カネボウ化粧品(東京都)の白斑被害問題で、京都府などに住む30〜80代の女性24人が同社に計約1億6400万円の損害賠償を求めた訴訟は7日、京都地裁(三木昌之裁判長)で、同社が解決金を支払うことで調停が成立し、和解した。金額は非公表という。
訴状によると、原告は美白成分「ロドデノール」を含んだ同社製品を使い、首や顔、手がまだらに白くなる白斑が生じた。症状が回復せずに精神的苦痛を被ったなどとして、同社に製造物責任法に基づく損害賠償責任を求めていた。
弁護団によると、カネボウの化粧品を巡っては、全国16地裁で集団訴訟があり、広島や静岡など11地裁で調停が成立している。京都は12件目。調停の条項に謝罪が盛り込まれたのは全国の集団訴訟で京都が初めてという。和解内容を開示するよう求めていたが、同社の要請で全国と同様に非公表となった。同社によると、7月末の白斑の被害者は1万9590人で、1万7407人が裁判や示談で和解合意しているという。
会見で、原告弁護団長の浅岡美恵弁護士は「賠償額は開示されないが、被害に対し法的責任に基づき適正な賠償がなされた」と話した。原告の向日市の50代女性は「全員が苦しみ、怒り、悲しんだ。二度とこのような被害が起こらないことをカネボウに限らず化粧品メーカー全社に対して切に願っている」と述べた。
同社は「引き続き、発症されたお客様への回復支援と補償対応を誠心誠意行っていく」とコメントした。
配信2017年09月07日 23時20分
京都新聞
http://kyoto-np.co.jp/politics/article/20170907000220
訴状によると、原告は美白成分「ロドデノール」を含んだ同社製品を使い、首や顔、手がまだらに白くなる白斑が生じた。症状が回復せずに精神的苦痛を被ったなどとして、同社に製造物責任法に基づく損害賠償責任を求めていた。
弁護団によると、カネボウの化粧品を巡っては、全国16地裁で集団訴訟があり、広島や静岡など11地裁で調停が成立している。京都は12件目。調停の条項に謝罪が盛り込まれたのは全国の集団訴訟で京都が初めてという。和解内容を開示するよう求めていたが、同社の要請で全国と同様に非公表となった。同社によると、7月末の白斑の被害者は1万9590人で、1万7407人が裁判や示談で和解合意しているという。
会見で、原告弁護団長の浅岡美恵弁護士は「賠償額は開示されないが、被害に対し法的責任に基づき適正な賠償がなされた」と話した。原告の向日市の50代女性は「全員が苦しみ、怒り、悲しんだ。二度とこのような被害が起こらないことをカネボウに限らず化粧品メーカー全社に対して切に願っている」と述べた。
同社は「引き続き、発症されたお客様への回復支援と補償対応を誠心誠意行っていく」とコメントした。
配信2017年09月07日 23時20分
京都新聞
http://kyoto-np.co.jp/politics/article/20170907000220