http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170905/k10011127861000.html?utm_int=news_contents_news-main_001
5日午前、羽田発ニューヨーク行きの日本航空機が羽田空港に緊急着陸したトラブルで、会社側が機体を点検した結果、エンジンに鳥が吸い込まれるバードストライクの痕跡は見つからなかったということです。
国土交通省と日本航空は、エンジン内部の不具合が原因と見て詳しく調べています。
5日午前11時ごろ、羽田発ニューヨーク行きの日本航空6便、ボーイング777型機で、離陸直後に左のエンジンから火が出ました。機体は羽田空港に引き返して正午すぎに緊急着陸し、乗客乗員合わせて251人にけがはありませんでした。
日本航空によりますと、乗客は別の機体に乗り換えて午後5時すぎに改めてニューヨークに向けて出発しました。
NHKが設置したカメラには、上昇中の機体の左エンジンから炎のようなものが何度も吹き出す様子が映っていて、日本航空は当初、エンジンに鳥が吸い込まれるバードストライクが起きたと見られると説明していました。
その後、会社側が機体のエンジンを点検した結果、鳥を吸い込んだときに見られる痕跡は無く、エンジン後方部分にあるタービンの「ブレード」と呼ばれる羽根が一部欠けているのが見つかったということです。
バードストライクの場合は通常、エンジンの前方部分で破損が発生することから、国土交通省と日本航空は、バードストライクではなくエンジン内部の不具合が原因と見て今後、さらに詳しく調べることにしています。
専門家「エンジン原因なら しっかり検証を」
日本航空の旅客機が緊急着陸したトラブルについて、日本航空の元機長で航空評論家の小林宏之さんは、「エンジンから火が出たのは、何らかの原因でエンジン内の空気の流れが変わり不完全燃焼を起こしているためで、その原因としては、エンジン自体の故障か、エンジンに鳥が吸い込まれるバードストライクが考えられる」と指摘しました。
小林さんは、どちらが原因か現段階ではわからないとしたうえで、「最近はエンジンの信頼性が高まり、以前に比べてトラブルは少なくなってきているが、ゼロにはなっていない。特に、離陸の際はエンジンのパワーを上げるため負担がかかりやすい。仮にエンジン自体のトラブルだとすれば原因の検証をしっかり行う必要がある」と話しています。
9月5日 19時46分
5日午前、羽田発ニューヨーク行きの日本航空機が羽田空港に緊急着陸したトラブルで、会社側が機体を点検した結果、エンジンに鳥が吸い込まれるバードストライクの痕跡は見つからなかったということです。
国土交通省と日本航空は、エンジン内部の不具合が原因と見て詳しく調べています。
5日午前11時ごろ、羽田発ニューヨーク行きの日本航空6便、ボーイング777型機で、離陸直後に左のエンジンから火が出ました。機体は羽田空港に引き返して正午すぎに緊急着陸し、乗客乗員合わせて251人にけがはありませんでした。
日本航空によりますと、乗客は別の機体に乗り換えて午後5時すぎに改めてニューヨークに向けて出発しました。
NHKが設置したカメラには、上昇中の機体の左エンジンから炎のようなものが何度も吹き出す様子が映っていて、日本航空は当初、エンジンに鳥が吸い込まれるバードストライクが起きたと見られると説明していました。
その後、会社側が機体のエンジンを点検した結果、鳥を吸い込んだときに見られる痕跡は無く、エンジン後方部分にあるタービンの「ブレード」と呼ばれる羽根が一部欠けているのが見つかったということです。
バードストライクの場合は通常、エンジンの前方部分で破損が発生することから、国土交通省と日本航空は、バードストライクではなくエンジン内部の不具合が原因と見て今後、さらに詳しく調べることにしています。
専門家「エンジン原因なら しっかり検証を」
日本航空の旅客機が緊急着陸したトラブルについて、日本航空の元機長で航空評論家の小林宏之さんは、「エンジンから火が出たのは、何らかの原因でエンジン内の空気の流れが変わり不完全燃焼を起こしているためで、その原因としては、エンジン自体の故障か、エンジンに鳥が吸い込まれるバードストライクが考えられる」と指摘しました。
小林さんは、どちらが原因か現段階ではわからないとしたうえで、「最近はエンジンの信頼性が高まり、以前に比べてトラブルは少なくなってきているが、ゼロにはなっていない。特に、離陸の際はエンジンのパワーを上げるため負担がかかりやすい。仮にエンジン自体のトラブルだとすれば原因の検証をしっかり行う必要がある」と話しています。
9月5日 19時46分