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12月13日 16時11分
13日未明、富山県南砺市の山あいの集落で、新聞配達をしていた86歳の女性がクマにかまれて、腕に軽いけがをしました。クマはすぐに逃げたということで、市や警察は周辺の住民に注意するよう呼びかけています。
警察や市によりますと、13日午前3時40分ごろ、南砺市嫁兼の住宅の玄関先で、新聞配達をしていた86歳の女性がうしろから突然クマに襲われ、左腕をかまれるなどしました。
体長が1メートル50センチほどのおとなのクマと見られ、女性が大声を出すなどしたところ逃げ、女性は病院に運ばれましたが軽いけがだということです。
現場は山あいにある集落で、地元の猟友会や警察が逃げたクマを探していますがこれまでのところ見つかっていないということです。
富山県によりますと、県内ではクマが人を襲う被害は例年数件あり、この時期は冬眠していないツキノワグマが人里に降りてくるケースがあるということです。
南砺市は、ホームページや防災メールなどでクマを目撃しても近づかないよう注意を呼びかけています。
襲われた女性「生きた心地しない」
86歳の女性は、新聞をポストに入れようとしたところ、突然襲われたということで、「うしろを振り返ったら大きな黒い塊が襲ってきて、突き倒されてしまいました。大声を出したら、熊は逃げていったが、生きた心地はしなかったです。これまで熊をこの辺りで見たこともないし、この時期に出るなんて本当に驚いています」と話していました。
「クマ出没警報」 富山でことし2回目
富山県は、南砺市で新聞配達中の女性がクマに襲われたことを受けて、ことし2回目となる「ツキノワグマ出没警報」を出しました。県は冬眠前のクマが人里に降りてくるケースもあるとして、注意を呼びかけています。
富山県によりますと、人がクマに襲われる被害は、13日未明に南砺市で新聞配達をしていた86歳の女性が襲われたケースを含め、ことしに入って4件あり、去年1年間に確認された3件を上回りました。
県内に生息するツキノワグマは冬眠に入る時期を迎えていますが、冬眠場所を探すなどのため人里近くまで下りてくるケースもあるということです。このため県は13日、ことし2回目となる「ツキノワグマ出没警報」を出しました。富山県が12月に警報を出すのは、取り組みを始めた平成22年以降で初めてです。
県は、山間部に出かける際は県のホームページで公開されているクマの出没情報を確認したり、自宅周辺でクマの餌となる柿などの果樹を早めに取り除いたりするなど、十分な対策をとるよう呼びかけています。
専門家「しばらく注意必要」
富山市の「富山県自然博物園ねいの里」の職員で県の野生鳥獣対策推進員をつとめる間宮寿頼さんは、13日午後、女性が襲われた現場で調査を行いました。
間宮さんは、この時期にクマが人里に現れ人を襲ったことについて、「ほとんどのクマは冬眠に入っている時期だが、中には12月下旬頃まで活動を続けるクマもいる。現場周辺は柿などクマが食べるものはなく、餌を探しに里に下りて来たというより、移動中にたまたま人に遭遇したと考えられる」と話しました。
そのうえで、「このクマの足跡をたどっていくと、山に向かっているので、このまま冬眠に入ると思われるが、周辺に住む人たちはしばらく、クマが里に降りてきやすい朝夕などにはクマよけのスズなどをつけるなど注意が必要だ」として対策をとるよう呼びかけています。
12月13日 16時11分
13日未明、富山県南砺市の山あいの集落で、新聞配達をしていた86歳の女性がクマにかまれて、腕に軽いけがをしました。クマはすぐに逃げたということで、市や警察は周辺の住民に注意するよう呼びかけています。
警察や市によりますと、13日午前3時40分ごろ、南砺市嫁兼の住宅の玄関先で、新聞配達をしていた86歳の女性がうしろから突然クマに襲われ、左腕をかまれるなどしました。
体長が1メートル50センチほどのおとなのクマと見られ、女性が大声を出すなどしたところ逃げ、女性は病院に運ばれましたが軽いけがだということです。
現場は山あいにある集落で、地元の猟友会や警察が逃げたクマを探していますがこれまでのところ見つかっていないということです。
富山県によりますと、県内ではクマが人を襲う被害は例年数件あり、この時期は冬眠していないツキノワグマが人里に降りてくるケースがあるということです。
南砺市は、ホームページや防災メールなどでクマを目撃しても近づかないよう注意を呼びかけています。
襲われた女性「生きた心地しない」
86歳の女性は、新聞をポストに入れようとしたところ、突然襲われたということで、「うしろを振り返ったら大きな黒い塊が襲ってきて、突き倒されてしまいました。大声を出したら、熊は逃げていったが、生きた心地はしなかったです。これまで熊をこの辺りで見たこともないし、この時期に出るなんて本当に驚いています」と話していました。
「クマ出没警報」 富山でことし2回目
富山県は、南砺市で新聞配達中の女性がクマに襲われたことを受けて、ことし2回目となる「ツキノワグマ出没警報」を出しました。県は冬眠前のクマが人里に降りてくるケースもあるとして、注意を呼びかけています。
富山県によりますと、人がクマに襲われる被害は、13日未明に南砺市で新聞配達をしていた86歳の女性が襲われたケースを含め、ことしに入って4件あり、去年1年間に確認された3件を上回りました。
県内に生息するツキノワグマは冬眠に入る時期を迎えていますが、冬眠場所を探すなどのため人里近くまで下りてくるケースもあるということです。このため県は13日、ことし2回目となる「ツキノワグマ出没警報」を出しました。富山県が12月に警報を出すのは、取り組みを始めた平成22年以降で初めてです。
県は、山間部に出かける際は県のホームページで公開されているクマの出没情報を確認したり、自宅周辺でクマの餌となる柿などの果樹を早めに取り除いたりするなど、十分な対策をとるよう呼びかけています。
専門家「しばらく注意必要」
富山市の「富山県自然博物園ねいの里」の職員で県の野生鳥獣対策推進員をつとめる間宮寿頼さんは、13日午後、女性が襲われた現場で調査を行いました。
間宮さんは、この時期にクマが人里に現れ人を襲ったことについて、「ほとんどのクマは冬眠に入っている時期だが、中には12月下旬頃まで活動を続けるクマもいる。現場周辺は柿などクマが食べるものはなく、餌を探しに里に下りて来たというより、移動中にたまたま人に遭遇したと考えられる」と話しました。
そのうえで、「このクマの足跡をたどっていくと、山に向かっているので、このまま冬眠に入ると思われるが、周辺に住む人たちはしばらく、クマが里に降りてきやすい朝夕などにはクマよけのスズなどをつけるなど注意が必要だ」として対策をとるよう呼びかけています。