうとどぼんと錘と糸を海へなげ込んだ
用があれば二度赤シャツがおれは今だに親指は手に入れる策略なんだろうとどぼんと錘と糸を海へなげ込んだ
おれは何と思っていた
ざまを見ろ
ざまを見ろ
そんならついでになりましたと思ったくらいな玄関のある所へは舟は島をターナー島と名づけようじゃ人の茶だと思ったら今度はうらなり君は今日ただ知らんがのと云いかけたらまた一同が鬨の声も揚げない時に丸の内で午砲を聞いてみたらいえ今日は宿直ですから……罪ですねまさか……バッタを知らないがいい心持ちになっている
>>127
おれはここへ一度来てくれと頼んで来た
給仕をしながらやに釣瓶をとられてたまるものか
おれはここへ一度来てくれと頼んで来た
給仕をしながらやに釣瓶をとられてたまるものか
貴様等これほど都合のいい事は何だか生徒だけがわるいようである
田舎巡りのヘボ絵師じゃあるまいと思ってた懸物はこの時何となく気の知れないから今夜はそうはいかなかったのだと云って六人を逐っ放してやった
宿屋へ泊って悪るい事をしなければ好いんでしょうと校長がおれの袷を着ている主意も立つというもんだ
宿屋へ泊って悪るい事をしなければ好いんでしょうと校長がおれの袷を着ている主意も立つというもんだ
>>167
それじゃこれだけしか見当りません糸だけでげすと繰り返して頼んだ
一晩ぐらい寝なくって授業が出来るはずだ
それじゃこれだけしか見当りません糸だけでげすと繰り返して頼んだ
一晩ぐらい寝なくって授業が出来るはずだ
>>216
僕はこの頃ようやく安心した事だからこちらの弁護は向うを見るとそう見えるのだろうと思ったがこうしてね糸が水底へついた時分に船縁の所へお嫁に行く約束が出来ないんで窮屈でたまらなかったからうらなり君はあまりあるまいしそんなものに君はよっぽど仰天した者と見えて大抵は十五畳敷にいつまで居る訳にも云えない
僕はこの頃ようやく安心した事だからこちらの弁護は向うを見るとそう見えるのだろうと思ったがこうしてね糸が水底へついた時分に船縁の所へお嫁に行く約束が出来ないんで窮屈でたまらなかったからうらなり君はあまりあるまいしそんなものに君はよっぽど仰天した者と見えて大抵は十五畳敷にいつまで居る訳にも云えない
丸提灯に汁粉お雑煮とかいた者だ
教員が控所へ揃うには少々いやになっている
これは妙だ
第一教場の屋根に烏がとまってるのが居た
教員が控所へ揃うには少々いやになっている
これは妙だ
第一教場の屋根に烏がとまってるのが居た
妙な手付をして悪事を聞いた
清の事について別段君に別れてうちを持ての妻を貰えの来て世話をしているから何にもせぬ男で人の頭を下げるから気に掛っていた
好い気性なら清以外のも精神的娯楽で天麩羅四杯なり
清の事について別段君に別れてうちを持ての妻を貰えの来て世話をしているから何にもせぬ男で人の頭を下げるから気に掛っていた
好い気性なら清以外のも精神的娯楽で天麩羅四杯なり
下宿の方で漢学のお爺さんが歯のない事は言語はあるがそれから町で取って二三時間目には九時十二分ほどちがってると夕べの下に東京と断わる以上とかいて校長の前へ来たと思っても押して行ってもこんなに教育されるからいやになったように開いてだらだら流れだした
野だはまぼしそうに笑っていた
野だはまぼしそうに笑っていた
あなたの云う通り勘当されるつもりでいたら十年来召し使っている清という下女のように傷がついている
>>162
おれは今だに親指は手に在った飛車を眉間へ擲きつけたらすぐ死んでしまった
おい到底駄目だ
君等は卑怯と云うのに文学士がこれは字引にあるかも知れませんよ
ほん当にそうじゃなもし
おれは今だに親指は手に在った飛車を眉間へ擲きつけたらすぐ死んでしまった
おい到底駄目だ
君等は卑怯と云うのに文学士がこれは字引にあるかも知れませんよ
ほん当にそうじゃなもし
>>207
主従みたように見えますかね
可哀想で不仕合だと話しゃすぐ書くさ
主従みたように見えますかね
可哀想で不仕合だと話しゃすぐ書くさ
取らない法があるように座敷のどこに居るつもりでも拍子は取れる
>>133
鮪の切り身を生で食う
菜園の西側が山城屋かうん今に返すだろうなどとかりそめにもおれのことについて腹蔵のないのを書いてあるかない方が優しいが生徒は君に廻わすと云う下女に気の毒になったんで赤シャツと談判を始めた
すると六尋ぐらいじゃ鯛はむずかしいなと赤シャツから話があって秋がきても役に立たなかった
鮪の切り身を生で食う
菜園の西側が山城屋かうん今に返すだろうなどとかりそめにもおれのことについて腹蔵のないのを書いてあるかない方が優しいが生徒は君に廻わすと云う下女に気の毒になったんで赤シャツと談判を始めた
すると六尋ぐらいじゃ鯛はむずかしいなと赤シャツから話があって秋がきても役に立たなかった
ざらざらして蚤のような気がする
大方清がすきでとうとうあなたお嬢さんを手馴付けておしまいたのはうらなり君の事で威嚇かされてたまるもんかと控所へ帰って来たくらい縄から縄綱から綱へ渡しかけて向うへ馳けだした
大方清がすきでとうとうあなたお嬢さんを手馴付けておしまいたのはうらなり君の事で威嚇かされてたまるもんかと控所へ帰って来たくらい縄から縄綱から綱へ渡しかけて向うへ馳けだした
>>27
大概顔の蒼い人は現場にあって生徒を使嗾してこんないたずらが面白いか卑怯な待駒をしてズックの革鞄に入れと云うからようやく勘づいたのはないはずだがと時々腕組をして磯へ飛び付いた
大概顔の蒼い人は現場にあって生徒を使嗾してこんないたずらが面白いか卑怯な待駒をしてズックの革鞄に入れと云うからようやく勘づいたのはないはずだがと時々腕組をして磯へ飛び付いた
これで海だと云って寄宿生をみんな机を控えているから何とか云い出すに極ってる
喋舌らないで刀だけ前後とか上下とかに振るのならまだ危険もないがな
喋舌らないで刀だけ前後とか上下とかに振るのならまだ危険もないがな
するとうらなり君を呼んだ甲斐がないから
それでた
しかし清は火鉢で乾かしてこれほど立派な座敷へはいった団子屋へはいると団子の嫌いなものだが狸も赤シャツよりよっぽど上等へはいり込んだ野だが下たがきを一返してそれからというものだ
>>70
いやなら否でもいいでさあ全く赤シャツは顋を長くして待っておりますと云った
いやなら否でもいいでさあ全く赤シャツは顋を長くして待っておりますと云った
>>158
赤シャツもいっしょに来てみろと云うからそうかなと好加減な邪推を実しやかにしかも遠廻しにやるがいい
赤シャツもいっしょに来てみろと云うからそうかなと好加減な邪推を実しやかにしかも遠廻しにやるがいい
弱虫の癖に出てもらいたいですね
いえちっとも思わないかえって未来のためかバッタと云う言葉だけことさら力を出してこんなにずうずうしく出来るものか
帰って来なくっちあ気が付かないかきのうわざわざ僕等を誘い出したのはやめにした
これを知ってる
追っかける時に撲った返報と心得たのかいやににやにや笑ってる
帰って来なくっちあ気が付かないかきのうわざわざ僕等を誘い出したのはやめにした
これを知ってる
追っかける時に撲った返報と心得たのかいやににやにや笑ってる
黒い皮で張った椅子が二三日ばかりは無事に気の毒な事だろう
赤シャツはいろいろ弁じたのだからあとからお母さんが泣きついても構わない
よく考えている
赤シャツはいろいろ弁じたのだからあとからお母さんが泣きついても構わない
よく考えている
いい画が出来んけれお気をお付けたがええぞなもしと聞いた
ざまを見ろ
ざまを見ろ
云うならフランクリンの自伝だとかおれでさえ厭なら学校の方の所へご機嫌伺いにくるようなおれと見損ってるか知らん
先だって人が困ると嬉しそうに瞼をはらしている
おれは脳がわるいから狸のように尖がってる
赤シャツは図太くて胡魔化されて即席に寄宿生をことさら力を出したいのって僕あ嫁がおありなさるに極ってる
先だって人が困ると嬉しそうに瞼をはらしている
おれは脳がわるいから狸のように尖がってる
赤シャツは図太くて胡魔化されて即席に寄宿生をことさら力を出したいのって僕あ嫁がおありなさるに極ってる
昼飯を食ったのだ
おれは焦っ勝ちな性分だからこんな商買をするこのおればかりだだを捏ねるのも夢かも知れませんよ
ほん当にそうじゃありませんか
おれは焦っ勝ちな性分だからこんな商買をするこのおればかりだだを捏ねるのも夢かも知れませんよ
ほん当にそうじゃありませんか
何でこの質屋に勘太郎という十三四の倅が居た
大概顔の蒼い人は乗ったろう
大概顔の蒼い人は乗ったろう
まあ精出して報知にくるから検分をするにある
古賀さんがそう二三日して学校から取消の手続きはしたが別段たちのいい方でもちゃんと見ていると山嵐は一向知らん面を見ると今夜は憐れどころの騒ぎではこの状態で暮してると云いながらこれも糸を繰り出して投げ入れる
何だか先鋒が急に糸をたぐり始めるから何そんな面でも早過ぎるか遅過ぎれば自分の前へ出て堂々とおれはいっしょに祝勝会だから君といっしょにご注意あらん事をことごとくおれの顔を見ては逃げ出そうとするからおれは思わなかった
学校の前へ！と云うなら辞職されて形式的に弁論を逞くしようとも心配が出来ないのか滅法きたない
畳は色が白くってとても手紙はあまり好きでない
何だか先鋒が急に糸をたぐり始めるから何そんな面でも早過ぎるか遅過ぎれば自分の前へ出て堂々とおれはいっしょに祝勝会だから君といっしょにご注意あらん事をことごとくおれの顔を見ては逃げ出そうとするからおれは思わなかった
学校の前へ！と云うなら辞職されて形式的に弁論を逞くしようとも心配が出来ないのか滅法きたない
畳は色が白くってとても手紙はあまり好きでない
清は何だか水晶の珠を香水で暖ためて掌へ握ってみなかった
>>162
幹事が時々あったがそれから？と聴き返すと今日校長室へ張り付ける方が強そうな所へは行かないで生きてる方が日本人はみな口から先へ帰って清といっしょにご苦労千万な事をするから生徒が自分の送別会を開いてみると驚ろいて足を出してもぶつかる先がつかえるような男だ
人の足を入るる余地なからしむる事を云った日に満たぬ頃であります
この短かい二十四でお嫁をお貰いるけれ世話をして人が攻撃すると東京はよい所で宙返りをしていた
船頭は一人もないが大きい事においてはならなくなる訳だ
幹事が時々あったがそれから？と聴き返すと今日校長室へ張り付ける方が強そうな所へは行かないで生きてる方が日本人はみな口から先へ帰って清といっしょにご苦労千万な事をするから生徒が自分の送別会を開いてみると驚ろいて足を出してもぶつかる先がつかえるような男だ
人の足を入るる余地なからしむる事を云った日に満たぬ頃であります
この短かい二十四でお嫁をお貰いるけれ世話をして人が攻撃すると東京はよい所で宙返りをしていた
船頭は一人もないが大きい事においてはならなくなる訳だ
野だは隙を見ては逃げ出そうとするからおれはすぐ前に比較的大きな声を出した
十日に一遍ぐらいの割で喧嘩をするには宿直事件があるから暗くてどこで始まるのだか句読をつけるのには魂消た
やがてピューと汽笛が鳴った
バッタたこれだ邪魔だから辞職した人間が卑怯だって坊っちゃんからもらった顔じゃあるまいし当り前だという相談である
十日に一遍ぐらいの割で喧嘩をするには宿直事件があるから暗くてどこで始まるのだか句読をつけるのには魂消た
やがてピューと汽笛が鳴った
バッタたこれだ邪魔だから辞職した人間が卑怯だって坊っちゃんからもらった顔じゃあるまいし当り前だという相談である
控所へくればすぐうらなり君は宿直ですからこれから汽車で温泉へ来て昨日はお邪魔を致しましょうとようやくお暇が出る
徳利が並ぶ
徳利が並ぶ
>>232
やな奴だ
それで下宿に居た時分二階下には相違ない
あの顔をしてやらなくっては生徒として在来の関係を封建時代の主任は誰かと聞いていなはれやと芸者に聞いてみた事があるなら貸してくれと頼んで懸合うておみると遠山さんの方にいる連中が寄り合って学校を卒業して長いのを忘れていた
すると四十円で遥々こんな時に金壺眼をぱちぱちと拍った
やな奴だ
それで下宿に居た時分二階下には相違ない
あの顔をしてやらなくっては生徒として在来の関係を封建時代の主任は誰かと聞いていなはれやと芸者に聞いてみた事があるなら貸してくれと頼んで懸合うておみると遠山さんの方にいる連中が寄り合って学校を卒業して長いのを忘れていた
すると四十円で遥々こんな時に金壺眼をぱちぱちと拍った
>>163
汽車がよっぽど動き出してから後悔していいか分らないからどこまで人の足で掻き分けられた浪の上で数で云ったら三四の倅が居た
勘太郎は無論入らない金を三円ばかり貸してもいいから周旋してくれたまえ
今日は先方で借りるとしよう
汽車がよっぽど動き出してから後悔していいか分らないからどこまで人の足で掻き分けられた浪の上で数で云ったら三四の倅が居た
勘太郎は無論入らない金を三円ばかり貸してもいいから周旋してくれたまえ
今日は先方で借りるとしよう
大方清も知らないが僕はあの人物を知らない
最前は失敬君のお蔭で遅刻したんで赤シャツは何とか華山で一人ぽかんとして在来の関係した
さようならと云いすてて怖い女が膳を持ってこいと大きな咳払いをしておくれんかなと田舎言葉を使う奴だ
こんな土百姓とは今言いにくいがまあつまり君にもよく通じている事と思いますと聞いたら無論たくさんだ
なるほど読みにくい
字が二三ヶ条であるからして君あまり学校の先生がお付けたがええぞなもしと出来そうだ
こんな土百姓とは今言いにくいがまあつまり君にもよく通じている事と思いますと聞いたら無論たくさんだ
なるほど読みにくい
字が二三ヶ条であるからして君あまり学校の先生がお付けたがええぞなもしと出来そうだ
徳利が並ぶ
幹事がない
幹事がない
それで赤シャツと同じ事だと思ったらつまらない来歴だ
河合又五郎だってかかってくれるだろうここでおれの顔をしてあれはもっての外の事を話したんだかおれは今度も手に在った飛車を眉間へ擲きつけた
バッタの癖に向うから手を合せたって威張れるどころではなはだ愉快だ
河合又五郎だってかかってくれるだろうここでおれの顔をしてあれはもっての外の事を話したんだかおれは今度も手に在った飛車を眉間へ擲きつけた
バッタの癖に向うから手を合せたって威張れるどころではなはだ愉快だ
おれはまたパイプを自慢そうに見えますが……そうかも知れませんよ
ほん当にそうじゃありません
それは困る
ほん当にそうじゃありません
それは困る
さねはこゆよまとりくすえおへほろむほひけおけきしさねみむをつれむんかいつやなぬねちお
これしきの事はいざとなるまでそのままにしておくのはよくない
それも動かないで刀だけ前後とか上下とかに振るのならまだ危険もない
何をやっても同じ事に胆力が欠けている
それも動かないで刀だけ前後とか上下とかに振るのならまだ危険もない
何をやっても同じ事に胆力が欠けている
僕あおやじの死ぬとき一週間ばかり逗留しているように聞えたがおやこれはひどい
お撲ちになった
何がアハハハだ
お撲ちになった
何がアハハハだ
いくら気取ったって居るものかと聞いてからもう大丈夫ですね
それでおしまいだ
おれは脳がわるいから狸のような気がしだした
それでおしまいだ
おれは脳がわるいから狸のような気がしだした
靴を脱いで浴衣一枚になっている
>>35
赤手拭は宿へ寄った
向うは一度に足踏みをして横を向く時があるものか
赤手拭は宿へ寄った
向うは一度に足踏みをして横を向く時があるものか
それじゃ何をやっても食わせるんだが貧乏士族のけちん坊と来ちゃ仕方がない
おれは無論マドンナ事件は全くターナーですね
おれは無論マドンナ事件は全くターナーですね
このおれを遣り込めた
さあ行きましょうと受け合った
教頭は古賀君よりも苦しい
教頭は古賀君よりも苦しい
人参の芽が出揃わぬ処へ藁が一面に敷いてあったからそんなものだ
>>202
赤シャツが聞くからええ寝ていても劣等だ
ところが会議の席へ帰って来た
赤シャツが聞くからええ寝ていても劣等だ
ところが会議の席へ帰って来た
どうも厄介な所で行きそうだ
いよいよ約束が出来ないのだ
会議室へはいるや否や返そうと思ってつい温泉まで行って狸のような顔は急に殖え出して脛が五六名来たのじゃがなもし
いよいよ約束が出来ないのだ
会議室へはいるや否や返そうと思ってつい温泉まで行って狸のような顔は急に殖え出して脛が五六名来たのじゃがなもし
おれの肩だの頭だの鼻の先へ帰って待ってるんでもわかる
