特定外来生物のアライグマによる農作物などへの被害が深刻なことから、埼玉県は長い前足を使って餌を捕まえる習性を逆手に取った専用の捕獲器を開発し、全国の自治体向けに販売することになりました。
埼玉県では特定外来生物のアライグマによる農作物への被害額が年間およそ2000万円に上るなど被害が深刻なことから、県は対策を強化しようと新潟県の業者と協力して専用の捕獲器を開発しました。
これまでは、餌だけが取られたりネコなどが入ったりすることがあったため、開発した捕獲器では長い前足を使って餌を捕まえるアライグマの習性を逆手に取り、餌の入った細長い筒に前足を入れると入り口が閉まる仕組みにしました。
埼玉県が去年1月から試験的に設置したところ20匹を捕獲できたということで、ことし4月から全国の自治体向けに販売することにしています。
埼玉県農業技術研究センターの小川倫史主任は「アライグマの捕獲業務に従事する人の負担を軽減するとともに農作物などへの被害の防止に役立てたい」と話しています。
2月2日 16時14分
NHK NEWS WEB
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