0001ばーど ★
2018/04/03(火) 20:25:36.71ID:CAP_USER9そうしたなか、指導方針を見直したことで、生徒数が増加した教習所もあります。そのひとつが、三重県伊勢市の南部自動車学校です。2013年から生徒を「ほめちぎる」という教習を実施し、生徒数を3割増やすことにつながったといいます。どのような指導内容なのか、同校の加藤光一社長に話を聞きました。
――「ほめちぎる教習」とは具体的にはどのような内容でしょうか?
かんたんに言うと、失敗を叱らない指導です。教習を受ける人はだれしも、はじめは失敗の連続です。これはつまり、「新しいことにチャレンジしている」ということですから、それをほめるのです。
たとえば、脱輪したのを叱るのではなく、「よく止まれたね」といって、生徒さんのモチベーションを上げていきます。教習を受ける側の心持ちは、基本的には「受動態」なのですが、それを「能動態」に変えて「あれもこれもやりたい」と思わせるのです。
――なぜ導入したのでしょうか?
昨今は若者の車離れが進み、免許は「就職のために仕方なく取る」という人が多くなりました。したがって生徒さんのモチベーションが低く、教習がしづらくなっていたなかで、モチベーションをいかに上げていくかを考えた結果が「ほめちぎる教習」でした。
また少子化の影響もあり、怒られた経験が少ない人も増えています。怒ると心が折れて、出てこなくなってしまうケースもあるのです。そのような生徒さん側の要因以外に、少子化で経営が厳しくなっていることから、ほかの教習所との差別化する目的もありました。
――導入前後でどう変わったのでしょうか?
数値的な面では、生徒数の増加だけでなく、運転免許の取得に必要な各種の検定合格率が約3年間で5%近く上がりました。ほめる指導は、教習効果も高いことを実感しています。卒業生アンケートでは、「ほめられてやる気が上がった」といった声のほか、教習内容に「感動した」「満足した」が95%を超えます。
「ほめる教習」全国に 「厳しい教習」は過去の話?
南部自動車学校は、一般社団法人 日本ほめる達人協会(大阪市西区)が実施している「ほめる達人検定」の三重支部事務局を務めています。この「ほめる達人検定」を受けた指導員による「ほめる教習」を掲げた自動車教習所が、全国的に増えているようです。そのひとつで、さいたま市浦和区の浦和中央自動車教習所は次のように話します。
「2年ほど前から品質向上策のひとつとして導入しました。生徒さんとのコミュニケーションがうまくいくようになり、長所を引き出すことで、結果的に各種検定の合格率も向上しました」(浦和中央自動車教習所)
浦和中央自動車教習所はこのほかにも様々な施策を取り入れ、10年間で生徒数を約2倍以上に増やしたそうです。「いまの自動車教習所は、昔ながらのスタイルから変わらないところと、『このままではいけない』と感じて改革に取り組んでいるところと、二極化しているのではないでしょうか」(浦和中央自動車教習所)といいます。南部自動車学校の加藤さんもまた、「多くの教習所が、変わる必要性を感じていらっしゃるのでは」といい、同校ではこれまでほかの自動車教習所から研修依頼を20件以上、見学を50件以上受け入れたそうです。
浦和中央自動車教習所によると、教習所に対して「厳しい」「叱られる」というイメージを持った生徒の親世代が、「昔と全然違う」と驚くこともあるとのこと。そのような厳しい指導のイメージは、過去のものなのでしょうか。これについて、南部自動車学校の加藤さんは、次のように話します。
「いえいえ、『とことん優しい』よりも、『優しく厳しい』が理想です。ただ、その厳しさとは、怒るようなことではなく、どんどん新しいテーマを与えていくという厳しさだといえます」(南部自動車学校 加藤さん)
加藤さんによると、「もちろん、交通ルールを意図的に守らないような行為に対しては厳しく当たります」とのこと。ほめるばかりではむしろ効果が薄いといい、メリハリをつけることが重要だといいます。
2018.04.03
乗り物ニュース
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★1が立った時間 2018/04/03(火) 08:43:03.50
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