名古屋大学発のベンチャー「TierW」が低速型「完全自動運転車」を実用化へ
2017/12/11 06:03
https://clicccar.com/2017/12/11/538774/
名古屋大学発のベンチャー「TierW(ティアフォー)」が、米国の半導体大手「NVIDIA(エヌビディア)」との業務提携により、
自動運転式小型EV「Milee(マイリー)」を開発、市街地や中山間地域での実用化を目指し、来春から愛知県内で実証実験を始めるそうです。
「TierW」は2015年12月に名古屋大学准教授だった現・東京大学大学院情報理工学系研究科准教授の加藤真平氏らが中心となって設立した企業。
同社が開発した「Milee」は近距離移動を前提にした国内初の「完全自動運転車」で、
車内にはドライバー席やステアリングホイール、ペダル類が無く、20km/h以下の低速で走行するのが特徴となっています。
ヤマハ発動機製の電動ゴルフカートをベースに、同社が開発した自動運転向けのオープン・ソース
「Autoware(オートウェア)」を「NVIDIA」の画像処理用半導体に対応させ、高精度3D地図やレーザースキャナーの搭載により周囲の物体を検出。
自車位置把握や走行経路作成、走行中の運転判断など、完全自動運転車に必要な機能を実現しており、
今後走行実験を経て、再来年をめどに小型モビリティーを活用した移動サービスの事業化を目指しているそうです。
米国では大手自動車会社のみならず、ベンチャー企業による自動運転技術の開発が活発化していますが、
「TierW」では高速道路での自動運転は考えておらず、低速域での自動運転実現に特化することで事業化を急ぐ考えのようです。
Autoware on Board:
Enabling Autonomous Vehicles with Embedded Systems