京阪本線の三条駅付近
京阪ホールディングスが京阪本線・鴨東(おうとう)線三条駅(京都市東山区)の駅前再開発に乗り出すことが7日、分かった。自社の所有地と、地元小学校跡地を合わせた1万3千平方メートルの敷地に、京都の伝統文化を体験できる観光施設などを建設する方針。年明け以降に京都市との協議を本格化させ、早期の事業化を目指す。(織田淳嗣、石川有紀)
駅前の魅力創出が課題
体験型の映像装置を取り入れた劇場などを作って観光客を呼び込む考えで、投資規模は数百億円にのぼるとみられる。
三条駅は大正4(1915)年に開業。鴨川沿いに位置し、かつては京都の玄関口の一つとして親しまれた。ただ昭和62年に地下化され、地上施設は規模を縮小。駅前の新たな魅力創出が課題となっていた。
文化財「太鼓望楼」は保存へ
京阪HDは駅前の商業施設を昨年5月に閉鎖し、現在は駐車場になっている。この約6500平方メートルに加え、平成16年に閉鎖された京都市立有済小学校の跡地約6500平方メートルなどを一体開発する構想だ。
同小学校の校舎は取り壊すが、屋上に保存されている太鼓を叩いて時刻を知らせる明治期の「太鼓望楼」(国登録有形文化財)は、再開発施設に移設、展示される見通しだ。
産経WEST 2017.12.8 06:30
http://www.sankei.com/west/news/171208/wst1712080011-n1.html