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市場の移転問題を審議する都議会の委員会が開かれ、築地市場を豊洲に移転させるための追加対策工事などを盛り込んだ55億円の今年度の補正予算案は、小池知事と対立する自民党も賛成して可決され、5日の本会議で成立する見通しとなりました。
都議会の「経済・港湾委員会」が開かれ、築地市場を豊洲に移転させるための追加対策工事や、築地市場の再開発に向けた検討に必要な費用など55億円の今年度の補正予算案が審議されました。
4日は各会派が補正予算案に対し意見を表明し、都民ファーストの会は「盛り土がないことに代わる不安をふっしょくするための予算措置であり、早期の執行を望む」と述べ、公明党は「都側は節目節目で議会に基本方針についてのしんちょく状況の報告をしてほしい」と求めました。
また、知事と対立する自民党は「知事はわれわれの問いに誠実に答えず、ざんきの念に堪えない」とし、共産党は「安全な状態を前提とする市場開場の約束が放棄された」と述べました。
このあと採決が行われ、都民ファーストの会と公明党に加え、小池知事と対立する自民党も豊洲への移転を進める立場であることを踏まえ賛成して可決され、5日の本会議で成立する見通しとなりました。
一方、これに先立つ質疑で、自民党は市場の移転問題を検討する都の有識者らによるプロジェクトチームで座長を務めていた小島敏郎氏が、ことし7月に築地市場の一部の仲卸業者と開いた勉強会に、先の都議会議員選挙で当選し、勉強会の5日後に正式に議員になった女性が出席し「小池知事とのパイプ役としてつなぎ、頑張っていく」などと発言していたと指摘しました。
9月4日 18時27分