2月21日 4時07分
違法薬物の撲滅に取り組む団体が、危険ドラッグが原因の暴走事故の映像などが入ったDVDを初めて作成し、事故で子どもを亡くした遺族たちが20日、DVDを加藤厚生労働大臣に手渡して「違法薬物の怖さを広く知ってもらいたい」と訴えました。
4年前に危険ドラッグで暴走した車との事故でそれぞれ子どもを亡くした長野県の川上哲義さん(61)と香川県の秋山隆志さん(48)が20日、加藤厚生労働大臣にDVDを手渡しました。
20分間のDVDには、川上さんの長男の育也さん(当時25)の乗った車が、危険ドラッグを吸って無免許で運転した少年の運転する車に衝突される様子が映ったドライブレコーダーの映像が収められています。
会見した川上さんは「若い人たちに違法薬物の怖さを知ってもらうことが撲滅につながる。DVDを活用して危険な薬物がなくなる世の中になってほしい」と訴えました。
また、当時11歳だった娘の実久さんを亡くした秋山さんは「娘は生きていたら、この4月で高校生になるはずだった。娘の命がむだにならないよう違法薬物の危険性を学んでもらいたい」と呼びかけました。
DVDは800枚作成され、作成した団体では高校などの授業で生かしてほしいと話しています。
![【危険ドラッグ】暴走事故の映像などのDVD作成「違法薬物の怖さを知って」 YouTube動画>1本 ->画像>3枚](https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180221/K10011336871_1802210457_1802210459_01_02.jpg)