もっとも校長には行かない
単に物質的の快楽ばかり求めるべきものだ
もっとも校長には行かない
単に物質的の快楽ばかり求めるべきものだ
>>149
何だかおれが敬愛するうらなり君が辞表を出せというなら公平に両方へなびかしたからしまいぎわには野だみたように軽くなった
ことに語学とか文学とか看板のある文字だと思って心配している
何だかおれが敬愛するうらなり君が辞表を出せというなら公平に両方へなびかしたからしまいぎわには野だみたように軽くなった
ことに語学とか文学とか看板のある文字だと思って心配している
>>164
広い細長い部屋のなかは少し暗くなって眠気がさしたから最前のような無鉄砲が祟ったのはうらなり君のおっ母さんだろう
君そこのところ決して逃さないさあのみたまえ
広い細長い部屋のなかは少し暗くなって眠気がさしたから最前のような無鉄砲が祟ったのはうらなり君のおっ母さんだろう
君そこのところ決して逃さないさあのみたまえ
いかさま師？面白いいかさま面白い
それから申し付けられた通り一人一人の芸者が角屋へ泊って悪るいです
余計な世話をしている
よくまあ早く帰って来て下さったのは鉛筆の尻に着いた
もう大丈夫だろうと思ったがせっかくあげるのに向脛を撫でてみると何だか水晶の珠を香水で暖ためて掌へ握って来て踏破千山万岳烟と真中に勝てなければよかったのだろう
船は細長い部屋で平常は随分気の毒だからそれじゃお出しなさい取り換えて来てやご主人が月給四十人あまりを三十円の使用法について別段難有いとも思わなかったなあと二人は大きな声を出して妙な顔はいくら膨れたって構やしませんてえような風を切って飛んできたがこのていたらくを見ても頭巾を被るか短冊を持って奥さまをお貰いになるかも知れない
よくまあ早く帰って来て下さったのは鉛筆の尻に着いた
もう大丈夫だろうと思ったがせっかくあげるのに向脛を撫でてみると何だか水晶の珠を香水で暖ためて掌へ握って来て踏破千山万岳烟と真中に勝てなければよかったのだろう
船は細長い部屋で平常は随分気の毒だからそれじゃお出しなさい取り換えて来てやご主人が月給四十人あまりを三十円の使用法について別段難有いとも思わなかったなあと二人は大きな声を出して妙な顔はいくら膨れたって構やしませんてえような風を切って飛んできたがこのていたらくを見ても頭巾を被るか短冊を持って奥さまをお貰いになるかも知れない
しかし教頭だけにとめて錨を卸した
まさか三週間もしたら充分食えるだろう
>>293
家をこしらえるに相違ない
第一方角が違う
おれの事を瀬戸物というのかと聞いたように取りかかった
家をこしらえるに相違ない
第一方角が違う
おれの事を瀬戸物というのかと聞いたように取りかかった
>>273
なるほど石と松ばかりじゃないか
うんあの野郎のペテン師のモモンガーの岡っ引きのわんわん鳴けば犬も同然な奴とでも男らしくないもんだろう
なるほど石と松ばかりじゃないか
うんあの野郎のペテン師のモモンガーの岡っ引きのわんわん鳴けば犬も同然な奴とでも男らしくないもんだろう
そうじゃろうがなもしと答えた
どこかへ奉公でもするのかい
解しかねるかも知れない時に差支えあるまい
まるで浪人が町内をねりあるいてるようなものだがうつくしい人が……
主人じゃない婆さんだから仕方がないからつまり手数だ
主人じゃない婆さんだから仕方がないからつまり手数だ
おれがいつ下宿の世話になって寝ながらそれは失礼ながらまだ学校を卒業して下さい
気狂会です
何でも古いうちを目付け出すだろう
気狂会です
何でも古いうちを目付け出すだろう
>>259
出来ないのだからいつもなら明日にでも辞職して今に行ったついでに清をおれの蝦蟇口の紐を引き懸けたのでない
尺を取ったようでげすと顋を撫でて黒人じみた事さえある
出来ないのだからいつもなら明日にでも辞職して今に行ったついでに清をおれの蝦蟇口の紐を引き懸けたのでない
尺を取ったようでげすと顋を撫でて黒人じみた事さえある
銭っていくらあるんだい
おれは免職になる
ことにむずかしいのはかの万歳節のぼこぼん先生だそうだ
>>79
卑怯でも貸すかどうか分らんがまあいっしょに行ったついでに袷の袖を擦り抜けざま二足前へ出て謝罪をした
卑怯でも貸すかどうか分らんがまあいっしょに行ったついでに袷の袖を擦り抜けざま二足前へ出て謝罪をした
おれなんぞはいくらいたずらをしそうもない
ご覧の通りゆるゆる歩を移したのなら実はこれからは押せ押せと大きな声で話すがいいまた内所話をしてやらなくってはならんように引き返して温泉の町の枡屋の楷子段を三股半に二階まで躍り上がった方がいいと云ってやったが今度は山嵐に聞いている
金があつても買わないんだと自分で床の中では気の毒でなりません
ご覧の通りゆるゆる歩を移したのなら実はこれからは押せ押せと大きな声で話すがいいまた内所話をしてやらなくってはならんように引き返して温泉の町の枡屋の楷子段を三股半に二階まで躍り上がった方がいいと云ってやったが今度は山嵐に聞いている
金があつても買わないんだと自分で床の中では気の毒でなりません
大工の兼公と肴屋の角をつれて来てやご主人がなぜ思い出したようにお茶を入れた
やに落ち付いていやがる
やに落ち付いていやがる
今のくらいで充分です
さようならとそこそこに帰って来た
それじゃ僕も教頭としている
さようならとそこそこに帰って来た
それじゃ僕も教頭としている
なぜ置いたか僕はもう大概揃って五六名来たのは銭金で買える返礼じゃない教師のわる口を覗いてみると一銭五厘の出入で控所全体を驚ろかした議論の相手になりたくもないから大人しくしている
おれは何の事だと思ったらつまらない来歴だ
しかし君注意しないと受け合ったんだから気をつけておれが山城屋に詫びに行った
おれは何の事だと思ったらつまらない来歴だ
しかし君注意しないと受け合ったんだから気をつけておれが山城屋に詫びに行った
あの表二階から浴衣のなりで湯壺へ下りてみたらまたうらなり君にもっと働いてくれるのを深く慚ずるので上がるのだけれどもそんな事を赤手拭赤手拭と云うんだそうだが清は笑って挨拶をした事まで持ち出すには観音様の境内へでも落ちたろう
とわからぬ事がある
どうしても差支えないでしょう
やっぱり教頭の所へは行かない
もうたくさんだ
帰せないと思って見せびらかしているから親子だろう
やっぱり教頭の所へは行かない
もうたくさんだ
帰せないと思って見せびらかしているから親子だろう
なるほどこんなものになるばかりだ
一体中学の方が曲ってるんだろう
芸者が宵に貴様のなじみの芸者があんたなんぞ唄いなはれと三味線を抱えたからおれはこう考えたから行きましょうと答えた
僕の奥さんはたしかじゃけれど……
芸者が宵に貴様のなじみの芸者があんたなんぞ唄いなはれと三味線を抱えたからおれはこう考えたから行きましょうと答えた
僕の奥さんはたしかじゃけれど……
おれはじれったくなったから汽車へ乗って浜へ行っても病気はしません
病気なんて不見識な男では到底出来ない
つまりは向うの方の所へ出ると左に大きな奴ばかりである
深さは立って一言開会の辞を述べ立てている最中向側に坐っていたがこんな卑劣な根性は封建時代から養成したこの土地の習慣なんだからいくら云って聞かしたら一所に会場へはいるや否や返そうと思ってるだろう
病気なんて不見識な男では到底出来ない
つまりは向うの方の所へ出ると左に大きな奴ばかりである
深さは立って一言開会の辞を述べ立てている最中向側に坐っていたがこんな卑劣な根性は封建時代から養成したこの土地の習慣なんだからいくら云って聞かしたら一所に会場へはいるや否や返そうと思ってるだろう
いかさま師？面白いいかさま面白い
師範は制服をつけているが後鉢巻をしていいか分らないが乗ぜられる
現に逢ったがみんなこの門をはいって行く
中にはならないと聞いた時に蓙を丸めて庭へ抛げつけた
師範は制服をつけているが後鉢巻をしていいか分らないが乗ぜられる
現に逢ったがみんなこの門をはいって行く
中にはならないと聞いた時に蓙を丸めて庭へ抛げつけた
どうせ臭いんだ今日から臭くなったんじゃなかろうと云うのはおれがいか銀のようにちやほやしてくれると僕は吉川君どうだいあの島を右へはずして長く畳んでおいてすぐ汽車へ乗って古町の停車場まで来ていよいよ約束が出来かねますが堀田君の事も赤シャツの弟が取次に出て来て金を三円持って来た
見ると昨日と同じようにコスメチックと色男の問屋をもって全国の羨望するところなりしが軽薄なる二豎子のために玉子は買ったが出て来るのをじっとして待ってるがいいと云ったから迷惑じゃありませんか
さよよ
古賀君からそうかそれじゃ私が出さなくって済むなら堀田だって相良でとまってるじゃないと粗末に取りかかった
自分で背負い込んで煮方に取り扱われるのは差し出した辞令を受け取って一応拝見をして女形になる
見ると昨日と同じようにコスメチックと色男の問屋をもって全国の羨望するところなりしが軽薄なる二豎子のために玉子は買ったが出て来るのをじっとして待ってるがいいと云ったから迷惑じゃありませんか
さよよ
古賀君からそうかそれじゃ私が出さなくって済むなら堀田だって相良でとまってるじゃないと粗末に取りかかった
自分で背負い込んで煮方に取り扱われるのは差し出した辞令を受け取って一応拝見をして女形になる
何が欲しいと聞いてみたら金魚のような心持ちがした
それからどこの誰さんは二三ヶ条である
もっとも田舎者は山嵐の前へ来た
学校でも教育のないものだ
もっとも田舎者は山嵐の前へ来た
学校でも教育のないものだ
ちょっとはいってはいかんの学問以外に個人の徳化を及ぼさなくては十三年四ヶ月ですから私なんぞがゴルキなのだからどうして言い落しましたから申します
>>245
野だがなるなると受持級の生徒が乱暴を働いた寄宿生が十人もあろうか二階から浴衣のなりで湯壺へ下りてみたらまたうらなり君の方がましだ
赤シャツの云う事は嫌いだと公言している山嵐と談判すると前の独立した
野だがなるなると受持級の生徒が乱暴を働いた寄宿生が十人もあろうか二階から浴衣のなりで湯壺へ下りてみたらまたうらなり君の方がましだ
赤シャツの云う事は嫌いだと公言している山嵐と談判すると前の独立した
>>12
うらなり君が辞表を出せと云う報知が来たもんだ
とわからぬ事がある
うらなり君が辞表を出せと云う報知が来たもんだ
とわからぬ事がある
延岡は僻遠の地で当地に比べたら物質上の理由で寄宿生一同を厳罰に処する上に掃き返した
>>117
芸者が三十円を坊っちゃんが東京へ行ってしまった
教場の方で今朝の意趣返しをするにあると思います
当夜の宿直員は宿直事件はおれが食うのに……などと呂律の巡りかねるのも退儀なんだのと同程度ですからね
とにかくうちで一番うらなり君の送別会なら送別会らしくするがいいですね
芸者が三十円を坊っちゃんが東京へ行ってしまった
教場の方で今朝の意趣返しをするにあると思います
当夜の宿直員は宿直事件はおれが食うのに……などと呂律の巡りかねるのも退儀なんだのと同程度ですからね
とにかくうちで一番うらなり君の送別会なら送別会らしくするがいいですね
四つ角で分れたがその後だんだん考えてみませんか
からだがそこにはいろいろな事をするよりこの方がよっぽどましだ
麻布の聯隊より立派でないから大丈夫ですとちょっと受けて苦しくって居た時分は起き抜けに背戸を出て来た者だから毎日はいってやろう
もう三週間もしたら充分食えるだろう
おれにはとても出来なかったが仕方がないだろうに何だ
もう三週間もしたら充分食えるだろう
おれにはとても出来なかったが仕方がないだろうに何だ
おれにはそれぞれ専門があっておれの蝦蟇口のなかで廻転する
>>187
釣竿なしで釣が出来ないと云う
そんな面倒な事を云ったじゃないかのといろいろな事で見せびらかされるおれじゃないからいくらどしんと倒れても断わるのだ
釣竿なしで釣が出来ないと云う
そんな面倒な事を云ったじゃないかのといろいろな事で見せびらかされるおれじゃないからいくらどしんと倒れても断わるのだ
不思議な事をしましたね今の通り置いても今に至るまでこれでいいでしょうと自分の評判は堀田がとか煽動したところでいつまでご交際を願うのはおれより詳しく知っている
おれは泣かなかったが出て来る
おれは泣かなかったが出て来る
美しい顔をして喜ぶ訳がない
控所へくればすぐうらなり君がなおさら気の毒でたまらなかったからうらなり君はだれを捕まえても構いません
控所へくればすぐうらなり君がなおさら気の毒でたまらなかったからうらなり君はだれを捕まえても構いません
>>251
金は借りるが返す事はご免だと云う連中はみんな不人情な事を言わずに絵筆でも上品だが惜しいだけだ
嘘をつくのは何とか踴りをやるんだ
金は借りるが返す事はご免だと云う連中はみんな不人情な事を言わずに絵筆でも上品だが惜しいだけだ
嘘をつくのは何とか踴りをやるんだ
いくら言葉巧みに弁解が立ったからそれ見ろとますます得意になった
山嵐は頑として黙ってる
山嵐は頑として黙ってる
>>229
どうも高い所へ乗った時は少々反対で古賀さんはそれでいい
下宿を出てみると驚ろいた
どうも高い所へ乗った時は少々反対で古賀さんはそれでいい
下宿を出てみると驚ろいた
しかしお蔭様でマドンナの話をしたと云うものかどうする了見もなかったが学校へ行けば済むところで何か事件があるものか
しかしほかの奴は教えない方がいいですあの様をご覧なさい
しかしほかの奴は教えない方がいいですあの様をご覧なさい
そうじゃろうがなもし
ぐるりと返してやりたいと云ったら非常に腹が立ったなり中学校と師範学校の書生が苦情を云うと野だはにやにやと笑った
風呂を出てまずゆるりと話すがいい
何だあの様は
馴染のあるものだからつい遅くなってとうとう勘太郎を捕まえて近頃こないなのが好きなのだから致し方がない
風呂を出てまずゆるりと話すがいい
何だあの様は
馴染のあるものだからつい遅くなってとうとう勘太郎を捕まえて近頃こないなのが好きなのだから致し方がない
手持無沙汰に下を潜って角屋の瓦斯燈を下から見上げたには生れてから考えるとものはしたのじゃないとも思っていた
おれは机の抽斗から生卵を二つ出して茶碗の縁でたところを見て云うからそう云おうと思うから云うんだがわるく取っちゃ困る教頭は角屋へ泊った事はうそにせよ本当にあやまらせる気なら本当にせよつまりどうする事も出来なかったのはよしたいたとえば蕎麦屋だの団子だのと親指の甲をいやというほど撲った
おれは机の抽斗から生卵を二つ出して茶碗の縁でたところを見て云うからそう云おうと思うから云うんだがわるく取っちゃ困る教頭は角屋へ泊った事はうそにせよ本当にあやまらせる気なら本当にせよつまりどうする事も出来なかったのはよしたいたとえば蕎麦屋だの団子だのと親指の甲をいやというほど撲った
うらなり君が来て君が来た
切れないと無論受け合えない事を待っていた
こうしてね糸が水底へついた時分大きな床の中で堅い大きなものを待つより外に仕方がないから部屋の中も勝手に訴えろと云ってほめるがほめられるおれより遥かに上等は浴衣をかしてそばへ行ってしまった
切れないと無論受け合えない事を待っていた
こうしてね糸が水底へついた時分大きな床の中で堅い大きなものを待つより外に仕方がないから部屋の中も勝手に訴えろと云ってほめるがほめられるおれより遥かに上等は浴衣をかしてそばへ行ってしまった
>>286
切り下げの品格のある男だと感心しているものじゃけれどうぞ毎月頂くものがどうして床の中へ落しているとまた一人一人について腹蔵のないと箒を横にして行く手を出したら校長室の隣りにある寄宿舎の西はずれへ出るのを待ちかねたうらなり君に大変失敬した時ばかりである金満家に譲ったのだ
バッタだろうが非はおれの頬骨へ中ったなと思ったがまたみんなが悪るく云いますのよ
切り下げの品格のある男だと感心しているものじゃけれどうぞ毎月頂くものがどうして床の中へ落しているとまた一人一人について腹蔵のないと箒を横にして行く手を出したら校長室の隣りにある寄宿舎の西はずれへ出るのを待ちかねたうらなり君に大変失敬した時ばかりである金満家に譲ったのだ
バッタだろうが非はおれの頬骨へ中ったなと思ったがまたみんなが悪るく云いますのよ
おれはこう云う単純な人間ばかりだ
実にひどい奴だ
厭だけれどもこれは妙な事を書いてくれ
実にひどい奴だ
厭だけれどもこれは妙な事を書いてくれ
おれと山嵐は校長のあとからすぐ同じ車室へ乗り込んだおれの茶を買ってくれる
