小学4年生の女の子に声をかけ、誘拐しようとして逮捕された警察官の男。女の子の情報を得るために悪用したとみられるのが、
本来、住民を守るためにある巡回連絡カードだった。
未成年誘拐未遂の疑いで逮捕された、群馬県警渋川署の巡査・秋山暢大(のぶひろ)容疑者(24)。
1月15日、秋山容疑者は、群馬・吉岡町で、帰宅途中の小学4年生の女子児童を誘拐しようとした疑いが持たれている。
事件当日の午後4時すぎ、友達と2人で歩いていた女子児童。
自宅の前に来たところ、そこに白い車が止まっていたという。
白い車が親戚の車に似ていたことから、女子児童が運転席に近づくと、私服姿の秋山容疑者が降りてきた。
そして、父親の知人を装い、「パパが交通事故に遭って病院に運ばれた。すぐに来てくれない」などと話した。
この時、秋山容疑者は、親近感を出すためか、女子児童の下の名前で呼びかけ、さらに、父親の下の名前も告げたという。
しかし、女子児童は拒んで、自宅に逃げたため、危害が及ぶことはなかった。
なぜ秋山容疑者は、女子児童や父親の名前を知っていたのか。
住所、世帯主、家族構成、生年月日、緊急連絡先などの個人除法を記入する、「巡回連絡カード」と書かれた用紙。
この巡回連絡カードは、1950年に警察が始めた制度。
事件や事故、災害などが発生した緊急時に家族への連絡に役立てるため、警察が家族構成や緊急連絡先などの記入を、地域住民に求めているもの。
秋山容疑者は、この巡回連絡カードで知り得た情報を悪用して、犯行に及んだ可能性があるとみられている。
秋山容疑者が勤務していた交番付近に住む人は、「(秋山容疑者を見たことは?)事件(1月15日)のあとに来たかな。
『ご家族とかは?』など、家族構成のこととか聞くんですよ。『いいお巡りさんが来てくださったなぁ』って、よかったなと思っていたんです」と話した。
納税者情報漏えい容疑=静岡の税務署幹部ら書類送検−国税
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016061500764&g=soc
名古屋国税局は15日、納税者の個人情報を第三者に漏らしたとして、静岡県内の税務署の男性幹部(54)と
女性職員(40)を減給10分の2(5カ月)の懲戒処分にしたと発表した。国税庁監察官は同日、国家公務員法
(守秘義務)違反容疑で2人を静岡地検に書類送検した。
国税局によると、2人は2014年4月〜15年12月、納税者の個人情報を記載した書類を任意団体の職員に
複数回提示した疑いが持たれている。
2人は当時、静岡県内の同じ税務署に勤務。男性は統括国税調査官、女性はその部下だった。
名古屋国税局は「再発防止に努め、綱紀の厳正保持についてさらに徹底を図っていく」とのコメントを発表した。
漏えいの詳しい状況や団体職員との関係などは「今後の捜査に支障があり、説明できない」としている。
マイナンバー制度導入をめぐる汚職事件で、厚生労働省は22日、収賄罪で起訴された情報政策担当参事官室(情参室)の室長補佐、
中安一幸被告(46)を懲戒免職処分とした。
また、贈賄側のIT関連会社から金銭の貸し付けを受けていたとして、同じ情参室の元室長補佐(56)も懲戒免職とした。
厚労省は同日、収賄事件に関し、情参室職員ら約160人を対象とした検証結果を公表。
元室長補佐は平成26年6月〜27年4月、同社から毎月約20万円ずつ、計230万円を現金で受け取っていたほか、
同社に対する飲食費のつけ回しも最大約30万円あった。元室長補佐は調査に「帰省の金を貸してくれたのが端緒だった。
27年6月に返却した」と話しているという。
元室長補佐は入札時に業者を審査する「評価委員」を務めていたほか、昨年4月の契約に関し、入札公示前に仕様書のたたき台を同社側に作成させていた。
だが厚労省は、同社が作成した仕様書と、実際の仕様書が異なることなどから「便宜供与は確認されていない」としている。