県警では前代未聞の殺人容疑で現職警官が逮捕された朝霞市の無職、寺尾俊治さん(58)殺害事件。
浦和署巡査部長、中野翔太被告(31)=強盗殺人と住居侵入の罪で起訴=は2日、懲戒免職処分されたが、
職務で得た情報を犯罪に使い、捜査で知り合った女性と不倫、さらには現場からの物品の持ち去り−
と常軌を逸した職権悪用の数々が県警によって明らかにされた。
現場の捜査員からは怒りの声が上がっている。(菅野真沙美)
「県民を守る警察官として決してあってはならないこと」。
布川賢二監察官室長は2日の懲戒処分発表の際、苦々しい表情で中野被告の犯行について述べた。
捜査関係者によると、中野被告は今年3月まで勤務していた朝霞署に被害相談に訪れた女性との不倫交際で経済的に困窮。
昨年10月に職務で寺尾さん方を訪問した際に金庫の位置を把握するなど、警官の立場で得た情報を悪用した上、
奪ったカネは借金返済や女性との旅行に充てたとされる。
さらに、中野被告が今年7月、自宅で死亡した男性方からキャッシュカードや鍵などを持ち去っていたことも判明。
小学4年生の女の子に声をかけ、誘拐しようとして逮捕された警察官の男。女の子の情報を得るために悪用したとみられるのが、
本来、住民を守るためにある巡回連絡カードだった。
未成年誘拐未遂の疑いで逮捕された、群馬県警渋川署の巡査・秋山暢大(のぶひろ)容疑者(24)。
1月15日、秋山容疑者は、群馬・吉岡町で、帰宅途中の小学4年生の女子児童を誘拐しようとした疑いが持たれている。
事件当日の午後4時すぎ、友達と2人で歩いていた女子児童。
自宅の前に来たところ、そこに白い車が止まっていたという。
白い車が親戚の車に似ていたことから、女子児童が運転席に近づくと、私服姿の秋山容疑者が降りてきた。
そして、父親の知人を装い、「パパが交通事故に遭って病院に運ばれた。すぐに来てくれない」などと話した。
この時、秋山容疑者は、親近感を出すためか、女子児童の下の名前で呼びかけ、さらに、父親の下の名前も告げたという。
しかし、女子児童は拒んで、自宅に逃げたため、危害が及ぶことはなかった。
なぜ秋山容疑者は、女子児童や父親の名前を知っていたのか。
住所、世帯主、家族構成、生年月日、緊急連絡先などの個人除法を記入する、「巡回連絡カード」と書かれた用紙。
この巡回連絡カードは、1950年に警察が始めた制度。
事件や事故、災害などが発生した緊急時に家族への連絡に役立てるため、警察が家族構成や緊急連絡先などの記入を、地域住民に求めているもの。
秋山容疑者は、この巡回連絡カードで知り得た情報を悪用して、犯行に及んだ可能性があるとみられている。
秋山容疑者が勤務していた交番付近に住む人は、「(秋山容疑者を見たことは?)事件(1月15日)のあとに来たかな。
『ご家族とかは?』など、家族構成のこととか聞くんですよ。『いいお巡りさんが来てくださったなぁ』って、よかったなと思っていたんです」と話した。
「大阪府警、準強姦容疑巡査長を不起訴へ
(日経新聞 2012年8月22日)
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20120822-1004262.html 海水浴場で知り合った少女に酒を飲ませて乱暴したとして準強姦(ごうかん)容疑で逮捕された
大阪府警布施署地域課の巡査長、永田昌也容疑者(27)について、
大阪地検が嫌疑不十分で不起訴処分にする方針を固めたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、永田巡査長は「無理やりやったわけではない」と供述。
関係者の証言などから、準強姦罪の構成要件である「心神喪失や抵抗できないことに乗じた」ことを認定できないと判断したとみられる。
勾留期限の22日に刑事処分を最終決定する。
永田巡査長は7月31日、大阪府貝塚市の二色の浜海水浴場に布施署員4人と遊びに訪れ、
専門学校に通う10代後半の少女に声を掛け、酒を飲ませて泥酔させ、浜辺に置いたゴムボートの上で乱暴したとして逮捕された。