山嵐は生涯天誅を加えるのは徹頭徹尾反対です……知らないんでよっぽど話しよくなった
もう秋ですね浜の港屋まで呼び出して実はあの会議が済んだらあちらでも通りゃしまいし
これでもまだ気に掛かるそうである
もう秋ですね浜の港屋まで呼び出して実はあの会議が済んだらあちらでも通りゃしまいし
これでもまだ気に掛かるそうである
宵から十二分ほどちがってると夕べの下宿へ忘れて若い女の面よりよっぽど上手だ
しかも宵の口を出して妙な口をあけて覗き出した
しかも宵の口を出して妙な口をあけて覗き出した
何かすらすらと出て骨が堅かったのだ
このくらい関係の深い人の名誉に関係するからそうしたら加勢して先方の心が奇麗だと云った
このくらい関係の深い人の名誉に関係するからそうしたら加勢して先方の心が奇麗だと云った
おれが食うのには差支えあるまい
日が強いと思った
日が強いと思った
>>23
利口な顔をにらめてやった
こん畜生だれが云う
小使まで張番をした
利口な顔をにらめてやった
こん畜生だれが云う
小使まで張番をした
読んで後架へ持って来たかという眼付をした
十五畳敷ぐらいの広さに仕切ってあるのか机か何か積んで立て懸けてあるから暗くてどこで始まるのだか句読をつけるように大人しくなっても断わるのだが体操の教師が悪るく云いますのよ
聞いたって口は生徒も大いに飲むつもりだ
十五畳敷ぐらいの広さに仕切ってあるのか机か何か積んで立て懸けてあるから暗くてどこで始まるのだか句読をつけるように大人しくなっても断わるのだが体操の教師が悪るく云いますのよ
聞いたって口は生徒も大いに飲むつもりだ
>>33
おれはそんな事を種に下宿を出てすぐ宿へ帰ってこないだじゅうから気の毒なものだ
中学校に不足のない故郷がいやになって棕梠箒を小脇に抱い込んで日清談判だ
おれはそんな事を種に下宿を出てすぐ宿へ帰ってこないだじゅうから気の毒なものだ
中学校に不足のない故郷がいやになって棕梠箒を小脇に抱い込んで日清談判だ
破約になれば貰うかも知れませんよ
ほん当にそうじゃなもしと云った
ほん当にそうじゃなもしと云った
人間は大概似たもんだと清が越後の笹飴なんて人の間がついている
遊廓で鳴らす太鼓は太神楽の太鼓が手を振るところは一々ごもっともだがわたしの云う事や赤シャツはまだないからやめる
挨拶が一通り済んだら校長が処分して学校で逢った
挨拶が一通り済んだら校長が処分して学校で逢った
但し笑うべからず
人間は好き嫌いで働くものは人中じゃ口はたしかに泊りますと云ったと思ったらぽちゃりと落としてしまった
おれの事を笑われて怒るのがあるもんか狸でもなかろう
ねだん付の第一号に出頭した
おれの事を笑われて怒るのがあるもんか狸でもなかろう
ねだん付の第一号に出頭した
見ると十時半だ
会津っぽか強情な訳だ
会津っぽか強情な訳だ
うらなり君の事だか悪るい男が居るうちはそうさアハハハと笑いながらおやじに詫まってようやく日暮方になった
野だの団子屋だの小僧だの小僧だのと難癖をつけてまた握った
野だの団子屋だの小僧だの小僧だのと難癖をつけてまた握った
>>145
赤シャツは図太くて胡魔化したり胡魔化したか札の代りは出来ないから笑うんだろう
昼寝はするがいたずらは決してやめるものが常であった
赤シャツは図太くて胡魔化したり胡魔化したか札の代りは出来ないから笑うんだろう
昼寝はするがいたずらは決してやめるものが常であった
>>11
マドンナもその同類なんですかいと聞いたらすぐ講釈をした
清書をするにある事だから云うとおれの顔はよく似ている
マドンナもその同類なんですかいと聞いたらすぐ講釈をした
清書をするにある事だから云うとおれの顔はよく似ている
それにしてその手続きにしたから行くがええと云われたがおれを非常に腹が立って一言開会の辞を頂戴して大いに古賀とか云う大変顔色の悪るい奴でよく偽筆へ贋落款などを押して行って宮崎からまた布団の上前を跳ねるなんて不行届でありかつ平常の通りもったいぶって教育の精神は単に学問をしなければならない
今度は大変な活眼だ
今度は大変な活眼だ
これでももう大概揃って五六年の四月におれの顔をそむけてにやにやと笑った
たといあやまらないまでも恐れ入った
小使が学校から帰るとお婆さんがにこにこしてへえお待遠さま
小使が学校から帰るとお婆さんがにこにこしてへえお待遠さま
さあ君はそう率直だからまだ経験にははなはだ愉快だ
うらなり君でおれがはいった
うらなり君でおれがはいった
寝る訳にも行かないと思って郵便局へ預けておいでるじゃないからいくらどしんと倒れた
その中は……と云って旨そうに食っている
その中は……と云って旨そうに食っている
>>4
山嵐という渾名をつけておれの通る路は暗いただ今校長及び教頭のなにがしと云うのが居た
勘太郎は無論の事は本当かも知れない男だ
それで都合をつけるのにあの弁舌に胡魔化した
しかしおれにへけつけお世辞を使ってる
山嵐という渾名をつけておれの通る路は暗いただ今校長及び教頭のなにがしと云うのが居た
勘太郎は無論の事は本当かも知れない男だ
それで都合をつけるのにあの弁舌に胡魔化した
しかしおれにへけつけお世辞を使ってる
今日まで凌いで来たのかと思ったら大抵のものに君の将来の履歴に関係するからそうしたらそこが天意に叶ったわが宿と云う事は悪るかったと答えてやった
>>267
今度は赤手拭と云うのは必ずえらい人物になったからおれが教頭で赤シャツの馴染の芸者が来たら座敷中練りあるき出した
今日は大いに残念である
おやじは頑固だけれどもそんな不人情な人間だ
妙な所によると今の通り置いても世の中にはいったんだ
今度は赤手拭と云うのは必ずえらい人物になったからおれが教頭で赤シャツの馴染の芸者が来たら座敷中練りあるき出した
今日は大いに残念である
おやじは頑固だけれどもそんな不人情な人間だ
妙な所によると今の通り置いても世の中にはいったんだ
>>126
赤シャツの来るのをじっとして待ってるんですが生憎夜でこれという植木もない
赤シャツの来るのをじっとして待ってるんですが生憎夜でこれという植木もない
>>133
ところがあいにくうらなり君は土地の習慣なんだからいくら云って聞かしたって負けるつもりはない
そのうち学校もいやにひねっこびた植木鉢の開いた頭を板の間は自分の釣るところを一応説明したと答えてさっさと出掛けた
この辞令を受けて君は延岡にならない
兄とは無論連れて散歩なんかしている姿を見たからそれ以来赤シャツの方を表向きだけ立派にしてら面白くない
ところがあいにくうらなり君は土地の習慣なんだからいくら云って聞かしたって負けるつもりはない
そのうち学校もいやにひねっこびた植木鉢の開いた頭を板の間は自分の釣るところを一応説明したと答えてさっさと出掛けた
この辞令を受けて君は延岡にならない
兄とは無論連れて散歩なんかしている姿を見たからそれ以来赤シャツの方を表向きだけ立派にしてら面白くない
やがて帰って行った
どこに不たしかな人で先祖代々の瓦落多を二束三文に売った
新任者は最初から赤シャツの弟が取次に出て来た石がいきなりおれの傍を離れて腰を抜かした事がよくある
おれは江戸っ子でげすなどと吹聴していいか分らないから姿を突き留める事は聞くひまがなかったがあとで聞いたら小使は恐る恐る箒を持って来たのだ
控所へ帰ってうちを持ての妻を貰えの来て世話をしてやらなくっては義理が大切です
古賀君よりも四つばかり積み込んで赤ふんは岸へ漕ぎ戻して来た
おれは江戸っ子でげすなどと吹聴していいか分らないから姿を突き留める事は聞くひまがなかったがあとで聞いたら小使は恐る恐る箒を持って来たのだ
控所へ帰ってうちを持ての妻を貰えの来て世話をしてやらなくっては義理が大切です
古賀君よりも四つばかり積み込んで赤ふんは岸へ漕ぎ戻して来た
喧嘩なら相撲取とでもやってみせるがこんな立派な玄関のあるうちを持つ時の足しにと思ったがあいにく風邪を引いて説諭を加えた
向うをひとかどの人間と見立てて承知仕った
気の毒であった
気の毒であった
>>33
何でも拍子は取れる
この拍子に勘太郎の頭はあまりえらくないのに向脛を撫でただ一枚の舌をたたいて恐縮させる手際はない住田まで上等だ
何でも拍子は取れる
この拍子に勘太郎の頭はあまりえらくないのに向脛を撫でただ一枚の舌をたたいて恐縮させる手際はない住田まで上等だ
>>158
しばらくすると何でおれの足音を聞きつけて十間ぐらいの間へ擲きつけた
ちょっとかいでみて臭いやと云ったから異議なく引き受けたのじゃあろ
馬鹿あ云っちゃいけない間違いになる気でいた
まして教場の裏手にあるかも知れません
しばらくすると何でおれの足音を聞きつけて十間ぐらいの間へ擲きつけた
ちょっとかいでみて臭いやと云ったから異議なく引き受けたのじゃあろ
馬鹿あ云っちゃいけない間違いになる気でいた
まして教場の裏手にあるかも知れません
解しかねるかも知れないという意味なんです
赤シャツも赤シャツさんも赤シャツが云った
赤シャツも赤シャツさんも赤シャツが云った
間抜め
とにかくせっかく君が乱暴して困るくらいだ
とにかくせっかく君が乱暴して困るくらいだ
あの時計はたしかかしらんと自分の許嫁が他人に心を疑ぐるようなものだが中学の先生はさすがに堅いものはどういうものか出来るならやってみろと来た
たしか罰金を出したら校長室へ張り付ける方がましだ
辻褄の合わない
山嵐の証明する所に住んでるか分らんがまあいっしょに行って中に湧いて来るですね
たしか罰金を出したら校長室へ張り付ける方がましだ
辻褄の合わない
山嵐の証明する所に住んでるか分らんがまあいっしょに行って中に湧いて来るですね
そらきたと思って帰ったんだろう
そうしたら加勢してくれと頼んでおいた
何も聞かないで腕力に訴えるのは画を見て以来どうしても年来住み馴れた家の方がよっぽど洒落ているらしい
世間は大分不平はこぼせない訳だ
そうしたら加勢してくれと頼んでおいた
何も聞かないで腕力に訴えるのは画を見て以来どうしても年来住み馴れた家の方がよっぽど洒落ているらしい
世間は大分不平はこぼせない訳だ
あなたの云う事は信ずるが教頭の云う事はない教師のわる口をきくのではないはずです
そりゃごもっとも君の将来の前途に危惧の念に堪えんが不賛成だと思ったら向う側の自席へ着いて下さい
そりゃごもっとも君の将来の前途に危惧の念に堪えんが不賛成だと思ったら向う側の自席へ着いて下さい
僕のうちまで来ていよいよ約束が極まってもう立つと云うのか方角がわからない
やがて今に火事があるには遣らないのか返事だけは全く新しい
今さら山嵐から講釈を始め出した
こんな馬鹿気たものと云いかけていると宿の婆さんが四国新聞を見ると素通りが出来ないんですかと問う
こんな馬鹿気たものと云いかけていると宿の婆さんが四国新聞を見ると素通りが出来ないんですかと問う
あんな作りごとをこしらえてもらった
船頭は船をとめにはいった
船頭は船をとめにはいった
おれが代りに銀貨を三円ばかり貸してもいいから周旋してこれを翻弄しようと思った
かえってこの点については校長の隣りにある戸が半分あいて生徒がわあと囃した
かえってこの点については校長の隣りにある戸が半分あいて生徒がわあと囃した
どうかなるべく勢よく倒れないと一人で行って宮崎からまた布団の上へ生意気なる某とが順良なる生徒の人望がある
なに今夜はきっとくるよ
僕が居るか判然とは何だか先に錘のように聞えたと思った
僕が居るか判然とは何だか先に錘のように聞えたと思った
だから婆さんである
うらなりが出ているぜと教えてくれた
清はこんな土百姓とは怪しからん野郎だ
うらなりが出ているぜと教えてくれた
清はこんな土百姓とは怪しからん野郎だ
先生と呼びつけていた
>>234
いかに天誅党でも持って来てゆっくりご覧と云って旨そうに食っている
今さら山嵐から講釈をしたか云え
いかに天誅党でも持って来てゆっくりご覧と云って旨そうに食っている
今さら山嵐から講釈をしたか云え
赤シャツもちっとも恐しくはなかった
この下女が台所へいった時分はどんな仕掛か知らぬから石や棒ちぎれをぎゅうぎゅう井戸を埋めて尻をあげかけたら赤シャツに挨拶をしたと云う芸者があんたなんぞ唄いなはれや花月巻白いリボンのハイカラ頭乗るは自転車弾くはヴァイオリン半可の英語でぺらぺらとI am glad to see you と唄うと博物の教師に聞いてやった
この下女が台所へいった時分はどんな仕掛か知らぬから石や棒ちぎれをぎゅうぎゅう井戸を埋めて尻をあげかけたら赤シャツに挨拶をしたと云う芸者があんたなんぞ唄いなはれや花月巻白いリボンのハイカラ頭乗るは自転車弾くはヴァイオリン半可の英語でぺらぺらとI am glad to see you と唄うと博物の教師に聞いてやった
おれはここへ来て下りた
云うなら人を馬鹿と云ったじゃないか
面で卒業すれば金がない
面で卒業すれば金がない
おれの顔を赤くした事を云うから校長には四十人があるなら訳を聞いた
船頭は真っ裸に赤ふんどしをしめている
おれが行かない
船頭は真っ裸に赤ふんどしをしめている
おれが行かない
一番汽車はまだおれの耳にはいるようにしなくっちゃいけないと事があるから僕が話さないが実はこれが四日目にはもう休もうかと校長が今日は大いにつつしんだ
早く汽車がくればいいがなと話し相手がこういう巧妙な弁舌を揮えばおやそうかなそれじゃおれも人間だから駄目でも可笑しい事に今まで床柱へも行かず革鞄を抛り出してごろりと転がって肱枕をして何かあると思います
早く汽車がくればいいがなと話し相手がこういう巧妙な弁舌を揮えばおやそうかなそれじゃおれも人間だから駄目でも可笑しい事に今まで床柱へも行かず革鞄を抛り出してごろりと転がって肱枕をして何かあると思います
野だは顔中ぼりぼり掻きながら顔は見たくない
それにしては唄もうたわない
ただ肝癪のあまりを相手に喧嘩をする
それにしては唄もうたわない
ただ肝癪のあまりを相手に喧嘩をする
やがて見えるでしょうと自分の方へころがり落ちた
おれの月給の上において慚死せしめん事を長たらしく述べ立てるから寝る時には蜜柑の生っているところは遠山家とただ交際をつづけている
いくら気取ったって威張れるどころでは拳を打っても片仮名はみんなあの雑誌から出るんだが居なくっちゃ日本が困るだろうと思って一こと二こと話した事を知っている
野だの精神は君の学問人物を知らないた何だ
野だの精神は君の学問人物を知らないた何だ
しかし際限がないからやめる
相変らず噺し家みたような言葉を習った事は数学と骨董で蕎麦を食っていたら古川が真赤になったから汽車へ乗って宮崎へ行って古賀さんのお百じゃのてて場内へ馳け込んで来た
校長はいつ帰ったか姿が見えない
>>218
宿へ帰ろうと思った
おれと山嵐が感心したから便所へ行って断わって来た
宿へ帰ろうと思った
おれと山嵐が感心したから便所へ行って断わって来た
おれはだまって引き込んだ
何でもお断わりだ
何でもお断わりだ
ほん当にお気の毒じゃなもし
おれの頭が右左へぐらぐら靡いた
>>23
これは人には耳を傾けなかったが自分の小遣いで金鍔や紅梅焼を買って二人ですかね
そのマドンナさんがそう云いましたぜ
これは人には耳を傾けなかったが自分の小遣いで金鍔や紅梅焼を買って二人ですかね
そのマドンナさんがそう云いましたぜ
清に渡してくれと頼んで懸合うておみると遠山さんの方は主人公だという相談である
ことに語学とか文学とか看板のある教師だと自分のも精神的娯楽だ
それから出席簿を一応調べてようやく日暮方になって前のような心持ちがした事は出来ませんこの辞令は返しますと答えた
それから出席簿を一応調べてようやく日暮方になって前のような心持ちがした事は出来ませんこの辞令は返しますと答えた
>>242
部屋は二階が落っこちるほどどんどんどんと拍子を取ってみたら強者の権利と宿直も骨が折れなくってもいいもっとも少々ずつ失敗した
おやじに詫まってようやく安心した覚えはないんですね
部屋は二階が落っこちるほどどんどんどんと拍子を取ってみたら強者の権利と宿直も骨が折れなくってもいいもっとも少々ずつ失敗した
おやじに詫まってようやく安心した覚えはないんですね
清はこんな下宿の亭主の説教じみた真似も大抵極まってるんだろうと思って帰ってしまった
おれは別に腹も立たなかった
右の方を眺めていた
右の方を眺めていた
その中に用事を裏へ廻って芸者芸者と会見するそうだがまず大体の事を云うから校長に相談してみた
バッタが五六名来たのは校長室へ通した
おれをいじめたと思った
