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【4月30日 時事通信社】ロシアの首都モスクワなどで29日、反プーチン政権の政治団体「開かれたロシア」の呼び掛けで、プーチン大統領宛てに来年3月の大統領選不出馬を求める書簡を提出する活動が展開された。「うんざりだ」のスローガンの下、モスクワの受付施設では書簡を手に多くの市民が列をつくった。
書簡を出した女性タマーラさん(55)は「プーチン大統領は自国のことを顧みず、世界を敵に回して戦争を行っている」と批判。経済低迷は大統領の責任だと述べ、「多くの国民が国外に移住している。もしプーチン氏がもう1期続けるなら、私も移住を考える」と語った。「開かれたロシア」の関係者によれば、モスクワでは1000人以上が書簡を提出した。
「開かれたロシア」は元石油王ミハイル・ホドルコフスキー氏が創設した団体。同氏はプーチン大統領と対立して2003年に逮捕され、13年に恩赦で釈放後は国外で事実上の亡命生活を送っている。
モスクワ中心部にある大統領宛て書簡の受付施設の周辺は警官隊が配備され、警戒態勢が敷かれたが、大きな混乱はなかった。ただ、人権団体によれば、サンクトペテルブルクで100人以上が拘束された。(c)時事通信社
2017/04/30 05:27(ロシア)