神戸市長田区で指定暴力団神戸山口組から離脱して結成された新組織「任侠(にんきょう)山口組」の関係者が射殺された事件で、神戸山口組側が、殺人容疑で指名手配された同組直系「山健組」傘下組織組員、菱川龍己容疑者(41)について「数カ月前から音信不通になった」と説明していることが18日、捜査関係者への取材で分かった。事件から19日で1週間。兵庫県警長田署捜査本部は、菱川容疑者を偽装離脱させた上での組ぐるみの犯行の可能性を視野に捜査しているが、事件の全体像は依然謎も多い。
神戸市長田区で指定暴力団神戸山口組から離脱して結成された新組織「任侠(にんきょう)山口組」の関係者が射殺された事件で、神戸山口組側が、殺人容疑で指名手配された同組直系「山健組」傘下組織組員、菱川龍己容疑者(41)について「数カ月前から音信不通になった」と説明していることが18日、捜査関係者への取材で分かった。事件から19日で1週間。兵庫県警長田署捜査本部は、菱川容疑者を偽装離脱させた上での組ぐるみの犯行の可能性を視野に捜査しているが、事件の全体像は依然謎も多い。
事件では、織田代表らが乗った3台の車列が幹線道路に出ようとした際、行く手を阻むように菱川容疑者の車が衝突。楠本さんともみあい後、発砲に至った。捜査関係者によると、衝突した車が数日前から現場近くの駐車場に止まっていたことも新たに判明するなど、犯行計画の綿密さが明らかになっている。ただ、捜査本部内では「織田代表を殺そうと思えば殺せたはずなのに、なぜできなかったのか」(捜査幹部)という疑問もくすぶっている。
近くの防犯カメラには菱川容疑者とは別に、拳銃のようなものを構えて車列に近づく不審な男の映像も残っている。しかし、菱川容疑者と楠本さんがもみあう間に発砲せずバイクで逃走した。捜査幹部は「思わぬ反撃を受けて戸惑ったのか。背景をさらに調べる必要がある」としている。
事件後、神戸市中央区の山健組の関連施設では、組員が交代で待機するなど緊迫した状態が続く。近くに住む3人の子供を持つ会社員男性(42)は「抗争の巻き添えになるかもしれないという不安に駆られる」と表情を曇らせた。
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http://www.sankei.com/smp/west/news/170919/wst1709190009-s1.html