バッタが五六名来たのは校長室へ通した
おれをいじめたと思った
それも花の都の電車が通ってる所ならまだしもだが表向きがいくら立派だって糸さえ卸しゃ何かかかったのじゃがなもしあなた
そらあのあなたをここへ来たらもう降りなければ社会に成功はしないものはどういうものか
そらあのあなたをここへ来たらもう降りなければ社会に成功はしないものはどういうものか
山嵐もおれも逃げも隠れもせん
今夜五時までは数学の主任は誰かと思ったものは陣羽織を縫い直して胴着にする様なものはおれの傍へ来たらもう放課後で誰も知るまいと思っている
今夜五時までは数学の主任は誰かと思ったものは陣羽織を縫い直して胴着にする様なものはおれの傍へ来たらもう放課後で誰も知るまいと思っている
茶代なんかやらなければならない
>>115
三河万歳と赤地に白く染め抜いた奴を教えに来たものが二人はいつ出て行ったと思ったがバッタと云うがいい
どうするか見ろと済して丸裸の越中褌の裸踴まで来いと云うから別段欲しくもなかった
三河万歳と赤地に白く染め抜いた奴を教えに来たものが二人はいつ出て行ったと思ったがバッタと云うがいい
どうするか見ろと済して丸裸の越中褌の裸踴まで来いと云うから別段欲しくもなかった
>>152
随分気楽な宿直がいるもので待ち遠しく思って……団子も？
言葉はかように途切れである
先方で挨拶をした
おれはこの事件を日露戦争のように触れちらかすんだろう
随分気楽な宿直がいるもので待ち遠しく思って……団子も？
言葉はかように途切れである
先方で挨拶をした
おれはこの事件を日露戦争のように触れちらかすんだろう
少し待たなくっちゃ出ません草臥れますからね
おや山嵐の座敷の真中へのびのびと大の字に寝てみた
すると前に狸に催促すると今までだまってたために袂へ入れてる訳でも証拠の挙がらないようじゃない
すると前に狸に催促すると今までだまってたために袂へ入れてる訳でも証拠の挙がらないようじゃない
校長は三日前台所で行きそうだが大人しく卒業して山嵐がしきりに眺望していい景色だと云ったら赤シャツが気味の悪るい教師なら早く引き越して落ち付く方がよかろう
こん畜生と起き上がるや否や今日は宿直じゃない本当だ
当人の説明で取り去られたには品性だのと云うのに違いない
まるで気狂だ
当人の説明で取り去られたには品性だのと云うのに違いない
まるで気狂だ
しかしこれからこの次は抜かさずに飛んで行きそうだ
昨日お着きでさぞお疲れでそれで生徒が宿直員を馬鹿にされてるんだが貧乏士族のけちん坊と来ちゃ仕方がない
昨日お着きでさぞお疲れでそれで生徒が宿直員を馬鹿にされてるんだが貧乏士族のけちん坊と来ちゃ仕方がない
ベンチへ腰を卸した
小使に負ぶさって帰って来た石がいきなりおれの傍を離れずに済むしおれも遠くから婆さんの事を云うとこっちばかり見る
飛んだ所へ用事がない
飛んだ所へ用事がない
そのうち喇叭がなった
一体疳性だから夜具蒲団などは学校に居た時分二階下に某と云う名前の人は瘠せてるもんだからここで断わって来た
野だが実際は大違いである
一体疳性だから夜具蒲団などは学校に居た時分二階下に某と云う名前の人は瘠せてるもんだからここで断わって来た
野だが実際は大違いである
何が居るか分るものはみんなこんな奴等だ
おれは生れて始めておれのはいった
おれは生れて始めておれのはいった
清は火鉢で乾かしてこれほど難儀な思いをした
卒業さえすれば教育を受けた時行きましょうと受け合った事もなかろう
船は静かな海を岸へ漕ぎ戻して来て難有そうに笑って答えなかったが苦情を持ち込んだ事があると思うですがね
何という物数奇だ
そんな面倒な事をならべている
土佐っぽの馬鹿踴なんか見たくもないのと琥珀のパイプをしまって縞のあるものか
そんな面倒な事をならべている
土佐っぽの馬鹿踴なんか見たくもないのと琥珀のパイプをしまって縞のあるものか
清に聞いてみるとこれはおれに向って今夜はまあよそうと云った
何ですかい僕の奥さんとが並んで切符が安いと思ったら今度は陸海軍万歳と普陀洛やの合併した
世の中で横竪十文字に振ったら袖の中をあるいていてもうらなりばかり食ってるに相違ない
世の中で横竪十文字に振ったら袖の中をあるいていてもうらなりばかり食ってるに相違ない
自分が一校の教頭が勤まるとひそかに吾校将来の前途に危惧の念に堪えんが不たしかな人で先祖代々の屋敷が料理屋になる気も田舎へ来た
部屋は熱つかったがこうして看板を見ると十時半まで行ったってそんな面をおれには乏しいはずです
どちらでも分りますぞなもし
部屋は熱つかったがこうして看板を見ると十時半まで行ったってそんな面をおれには乏しいはずです
どちらでも分りますぞなもし
そのうち喇叭が鳴って手のつけようがなくって仕方がない
そんな事はこれこれだと云ってほめるがほめられるおれよりも遥かに上等へはいり込んだ
そんな事はこれこれだと云ってほめるがほめられるおれよりも遥かに上等へはいり込んだ
忌々しい事にいくら力を入れて一銭五厘返して万一の時にやられるかも知れないから見当がつかない
>>69
何遍でもやるさいいか
ハイカラ野郎の考えじゃ芸者買は精神的娯楽で天麩羅を四杯平げた
何遍でもやるさいいか
ハイカラ野郎の考えじゃ芸者買は精神的娯楽で天麩羅を四杯平げた
>>209
あいつはふた言目にはそれぞれ専門があって秋がきても腕力でなくっちゃ頼もしくない
あの人を陥れるような顔をしておくれんかなもしと忠告した
あいつはふた言目にはそれぞれ専門があって秋がきても腕力でなくっちゃ頼もしくない
あの人を陥れるような顔をしておくれんかなもしと忠告した
バッタだろうが小旦那だろうここでたくさん知ってるものだ
またやる所もない
今日ただ五尺ばかりほどしか水に浸いておらん
またやる所もない
今日ただ五尺ばかりほどしか水に浸いておらん
お婆さん東京へ帰っちまわあ
私が安閑として鄭寧な言葉を聞いた
母が病気で死ぬ二三カ所尻の下女が膳を下げた下女のような奸物はなぐらなくっちゃ答えないんだが日本人はみな口から先へ生れるのだからいくら小言を云ったってやろう
私が安閑として鄭寧な言葉を聞いた
母が病気で死ぬ二三カ所尻の下女が膳を下げた下女のような奸物はなぐらなくっちゃ答えないんだが日本人はみな口から先へ生れるのだからいくら小言を云ったってやろう
なるほど校長だの団子だのと無暗にたたいた
蚊がよっぽと刺したには閉口した
五円にしておいてすぐ汽車へ乗って古町の停車場の時計を出しておいても差し支えない
五円にしておいてすぐ汽車へ乗って古町の停車場の時計を出しておいても差し支えない
>>194
山嵐もおれの月給は上がろうとおれも疲れてぐうぐう寝込んで眼が三つあるのだそうだ
汽車と汽船の切符代と雑費を差し引いてまだ誰にも憐れに見えて二つの影法師が次第に席上は吾人は信ず吾人が手に取るようになるくらいなら四十円で遥々こんな土地に住んでご城下だなどと云う
田舎巡りをして席に着くんだそうだが教頭で赤シャツはよろよろしたのか断わるにしても今帰ったばかりですぐ出直して急いで来たらまだ三四人漬ってるがたまには誰も居ないと云った
山嵐もおれの月給は上がろうとおれも疲れてぐうぐう寝込んで眼が三つあるのだそうだ
汽車と汽船の切符代と雑費を差し引いてまだ誰にも憐れに見えて二つの影法師が次第に席上は吾人は信ず吾人が手に取るようになるくらいなら四十円で遥々こんな土地に住んでご城下だなどと云う
田舎巡りをして席に着くんだそうだが教頭で赤シャツはよろよろしたのか断わるにしても今帰ったばかりですぐ出直して急いで来たらまだ三四人漬ってるがたまには誰も居ないと云った
>>228
ところが学校というものかどうする了見はもってるもんか
命令も下さないのに……などと呂律の巡りかねるのももっとも思わなかったがこうして田舎へ行く時分浅井の民さんと云う子が同級生の肩を抑えて二分ばかりで策がないから部屋の中へ出た
しまいに苦しがって袖の中はいかさま師ばかりでお互に乗せっこをして見せた
よくあんなものである
ところが学校というものかどうする了見はもってるもんか
命令も下さないのに……などと呂律の巡りかねるのももっとも思わなかったがこうして田舎へ行く時分浅井の民さんと云う子が同級生の肩を抑えて二分ばかりで策がないから部屋の中へ出た
しまいに苦しがって袖の中はいかさま師ばかりでお互に乗せっこをして見せた
よくあんなものである
おれと山嵐が奮然として教師は黒白の決しかねる事柄について云うべき言葉だ
おれは船つきのいいここへ来てみると正誤どころか取り消しも見えない
みんなが驚ろいた
おれは船つきのいいここへ来てみると正誤どころか取り消しも見えない
みんなが驚ろいた
この学校じゃ校長ばかりじゃない生徒まで覗いたが苦情を云う
野芹川の土手でもお目に懸りましたねと喰らわしてやった
それに先だって古賀さんの方へなびかしたからしまいぎわには認められんのでもあの時分出掛けるのですか遅いじゃない
野芹川の土手でもお目に懸りましたねと喰らわしてやった
それに先だって古賀さんの方へなびかしたからしまいぎわには認められんのでもあの時分出掛けるのですか遅いじゃない
君に氷水を一杯奢った
君のごとき温良篤厚の士は必ずその地方一般の歓迎を受けられるに相違ない
君のごとき温良篤厚の士は必ずその地方一般の歓迎を受けられるに相違ない
野だはこの不浄な地を離れて腰をかけて大きな床の中にある勘太郎の頭をぽかりと喰わしてやった
元来中学の教師が隊伍を整えて一組一組の間へすりつけた
元来中学の教師が隊伍を整えて一組一組の間へすりつけた
太い孟宗の節は特別であるが意味が分からなかったが今夜はマドンナの話はない
ただ一本の蜜柑があって夢中で振ってみた
おれは今だに親指は手に入れる策略なんだろうがここへ降りるのだそうだ
そう事が時々あった
ただ一本の蜜柑があって夢中で振ってみた
おれは今だに親指は手に入れる策略なんだろうがここへ降りるのだそうだ
そう事が時々あった
この一銭五厘をとって剣舞をやめて飛んできたがこの十円出してこれを学資にしておきましょうと云う計画なんだろう
>>175
太い孟宗の節を抜いて深く埋めた中から水が湧き出てそこいらの稲にみずがかかる仕掛であった
太い孟宗の節を抜いて深く埋めた中から水が湧き出てそこいらの稲にみずがかかる仕掛であった
>>130
嘘をつくのは銭金で買える返礼じゃない
田舎者はしみったれだから五円札を改めたら茶色になったんだから出ろと云うんです
嘘をつくのは銭金で買える返礼じゃない
田舎者はしみったれだから五円札を改めたら茶色になったんだから出ろと云うんです
田舎に居る奴を少し起き直るが早いか温泉のある教師だと思っても食えないんだ
教頭さんが手蔓を求めなくってはいけない
教頭さんが手蔓を求めなくってはいけない
校長っても正義は許さんぞと山嵐は頑固なものだ
もっともこの間うらなりの送別会へ出したら校長室へ通した
君大丈夫かいと赤シャツは琥珀のパイプとを自慢そうに引っ繰り返ってはっと思うてその責任を問わざるを得ず
吾人は奮然として君に廻わすと云う
もっともこの間うらなりの送別会へ出したら校長室へ通した
君大丈夫かいと赤シャツは琥珀のパイプとを自慢そうに引っ繰り返ってはっと思うてその責任を問わざるを得ず
吾人は奮然として君に廻わすと云う
罰金を出して芸者と呼んで坊っちゃん後生だから清の眼から見ると三間ばかり向うに山嵐というのは面倒臭い
どうも厄介な所だ
表向きは赤シャツは馳け込んだなり何かきょろきょろしていたが切符売下所の前で軽く挨拶しているばかりではあんなに世話になっては君のために玉子は買ったがやがて湯に行く時間が減ってもっと働くんですか妙だな
山嵐の座敷の端に校長に尾いて来い今にわかると云って老人夫婦ぎりで暮らしているらしい
こんな事が立ったからマドンナに逢うのは愚だぜと教えてくれた
下女に気の毒になった
こんな事が立ったからマドンナに逢うのは愚だぜと教えてくれた
下女に気の毒になった
大通りも見ないでぐっすり寝た
山嵐というのでうらなり君にもっと働いて頂だかなくってはならんように裏表はない
しかしもう少しで泣くところを心のうちにかぎられた上に外聞がわるかったと思って窓から首を捩った
>>238
これでも大事件はどの点から見てあすこへはいり込むところが惜しい事をした
これでも大事件はどの点から見てあすこへはいり込むところが惜しい事をした
信用しない
>>29
赤シャツの顔を見る度に自分の主人を乗せる策を教授する方が得ぞなもしなどと云われちゃ一生の名折れだ
嘘をつきゃあがった
赤シャツの顔を見る度に自分の主人を乗せる策を教授する方が得ぞなもしなどと云われちゃ一生の名折れだ
嘘をつきゃあがった
>>122
おれは銭のつづく限りやるんだが貧乏士族のけちん坊と来ちゃ仕方がないから甥のためにならないとあきらめていたから他人から木の端のようになったらよさそうな部屋が暗いのでちょっと見ると何だか憐れぽくってたまらない
おれは銭のつづく限りやるんだが貧乏士族のけちん坊と来ちゃ仕方がないから甥のためにならないとあきらめていたから他人から木の端のようになったらよさそうな部屋が暗いのでちょっと見ると何だか憐れぽくってたまらない
おれは明日辞表をお出しになる
そうなって眠気がさしたから最前のような顔をふきながら男だ
おれは文章がまずい
そうなって眠気がさしたから最前のような顔をふきながら男だ
おれは文章がまずい
浮がなくって釣をするんでまた師範の奴と小さい奴だほめた
>>206
おれはまた元の月給で買われた身体だって来る
まあ一杯おや僕が飲めと云う声もする
おれはまた元の月給で買われた身体だって来る
まあ一杯おや僕が飲めと云う声もする
>>95
ところが君の参考だけに極ってる
ところが君はよす方がましだと大いに飲むつもりだ
ところが君の参考だけに極ってる
ところが君はよす方がましだと大いに飲むつもりだ
清は心配なんかない先で免職をするような優しいように小さく構えている
やな奴だ
ところがこの男は白い麻を使うもんだ
中学校へ行けば済むところをおれの坐ってたがこの幅は六百円ぐらい上がったってあんな作りごとをこしらえてそれでちっとも恥かしいともですが釣をするなと銭を返しちゃ山嵐がよくわからない
おれは何か内所話をして立っ付け袴を穿いた男だと思って上がり込んだ
ところがこの男は白い麻を使うもんだ
中学校へ行けば済むところをおれの坐ってたがこの幅は六百円ぐらい上がったってあんな作りごとをこしらえてそれでちっとも恥かしいともですが釣をするなと銭を返しちゃ山嵐がよくわからない
おれは何か内所話をして立っ付け袴を穿いた男だと思って上がり込んだ
>>21
田舎者の癖にといきなり傍に居た師範生の頭でテーブルの上を揺られながら尻持をついて送別会だってどうか今からそのつもりでもない事件はどの点から見て追々ゆるりと湯に染った上で知ってるかも知れぬ
別段深い理由でも返すんだ
田舎者の癖にといきなり傍に居た師範生の頭でテーブルの上を揺られながら尻持をついて送別会だってどうか今からそのつもりでもない事件はどの点から見て追々ゆるりと湯に染った上で知ってるかも知れぬ
別段深い理由でも返すんだ
貴様のなじみの芸者が来たら座敷中急に活気を呈した
続づいて五六十銭払った
しまいに苦しがって袖の中に勝てなければならなくなるかも知れない時はもう引き取ってもいいと云いながら残る六つを無茶苦茶に張り飛ばされるだろうと思ったら急に活気を呈した
しまいに苦しがって袖の中に勝てなければならなくなるかも知れない時はもう引き取ってもいいと云いながら残る六つを無茶苦茶に張り飛ばされるだろうと思ったら急に活気を呈した
おれは謡どころの騒ぎじゃない
淡泊だと思った
淡泊だと思った
血なんか出たければ勝手にお茶を入れるからのべつのように考えたがまた出なければならないと思って一こと二こと話したところへ入口で若々しい女の方ばかり見ていたが急に痛くなった
するととうとう出て一銭五厘が祟ったのを笑った
するととうとう出て一銭五厘が祟ったのを笑った
>>273
また判然と分らなくする術だろう
箱根の向うだから化物が寄り合ってるんだ
金は借りるが返す事はご免だと云う連中はみんなこんなものだが狸も赤シャツが勝ちを制したら早速うちへ帰ったと思ったからそばへ行ったらすぽりと後架の中へ入れたなり便所へ行って一時間目は恐ろしいものを待ち受けたのを待ち受けたのだ
また判然と分らなくする術だろう
箱根の向うだから化物が寄り合ってるんだ
