http://www.afpbb.com/articles/-/3155099?cx_position=28
【12月12日 AFP】オランダ警察は11日、25年前の殺人事件の捜査で実施した先例のない規模のDNAサンプル提供の呼び掛けを通じて容疑者を特定し、身柄を拘束したと発表した。
事件は、誕生日パーティーに出かけたミリカ・ファン・ドールン(Milica van Doorn)さん(当時19)が午前0時少し前に帰宅するためバスに乗ったところを目撃されたのを最後に行方が分からなくなり、1992年6月8日になってアムステルダム近郊のザーンダム(Zaandam)の池で他殺体となって発見されたもの。
検視の結果、ファン・ドールンさんはレイプされた後で惨殺されたことが分かった。遺体から見つかったDNAを鑑定した結果、犯人はトルコ系の人物であることがほぼ確定したため、警察が1992年に遺体発見現場近くにいたか在住していたトルコ系男性らにDNA提供を呼び掛けたところ、約130人が協力した。
これらを鑑定したところ、提供者の1人が遺体から見つかったものと酷似するDNA型を持っており、この提供者の親族であるザーンダム出身の47歳の男が容疑者として浮上。9日に男を逮捕した。
警察と北ホランド州検察は合同記者会見を行い、この容疑者からDNAを採取したところファン・ドールンさん殺害者のものと「100%」一致したと発表した。
大規模なDNA鑑定の結果、DNA提供者の親族をたどって容疑者を特定できたのはオランダでは先例がないという。同国では、2012年に大規模なDNAサンプルの収集を認める法律が成立していた。(c)AFP
2017年12月12日 14:40 発信地:ハーグ/オランダ
オランダ・アムステルダム近郊のザーンダム(2011年4月5日撮影、資料写真)。(c) AFP PHOTO / ANP / Koen van Weel