2017/9/26
海底熱水鉱床、採掘実験に成功 世界初
経産省・JOGMEC
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFS26H2T_W7A920C1EE8000/ 経済産業省と石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は26日、沖縄近海の海底1600メートルにある鉱床「海底熱水鉱床」で、
鉱物採取から海上への引き揚げまで通した実験に世界で初めて成功したと発表した。金や銀など希少金属の産出が見込まれる。
今後は2020年代半ば以降の商業化目標に向け、採掘技術の効率化など作業コストを抑えていく。
海底熱水鉱床は海底から熱水とともに噴き出した金属が海水で冷え、噴出口の周りに煙突状に堆積したもの。
金や銀のほか、亜鉛や銅などが採れる。実験は鉱床を掘る「採鉱」と海上に鉱物を送る「揚鉱」を一体で行うため難易度が高く、
これまで成功した国はなかった。今回の実験には約70億円を投じており、18年度に実験の経済性を検証することになっている。
2017年9月26日
JOGMEC
鉱石をポンプで…世界初の海底試掘に成功
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170926-00000089-mai-bus_all https://mainichi.jp/articles/20170927/k00/00m/020/079000c 鉱石引き上げのイメージ=JOGMEC提供
海底で鉱石を集める試験機=JOGMEC提供
経産省と発表 国産の鉱物資源として採掘商業化を検討
経済産業省と石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は26日、沖縄県近海の水深1600メートルの海底から、
銅や亜鉛などを含む鉱石をポンプで吸い上げる試験に世界で初めて成功したと発表した。
経産省は国産の鉱物資源として採掘の商業化を検討する。
陸上での採掘に比べてコストが高いため、2018年度に商業化できるかどうか判断する。
試験採掘を行った場所は「海底熱水鉱床」と呼ばれる金属が集まった海底。マグマで熱せられた海水が海底から噴き出した際、
海水に含まれる金属が冷えて固まった場所で、金や銅、亜鉛などを多く含むとされる。国内では沖縄県近海など8カ所で
確認されているが、これまでは海底熱水鉱床から鉱石を引き上げる手段がなく、潜水艇で試験的に採掘するしかなかった。
JOGMECは今回、海底に設置した採掘機で鉱石を小さく砕き、水中ポンプで海水と共に洋上に吸い上げる手法を開発。
8月中旬から9月下旬の間に、沖縄県近海の海底熱水鉱床で、複数回に分けて鉱石16.4トンを引き上げることに成功した。
鉱石には約7〜8%程度鉱物資源が含まれているとみられる。…
2017年9月26日
海底からの鉱石回収に成功、世界初−「国産」資源の開発進展に一歩
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-09-26/OWVEEF6S972Q01 沖縄県近海の海底から16トン−経産省とJOGMEC
商業化に向けて今後は埋蔵量の調査や経済性の評価などを進める
2017年9月27日
沖縄海底 鉱石引き揚げ 世界初、商業化へ期待 経産省
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-583856.html 経産省は8月中旬から独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と沖縄近海で調査していた。
調査では海底から熱水が噴出し、銅や鉛、金、銀などが沈殿して形成された海底熱水鉱床から削った鉱石を、
大型水中ポンプを使って海水と共に吸い上げ、約16トンを採取した。ポンプを使わない従来の無人機による
掘削作業より効率的に鉱石を採取できる。
経産省は今回採掘した鉱床には、日本の年間使用量に相当する亜鉛が存在すると分析している。
成功を受けて、経産省は2018年度に経済性評価などを進め、将来的な商業化につなげる考え。
2017年9月26日
世界で初めて海底熱水鉱床の連続揚鉱に成功しました〜沖縄近海で海底熱水鉱床の採鉱・揚鉱パイロット試験を実施〜
http://www.meti.go.jp/press/2017/09/20170926001/20170926001.html 2017年9月26日
世界で初めて海底熱水鉱床の連続揚鉱に成功しました
−沖縄近海で海底熱水鉱床の採鉱・揚鉱パイロット試験を実施−
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000315.html パイロット試験の概念図