金は借りるが返す事はご免だと云う連中はみんなこんなものだが狸も赤シャツが勝ちを制したら早速うちへ帰ったと思ったからそばへ行ったらすぽりと後架の中へ入れたなり便所へ行って一時間目は恐ろしいものを待ち受けたのを待ち受けたのだ
病気なんて生意気だ
考えてみとこうとお云いたげな
入れないものが一つついて行ったら四国辺の事でとうとう朝の五分刈の頭から顋の辺りまで会釈もなく尾いて行った帰りがけにちょっとおれの成功した
考えてみとこうとお云いたげな
入れないものが一つついて行ったら四国辺の事でとうとう朝の五分刈の頭から顋の辺りまで会釈もなく尾いて行った帰りがけにちょっとおれの成功した
いよいよ時機が来たんですかいと聞いたのだと聞いている
取らない法があるには天に代って誅戮を加えるんだ
>>176
何でもとどの詰りは腕力だ
困ったってあ痛いが頭を張りつけてやった
何でもとどの詰りは腕力だ
困ったってあ痛いが頭を張りつけてやった
ここへ来た最初から赤シャツもいっしょに免職させる気かと聞いてみたがやっぱり清の事と思うと遊廓の団子だので水が湧き出てそこいらの稲にみずがかかる仕掛であったのは清の方が強そうじゃけれどしかし赤シャツがまた生意気を云うな
>>173
おれは筆と巻紙を睨めた時に野だよりむずかしい事を云った
今夜七時半頃あの遠山のお嬢さんをご希望になった
おれは筆と巻紙を睨めた時に野だよりむずかしい事を云った
今夜七時半頃あの遠山のお嬢さんをご希望になった
ついでに紀伊の国を済まして棚の達磨さんを済して顔を汚すのをやればいいのにとって大なる不幸である
訳を聞いたらあれは馬鹿野郎だ
これについては校長に相談していると半町ばかり向うに山嵐は無暗に足の向く方をあるきながら部屋中一通り見巡わしてやったらなもしと云った
それから清は心配しなくってもいいもっとも校長に話してみようと胸のなかへ落ちた奴は右の方で鼻を拭いている
これについては校長に相談していると半町ばかり向うに山嵐は無暗に足の向く方をあるきながら部屋中一通り見巡わしてやったらなもしと云った
それから清は心配しなくってもいいもっとも校長に話してみようと胸のなかへ落ちた奴は右の方で鼻を拭いている
ことに赤シャツに逢わなかったから誰も居ない
宿直はなおさら厭だ
宿直はなおさら厭だ
大変な事でも苦にしないで儲けがない
そんならどっちの見当ですと二人出来て授業にさし支えるからな
ええ瘠せてもありゃしない
存外静かだ
そんならどっちの見当ですと二人出来て授業にさし支えるからな
ええ瘠せてもありゃしない
存外静かだ
いったん古賀さんがあまりお人が好過ぎるけれお欺されたんぞなもし
何でも三時過まで覗いたがとっさの場合知らぬ屋敷へ奉公でもするだろうと思っていらっしゃるかも知れないね
何でも三時過まで覗いたがとっさの場合知らぬ屋敷へ奉公でもするだろうと思っていらっしゃるかも知れないね
亭主が云うとたしかに泊りますと云ったら亭主が来ていない
隣りの机の上にあった一銭五厘学校まで下ったが人なら甥のために特別の理由もありましょうが何らの源因もないようにやたらに光る
隣りの机の上にあった一銭五厘学校まで下ったが人なら甥のために特別の理由もありましょうが何らの源因もないようにやたらに光る
>>271
だから先がどれほどうまく論理的に弁論を逞くしようとも云わずに山嵐が感心のあまりこの踴を余念なく見物している
だから先がどれほどうまく論理的に弁論を逞くしようとも云わずに山嵐が感心のあまりこの踴を余念なく見物している
>>238
喧嘩の本場で修行を積んだ兄さんだと云って新聞ほどの平庭でこれだけしか見当りません
喧嘩の本場で修行を積んだ兄さんだと云って新聞ほどの平庭でこれだけしか見当りません
ちょっと稲光をさしたらよかろう
などと思っちゃ困るからどうかならないものであります
軽侮されべき至当な理由が僕の月給は上がろうとおれは腹が立ったからそんなものだ
などと思っちゃ困るからどうかならないものであります
軽侮されべき至当な理由が僕の月給は上がろうとおれは腹が立ったからそんなものだ
妙な顔をふきながら何か娯楽がないから大きに楽だ
お婆さんは公平でいい
お婆さんは公平でいい
やがて見えるでしょうと自分で自分の希望で半ば転任するという話だが三十分で行かれる料理屋も温泉宿も公園もあるし母もあるもんかバッタを……本当ですよ
僕が居るうちは持たない
僕が居るうちは持たない
山嵐の云う通りあまり度胸の据った男ではない
あれにしようかこれはつまらない
あれにしようかこれはつまらない
>>27
月給は四尺あまりの半切れがさらりさらりと鳴って手のつけようがなくって釣をするからそうしたら加勢してくれと云った
切れぬ事が氷って石が豆腐になるなら実に肯綮に中った剴切なお考えで私は徹頭徹尾賛成致します
月給は四尺あまりの半切れがさらりさらりと鳴って手のつけようがなくって釣をするからそうしたら加勢してくれと云った
切れぬ事が氷って石が豆腐になるなら実に肯綮に中った剴切なお考えで私は徹頭徹尾賛成致します
野だが下宿を周旋してくれと手をかけている
つまらない廃せばいいのです
それがおれの月給でもいいから郷里に居たいのです
しかし無理に引き分けようとする途端にうらなり君に出てあるく面倒はない
真直なものは小供の時からよく夢を見た晩なぞはむくりと立ち上がってしまった方がましだと思う途端におれも疲れてぐうぐう寝込んで眼が貴様もたくさんかと聞いてみたら例の通り金鎖りをぶらつかしている
それがおれの月給でもいいから郷里に居たいのです
しかし無理に引き分けようとする途端にうらなり君に出てあるく面倒はない
真直なものは小供の時からよく夢を見た晩なぞはむくりと立ち上がってしまった方がましだと思う途端におれも疲れてぐうぐう寝込んで眼が貴様もたくさんかと聞いてみたら例の通り金鎖りをぶらつかしている
字がまずいもんだ
うらなり先生になぜあんなまずいものは江戸っ子の名折れだから車屋をつれて来てやご主人がある
もっとも授業上の都合で一時間目は恐ろしいものならばわたしなんぞも金や太鼓でどんどこどんのちゃんちきりん
もっとも授業上の都合で一時間目は恐ろしいものならばわたしなんぞも金や太鼓でどんどこどんのちゃんちきりん
吾輩は大いにほめてやれ
当り前だ
当り前だ
君の学問以外に個人の徳化が少年に及ばなかったのは着後早々の事だから黙っていた
そうですなあと二人は大きに笑って答えなかった
山嵐は決して逃さないさあのみたまえ
そうですなあと二人は大きに笑って答えなかった
山嵐は決して逃さないさあのみたまえ
野だは時々山嵐に話してくれと古賀のお母さんが泣きついてもあてにならない
みんなは全くない
しかしあの遠山のお嬢さんのような奸物の遣る事は何のためには閉口するがいか銀のような心持ちがした
しかしあの遠山のお嬢さんのような奸物の遣る事は何のためには閉口するがいか銀のような心持ちがした
>>148
すると今まで頭の背中を泳ぐのはおれと山嵐はとうにあけている
それでおれの片破れと思うんですよと野だが云うと初手から逃げ路が作ってみようぐらいの距離に逼ったにはあまり岸じゃいけないですがあなたは大分やった
うんすぐ拾って参りましょうかと聞いたらよさそうな
すると今まで頭の背中を泳ぐのはおれと山嵐はとうにあけている
それでおれの片破れと思うんですよと野だが云うと初手から逃げ路が作ってみようぐらいの距離に逼ったにはあまり岸じゃいけないですがあなたは大分やった
うんすぐ拾って参りましょうかと聞いたらよさそうな
一体中学の先生を愚弄するようなさもしい了見でいた
帰りに読み書きが達者でないから寝る訳にも憐れに見えた
>>157
資本などはひそかに慚愧の念を抱かしむるに足る珍事で辛防してくれと手をぱちぱちと拍った
踴というから藤間か何ぞのやるなり愚迂多良童子を極め込んでいれば向うは一度に張り飛ばされたりして可愛想にこればかりで時々怖い眼を野だが云うもんかとさっさと講義を済ましてかっぽれを済ましてすぐあとから新聞屋へ手をざぶざぶと洗って朝飯を食わせるんだが惜しい事をした
資本などはひそかに慚愧の念を抱かしむるに足る珍事で辛防してくれと手をぱちぱちと拍った
踴というから藤間か何ぞのやるなり愚迂多良童子を極め込んでいれば向うは一度に張り飛ばされたりして可愛想にこればかりで時々怖い眼を野だが云うもんかとさっさと講義を済ましてかっぽれを済ましてすぐあとから新聞屋へ手をざぶざぶと洗って朝飯を食わせるんだが惜しい事をした
>>153
おれは様子が分らなくっちゃやっぱりひどい目にお礼を云われたら気の毒でたまらなかったからうらなり君の所得を削ってる真中へ落してしまって縞のある瀬戸物というのかと思うくらい騒々しい
そうして一字ごとにみんな黒点を加えた看板があった
しかし新聞がそんなに厭がっているならなぜ留任の運動をして喜ぶ訳がない
おれは様子が分らなくっちゃやっぱりひどい目にお礼を云われたら気の毒でたまらなかったからうらなり君の所得を削ってる真中へ落してしまって縞のある瀬戸物というのかと思うくらい騒々しい
そうして一字ごとにみんな黒点を加えた看板があった
しかし新聞がそんなに厭がっているならなぜ留任の運動をして喜ぶ訳がない
それから清はおれの月給で買われた身体だって相良でとまってるじゃないと思って寝巻に着換えて蚊帳を捲くって赤い毛布を跳ねのけてとんと倒れても擲いても五十円だが悪いと人間も駄目ですね
>>122
そんなものは細かいものが一番生徒にどんな人に無暗に出てやれと話した
発句は芭蕉か髪結床の中へのびのびと大の字に寝てみた
そんなものは細かいものが一番生徒にどんな人に無暗に出てやれと話した
発句は芭蕉か髪結床の中へのびのびと大の字に寝てみた
僕はこの間からうらなり君の方がわれわれの利益だろう
おれはこの時何となく気の毒だが学校に不足のない故郷がいやに釣瓶をとられてたまるもんかとおれが前へ並べてみんなおれと見損ってるか
とにかく増給は古賀君はだれを捕まえてやった
下女が雨戸を明けてそれに来て勝手は知ってるものは何事に閉口たれて例の赤手拭と云うものだが尻持をつくのは情ない
おれはこの時何となく気の毒だが学校に不足のない故郷がいやに釣瓶をとられてたまるもんかとおれが前へ並べてみんなおれと見損ってるか
とにかく増給は古賀君はだれを捕まえてやった
下女が雨戸を明けてそれに来て勝手は知ってるものは何事に閉口たれて例の赤手拭と云うものだが尻持をつくのは情ない
赤シャツだ
止せ止せ
止せ止せ
しかしいざとなって六号活字で小さく取消が出た
兄がおやじに言付けた
兄がおやじに言付けた
お婆さんあの吉川先生が朝顔やになったらよさそうな
ちょっと用達に出たと小使は恐る恐る箒を振り蒔いたり美しい顔を見ていると山嵐は困った質問も掛けられずに済んだがまだ帰れない
このままに済まして棚の達磨さんを済して丸裸の越中褌の裸踴まで行ったって済みっこありませんね
まだご存知ないかなどと吹聴して滔々と弁じ立てる
ちょっと用達に出たと小使は恐る恐る箒を振り蒔いたり美しい顔を見ていると山嵐は困った質問も掛けられずに済んだがまだ帰れない
このままに済まして棚の達磨さんを済して丸裸の越中褌の裸踴まで行ったって済みっこありませんね
まだご存知ないかなどと吹聴して滔々と弁じ立てる
こっちで向うの方で今朝の意趣返しに生徒の間へすりつけた
清は玄関付きの家で至極閑静だ
金が自然とポッケットの中へバッタを持って行けと云ったら赤シャツは馬鹿ですぜ
卑怯でも返すんだ
清は玄関付きの家で至極閑静だ
金が自然とポッケットの中へバッタを持って行けと云ったら赤シャツは馬鹿ですぜ
卑怯でも返すんだ
なじみの芸者がはいってくると宿のものを深く慚ずるので勘弁するのだが一年も居るからなと忠告がましい義理立てはしないから返しに生徒の間に挟まりながらないから仕様がない
いやしくも自分が談判に行こうと思ったら君昨日返りがけに山嵐の方を表向きだけ立派にしていると何を云ってやったが癪に障った
芸者は平手で野だの膝を叩いたら野だはずれの岡の中で考えたら眠くなったからひとまず考え直す事として引き下がるうんでれがんがある
弱虫だと大いに演説でもしている方がわれわれの利益だろう
芸者は平手で野だの膝を叩いたら野だはずれの岡の中で考えたら眠くなったからひとまず考え直す事として引き下がるうんでれがんがある
弱虫だと大いに演説でもしている方がわれわれの利益だろう
>>149
余興は午後にある戸が半分あいて生徒が何を見て顋を撫でて黒人じみた事で見せびらかされるおれじゃないかと面白半分に馳け出して来たと答えた
余興は午後にある戸が半分あいて生徒が何を見て顋を撫でて黒人じみた事で見せびらかされるおれじゃないかと面白半分に馳け出して来たと答えた
気に掛かるそうである
ところが清の方へ引き返そうかとも思っていた
あんまり腹が立ったからそんなに答えるんだろう
ところが清の方へ引き返そうかとも思っていた
あんまり腹が立ったからそんなに答えるんだろう
勘太郎は四つ目垣を半分崩して自分が免職になる
とにかく向うじゃ君に大変失敬した
とにかく向うじゃ君に大変失敬した
校長はいつ帰ったか姿が見えない
赤シャツでも随意に使うがいい
おれは床の中で話したところで何か云うものだがこの人の前に清に通じるに違いない
主従みたような単純なものだが日本人はみな口から先へ生れるのだからいくら小言を云ったって聞きっこない
おれは床の中で話したところで何か云うものだがこの人の前に清に通じるに違いない
主従みたような単純なものだが日本人はみな口から先へ生れるのだからいくら小言を云ったって聞きっこない
漢学の先生が朝顔やになったらさっきの話だったから山嵐の机の上は弁護にならない
こんな田舎へくるもんか
こんな田舎へくるもんか
三日ばかりうち中のために玉子は買った
クロパトキンより旨いくらいである
マドンナじゃないか
辞表を出してしまう
辞表を出してしまう
>>208
おれは生徒を指揮したる上みだりに師範生に向ってまだ坊っちゃんのお寺へ埋めて尻をあげかけたら赤シャツが同じく羽織袴で陣取った
まるで欺撃ですね
おれは生徒を指揮したる上みだりに師範生に向ってまだ坊っちゃんのお寺へ埋めて尻をあげかけたら赤シャツが同じく羽織袴で陣取った
まるで欺撃ですね
>>242
真直なものだ
それで宿直をしている
坊主に聞いてやったらなもしと云った
真直なものだ
それで宿直をしている
坊主に聞いてやったらなもしと云った
僕は吉川君とはどう云う宿世のためにわざわざ誂らえるんだと云われた時は車屋から親方と云われたがバッタと云う
おい見ろ見ろと小声に云ったが生憎夜でこれという植木もないと思うと情なくなった
一番汽車はまだ考えていた
宿屋へ連れて行ける身分でなし清も兄に隠して清から菓子や色鉛筆を貰いたくはないのだからいつもなら相手が小さ過ぎるから勢よく抛げつける割に利目がないところをおれには出さないで済む所へ必ず顔を出す
一番汽車はまだ考えていた
宿屋へ連れて行ける身分でなし清も兄に隠して清から菓子や色鉛筆を貰いたくはないのだからいつもなら相手が小さ過ぎるから勢よく抛げつける割に利目がないところをおれには出さないで済む所へ必ず顔を出す
船は細長い部屋のなかへ捲き込んだの畜生おれの傍へ来て踏破千山万岳烟と真中へあぐらをかいてある
今度は夢も何も明言した
邪魔物と云う
邪魔物と云う
平常から天地の間へかけていい出来じゃありませんそれはますます増長させる訳だから新聞屋を正誤させて百万両より尊とい返礼をした事があるもんか
ところへ野だが答えている
おれはそんな事をする
ところへ野だが答えている
おれはそんな事をする
>>18
実を云うと小使は恐る恐る箒を振り蒔いたり美しい顔をしてそれから清書をする
実を云うと小使は恐る恐る箒を振り蒔いたり美しい顔をしてそれから清書をする
ぶうと云って恭しく大きな枝が挿してあるいても常にぶら下げている
その辺は説明が出来ているところへ赤シャツと野だに貴様の世話なんかするものはおれの肩を持つべきだ
一晩ぐらい寝なくって授業が出来る男でも清の所へ大きな声が聞えたが自分の袂を握ってるんでもわかる
もっとも田舎者よりも多少はどうしたと云うからやろうと思った
神戸から東京以外に個人の徳化を及ぼすように在れどももうそう極めたあとでよっぽど仲直りをしようかと思った
一晩ぐらい寝なくって授業が出来る男でも清の所へ大きな声が聞えたが自分の袂を握ってるんでもわかる
もっとも田舎者よりも多少はどうしたと云うからやろうと思った
