木造船船長 懲役2年6か月求刑
03月09日 17時52分
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180309/6052991.html
去年11月、道南の松前町沖の無人島の小屋から家電製品などを盗んだ罪に問われている北朝鮮の木造船の船長に対する初公判が函館地方裁判所で開かれ、船長は起訴された内容を認めました。
検察は「犯行を主導した責任は重い」として懲役2年6か月を求刑し、判決は今月27日に言い渡されることになりました。
北朝鮮の木造船の船長、カン・ミョンハク被告(45歳)は去年11月、松前町沖の無人島、「松前小島」に上陸した際、
ほかの乗組員とともに小屋や灯台などにあった発電機や家電製品など39点、金額にしておよそ565万円分を盗んだとして窃盗の罪に問われています。
被告を乗せた車は、函館市内の収容施設を出て、午前9時10分ごろ、函館地方裁判所に到着しました。
その後、車は、裁判所の建物に横付けされましたが、ブルーシートがかぶされ、車内の様子は確認できませんでした。
裁判所の建物の中や裁判所の周辺では、100人以上の警察官が配置され、厳重な警備態勢が敷かれました。
函館地方裁判所で開かれた9日の初公判では被告の安全に配慮して法廷と傍聴席の間に透明な板が設置され、カン船長は、起訴された内容について「合っています」と述べて、罪を認めました。
このあとの被告人質問で、船長は「当初15日間の予定でイカ釣り漁をするため去年9月15日ごろ北朝鮮を出港したものの、
船のエンジンが壊れたうえ悪天候が続いて漂流し、灯台の明かりを頼りに島にたどり着いた。家電製品などは船の重しにするためと祖国に戻って乗組員に分け与えるために盗んだ」と述べました。
続いて検察は冒頭陳述で、カン船長が島から持ち出すものを決めてほかの乗組員に指示したなどと明らかにしたうえで、
「犯行の動機は、使えそうな物品を北朝鮮に持ち帰って自分で使ったり、乗組員に分け与えたりするための自己中心的なもので犯行を主導した責任は重い」と指摘して、懲役2年6か月を求刑しました。
これに対し、船長の弁護士は「計画的な犯行ではなくみずからの非を認めている」と述べて執行猶予付きの判決を求めました。
審理は9日ですべて終わり、判決は今月27日に言い渡されることになりました。
>>2以降へ続く
03月09日 17時52分
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180309/6052991.html
去年11月、道南の松前町沖の無人島の小屋から家電製品などを盗んだ罪に問われている北朝鮮の木造船の船長に対する初公判が函館地方裁判所で開かれ、船長は起訴された内容を認めました。
検察は「犯行を主導した責任は重い」として懲役2年6か月を求刑し、判決は今月27日に言い渡されることになりました。
北朝鮮の木造船の船長、カン・ミョンハク被告(45歳)は去年11月、松前町沖の無人島、「松前小島」に上陸した際、
ほかの乗組員とともに小屋や灯台などにあった発電機や家電製品など39点、金額にしておよそ565万円分を盗んだとして窃盗の罪に問われています。
被告を乗せた車は、函館市内の収容施設を出て、午前9時10分ごろ、函館地方裁判所に到着しました。
その後、車は、裁判所の建物に横付けされましたが、ブルーシートがかぶされ、車内の様子は確認できませんでした。
裁判所の建物の中や裁判所の周辺では、100人以上の警察官が配置され、厳重な警備態勢が敷かれました。
函館地方裁判所で開かれた9日の初公判では被告の安全に配慮して法廷と傍聴席の間に透明な板が設置され、カン船長は、起訴された内容について「合っています」と述べて、罪を認めました。
このあとの被告人質問で、船長は「当初15日間の予定でイカ釣り漁をするため去年9月15日ごろ北朝鮮を出港したものの、
船のエンジンが壊れたうえ悪天候が続いて漂流し、灯台の明かりを頼りに島にたどり着いた。家電製品などは船の重しにするためと祖国に戻って乗組員に分け与えるために盗んだ」と述べました。
続いて検察は冒頭陳述で、カン船長が島から持ち出すものを決めてほかの乗組員に指示したなどと明らかにしたうえで、
「犯行の動機は、使えそうな物品を北朝鮮に持ち帰って自分で使ったり、乗組員に分け与えたりするための自己中心的なもので犯行を主導した責任は重い」と指摘して、懲役2年6か月を求刑しました。
これに対し、船長の弁護士は「計画的な犯行ではなくみずからの非を認めている」と述べて執行猶予付きの判決を求めました。
審理は9日ですべて終わり、判決は今月27日に言い渡されることになりました。
>>2以降へ続く