国環研など、ニワトリ体細胞からiPS細胞を効率的に樹立することに成功
マイナビ:2017/05/10
http://news.mynavi.jp/news/2017/05/10/258/
国立環境研究所(国環研)などは5月8日、Oct3/4という遺伝子の働きを高めることでニワトリのiPS細胞を効率的に樹立できることを発見したと発表した。
国立環境研究所生物・生態系環境研究センター 片山雅史特別研究員、大沼学主任研究員、岩手大学連合農学研究科 福田智一教授らの研究グループによるもので、
4月7日付の国際科学誌「Journal of Cellular Physiology」に掲載された。
鳥類のiPS細胞の樹立は困難であり、海外で数例の報告はあるものの、効率的なiPS細胞の樹立方法はこれまで確立されていなかった。
そこで同研究グループでは今回、ニワトリをモデルとして鳥類の効率的なiPS細胞の樹立を試みた。
具体的には、ニワトリの孵化後1日のヒナ由来の体細胞へ初期化因子を導入。
初期化誘導のための遺伝子として、Oct3/4(Pou5F1)、Sox2、Klf4、c-Myc、Lin28、Nanogを使用した。
さらにOct3/4の転写活性を高めるためにMyoDという遺伝子の転写活性領域の一部をOct3/4に結合。
これらの遺伝子をひとつのベクターに連結させて、PiggyBacトランスポゾンシステムを用いて体細胞へ導入した。
この結果、ニワトリの体細胞は初期化されることが明らかになった。
このニワトリ由来の初期化細胞は長期間の継代が可能であり、同細胞の分化能力を確認したところ、三胚葉分化能力を有しており、iPS細胞であることがわかった。
多能性は、FGF(Fibroblast growth factor)シグナルと、PouVおよびNanogの高発現により維持されており、哺乳類で報告されているFGF依存型のiPS/ES細胞と近い性質であるという。
同研究グループは、今回の成果をもとに、さまざまな野生鳥類のiPS細胞を樹立し、各細胞へ分化誘導することで、感染症や農薬の評価系を構築することができると説明している。
▼関連サイト
国立環境研究所の報道発表
http://www.nies.go.jp/whatsnew/20170508/20170508.html
2017年5月8日
ニワトリ体細胞からの効率的なiPS細胞の樹立
絶滅危惧鳥類に対する感染症や農薬等の影響評価への応用も!
▼関連スレ
【医療】iPSで拡張心筋症治療…京大、臨床研究申請へ [無断転載禁止]2ch.net
http://asahi.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1494193468/
マイナビ:2017/05/10
http://news.mynavi.jp/news/2017/05/10/258/
国立環境研究所(国環研)などは5月8日、Oct3/4という遺伝子の働きを高めることでニワトリのiPS細胞を効率的に樹立できることを発見したと発表した。
国立環境研究所生物・生態系環境研究センター 片山雅史特別研究員、大沼学主任研究員、岩手大学連合農学研究科 福田智一教授らの研究グループによるもので、
4月7日付の国際科学誌「Journal of Cellular Physiology」に掲載された。
鳥類のiPS細胞の樹立は困難であり、海外で数例の報告はあるものの、効率的なiPS細胞の樹立方法はこれまで確立されていなかった。
そこで同研究グループでは今回、ニワトリをモデルとして鳥類の効率的なiPS細胞の樹立を試みた。
具体的には、ニワトリの孵化後1日のヒナ由来の体細胞へ初期化因子を導入。
初期化誘導のための遺伝子として、Oct3/4(Pou5F1)、Sox2、Klf4、c-Myc、Lin28、Nanogを使用した。
さらにOct3/4の転写活性を高めるためにMyoDという遺伝子の転写活性領域の一部をOct3/4に結合。
これらの遺伝子をひとつのベクターに連結させて、PiggyBacトランスポゾンシステムを用いて体細胞へ導入した。
この結果、ニワトリの体細胞は初期化されることが明らかになった。
このニワトリ由来の初期化細胞は長期間の継代が可能であり、同細胞の分化能力を確認したところ、三胚葉分化能力を有しており、iPS細胞であることがわかった。
多能性は、FGF(Fibroblast growth factor)シグナルと、PouVおよびNanogの高発現により維持されており、哺乳類で報告されているFGF依存型のiPS/ES細胞と近い性質であるという。
同研究グループは、今回の成果をもとに、さまざまな野生鳥類のiPS細胞を樹立し、各細胞へ分化誘導することで、感染症や農薬の評価系を構築することができると説明している。
▼関連サイト
国立環境研究所の報道発表
http://www.nies.go.jp/whatsnew/20170508/20170508.html
2017年5月8日
ニワトリ体細胞からの効率的なiPS細胞の樹立
絶滅危惧鳥類に対する感染症や農薬等の影響評価への応用も!
▼関連スレ
【医療】iPSで拡張心筋症治療…京大、臨床研究申請へ [無断転載禁止]2ch.net
http://asahi.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1494193468/