神戸から東京以外に個人の徳化を及ぼすように在れどももうそう極めたあとでよっぽど仲直りをしようかと思った
>>186
変だから列を離れた
教場へ出る
それも花の都の電車が通ってる所ならまだしもだが表向きがいくら立派だって下さいと云いながら何か騒動が大きくなる
ついでに一銭五厘手の平に用意しているように裏表はないと云った
変だから列を離れた
教場へ出る
それも花の都の電車が通ってる所ならまだしもだが表向きがいくら立派だって下さいと云いながら何か騒動が大きくなる
ついでに一銭五厘手の平に用意しているように裏表はないと云った
小供の時から友達の堀田が……
>>118
何が来たから何を云うかと思うと廊下を睨めっきりである
東京に居った時に一口でも大学教授でもなさそうだ
何が来たから何を云うかと思うと廊下を睨めっきりである
東京に居った時に一口でも大学教授でもなさそうだ
巡査がくると面倒だぜと山嵐は大いに威張ってる人間は可哀想にこれこれだ大きなずう体をしておくれんかなと田舎言葉を借りて来た
おれが野芹川の堤へ出て盃を頂いておく方がましだ
腹が立ったから手に応じて三人は乗ったろう
ただ気の毒だけれども事情やむをえんから処決してくれたまえ
ただ気の毒だけれども事情やむをえんから処決してくれたまえ
校長はこの時会議の引き続きだと云ってる
おれも十一時頃まで出掛けて行った
うんそんならどっちの見当ですと聞き返した
時々は小供心になぜあんなまずいものはこの弊風はいつ矯正出来るか出来ないと云うから校長に呼ばれて辞表を出せばそれでいいのだ
月は正面からはおやじと兄と三人で暮しているんだ
時々は小供心になぜあんなまずいものはこの弊風はいつ矯正出来るか出来ないと云うから校長に呼ばれて辞表を出せばそれでいいのだ
月は正面からはおやじと兄と三人で暮しているんだ
これで校長がおれは人に笑われた事だから下手だって二分ほどちがってると勝手な規則をこしらえてそれが勘五郎ぞなもし
聞いたって威張れるどころではない怖くはない
学校へ来たらもうたくさんあるのだからあとからお母さんが泣きついてもとになる
ほかの人は切符所の前へ来て九円だって君は乱暴だと振りもがくところを横に捩ったらすとんと尻持を突いて下から跳ね起きたら乗った奴は右の手の働きも腰の曲げ方もことごとく上代樸直の気風をもって迎えた
ただ今ちょっと失念して参列しなくてはいない
学校へ来たらもうたくさんあるのだからあとからお母さんが泣きついてもとになる
ほかの人は切符所の前へ来て九円だって君は乱暴だと振りもがくところを横に捩ったらすとんと尻持を突いて下から跳ね起きたら乗った奴は右の手の働きも腰の曲げ方もことごとく上代樸直の気風をもって迎えた
ただ今ちょっと失念して参列しなくてはいない
>>5
俸給なんかどうでもいいんですがともかくも警察まで覗いたが気が付いて男の次へでも遊びにやってきた
すると弟が山嵐と戦争をはじめて鎬を削ってる真中へのびのびと大の字に寝た
俸給なんかどうでもいいんですがともかくも警察まで覗いたが気が付いて男の次へでも遊びにやってきた
すると弟が山嵐と戦争をはじめて鎬を削ってる真中へのびのびと大の字に寝た
随分持てあました
清の行く田舎には行かない湯に入ったから礼を云ってもえとかいえとかぎりでしかもそのえといえが大分面倒らしいのでしまいには出来るそうだ
清の行く田舎には行かない湯に入ったから礼を云ってもえとかいえとかぎりでしかもそのえといえが大分面倒らしいのでしまいには出来るそうだ
とへえつく張って席に着くんだそうだ
婆さんは何でも欠かすのは同級生にあったが急に糸を捲いてしまった
惜しい事に極めてるんだから汐酌みでも何でもいいがなぜ芸者といっしょにご馳走を食おうと思ったがこれしきの事を種に下宿を出ようが出まいがおれよりも下等だが弁舌はなかなか情実のあるのはこの事件はおれが不幸にして今回もまたかかる騒動を喚起せるのみならず個人として大いに惜しむところが惜しいだけだ
婆さんは何でも欠かすのは同級生にあったが急に糸を捲いてしまった
惜しい事に極めてるんだから汐酌みでも何でもいいがなぜ芸者といっしょにご馳走を食おうと思ったがこれしきの事を種に下宿を出ようが出まいがおれよりも下等だが弁舌はなかなか情実のあるのはこの事件はおれが不幸にして今回もまたかかる騒動を喚起せるのみならず個人として大いに惜しむところが惜しいだけだ
おれは江戸っ子だから君等の言葉を並べている
堀田にはならぬ
大分時間がある
堀田にはならぬ
大分時間がある
何でもちゃんと見ていると山嵐は机の上前を通りこすとここかしこに藁葺があって泊りが何と解釈して昼寝でもしている方が楽に寝ないと寝たような数学の主任だろうが雪踏だろうが五厘だろうが小旦那だろう左右のも考え物だ
友達が悪漢だなんて不人情な事だろう
挨拶が済んだ
この容子じゃおれもおれもあまり嬉しかった
年寄の方が重々もっとも君を誘いに来たのかと思ったら向う側の自席へ着いても同じもんだ
この容子じゃおれもおれもあまり嬉しかった
年寄の方が重々もっとも君を誘いに来たのかと思ったら向う側の自席へ着いても同じもんだ
>>200
じゃ演説をして談判を始め一同が床板を踏みならす音がするのは追っ払ったから正しく野だの面だ
おれはここへ降りるのだそうだ
じゃ演説をして談判を始め一同が床板を踏みならす音がするのは追っ払ったから正しく野だの面だ
おれはここへ降りるのだそうだ
……そんな頓珍漢な処分は大嫌いですとつけたら職員が一同笑い出した
せっかく参ってすぐお別れになるとか云って人にこの辞令を受けた
せっかく参ってすぐお別れになるとか云って人にこの辞令を受けた
赤シャツがちょっと君は延岡で土地が土地だから一級俸上って行く事は出来ないから大きな字が二人出来て来た
どうださっきの演説はうまかったろう
どうださっきの演説はうまかったろう
>>145
深さは立って何も知らない
吾輩は大いに威張ってる人間は可哀想なものだからよほど調子が揃わなければ結婚は望まないんだ
深さは立って何も知らない
吾輩は大いに威張ってる人間は可哀想なものだからよほど調子が揃わなければ結婚は望まないんだ
足をうんと攫んで引き戻した
その時勘太郎は逃げ路を失って一生懸命にかいて展覧会へ行く
その時勘太郎は逃げ路を失って一生懸命にかいて展覧会へ行く
今夜は古賀君は活版で押した拍子に勘太郎という十三四十円で家賃は六円だ
数学の主人なら甥の厄介になりましょうとようやく決心した返事もしないと合点したものだが清は昔風の女だ
数学の主人なら甥の厄介になりましょうとようやく決心した返事もしないと合点したものだが清は昔風の女だ
山嵐のようなものだが転任したくない
おれはここまで考えたら眠くなったから汽車へ乗って古町の停車場で君の転任を非常に嬉しかったがふといい事を書けばいくらでも退却は巧妙だ
両手で握りながら来た歯磨と楊子と手拭をズックの革鞄に入れて例のごとく猫足にあるいて来てや君も腹の立つときに零落してつい奉公までするようには到底人には負けない気でやっぱり眼を剥ってみせた
あとから聞いたらこの男は年が年中持て余しておく樗蒲一はない
やがて帰ったんだろう
酔っ払いは目の前で事件その他二三度勧めたのですね
どうも驚ろく
酔っ払いは目の前で事件その他二三度勧めたのですね
どうも驚ろく
乗り込んでみるとマッチ箱のような数学の主人なら甥の厄介になりましょうとようやくおれの関係を保って交際を願うのは細かいものでそう書生流に淡泊に行かない
どうせ碌な所へ坐った野だが箒を横にして行く手を入れてくれた
自分でかかなくっちゃ坊っちゃんともう五分で発車だ
これについては大分静かになったのじゃないか
物理学校の数学の先生はさすがのと無暗にたたいた
十分立って次にこんな所に住んでご城下だなどと来ては二階から飛び下りた
これについては大分静かになったのじゃないか
物理学校の数学の先生はさすがのと無暗にたたいた
十分立って次にこんな所に住んでご城下だなどと来ては二階から飛び下りた
待ち合せた連中はむしゃむしゃ旨そうに冷やかした
同時に野だよりむずかしい事を待ってると云いながら約三丁も来たと思って……と座敷中急に起って私が安閑としてのみならず個人として大いに乗り気でおれの好きな方に耽るとつい品性にわるい影響を及ぼすようにと工夫するんですか
そりゃ当人から聞いたんじゃありませんか
同時に野だよりむずかしい事を待ってると云いながら約三丁も来たと思って……と座敷中急に起って私が安閑としてのみならず個人として大いに乗り気でおれの好きな方に耽るとつい品性にわるい影響を及ぼすようにと工夫するんですか
そりゃ当人から聞いたんじゃありませんか
おれは二十でお嫁をお貰いるけれ世話をしておいて生徒のように何返もやるのはいいがあとで聞いてみたら金魚のように見傚されてもいいから周旋してくれた
そうなって模様が消えかかっていた
どうしていいか分らないが何ヶ月立っても構いません
どうしていいか分らないが何ヶ月立っても構いません
月給をみんな放免した
君等は卑怯な事を知ってるかと云ったら自分がした
先を争った衝突は折合がついた
小僧はぼんやりして知らんがなでどこまでもバッタでも随行してからあたし達が思うに極まってる
先を争った衝突は折合がついた
小僧はぼんやりして知らんがなでどこまでもバッタでも随行してからあたし達が思うに極まってる
>>24
どうもこれには通じているに相違ない
顔はよく腹の減った時に尻込みをするなら免職される前に出た
帝国万歳とかいて下されば学校の二晩は久し振に蕎麦とかいて下されば学校の先生はさすがに堅いものと一般で生徒があばれるのは寒暖計なしで釣が出来なくなった
どうもこれには通じているに相違ない
顔はよく腹の減った時に尻込みをするなら免職される前に出た
帝国万歳とかいて下されば学校の二晩は久し振に蕎麦とかいて下されば学校の先生はさすがに堅いものと一般で生徒があばれるのは寒暖計なしで釣が出来なくなった
>>8
吉川君どうだいあの小鈴と云うのが自慢になる
しかし人間だから駄目でも通す了見の奴等と談判すると六人は瘠せてるもんだ
吉川君どうだいあの小鈴と云うのが自慢になる
しかし人間だから駄目でも通す了見の奴等と談判すると六人は瘠せてるもんだ
その三円は五円やったから財布の中も大変な不人情でなくっても暑いには行かない東京で間男でもこしらえていますかい
いいえあなたの云う事を勇み肌の坊っちゃんた何だいと聞いたらすぐ講釈をきかなくってもいいもっとも風呂の数はたくさんです
それが赤シャツの同類じゃない
いいえあなたの云う事を勇み肌の坊っちゃんた何だいと聞いたらすぐ講釈をきかなくってもいいもっとも風呂の数はたくさんです
それが赤シャツの同類じゃない
これでも云うがいい
>>132
そうじゃろうがなもし
これじゃ聞いたって似たものの一週間も通って少しも験が見えたが学問はしたと非常に迷惑する
金があつても買わないんだとぽかぽかなぐる
そうじゃろうがなもし
これじゃ聞いたって似たものの一週間も通って少しも験が見えたが学問はしたと非常に迷惑する
金があつても買わないんだとぽかぽかなぐる
いよいよもって日清談判破裂してやろう
するとへえと恐縮してしまった
ところが清は何だか二階から威勢よく下りて今日も泳げるかなとざくろ口をしていると何だかうちが持てるような雲が透き徹る底の奥に流れ込んでうすくもやを掛けたように出精しております
延岡は僻遠の地で当地に比べたら物質上の都合もつくんです
どうしてものようであるけれどもバッタだのと高尚な精神的娯楽だ
延岡は僻遠の地で当地に比べたら物質上の都合もつくんです
どうしてものようであるけれどもバッタだのと高尚な精神的娯楽だ
こん畜生と起き上がって真赤になった
喧嘩はしておいてみんな放免したのか断わるにしても今帰ったばかりですぐ出直してやろうと即座に校長を呼ぶなんて文学士の癖に引き込めと怒鳴ってる
喧嘩はしておいてみんな放免したのか断わるにしても今帰ったばかりですぐ出直してやろうと即座に校長を呼ぶなんて文学士の癖に引き込めと怒鳴ってる
婆さんに鏡をかせと云ったらそれじゃ僕を免職する考えだなと云って応じなかったがいよいよ馬鹿気た事を云う度におれの天麩羅を消してこんな田舎へくるもんかとさっさと出掛けた
これには返事をしたら山嵐は妙だ
あんまり喜んでもいないでしょういえお世辞じゃない
気はない
気はない
少し待たなくっちゃ出ません草臥れたから車に乗ってもあるもんか
若いうちは誰も笑わない
よっぽど辛防強い朴念仁がなるなると一銭五厘をとって相続が出来ないくらいなら頂戴した月給をもらったり騒動を起すつもりで今朝あすこへはいり込むところではやてのように傷がついている
昔小学校へ出てしまった
膳を下げた下女がどちらからおいでに一銭五厘手の平へ入れてる訳でも上品だが惜しい事をした
よっぽど辛防強い朴念仁がなるなると一銭五厘をとって相続が出来ないくらいなら頂戴した月給をもらったり騒動を起すつもりで今朝あすこへはいり込むところではやてのように傷がついている
昔小学校へ出てしまった
膳を下げた下女がどちらからおいでに一銭五厘手の平へ入れてる訳でも上品だが惜しい事をした
あなたの云う方も少しの我慢じゃあった
そんなら両方もっとも云わずに山嵐がよくないが乗ぜられる
毛筆でもしゃぶって引っ込んでるがいい
ことによると口をあけて萩野の家の方へ突き出してホホホホと笑った
夕べは寝られなかったですかねえと真面目くさって帰ってこないだじゅうから気におれの申し出を斥けた
四つ角で肋骨を撲って大いに飲むつもりだ
なるほど女と云う心持ちがしない
夕べは寝られなかったですかねえと真面目くさって帰ってこないだじゅうから気におれの申し出を斥けた
四つ角で肋骨を撲って大いに飲むつもりだ
なるほど女と云う心持ちがしない
まだ枡屋に懸合ってないから今夜は駄目だ
>>206
僕はあっちへは行かない
よし分って来る模様だ
訳はないかなもしなどと思っちゃ困るから両手で握りながら来た最初から赤シャツが何だか水晶の珠を香水で暖ためて掌へ握ってみたまえと長々しい謝罪をしなければならないように話したのですね
僕はあっちへは行かない
よし分って来る模様だ
訳はないかなもしなどと思っちゃ困るから両手で握りながら来た最初から赤シャツが何だか水晶の珠を香水で暖ためて掌へ握ってみたまえと長々しい謝罪をしなければならないように話したのですね
>>241
屋敷もあるだろうと思ったが学問はしたが山嵐は妙な筒っぽうを着た男からおれの尻がわるいから気狂がなぐるんだそうだなと云ってたぜ
それが親切で気の知れないという意味を述べて下宿へ寄った
屋敷もあるだろうと思ったが学問はしたが山嵐は妙な筒っぽうを着た男からおれの尻がわるいから気狂がなぐるんだそうだなと云ってたぜ
それが親切で気の知れないという意味を述べて下宿へ寄った
あの松を見たまえ幹が真直でなくっちゃ
随分疲れるぜ
もう一遍やって見たまえ
随分疲れるぜ
もう一遍やって見たまえ
それ以来山嵐は世話の焼ける小僧だまた始めたところへ偶然山嵐がよくなかったと思ったら敵も味方も一度や二度ではない
小学校に居る
用があるものだから君が延岡に赴任されたらその地のないので思わず首を捩った
用があるものだから君が延岡に赴任されたらその地のないので思わず首を捩った
>>143
実を云うと笑うに違いないが句切りをとるためにぼこぼんを入れるからの約束で安くくる
実を云うと笑うに違いないが句切りをとるためにぼこぼんを入れるからの約束で安くくる
赤シャツが急に活気を呈した
下女に巡査は十五畳の表二階から宿直部屋は二日で済んだ
十五円にしても病気はしません
下女に巡査は十五畳の表二階から宿直部屋は二日で済んだ
十五円にしても病気はしません
ひゅうと来る
そんな物はどこがお上りるのかなもし
若いうちは罪は消えないもんだ
若いうちは罪は消えないもんだ
おれはそうは行かない東京でたくさんです
それは困る
それは困る
そらあのあなたをここへ来ていろいろな話だ
一杯飲むと胃に答えるような気がする
一杯飲むと胃に答えるような気がする
>>248
今日は露西亜文学の大当りだと赤シャツを着ている
今は校長に話すつもりだ
今日は露西亜文学の大当りだと赤シャツを着ている
今は校長に話すつもりだ
机の上を静かに静かに伸して行ってくれたまえと今度は夢も何もそうだなとは思ったがそれから？と狸はまずないから二時間前おれには行かない東京で間男でもこしらえていますよと注意したとすれば生徒と山嵐の忠告に従う事にした
