ふと、自分と好きな人が出会った時のこと思い出したら何となく振り返りたくなったので。
もし良かったら付き合ってください。
スレ立てなれてないので何かあったらごめんなさい。
私とその子が出会ったのは、高一の6月。
会ったと言っても、すれ違っただけだけ。
移動教室に向かう私は、前から歩いてくる子に目を奪われた。
サラサラショートヘアの黒髪で、凄く綺麗な目で
『かっこいい』とか『可愛い』とかよりも
何故か何よりも先に『綺麗』って言葉が出て来た。
その後の授業は『イケメンだったなぁ』なんて考えながら受けてた。
次に会ったのは3か月後の9月。
これもまた、会ったっていっても見かけただけ。
文化祭の実行委員の代理になった私は、前日の打ち合わせに行った。
そしたら、あの子が座ってて(わぁぁ…来てよかった)って心の中で喜んでた。
黒板に書いてあるクラスごとの座席表とあの子が座ってる席を見比べるとかなりクラスが離れてた
どうりで、あんまり見かけないはずだった。
出席を取った時に、その子が普通に女の子の名前(以下 玲花)だったから(あっ、女の子だったんだ)って知った。
うちの学校の制服は女の子もズボン履いて良かったから気づかなかったけど、確かに女の子って言われたらそう見える。
私が玲花を見た時はズボンを履いてたから、勝手に男の子だと思ってた。
(ちょっと残念だったなぁ…)なんて思ったけど
女の子なんだったら普通に友達になりたいなって考えてた。
まぁでも陰キャでコミュ障の私は玲花に話しかけられるわけもなく、ただの『1日代理』だった私は文化祭当日も会うことは無かった。
これおっさんの書いた文章だな
ネット歴100年の俺にはわかる
その次に会ったのは、4ヶ月後の1月。
『参加したらお礼に図書カードが貰えるから』という理由で私は学校の入試ボランティアに参加した。
でも前日に体調が悪くて休んで、打ち合わせに参加出来なかったから同じクラスのボランティア参加する男子にLINEで打ち合わせ何話したか聞いた。そうしたらペアで仕事するらしい。そのペアの人は先生が口頭でしか言ったから私のペアは誰だか分からなかった。
体調は良くなったからボランティアは参加するって決めたけど、コミュ障の私は全然知らないペアの人と仕事するのが嫌で憂鬱な気持ちで当日の朝になった。
控え室に集まって出席を取った時に、玲花が居ることに気づいた。
凄く嬉しくて、それだけで憂鬱な気持ちが晴れた気がした。
休憩時間とかが被ったら今日こそ頑張って話してみようかなって思った。
軽く打ち合わせをして、先生に担当の教室に行くようにって言われたけど、休んでいた私は聞いてないので先生に聞きに行こうとしたら誰かにトントンっと肩を叩かれた。
振り向くと、そこに立っていたのは玲花だった。
改めて近くで見ると本当に綺麗で、心臓が止まりそうになった。
玲花は笑顔で『○組の(私)さんですよね？僕、ペアの玲花です！』と言った。
驚きすぎて『あっ、えっと、はい！』みたいな
The・コミュ障みたいな反応をしてしまって本当に頭かかえたくなった。
でも、そんな私に玲花は『僕達の担当教室、○○らしいので一緒に行きましょ！』って言ってくれて、一緒に担当教室に向かった。
かわいい僕っ子ってこの世に実在するんか…
僕っ子自体はいるはいたけど何か痛い子しか見たことなかった
担当の教室についたら、何も分からない私に玲花が丁寧に仕事の説明をしてくれた。
本当に、凄く丁寧で優しくて。
お礼を言った後、私は勇気を出して『タメで話さない？』って言ったら玲花は嬉しそうに『いいよ！』って言ってくれた。
その後、一緒に問題配布をして控え室に戻って
次の時間まで玲花とお喋りをしてっていう繰り返し。
玲花は、話せば話すほど本当にいい子で。
コミュ障の私にペース合わせて話してくれて、
凄く優しかった。
私が何よりびっくりしたのはお礼に図書カードを貰えることを知らずにボランティアに参加してたっていうこと。
私が『図書カード貰うために頑張らなくちゃねw』って言ったら玲花が『え？！図書カード貰えるの？！』って驚いてた。
本当に、見た目だけじゃなくて中身も綺麗な子なんだなってちょっと感動した。
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