【ベルリン=宮下日出男】欧州連合(EU)は米国の鉄鋼とアルミニウムの輸入制限の発動をとりあえず免れ、胸をなでおろす形となった。ただ、貿易問題を交渉するつかの間の猶予を得たにすぎず、気は抜けない。対抗措置を堅持して米国を牽制(けんせい)しつつ、適用除外の正式決定を迫る構えだ。
EUは23日、ブリュッセルで開いた首脳会議で輸入制限への対応を議論。その後、声明を発表し、EUへの発動回避を「留意する」とする一方、米国の輸入制限は「正当化されない」と改めて懸念を表明。「適用除外が恒久的になるよう求める」と強調した。
EU側は今週、アルトマイヤー独経済相やマルムストローム欧州委員(通商担当)が適用除外への働きかけのため相次ぎ訪米。マルムストローム氏は21日、ロス米商務長官と「共通の懸案の協議手続きを始める」との共同声明を出した。
輸入制限に対し、EUは総額64億ユーロ(約8300億円)相当の米輸入品に対する報復関税など対抗措置を準備する一方、こうした外交攻勢がひとまず奏功した形で、EUでは発動回避について「決定を歓迎する」(モスコビシ欧州委員)との安堵の声も上がる。
ただ、EUは交渉解決に望みをつないだとはいえ、対米貿易の黒字削減を求める米国を説得できる道筋はなお見えない。首脳らの宣言は「対話」を通じた解決を目指す姿勢を示す一方、EUが準備した対抗措置についても「強く支持する」と表明し、米国に対する圧力を維持した。
2018.3.23 23:07
産経ニュース
http://www.sankei.com/economy/news/180323/ecn1803230083-n1.html
関連スレ
【国際】米輸入制限、日本には適用=除外は7カ国・地域―通商代表 ★6
http://2chb.net/r/newsplus/1521778838/
EUは23日、ブリュッセルで開いた首脳会議で輸入制限への対応を議論。その後、声明を発表し、EUへの発動回避を「留意する」とする一方、米国の輸入制限は「正当化されない」と改めて懸念を表明。「適用除外が恒久的になるよう求める」と強調した。
EU側は今週、アルトマイヤー独経済相やマルムストローム欧州委員(通商担当)が適用除外への働きかけのため相次ぎ訪米。マルムストローム氏は21日、ロス米商務長官と「共通の懸案の協議手続きを始める」との共同声明を出した。
輸入制限に対し、EUは総額64億ユーロ(約8300億円)相当の米輸入品に対する報復関税など対抗措置を準備する一方、こうした外交攻勢がひとまず奏功した形で、EUでは発動回避について「決定を歓迎する」(モスコビシ欧州委員)との安堵の声も上がる。
ただ、EUは交渉解決に望みをつないだとはいえ、対米貿易の黒字削減を求める米国を説得できる道筋はなお見えない。首脳らの宣言は「対話」を通じた解決を目指す姿勢を示す一方、EUが準備した対抗措置についても「強く支持する」と表明し、米国に対する圧力を維持した。
2018.3.23 23:07
産経ニュース
http://www.sankei.com/economy/news/180323/ecn1803230083-n1.html
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