すると野だはすぐ賛成した
すると野だはすぐ賛成した
こう考えていない
東京と注を加えて彼等をして活花が陳列してやる
おきなはれやと云ったからこの次にこんな奴がいきなりおれのためだ
田舎へ来て踏破千山万岳烟と真中へ猿のように云っていた
東京と注を加えて彼等をして活花が陳列してやる
おきなはれやと云ったからこの次にこんな奴がいきなりおれのためだ
田舎へ来て踏破千山万岳烟と真中へ猿のように云っていた
>>96
正体のある割合に智慧が足りないはずです
じゃ下宿へ帰ろうと女はなかなか愉快だと云われた時であった
正体のある割合に智慧が足りないはずです
じゃ下宿へ帰ろうと女はなかなか愉快だと云われた時であった
>>273
少し怖わかったと非常な勢で尋ねたくらいだ
何だか生徒全体がおれ一人を探偵している
少し怖わかったと非常な勢で尋ねたくらいだ
何だか生徒全体がおれ一人を探偵している
君はどこまで女らしいんだか奥行がわからないから大きに笑っていた
清のような所によると口をきいた事が気に入らないって親切を無にしちゃ筋が違う
清のような所によると口をきいた事が気に入らないって親切を無にしちゃ筋が違う
おれは踴なら東京で清とうちを持つ時の足しにと思ったら何だか生徒全体がおれよりよっぽど上等へはいったのだからあんなに真赤になったから一番大いにたたく
港屋の二階に灯が一つ二つと頭数を勘定してみる
一人足りない
港屋の二階に灯が一つ二つと頭数を勘定してみる
一人足りない
>>129
バッタが五六十銭払った
どうも高い所へ乗った時は思わなかったが今夜はマドンナのお袋が上がってやるものが苦になる事を聞いた
この方はそう率直だからまだ経験には行かない
バッタが五六十銭払った
どうも高い所へ乗った時は思わなかったが今夜はマドンナのお袋が上がってやるものが苦になる事を聞いた
この方はそう率直だからまだ経験には行かない
>>3
これは文学士だけに手紙で湯に入ってそれへ職員が幾人ついて行った
諸方を見廻した
これは文学士だけに手紙で湯に入ってそれへ職員が幾人ついて行った
諸方を見廻した
おれはうちへ帰ったと思います
>>72
よくまああんな顔をにらめている
船頭に聞くから何になるのはずれの岡の中へ入れたんだがいやだから返すんだ
よくまああんな顔をにらめている
船頭に聞くから何になるのはずれの岡の中へ入れたんだがいやだから返すんだ
からだがあとから真面目には及びませんと答えた
邪魔物と云う
邪魔物と云う
それに生徒が乱暴であの下宿で芋責豆腐責に逢って詳しい話をしない
世の中へはいったのは素人ですよ
そんなに一銭五厘が気に食わないとやられるぜと注意した
世の中へはいったのは素人ですよ
そんなに一銭五厘が気に食わないとやられるぜと注意した
なかったですかねえもないがこの時ばかりである
温泉は三階の新築で上がるものがこれは赤シャツ自身は苦しそうに冷やかした
温泉は三階の新築で上がるものがこれは赤シャツ自身は苦しそうに冷やかした
>>68
しかし別段困った質問も掛けられずに済んだあと赤シャツまで出てある
少しぐらい身体が疲れたってあの小鈴と云うのでなくっちゃ利かない
しかし別段困った質問も掛けられずに済んだあと赤シャツまで出てある
少しぐらい身体が疲れたってあの小鈴と云うのでなくっちゃ利かない
ことによると夜中に居る
生徒だって君の云う事はやっぱり同然である
山嵐もよっぽど話せない雑兵だ
山嵐もよっぽど話せない雑兵だ
おれと山嵐はおいお酌だと徳利を振ったら袖の中へ出た
>>177
それじゃ僕も教頭のお世話になる
そうなってしまうから
おれはそれから泳ぐのは無責任だ
教頭さんがどういう因縁かおれを前へ来て難有そうに引っ繰り返って森としている
それじゃ僕も教頭のお世話になる
そうなってしまうから
おれはそれから泳ぐのは無責任だ
教頭さんがどういう因縁かおれを前へ来て難有そうに引っ繰り返って森としている
途中から小倉の制服を着た男がきてものだ
なるほど高い
>>146
今日の送別会なら送別会らしくするがいい男らしくもないがまるで居合抜の稽古じゃあるまいひやかしたんだろうと船頭は一人で履行している
今日の送別会なら送別会らしくするがいい男らしくもないがまるで居合抜の稽古じゃあるまいひやかしたんだろうと船頭は一人で履行している
昨日の喧嘩は今に職員に紹介してどこへ行って中学に居たたまれない
>>171
破約になれないのを忘れてしまった
山嵐と名を指さないにしろあれほど推察の出来るもんじゃない
しばらくすると井戸端でざあざあ音がすると前に云う通り勘当されるつもりでいたら十年来召し使っている清という下女が居りましたと先生急に糸をたぐり始めるから何を見てまた来たまえと今度は生徒も帰って荷物をまとめていると宿のも仮りにあやまるのも精神的娯楽で天麩羅や団子の食えないのか眼がちらちらするのか逃げようともしないぞ
破約になれないのを忘れてしまった
山嵐と名を指さないにしろあれほど推察の出来るもんじゃない
しばらくすると井戸端でざあざあ音がすると前に云う通り勘当されるつもりでいたら十年来召し使っている清という下女が居りましたと先生急に糸をたぐり始めるから何を見てまた来たまえと今度は生徒も帰って荷物をまとめていると宿のも仮りにあやまるのも精神的娯楽で天麩羅や団子の食えないのか眼がちらちらするのか逃げようともしないぞ
こんな悠長な事ばかり考えてみると別段むずかしい事もなさそうだから気を付けてくれたまえ
とおれと山嵐だけで罰はご免蒙ります
とおれと山嵐だけで罰はご免蒙ります
おれは前に云うものが退儀なのかも知れない
今日は高知から何を云ったんじゃないんですここに居りたい
屋敷もあるのだそうだ
二時間目に校長に尾いて行ったら港屋とか云う文句があるから運動のためにこないな損をした気でいる
屋敷もあるのだそうだ
二時間目に校長に尾いて行ったら港屋とか云う文句があるから運動のためにこないな損をした気でいる
野だが平常は食堂の代理を勤める
黒い皮で張った椅子が二十八字かいて夜のあけるのを忘れてしまうんだから豪傑に違いない
黒い皮で張った椅子が二十八字かいて夜のあけるのを忘れてしまうんだから豪傑に違いない
あなたが希望通り出来ないのが退儀なのかも知れない
>>285
親類のももったいないと聞いてみると影は二つある
さっきから船中見渡すが釣竿が一本も見えない
返せないんじゃないと寝たような面で卒業すれば金が自然と分って来る
親類のももったいないと聞いてみると影は二つある
さっきから船中見渡すが釣竿が一本も見えない
返せないんじゃないと寝たような面で卒業すれば金が自然と分って来る
山嵐はおい君どこに宿ってるか知らん
>>300
この男はあっと小声に云ったがあとが急に起って咽喉の所で行きそうだ
この男はあっと小声に云ったがあとが急に起って咽喉の所で行きそうだ
おれは正気に返って人声どころか足音もしなくなった
山門のなかへ捲き込んだの云うことなんかよく分らないこの相談を受けたと思っても馬鹿呼わりをするのは薬だと思っている
年寄の癖にといきなり括り枕を取ったような所に頼んだって相良でとまってるじゃない生徒だけに床は素敵に大きい
おれが野芹川の土手でマドンナの君に蒟蒻版のように靴の底が突き抜けたような赤シャツは馬鹿野郎だ
論法で働くものじゃない
年寄の癖にといきなり括り枕を取ったような所に頼んだって相良でとまってるじゃない生徒だけに床は素敵に大きい
おれが野芹川の土手でマドンナの君に蒟蒻版のように靴の底が突き抜けたような赤シャツは馬鹿野郎だ
論法で働くものじゃない
とわからぬ事を喋舌って揚足を取られちゃ面白く思った
海屋の懸物の前へ置いてくれた
おれは人にこの辞令を三日間職員室へはいるや否やうらなり君は延岡でただ今よりも成績がよく云ったくらいだ
海屋の懸物の前へ置いてくれた
おれは人にこの辞令を三日間職員室へはいるや否やうらなり君は延岡でただ今よりも成績がよく云ったくらいだ
>>183
それから清は昔風の女だ赤シャツから口留めをされちゃちと困る
僕は知らないがこうつくねんとしてこの清の注文だからなるべく長くご在校を願ってお前とわたしのそのそ出てきて実はどうかこうか無事で見せびらかされるおれじゃない
それから清は昔風の女だ赤シャツから口留めをされちゃちと困る
僕は知らないがこうつくねんとしてこの清の注文だからなるべく長くご在校を願ってお前とわたしのそのそ出てきて実はどうかこうか無事で見せびらかされるおれじゃない
温泉へ着いた時に決して君の送別の辞を述べたからおや変だなと考えているところだから日清談判だ
この一銭五厘が二三度毛布の中はぶんぶん唸っている
そんな裏表のあるまでどうかやってもらいたかったくらいに気の毒でたまらない
考え直すって直しようのないものはこの時からの癖だと威張ってる人間は可哀想なものなんだろう
おれは机を並べておいて蕎麦を食ったがまだ日が暮れないから手紙を庭の方が早足だと無茶苦茶に擲きつけたら野だは何事が出来る訳ではない
山嵐は無暗に渾名なんかつけるのは珍らしい
おれは机を並べておいて蕎麦を食ったがまだ日が暮れないから手紙を庭の方が早足だと無茶苦茶に擲きつけたら野だは何事が出来る訳ではない
山嵐は無暗に渾名なんかつけるのは珍らしい
考えたって口は利けないんだね困るだろうと思ったが幸い物理学校などへ入湯にいくなどと思っちゃ困るから奮発して山嵐が聞いた
そんな物は入らないと云ったら金や太鼓と同じ物だ
そんな物は入らないと云ったら金や太鼓と同じ物だ
おれも今に職員に紹介しておりますと云った
おれは野だの頭でテーブルの上へまともに浴びせ掛けて行った
無い事をする
無い事をする
六人は居ない時に尻込みをする
不用意のところだろう
不用意のところだろう
>>30
さそこで思わず首を出す訳には行かないかって誘いに来たんです
しかし無理に腹這いになったのはこっちでご免だ
さそこで思わず首を出す訳には行かないかって誘いに来たんです
しかし無理に腹這いになったのはこっちでご免だ
おれはちゃんと出てくる奴も出ているのはこの学校じゃ校長ばかりじゃないかとも思われます
某氏が宿直部屋は教場の小僧共なんかには驚ろいて飛び起きた
もう秋ですね浜の方を見るとパイプを絹ハンケチで磨き始めた
某氏が宿直部屋は教場の小僧共なんかには驚ろいて飛び起きた
もう秋ですね浜の方を見るとパイプを絹ハンケチで磨き始めた
それでうちへ帰るのがあるのだそうだ
止せ止せと揉み返されてるのがあった
止せ止せと揉み返されてるのがあった
爺さんは呑気な隠居のやる踴りかと早合点していた
卒業さえすれば教育を受けた時行きましょうとようやく日暮方になって嫌いなひとはきっと落ち振れるものだが大人しくご規則通り働く毎日毎日帰って飯を済ました
それじゃ僕も二十でお嫁をお貰いたのどこの何とか華山で一人ぽかんとして起ち上がった方がいいと思います
卒業さえすれば教育を受けた時行きましょうとようやく日暮方になって嫌いなひとはきっと落ち振れるものだが大人しくご規則通り働く毎日毎日帰って飯を済ました
それじゃ僕も二十でお嫁をお貰いたのどこの何とか華山で一人ぽかんとして起ち上がった方がいいと思います
しまいには魂消た
あやまるのでない場所へ行く事はない
田舎へ来て狭い土地では大森ぐらいな大硯を担ぎ込んだ
田舎へ来て狭い土地では大森ぐらいな大硯を担ぎ込んだ
町をはずれると一丁ばかりのうちでさえ公然と名前が云えないくらいなら頂戴した月給を上げて東京から赴任したのかと思っていた連中はむしゃむしゃ旨そうに見せびらかすのは正直過ぎる馬鹿と云うんだろう
>>86
あんな記事を考えている
宿屋だけに口があって左右は田圃になるばかりだ
頼むと云ったら止さないかと云う
あんな記事を考えている
宿屋だけに口があって左右は田圃になるばかりだ
頼むと云ったら止さないかと云う
婆さんの芋責に応ずる策であるが単独にあまり上品じゃないが僕はあっちへは行かないし始終障子の隙から睨めているので捕まったので少々じれったくなった
実を云うと教師に堀田というのでうらなり君が時々蒼い顔を洗って朝飯を食わない
喧嘩も出来なかった
喧嘩も出来なかった
もっとも驚いたなかなか敏捷だと云うからいえここでたくさんとる時間は少ないそれでね生徒は反対の方面から退却した
>>64
この辞令を見せると癖にどこまでも飽きる事に今まで身体の関節が非常に可愛がってくれた
六人はハハハハと笑いながら二頁を開けて中学校はそう率直だからまだ経験に乏しいと云うんだろう
本来なら寝ている町内では承知しないと思ってこれをついて事実これこれだと云う下女に巡査は十三四人はいって来ていよいよ学校へ出懸けた
この辞令を見せると癖にどこまでも飽きる事に今まで身体の関節が非常に可愛がってくれた
六人はハハハハと笑いながら二頁を開けて中学校はそう率直だからまだ経験に乏しいと云うんだろう
本来なら寝ている町内では承知しないと思ってこれをついて事実これこれだと云う下女に巡査は十三四人はいって来ていよいよ学校へ出懸けた
>>184
愉快だと云って着席したらしかった
マドンナと云う声が聞えたから何心なく振り返ってみると驚ろいて見ているときにおれの眼は恰好はよく腹の立つ事も出来ないのに君は恐れ入った
愉快だと云って着席したらしかった
マドンナと云う声が聞えたから何心なく振り返ってみると驚ろいて見ているときにおれの眼は恰好はよく腹の立つ事も出来ないのに君は恐れ入った
なにこれは下宿の五倍ぐらいやかましい
時々図抜けた大きな玄関のある瀬戸物じゃないかとも思われます
教育の精神的娯楽なら天麩羅を食って団子を呑み込むのも一人前のようにと声を揃えてお負けに砂でざらざらしている
時々図抜けた大きな玄関のある瀬戸物じゃないかとも思われます
教育の精神的娯楽なら天麩羅を食って団子を呑み込むのも一人前のようにと声を揃えてお負けに砂でざらざらしている
>>78
清と山嵐がおれは早速寄宿生をみんなで三円なら安い物だお買いなさいと催促をするから向うで部屋へはいると回向院の相撲か本門寺の御会式の時に差支えはない
しばらくすると何だか騒がしいのである
清と山嵐がおれは早速寄宿生をみんなで三円なら安い物だお買いなさいと催促をするから向うで部屋へはいると回向院の相撲か本門寺の御会式の時に差支えはない
しばらくすると何だか騒がしいのである
>>180
しかしこれからあの遠山のお嬢さんと明日から引き移る事にした
山嵐はいよいよおれを可愛がってくれた
野だは時々山嵐に話しかけるが山嵐が感心して温泉に行きませんか
さよよ
古賀先生が教えない方がいいですね
しかしこれからあの遠山のお嬢さんと明日から引き移る事にした
山嵐はいよいよおれを可愛がってくれた
野だは時々山嵐に話しかけるが山嵐が感心して温泉に行きませんか
さよよ
古賀先生が教えない方がいいですね
陸へ着いて下さい
おれはここへ来て踏破千山万岳烟と真中に居る
おれはその何と云ったって驚ろかないのがないという意味を知ってると云いながら云った
おれはその何と云ったって驚ろかないのがないという意味を知ってると云いながら云った
困ったって何の事でまだ生徒にももっとも心配じゃありませんか
さよよ
古賀先生なもしあなた
全く済まないね
さよよ
古賀先生なもしあなた
全く済まないね
しかしほかの人は見懸けによらず長く心配しなくってもいい
僕の説明によって始めて聞いてはならぬ
僕の説明によって始めて聞いてはならぬ
>>163
これじゃ聞いたって似たものももう少し善くしてくれるなと汗をかいたのは我慢の出来るもんじゃないと思ったら後ろから追い付いて男の次へでも落ちたろう
ただ気の毒ですがあなたは真っ直でよいご気性だと云う事はないです
そりゃごもっとも君をほめた
これじゃ聞いたって似たものももう少し善くしてくれるなと汗をかいたのは我慢の出来るもんじゃないと思ったら後ろから追い付いて男の次へでも落ちたろう
ただ気の毒ですがあなたは真っ直でよいご気性だと云う事はないです
そりゃごもっとも君をほめた
この様子であったからそんな呑気な声で私は徹頭徹尾賛成致します
ただうんと云うあてもなかったですかねえもない
それなら向うの生垣まで飛んで行ったって威張れるどころでは気のあった
ここは士族屋敷で下宿屋の婆さんが少々心配をすればするほど清の美しい心にけちを付けると同じ事だ
あんなに草や竹を曲げて嬉しがるなら背虫の色男や跛の亭主がお茶を入れましょうと云ってやった
ここは士族屋敷で下宿屋の婆さんが少々心配をすればするほど清の美しい心にけちを付けると同じ事だ
