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みつを ★
2017/07/04(火) 19:32:04.90 ID:CAP_USER9
http://jp.mobile.reuters.com/article/topNews/idJPKBN19P0OB
[マラウィ(フィリピン) 1日 ロイター] - 板でバリケードを張った2階建て住宅のバルコニーに大の字に寝そべり、板に空けた穴からライフルの銃身をのぞかせると、フィリピン軍の狙撃手は、撃つ前に静粛にするよう求めてきた。
「(今から)撃つ」と彼が冷静に言うと、50口径ライフルの銃声が響き、家中にこだました。彼は、同国南部ミンダナオ島のマラウィ市を5週間にわたり占拠しているイスラム武装勢力のアジトと見られる、1キロも離れていない住宅を狙ってるのだ。
隣には、射弾の観測や修正を担当する観測手が座り、別の穴から狙いを見定めていた。狙撃手は静かな声で言葉を交わしながら、アグス川を挟んだ対岸にあるマラウィの商業地区目がけてさらに3発の銃弾を撃ちこんだ。
武装勢力が占拠する対岸は、破壊された建物のがれきが散乱する戦闘地区になっている。そこには、たくさんの死体が腐敗しており、悪臭が火薬の臭いと入り混じっている。
過激派組織「イスラム国(IS)」に忠誠を誓う武装勢力による5月23日の電撃攻撃で占拠されたマラウィ市を奪還するため、数千のフィリピン軍兵士が戦っている。
フィリピン南部は過去数十年の間、武装勢力による反乱や、山賊行為に苦しんできた。だが、マラウィでの激しい戦闘、そして地元武装勢力と肩を並べて戦うインドネシアやマレーシア、イエメン、チェチェン出身のIS戦闘員の存在は、同組織がイラクやシリアで足場を失いつつあるなか、この地域が東南アジアにおける拠点となりつつあるとの懸念を生んでいる。
占拠を封じ込めるためにフィリピン軍が送り込まれたが、進展が緩やかで、困難かつ慣れない市街戦になるとは、誰も予期していなかった。
「われわれは、反乱には慣れている。だがこのような規模での展開やこの種の紛争は、われわれの部隊にとっては試練だ」。マラウィでの作戦指揮官の1人、クリストファー・タンプス中佐はそう語った。
マラウィ制圧作戦は、武装勢力が仕掛けた手りゅう弾が仕込まれたガスタンクなどの偽装爆弾に手こずっていると同中佐は言う。
<がれきの山に>
湖のほとりにある人口20万人のマラウィ市は、数週間にわたる軍の空爆や爆撃により、ゴーストタウンと化した。市の中心部には、黒焦げのがれきや、建物の骨組みしか残っていない。武装勢力が支配する地区の建物はまだ残っているものの、住民は脱出し、人けはない。
フィリピン当局は、16歳の少年を含む100─120人の戦闘員が、市街地の商業地区に立てこもっているとみている。当初は500人程度だった。
軍によると、武装勢力は100人ほどの人質を取り、人間の盾として利用したり、戦闘に参加させたり、性的奴隷として扱っている。
軍用機は、毎日のように武装勢力の支配地区を爆撃している。町の外側からは、迫撃砲の部隊が、今回の紛争の中心である「グラウンド・ゼロ」と呼ぶ地域に照準を定める。
「迫撃砲は、空爆に比べて、人や小さなエリアを標的にするのに向いている」と、迫撃砲を専門にするジェフリー・ベイバヤン伍長は、前線の観察兵から途切れがちな無線で伝えられる座標をメモしながら言った。
「標的を正確に狙うのは難しい時もあり、標的に当たらず弾を無駄にすることもある。敵の地域に近い場所にいるわれわれの兵士も心配だ」と、伍長は言う。迫撃砲が街中で爆発し、真っ黒な煙が上がった。
(リンク先に続きあり)
2017年 7月 4日 4:16 PM JST
[マラウィ(フィリピン) 1日 ロイター] - 板でバリケードを張った2階建て住宅のバルコニーに大の字に寝そべり、板に空けた穴からライフルの銃身をのぞかせると、フィリピン軍の狙撃手は、撃つ前に静粛にするよう求めてきた。
「(今から)撃つ」と彼が冷静に言うと、50口径ライフルの銃声が響き、家中にこだました。彼は、同国南部ミンダナオ島のマラウィ市を5週間にわたり占拠しているイスラム武装勢力のアジトと見られる、1キロも離れていない住宅を狙ってるのだ。
隣には、射弾の観測や修正を担当する観測手が座り、別の穴から狙いを見定めていた。狙撃手は静かな声で言葉を交わしながら、アグス川を挟んだ対岸にあるマラウィの商業地区目がけてさらに3発の銃弾を撃ちこんだ。
武装勢力が占拠する対岸は、破壊された建物のがれきが散乱する戦闘地区になっている。そこには、たくさんの死体が腐敗しており、悪臭が火薬の臭いと入り混じっている。
過激派組織「イスラム国(IS)」に忠誠を誓う武装勢力による5月23日の電撃攻撃で占拠されたマラウィ市を奪還するため、数千のフィリピン軍兵士が戦っている。
フィリピン南部は過去数十年の間、武装勢力による反乱や、山賊行為に苦しんできた。だが、マラウィでの激しい戦闘、そして地元武装勢力と肩を並べて戦うインドネシアやマレーシア、イエメン、チェチェン出身のIS戦闘員の存在は、同組織がイラクやシリアで足場を失いつつあるなか、この地域が東南アジアにおける拠点となりつつあるとの懸念を生んでいる。
占拠を封じ込めるためにフィリピン軍が送り込まれたが、進展が緩やかで、困難かつ慣れない市街戦になるとは、誰も予期していなかった。
「われわれは、反乱には慣れている。だがこのような規模での展開やこの種の紛争は、われわれの部隊にとっては試練だ」。マラウィでの作戦指揮官の1人、クリストファー・タンプス中佐はそう語った。
マラウィ制圧作戦は、武装勢力が仕掛けた手りゅう弾が仕込まれたガスタンクなどの偽装爆弾に手こずっていると同中佐は言う。
<がれきの山に>
湖のほとりにある人口20万人のマラウィ市は、数週間にわたる軍の空爆や爆撃により、ゴーストタウンと化した。市の中心部には、黒焦げのがれきや、建物の骨組みしか残っていない。武装勢力が支配する地区の建物はまだ残っているものの、住民は脱出し、人けはない。
フィリピン当局は、16歳の少年を含む100─120人の戦闘員が、市街地の商業地区に立てこもっているとみている。当初は500人程度だった。
軍によると、武装勢力は100人ほどの人質を取り、人間の盾として利用したり、戦闘に参加させたり、性的奴隷として扱っている。
軍用機は、毎日のように武装勢力の支配地区を爆撃している。町の外側からは、迫撃砲の部隊が、今回の紛争の中心である「グラウンド・ゼロ」と呼ぶ地域に照準を定める。
「迫撃砲は、空爆に比べて、人や小さなエリアを標的にするのに向いている」と、迫撃砲を専門にするジェフリー・ベイバヤン伍長は、前線の観察兵から途切れがちな無線で伝えられる座標をメモしながら言った。
「標的を正確に狙うのは難しい時もあり、標的に当たらず弾を無駄にすることもある。敵の地域に近い場所にいるわれわれの兵士も心配だ」と、伍長は言う。迫撃砲が街中で爆発し、真っ黒な煙が上がった。
(リンク先に続きあり)
2017年 7月 4日 4:16 PM JST