A Sick Swan Is Saved After a 23-Mile Odyssey by Foot, Car and Subway
https://www.nytimes.com/2020/11/10/nyregion/swan-jamaica-bay-rescue.html
2020年11月12日 15:31
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2020/11/12/kiji/20201112s00042000287000c.html
ニューヨークの自然保護センターに5年間勤務しているアリエル・コルドバロハスさんが自身の30歳の誕生日となった今月5日、クイーンズ地区の水辺で動けなくなっていた1羽の白鳥を保護。ニューヨーク・タイムズ紙が報じているもので、コルドバロハスさんは着ていた自分のジャケットで7・7キロの白鳥を包み、1・6キロ離れた別の保護センターの入り口にたどりついた。
しかし治療が必要となったために保護センターの係員は鳥専門の動物病院に電話。その中から受け入れ先を見つけたが、車を持たないコルドバロハスさんは保護センターからどうやって病院にたどり着くかという別の問題と直面した。そこで友人とたまたま通りがかった見知らぬカップルの助けを借りて「ベイ(BAE)」と名付けた白鳥をそのカップルの車で最寄りの地下鉄の駅まで運び、そこからついに指定された病院へ到着。自然界の白鳥としておそらく「世界初の地下鉄乗車」を経験した「ベイ」は、鉛の中毒症状改善と抗菌剤などによる治療を受けた。
「ベイ」は3週間から2カ月ほどで病院から保護センターに移される見込み。AP通信によればニューヨーク州では2016年から捕獲と移送が不能と判断された白鳥は殺処分が許されるようになっていたが、コルドバロハスさんはそれに従うことなく1羽の白鳥の命を助けた。
コルドバロハスさんは「ニューヨークはコンクリート・ジャングルと思われているかもしれないけれど自然にも囲まれています。野生の動物も私たちと同じニューヨーカー。お互いに助け合うのは義務です」とコメント。このニュースが報じられると、SNSに多くのニューヨーカーから共感の投稿が集まった。