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2月6日 16時51分
数年に1度の非常に強い寒気の影響で、北陸の平地で雪が降り続いていて、特に福井市では37年前の「昭和56年豪雪」以来の記録的な大雪になり、交通など市民生活に大きな影響が出ています。北陸などの日本海側では8日にかけてさらに積雪が増える見込みで、気象庁は大雪による車の立往生などに厳重に警戒し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。
気象庁によりますと、西日本から北陸にかけての上空1500メートル付近に氷点下12度以下という数年に1度の非常に強い寒気が流れ込んでいる影響で、日本海側では、北陸を中心に発達した雪雲が流れ込み続けています。
午後4時の積雪は、石川県白山市河内で1メートル64センチ、福井市で1メートル32センチ、新潟県長岡市で1メートル27センチ、福井県越前市で93センチ、金沢市で72センチ、富山市で62センチなどとなっています。
特に福井市ではこの24時間に65センチの雪が降り、積雪は平年の6倍を超えています。福井市で積雪が1メートル30センチを超えたのは37年前の「昭和56年豪雪」以来で、記録的な大雪になっています。
このほかの地域でも積雪が平年と比べて、金沢市でおよそ4倍、富山市でおよそ2倍と各地で大雪となり交通など市民生活に大きな影響が出ています。
上空の寒気と雪雲の流れ込みが続くため、北陸などの日本海側では8日にかけて雪が降り続き、さらに積雪が増えるおそれがあります。
気象庁は、日本海側を中心に大雪や猛吹雪による車の立往生など交通への影響に厳重に警戒し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけるとともに、雪崩や落雪、除雪作業中の事故、それに水道管の凍結などにも十分注意するよう呼びかけています。
「日本海寒帯気団収束帯」で積雪急増
今回の記録的な大雪は、西日本から北陸にかけての上空に数年に1度の非常に強い寒気がかかり続けたところに上空の湿った空気がまとまって流れ込んだためと見られています。
気象庁によりますと、シベリア東部に蓄積していた寒気が北西の強い季節風の影響で北陸など西日本の日本海側にかかり、そのまま6日も居座り続けています。
さらに朝鮮半島の北側で分かれた風が日本海でぶつかり、雪雲が発達して福井県や石川県などにかかり続けました。こうした雪雲を流れ込ませる風の集まりは、「JPCZ」=「日本海寒帯気団収束帯」と呼ばれ、大雪をもたらす際に見られる現象で、このあとも北陸を中心にかかる見込みで、気象庁は厳重な警戒を呼びかけています。
昭和56年豪雪とは
気象庁によりますと、「昭和56年豪雪」は、昭和55年12月から翌56年3月にかけて強い冬型の気圧配置などの影響で北陸などを中心に全国的に大雪となり、多くの被害が出ました。
各地の積雪は、最も多いときで、新潟県上越市で2メートル51センチ、福井市と福井県敦賀市でいずれも1メートル96センチ、富山市で1メートル60センチ、金沢市で1メートル25センチに達しました。
送電線が切れたり鉄塔が倒壊するなどの被害が相次いだほか、漁船の遭難や集落の孤立なども数多く発生し、死者・行方不明者は全国で合わせて152人に上りました。
政府は情報連絡室を設置
政府は、北陸の平地で雪が降り続き、福井市では記録的な大雪になっているのを受けて、午後2時に、総理大臣官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置し、関係省庁や自治体と連絡を取るなどして、情報収集と警戒にあたっています。
2月6日 16時51分
数年に1度の非常に強い寒気の影響で、北陸の平地で雪が降り続いていて、特に福井市では37年前の「昭和56年豪雪」以来の記録的な大雪になり、交通など市民生活に大きな影響が出ています。北陸などの日本海側では8日にかけてさらに積雪が増える見込みで、気象庁は大雪による車の立往生などに厳重に警戒し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。
気象庁によりますと、西日本から北陸にかけての上空1500メートル付近に氷点下12度以下という数年に1度の非常に強い寒気が流れ込んでいる影響で、日本海側では、北陸を中心に発達した雪雲が流れ込み続けています。
午後4時の積雪は、石川県白山市河内で1メートル64センチ、福井市で1メートル32センチ、新潟県長岡市で1メートル27センチ、福井県越前市で93センチ、金沢市で72センチ、富山市で62センチなどとなっています。
特に福井市ではこの24時間に65センチの雪が降り、積雪は平年の6倍を超えています。福井市で積雪が1メートル30センチを超えたのは37年前の「昭和56年豪雪」以来で、記録的な大雪になっています。
このほかの地域でも積雪が平年と比べて、金沢市でおよそ4倍、富山市でおよそ2倍と各地で大雪となり交通など市民生活に大きな影響が出ています。
上空の寒気と雪雲の流れ込みが続くため、北陸などの日本海側では8日にかけて雪が降り続き、さらに積雪が増えるおそれがあります。
気象庁は、日本海側を中心に大雪や猛吹雪による車の立往生など交通への影響に厳重に警戒し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけるとともに、雪崩や落雪、除雪作業中の事故、それに水道管の凍結などにも十分注意するよう呼びかけています。
「日本海寒帯気団収束帯」で積雪急増
今回の記録的な大雪は、西日本から北陸にかけての上空に数年に1度の非常に強い寒気がかかり続けたところに上空の湿った空気がまとまって流れ込んだためと見られています。
気象庁によりますと、シベリア東部に蓄積していた寒気が北西の強い季節風の影響で北陸など西日本の日本海側にかかり、そのまま6日も居座り続けています。
さらに朝鮮半島の北側で分かれた風が日本海でぶつかり、雪雲が発達して福井県や石川県などにかかり続けました。こうした雪雲を流れ込ませる風の集まりは、「JPCZ」=「日本海寒帯気団収束帯」と呼ばれ、大雪をもたらす際に見られる現象で、このあとも北陸を中心にかかる見込みで、気象庁は厳重な警戒を呼びかけています。
昭和56年豪雪とは
気象庁によりますと、「昭和56年豪雪」は、昭和55年12月から翌56年3月にかけて強い冬型の気圧配置などの影響で北陸などを中心に全国的に大雪となり、多くの被害が出ました。
各地の積雪は、最も多いときで、新潟県上越市で2メートル51センチ、福井市と福井県敦賀市でいずれも1メートル96センチ、富山市で1メートル60センチ、金沢市で1メートル25センチに達しました。
送電線が切れたり鉄塔が倒壊するなどの被害が相次いだほか、漁船の遭難や集落の孤立なども数多く発生し、死者・行方不明者は全国で合わせて152人に上りました。
政府は情報連絡室を設置
政府は、北陸の平地で雪が降り続き、福井市では記録的な大雪になっているのを受けて、午後2時に、総理大臣官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置し、関係省庁や自治体と連絡を取るなどして、情報収集と警戒にあたっています。