【シリコンバレー=兼松雄一郎】米国で白人至上主義団体などの活動が活発になっていることを受け、米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は16日、「フェイスブックは多様なものの見方を共有できる場所だが、憎悪の居場所はない」とのコメントを出した。他者への攻撃を促したり、憎悪を増幅したりする投稿の削除を積極的に続けることを強調した。
ザッカーバーグ氏は投稿の中で、自身が反ユダヤ主義を掲げるネオナチの攻撃対象であるユダヤ系であることに言及。「我々の文化の過度な分裂に対して何かできることがあるはずだ」として、人種差別の動きに連帯して反対するよう呼びかけた。
米メディアのビジネスインサイダーは、フェイスブックが昨年末、社内のトランプ支持者を中心とする反リベラル派が集まる匿名オンライングループを閉鎖させていたと報じた。大統領選で活動が活発化したグループは数百人規模に膨らんでいた。ザッカーバーグ氏は閉鎖の理由について、同グループがハラスメントの場になっていたためと説明したという。
配信 2017/8/17 9:31
日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGT17H0P_X10C17A8EAF000/