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11月23日 21時29分
原子力発電所の再稼働が相次ぐ中、関西電力の岩根茂樹社長は福井県の西川知事に対し、原発から出る使用済み核燃料を一時保管する「中間貯蔵施設」について、来年中に候補地を示す方針を明らかにしました。
福井県内では、関西電力の高浜原発3、4号機がすでに再稼働しているのに加え、大飯原発3、4号機も来年1月中旬以降の再稼働が計画されています。
これに対して、福井県の西川知事は、このまま再稼働が続けば原発内にある使用済み核燃料の保管場所が満杯になるとして、再稼働の条件として「中間貯蔵施設」をつくる計画を具体化するよう求め、関西電力は2020年ごろに福井県外に「中間貯蔵施設」の設置場所を確定させると説明していますが、進展は見られていません。
この問題をめぐり、23日、関西電力の岩根社長が福井県庁で西川知事と会談し、来年中に「中間貯蔵施設」の候補地を示す方針を明らかにしました。
西川知事は一定の理解を示したうえで、国の姿勢なども踏まえて、大飯原発3、4号機の再稼働に同意するかどうかを判断する考えを示しました。
岩根社長は「できるだけ早く具体的なプロセスを示すことが必要だと思い申し上げました。今後、関係者と綿密に協議し、選定の方法を決めていきたい」と話していました。