サドルとペダルが二つあり、二人乗りできるタンデム自転車の県内公道走行解禁を目指し、県や市町、運輸業者、自転車関連団体などでつくる「滋賀プラス・サイクル推進協議会」が七日、東近江市栗見新田町で実証実験をした。琵琶湖の観光振興に加え、視覚障害者などの生活利便性向上や健康維持に役立つと期待されている。
二人分の座席がある分だけ前後に車体が長く、通常の自転車とは道交法での区分が異なる。自転車専用道路を除く一般道を走行できるかどうかは、各都道府県の公安委員会が規則で定めている。長野、愛知県、京都、大阪府など、十六府県では認められているが、県内では未認可。
協議会事務局を務める県交通戦略課の恩地衛副主幹によると、自転車の一人乗りが困難な視覚障害者や高齢者が後部座席に座り、健常者が前で運転を担当すれば、行動範囲が広がり、適度な運動にもなる。県内での解禁を求める声の高まりを受けて、協議会は本年度から、県や県警の関係者らによる試乗会などを通じて、理解を深めてきた。
この日は、安全面での課題や利用者の感想を知ろうと、初めて琵琶湖岸の公道を封鎖して実証実験をした。協議会関係者らが前に乗って運転し、県視覚障害者福祉協会のメンバーらが後ろに座って、片道一・二キロのコースを行き来した。
同協会副会長の山野勝美さん(65)は「今は歩いて行っている買い物に、速く、遠くまで行ける」と解禁への期待を述べた。
協議会は来年一月に開くフォーラムに県警関係者を招き、解禁に向けた議論を要望する方針。
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20171108/CK2017110802000007.html
二人分の座席がある分だけ前後に車体が長く、通常の自転車とは道交法での区分が異なる。自転車専用道路を除く一般道を走行できるかどうかは、各都道府県の公安委員会が規則で定めている。長野、愛知県、京都、大阪府など、十六府県では認められているが、県内では未認可。
協議会事務局を務める県交通戦略課の恩地衛副主幹によると、自転車の一人乗りが困難な視覚障害者や高齢者が後部座席に座り、健常者が前で運転を担当すれば、行動範囲が広がり、適度な運動にもなる。県内での解禁を求める声の高まりを受けて、協議会は本年度から、県や県警の関係者らによる試乗会などを通じて、理解を深めてきた。
この日は、安全面での課題や利用者の感想を知ろうと、初めて琵琶湖岸の公道を封鎖して実証実験をした。協議会関係者らが前に乗って運転し、県視覚障害者福祉協会のメンバーらが後ろに座って、片道一・二キロのコースを行き来した。
同協会副会長の山野勝美さん(65)は「今は歩いて行っている買い物に、速く、遠くまで行ける」と解禁への期待を述べた。
協議会は来年一月に開くフォーラムに県警関係者を招き、解禁に向けた議論を要望する方針。
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20171108/CK2017110802000007.html