http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170906/k10011129081000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_005
政府が、輸入した小麦を製粉会社などに売り渡す価格は、国際的な取引価格が上昇したことなどから、来月から、3.6%引き上げられることになりました。
国内で消費される小麦のおよそ9割を占める輸入小麦は、国が一括して輸入し、事実上の関税を上乗せして製粉会社などに販売していて、半年ごとに売り渡し価格を見直しています。
これについて農林水産省が6日発表した来月から来年3月までの半年間の売り渡し価格は、アメリカ産やカナダ産など5つの銘柄の平均で1トン当たり5万2510円と、3.6%引き上げられます。
輸入小麦の引き渡し価格の引き上げはことし4月に続いて2回連続となります。
これは、アメリカやオーストラリアで小麦の生育期に雨が少なかったことで、供給量が減少し、国際的な取り引き価格が値上がりしたことや、輸送コストの上昇などによるものです。
農林水産省は、「2回連続の引き上げとなったが、水準としては高くはないと考えている。今後、小麦粉の小売価格には影響する可能性はあるが、パンや麺などへの影響は限定的と見られる」と話しています。
9月6日 17時20分