富山県教育委員会が、中学や高校の部活動について、原則として週2日以上の休みを設けるよう公立中学を監督する各市町村教委や県立高校などに通知を出したことが23日、県教委への取材で分かった。13日付で、教員の長時間勤務抑制が目的。県教委が休みの日数を具体的に示したのは初めて。
部活動を巡っては、教員の負担が大きいとの指摘もあり、文部科学省が今春、教員に代わる外部の人材が顧問を務めることなどができる部活動指導員制度を始めた。
スポーツ庁も、本年度内にも練習時間や休養日などのガイドラインを作成する方針だが、県教委は、教員の働き方改革を進めるためガイドライン策定を待たずに通知に踏み切った。
土日の少なくとも1日に加え、平日と合わせて週2日以上の休みの確保に努めるよう求めた。試合の予定などで休みを取ることが難しい場合は、校長がその都度許可することとし柔軟性を確保する。来年1月からの実施を目指す。
県教委の広島伸一教職員課長は「部活動への熱心な取り組みを否定する意図はないが、教員の時間外労働の増加につながっているのも事実だ」と通知の理由を語った。
配信2017.12.23 16:47更新
産経WEST
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