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夫婦が離婚したときに子どもとどう向き合うべきかを、親の離婚を経験した人たちが当時を振り返って、子どもの立場で考えるシンポジウムが、千葉市で開かれ、子どもの気持ちに寄り添うことの大切さを訴えました。
このシンポジウムは、千葉県船橋市のNPO法人が、離婚した夫婦や周りの大人が子どもとどう向き合うべきか子どもの立場で考えようと開いたもので、幼いころに両親の離婚を経験した男女7人が当時の思いを語りました。
8歳のときに両親が離婚した19歳の女性は「互いの悪口を聞かされ、親に対する本当の気持ちを言いたくても言えなかった。難しいかもしれないが、子どもの気持ちをしっかりと聞いてほしかった」と振り返りました。
また、小学校低学年のときに親が離婚した26歳の女性は「父親とは中学生のときに一度面会したきり、会っていない。小さいときは同居している母親を思って、父親のことを考えないようにしていた。子どもは幼いほど、誰にも相談できないことを理解してほしい」と訴えました。
シンポジウムを主催したNPO法人「ウィーズ」の光本歩副理事長は「子どもの気持ちは、一度では聞けないし、誰か1人がすべてを聞くことも難しい。子どもの気持ちは成長とともに変わっていくので、周囲の大人が継続的に子どもの声に耳を傾け、何が子どもにとって必要なのか考えることが大事だ」と話しています。
6月25日 20時40分