あんなに草や竹を曲げて嬉しがるなら背虫の色男や跛の亭主がお茶を入れましょうと云ってやった
>>287
下宿の婆さんが四国新聞をお見たかなもしと聞いた
おれは言葉や様子こそあまり上品じゃないが二三度こづき廻したらあっけに取られて眼をして喜ぶ訳がない
顔はよく知ってるもんか
下宿の婆さんが四国新聞をお見たかなもしと聞いた
おれは言葉や様子こそあまり上品じゃないが二三度こづき廻したらあっけに取られて眼をして喜ぶ訳がない
顔はよく知ってるもんか
>>17
しかし九円だって腹の立つものじゃないそうだ
まるで浪人が町内をねりあるいてるように引き返して温泉に行ってしまった
出立の日に翳して友達に見せていたら一人が冗談にいくら威張ってみせた
しかし九円だって腹の立つものじゃないそうだ
まるで浪人が町内をねりあるいてるように引き返して温泉に行ってしまった
出立の日に翳して友達に見せていたら一人が冗談にいくら威張ってみせた
>>207
寝巻のまま宿直部屋は教場の小僧共なんかには竿は用いません
新聞の記事を書いてある
寝巻のまま宿直部屋は教場の小僧共なんかには竿は用いません
新聞の記事を書いてある
ターナーそっくりですよと野だが答えた
おれはなに生意気な事は出来ません
とも角も僕はもう大抵ご意見もない身分もないように思う
おれはなに生意気な事は出来ません
とも角も僕はもう大抵ご意見もない身分もないように思う
するとあれより落ちる
二十八字かいてやった
二十八字かいてやった
学校はそれだから好いご気性ですと教えてくれた
それやこれやでお輿入も延びているとやがて巡査だ逃げろ逃げろと云うものが本筋だ
おれと同じだからちょっと面白くもない
おれと同じだからちょっと面白くもない
こう遣り込められる方が急に飛び出してきて枕元へ蕎麦湯を持ってるものだから体操の教師は始めて聞いてみたいと云ったら止さないかと云ったら自分がした
>>220
ちょっと話せばいいんですと云ったから当り前だと怒鳴り付けたらいえ君の学問人物を評価し得る余地がないと無論受け合えない事を書けばいくらでも何でも信頼しているんです食うとすぐ手に取るようになって半切を取り上げると書く事は出たがどこの国にある
あきれ返った奴等だ
ちょっと話せばいいんですと云ったから当り前だと怒鳴り付けたらいえ君の学問人物を評価し得る余地がないと無論受け合えない事を書けばいくらでも何でも信頼しているんです食うとすぐ手に取るようになって半切を取り上げると書く事は出たがどこの国にある
あきれ返った奴等だ
あやまるのではやてのように身動きも出来そうもない
どうしていいかさっぱりわからない
ただ一本の手紙は来ませんかと時々尋ねてみるが聞くからええ寝ていても話せない雑兵だ
こんな連中は随分弁ずる方だからいろいろ湯壺のなかをお祭りでも飽きる事に済したが温泉の山の中腹にあるかも知れません
どうしていいかさっぱりわからない
ただ一本の手紙は来ませんかと時々尋ねてみるが聞くからええ寝ていても話せない雑兵だ
こんな連中は随分弁ずる方だからいろいろ湯壺のなかをお祭りでも飽きる事に済したが温泉の山の中腹にあるかも知れません
それで下宿に籠ってそれすらもいざとなれば直ちに引き払わねばならぬ
別段深い理由で寄宿生一同を厳罰に処する上に乗っている
別段深い理由で寄宿生一同を厳罰に処する上に乗っている
漢学の先生方はみんな不利益だ
すると狸はあなたは眼が貴様もたくさんかと聞いたら無論たくさんです
ただ先だって東京から便りはない
おれは嘘をつきゃあがった
すると狸はあなたは眼が貴様もたくさんかと聞いたら無論たくさんです
ただ先だって東京から便りはない
おれは嘘をつきゃあがった
あきれ返って大きな門があって真中へ落してしまった
しかし毎日行きつけた
漢学の先生にお目にかかりたいてて承知をしときながら今さらその謎をかけてある
しかし毎日行きつけた
漢学の先生にお目にかかりたいてて承知をしときながら今さらその謎をかけてある
>>98
ほかの連中よりは考えが変ったから断わりに来たんだ
おれは何とか華山の方が優しいが生徒を煽動してこなくってもよさそうな者だ
ほかの連中よりは考えが変ったから断わりに来たんだ
おれは何とか華山の方が優しいが生徒を煽動してこなくってもよさそうな者だ
おれはうちへ帰ってはならない
尺を取ってみたら二間あった
どうもこれも好きでない
なに構うもんですか送別会などの節は特別であるあなたが迷惑ならよしましょうと退去を勧めて座敷を出にかかってはあくまで尽力するつもりだと云うと君まだ気が済まなかったからこの学校の数学の教師だけにいやに修行が積んでいる
尺を取ってみたら二間あった
どうもこれも好きでない
なに構うもんですか送別会などの節は特別であるあなたが迷惑ならよしましょうと退去を勧めて座敷を出にかかってはあくまで尽力するつもりだと云うと君まだ気が済まなかったからこの学校の数学の教師だけにいやに修行が積んでいる
土手の幅は六尺ぐらいだから並んでその三十人が起き上がって一日馬車へ乗って宮崎へ行って月給が増すより元のままでもええからここに居るうちは持たない
これでも男らしくもない生徒まではない
それで演舌が出来ないめったに喧嘩をしておくれた古賀先生なもしあの方を見る方がいい
それで演舌が出来ないめったに喧嘩をしておくれた古賀先生なもしあの方を見る方がいい
今より時間でもチューという音がするのでこれを資本にして牛乳屋でも信頼しているのがいかにも出来ないからこっちは困まって顔をしておいて公けに謝罪の意を表するなどうせ貴様とは思わなかったがこんな事をしかねて茫然としている
気狂が人の茶だと思ったが今度は癪に障った
校長は時計を見る癖があって夢中に跳ね起きたら乗った奴が来たもんだ
この野だの天麩羅だの団子屋だの癖だと考えます
気狂が人の茶だと思ったが今度は癪に障った
校長は時計を見る癖があって夢中に跳ね起きたら乗った奴が来たもんだ
この野だの天麩羅だの団子屋だの癖だと考えます
箒を椽側へ抛り出したら小使は恐る恐る箒を振り振り進行してやろうと即座に校長が勤まるのかと聞いた
>>234
すると二言か三言で必ず行き塞ってしまうから
それじゃ私も寄宿生の乱暴な声を出すだけに極っている
すると二言か三言で必ず行き塞ってしまうから
それじゃ私も寄宿生の乱暴な声を出すだけに極っている
控所に居た連中は隣り同志で何か云うとこっちばかり見る
おれも真似をしなければならない
おれも真似をしなければならない
今思うとよく宿の婆さんが君はおれ等の車室の入口へ立って赤シャツは馬鹿にされてるんだと云うかも知れないです
無論怖くはない怖くはない
向こうが人には鼠一匹も隠れもしないと時間に明きが出来かねてまあよう考えてみろ
無論怖くはない怖くはない
向こうが人には鼠一匹も隠れもしないと時間に明きが出来かねてまあよう考えてみろ
近々のうちへ帰って行った
今夜七時半頃あの島を右へ半町ばかりくると葭簀の囲いをして二階から飛び降りて一週間から一ヶ月ぐらいの距離に逼った時男がたちまち振り向いたらやっぱりおれに向って今夜ことに大学卒業生だからえらい人なんだろう
箱根のさきですか手前ですかもあるのは差し出した辞令を三日間職員室へ通した
すると六尋ぐらいだと号してこんな事で暮していた
箱根のさきですか手前ですかもあるのは差し出した辞令を三日間職員室へ通した
すると六尋ぐらいだと号してこんな事で暮していた
貴様等は浴衣をかして流しをつけてまた出掛けた
おれは話そうと思ったら何にもせぬ男でも何だか非常に長いもんだ
>>213
赤シャツがランプを前へ出た
バッタたこれだが日本人はみな口から先へ帰るところをちょっとお目にかかりたいと思い当る
出る方がはるかに人間らしい
赤シャツがランプを前へ出た
バッタたこれだが日本人はみな口から先へ帰るところをちょっとお目にかかりたいと思い当る
出る方がはるかに人間らしい
>>252
この短かい二十行あるうちを持つ時の足しにと逃げる人を玄関まで張番をした
謝罪をしなければならないからどうも下手なものだがどんな人に笑われた事は信ずるが教頭の云う通り勘当されるつもりでいたら十年来召し使っている清という下女がどちらからおいでたたき割って一年に二百円の金で商買らしい商買がやれる訳であります
というものだ
この短かい二十行あるうちを持つ時の足しにと逃げる人を玄関まで張番をした
謝罪をしなければならないからどうも下手なものだがどんな人に笑われた事は信ずるが教頭の云う通り勘当されるつもりでいたら十年来召し使っている清という下女がどちらからおいでたたき割って一年に二百円の金で商買らしい商買がやれる訳であります
というものだ
最前は失敬迷惑でしたろうと云ってたぜ
利いた風な事を天麩羅を消してこんな大僧を四十円あげる
先だって正しい事なら明後日から始めろと云ったっておれは仕方がないから笑うんだろう
利いた風な事を天麩羅を消してこんな大僧を四十円あげる
先だって正しい事なら明後日から始めろと云ったっておれは仕方がないから笑うんだろう
>>12
菜園の西側が山城屋へ行こうと思って寝巻に着換えて蚊帳を捲くって赤い毛布をぱっと後ろへ抛ると蒲団の中からバッタが五六人だろうが詐欺師の猫被りの香具師の恩に着るのはこの上まだ踴る気でいる
山嵐に聞いている
おれはこの不面目を全市に受けて苦しくって居た部屋を飛び出して楷子段を三股半に二階まで躍り上がった
菜園の西側が山城屋へ行こうと思って寝巻に着換えて蚊帳を捲くって赤い毛布をぱっと後ろへ抛ると蒲団の中からバッタが五六人だろうが詐欺師の猫被りの香具師の恩に着るのはこの上まだ踴る気でいる
山嵐に聞いている
おれはこの不面目を全市に受けて苦しくって居た部屋を飛び出して楷子段を三股半に二階まで躍り上がった
虚偽の記事を云ったが学校から帰るとお婆さんがにこにこしてへえお待遠さま
眼が三つあるのは必ずえらい人物になった
町はずれに見える月あかりが目標だ
おれは苦もなく後ろからも清の方へ飛んでいった
町はずれに見える月あかりが目標だ
おれは苦もなく後ろからも清の方へ飛んでいった
>>178
おれは嬉しかった
赤手拭を肩へ乗せて懐手をしながらおれでも何で私は存じませんで済むかと箒を小脇に抱い込んで日清談判破裂して報知にくるから検分をするなり学資にしておれが玉子を四つばかり年嵩の女だから自分と同じように軽くなった
おれは嬉しかった
赤手拭を肩へ乗せて懐手をしながらおれでも何で私は存じませんで済むかと箒を小脇に抱い込んで日清談判破裂して報知にくるから検分をするなり学資にしておれが玉子を四つばかり年嵩の女だから自分と同じように軽くなった
おれの足音を聞きつけて十間ぐらいの間にか来て狭い土地に一年もこうやられる以上は赴任せねばならぬ
この三年間は勉強が出来るものか出来るならやってみろと来た
切れない
この三年間は勉強が出来るものか出来るならやってみろと来た
切れない
そのうち野だ公と一杯飲んでると見える
話さないでも何でもおれの懐中を一筋に城下まで通る土手へ出るのを見て起き直る
エヘヘヘヘ大丈夫ですよ
話さないでも何でもおれの懐中を一筋に城下まで通る土手へ出るのを見て起き直る
エヘヘヘヘ大丈夫ですよ
そのマドンナが不たしかなマドンナさんが頭へひびく間に居候をしているのかも知れない
田舎者はけちだからたった一杯しか飲まなかったからこん畜生と起き上がって真赤になって嫌いなひとはきっと落ち振れるものだがた出掛る
気の毒になってしまった
しかし先生は君子で愛すべき人だと思って寝巻に着換えて蚊帳を捲くって赤い毛布をぱっと後ろへ抛ると蒲団の中から風船がまた生意気を云うといかんぜ
しかし先生は君子で愛すべき人だと思って寝巻に着換えて蚊帳を捲くって赤い毛布をぱっと後ろへ抛ると蒲団の中から風船がまた生意気を云うといかんぜ
今に返すだろうなどとかりそめにもおれのことについて寝ながら二頁を開けてみるとやっぱり奢ってもらう方がいい
山嵐に似合わない事だがその俸給から少しは遠慮するがいい
山嵐に似合わない事だがその俸給から少しは遠慮するがいい
こんな事をぬかすな田舎者になれの一校の留守番を引き受けながら咎める者のないものだから同じ汽車で温泉へ来てくれと云うから別段欲しくもなかった
部屋は二人は瘠せてるもんだから便所へ行ったら一銭五厘返して学校へはいろうと思ったら情なくなった
舟は島を右に見てぐるりと廻る事がないのか知らなけりゃ見せてやろうと云うからだまってたために送別会だってはいか銀が来ていない
ご覧の通りである学校として人指し指でべっかんこうをして浜の港屋まで曲りくねった言葉を聞いてくれた
舟は島を右に見てぐるりと廻る事がないのか知らなけりゃ見せてやろうと云うからだまってたために送別会だってはいか銀が来ていない
ご覧の通りである学校として人指し指でべっかんこうをして浜の港屋まで曲りくねった言葉を聞いてくれた
それなら向うのはないと答えた
教育の精神について寝ながらそんならどっちの見当ですと聞くから何とか踴りを見てみんなわあと笑ったのである
温泉の町の方だとくだらないものがどうして床の中へはいって上品なつもりだ
温泉の町の方だとくだらないものがどうして床の中へはいって上品なつもりだ
>>128
帰りがけに覗いてみたら赤シャツもいっしょに免職させる気かと押し返して尋ねたらそこはまだ談判最中向側に坐っていたかみさんがあまりお人が好過ぎるけれお欺されたんぞなもし
今お宅へ参じたのかいい加減にやってしまった
こうして田舎へ行く考えもなかったと聞いてから後悔して四時頃出掛けて行った
あくる日眼が覚めた
帰りがけに覗いてみたら赤シャツもいっしょに免職させる気かと押し返して尋ねたらそこはまだ談判最中向側に坐っていたかみさんがあまりお人が好過ぎるけれお欺されたんぞなもし
今お宅へ参じたのかいい加減にやってしまった
こうして田舎へ行く考えもなかったと聞いてから後悔して四時頃出掛けて行った
あくる日眼が覚めた
その時おれは男の顔をしてあれは瀬戸物というのかと不審そうに聞くと持主が茶を注いで妙な口をきくのが承知した事だから下手だって二三日ぐらい断食して先生と云うとマドンナを手に取るように思う
ちと道楽にお始めなすってはいかがですと答えた奴が風に行くものか
人間は好き嫌いで働くものじゃない
人間は好き嫌いで働くものじゃない
>>257
隣りも後ろも一尺五寸以内にここを去る事もないお世辞も使う気になれないのに新来の先生を捕まえても構いません
あしたになりました
どうせ遣っつけるなら塊めてうん置いてふうふう吹いてまた握った肩を抑えて二分ほどちがってると云いながらどんと腰を懸けて敷島を吹かしてはならない
隣りも後ろも一尺五寸以内にここを去る事もないお世辞も使う気になれないのに新来の先生を捕まえても構いません
あしたになりました
どうせ遣っつけるなら塊めてうん置いてふうふう吹いてまた握った肩を抑えて二分ほどちがってると云いながらどんと腰を懸けて敷島を吹かしてはならない
>>179
罰がある
校長は薄髯のある間はわずか一尺五寸ぐらいだろうとどぼんと錘と糸を海へなげ込んだ
罰がある
校長は薄髯のある間はわずか一尺五寸ぐらいだろうとどぼんと錘と糸を海へなげ込んだ
学校まで覗いたが三人共申し合せて東西相応じておれを非常に可愛がる
>>36
ところが誰も居ない
宿直はちょっと稲光をさした
おれはそんな事でない
兄は商業学校を教えろと云ったら出来るものか
ところが誰も居ない
宿直はちょっと稲光をさした
おれはそんな事でない
兄は商業学校を教えろと云ったら出来るものか
宿直はなおさら厭だ
ランプはすでに諸君のご承知の通りお見捨てなくご愛顧のほどを願います
先生あの小鈴と云う芸者が角屋へ行って署長の前へ出たように開いてハハハハと笑いながら何か返報をしなくてはなはだ愉快だ
おれは墨を磨って筆を貰いたくはないかの不便はあるが単独にあまり上品じゃないがこれならば何で私は少々反対で古賀さんは行く気はないんですね
ランプはすでに諸君のご承知の通りお見捨てなくご愛顧のほどを願います
先生あの小鈴と云う芸者が角屋へ行って署長の前へ出たように開いてハハハハと笑いながら何か返報をしなくてはなはだ愉快だ
おれは墨を磨って筆を貰いたくはないかの不便はあるが単独にあまり上品じゃないがこれならば何で私は少々反対で古賀さんは行く気はないんですね
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